あらすじ
本書掲載の52項目のうち、2項目は権利上の都合により電子書籍版には収録されておりません。あらかじめご了承ください。
※本書は2019年に刊行された『バズる文章教室』に加筆修正を施し、新たなコンセプトのもとで再編集したものです。
「伝わる文章」と「読まれる文章」は違う?
ニュースやSNS、メール、レビュー。
私たちは毎日、たくさんの文章を読んでいる。
…けれど、心に残る言葉はほんのわずか。
なぜ、特定の文章だけが記憶に残るのだろうか?
その秘密は「文体」にあった!
本書は文芸評論家・三宅香帆が、「文体」という謎を読み解く一冊。
正しくてわかりやすいだけでは届かない、
「人の心を動かす言葉」の技術を、本や日常の言葉から探り出す。
文章がもっと好きになる、新しい「ライティング入門」。
【コンテンツ】
Chapter 1
惹きつける文体
・星野源の未熟力ーー問いを共有する
・森鷗外の寄添力ーー最初にしつこく「これは記憶だ」と伝える。
・しいたけ.の誘引力ーー最初に意味不明な言葉を放り込む。 …など
Chapter 2
先を読みたくなる文体
・村上春樹の音感力ーー読みたくなるリズムを使う。
・司馬遼太郎の撮影力ーーカメラだけで書く。
・谷崎潤一郎の気分力ーー「どう感じているか」をくっつける。 …など
Chapter 3
説得力を生む文体
・秋元康の裏切力ーーオチでひっくりかえす。
・さくらももこの配慮力ーーオチを先に書いてしまう。
・こんまりの豪語力ーーアンチに対するフォローを入れておく。 …など
Chapter 4
記憶に残る文体
・俵万智の合図力ーーカタカナで注目させる。
・J・K・ローリングの超訳力ーー「引用言葉」を拡大解釈する。
・清少納言の音合わせ力ーー似た音でそろえる。 …など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私が好きな作品のとくに好きな部分には、
こんなテクニックが使われていたんだ!
文字が滑らずに読みやすい作品が多い作者も、
実はそうなるように工夫されていたんだ…
自分がこの文章、
この作品が好きになった理由を、
言語化してくれた作品です!
とても分かりやすく解説されているので、
自分が書くことがあるときにも、
このテクニックを使えそうだな…!
少しでも使えたらいいな…と
思えた作品でした!
Posted by ブクログ
文章技のネタバレ集。とは言いつつ、なかなかこうは行かない。なんか文字というより、構造物の設計図を解説してあるようで、それが読み手の受け取り方を想定した書き方がされている、ということも分かり、今後の読書が益々楽しくなりそう。相変わらず三宅さんの文章も心地よい。さすが。
Posted by ブクログ
こちらも最近ポッドキャストで声というか語り口を聞き慣れてしまったため三宅さんの声が聞こえてくるようで面白かった。あの早口をイメージして一気に読むとラジオを聴いているよう笑
それにしても自分の記憶力の無さ。引用されている本の中にはキッチンとか読んだことがある本もあり、陰翳礼讃とかああ読んだ読んだと思うのだが、文体どころか内容も全く覚えていない。かたや三宅さんの記憶力、文体や特徴を覚える力の凄さよ。まあ文芸評論家のプロと自分を比べても仕方ないのだが、こうして日々つらつらと感想を綴っている本の数パーセントも記憶に残っていない自分が悲しい。いわんやこれらの文体を活用することをや。
Posted by ブクログ
数多くの書籍を参考に、三宅さんが解説を加えながら文章の良さを説明してくれる良作。
プロの作家さんは、効果的にひらがな、カタカナ、体言止めなどを使っているということ。
あるある話から始めてお客様目線から話を展開する髙田社長の話など、解説付きなので、より理解を深めて読むことができたし、仕事にも役立てそうでよかったです。
三宅さんの本を読むと、より一層本が読みたくなる!
Posted by ブクログ
具体例を交えながら、良い文体の特徴をわかりやすく整理した一冊だった。これまで文章は内容や情景を中心に捉えていたが、本書を通じて文体そのものにも目を向ける視点を得られたのが印象的だった。著者の説明は明快で、読みやすさの背景にある工夫を自然に理解できる構成になっている。読後は、文章を読む際の着眼点が少し増えたように感じられ、有意義な読書体験となった。
Posted by ブクログ
文体を意識して読書してなかったけど、なんでこの作者さんだとこんなに話が入ってくるのかとか解き明かされた!
すべらない話でもそうだ!
宮川大輔兄さんはどんな話もおもろい。そんな感じ
Posted by ブクログ
「文体ってよく本の感想でよく聞くけどどういうことだろう」と思い、気になっていたため観了。今まで文体を意識していなかった理由は、おそらく、情報を得て=著者との対話を通じて自身の価値観を深めたり変えたりする方が好きだからだ。つまり、文の形に目を向けていなかったのだ。最近『映画分析入門』でカメラワークや構成への知識欲が湧いているが、文体へも注視してみたい。また、こういう感想やnoteの文章で活かしたい。
Posted by ブクログ
三宅さんの「文体に対する愛」がひしひしと伝わってくる一冊。よくぞこれだけ多くの文章を集め、文体に注目して多角的に分析したものだと感心させられる。「文章をうまく書けない」「書いてもなかなか読まれない」といった悩みを抱える人にとって、非常に役立つヒントが詰まっている。分析自体はとても面白いのだが、さすがに情報量が多くて一気に読むと少し疲れてしまうため、手元に置いてちょこちょこと読み進めるのが良さそう。
Posted by ブクログ
ともすれば無粋になるような文体のテクニックの解説だが、著書の軽快な語り口と各方面への配慮が素晴らしく、とても楽しく読めました。
三宅さんの文体は、距離感がちょうどよい。近いんだけど、近すぎなくて絶妙です(そう感じさせるテクニックが散りばめられているのでしょう…)。
なにか文章を書くときに手元に置いておきたい本です。仕事、プライベート、軽め、重め…いろんなシーンで役立ちそうなテクニックが満載。
エンタメコンテンツについて、私は結構隅から隅まで「分かりたい」タイプの人間だ。
この伏線はこうなんだ!この演出の効果は…そもそもこの作品はこういう文脈で生まれてきていて…等々。
書きすぎない・言い過ぎない美学に隠されている裏まで見つけ出したいという気持ちが先行してしまうが、そんなの無粋だよ、ただただその表現をそのまま受け取ろうよ…という気持ちもある(答えなんてなく、受け取り手の自由にゆだねられているのが正解なんだろうが)。
でも、やっぱりテクニックを知っていると、より作品を楽しめると思うのだ。
文体もそう。
特に印象に残ったのは【二人称語りかけモデル】で書かれていた書き手の心構えの話。
”読者のいない文章は存在しない。それなのに、なぜか文章を書いていると、読む人の顔が見えなくなっている時がある”
ここを読んだとき、敬愛する国民的バンドBUMPOFCHICKENの藤原基央さんが毎度毎度ライブやリリースのたびにで伝えてくれている「今ここにいる”あなた”に届ける」という姿勢が思い出されました。
私個人に語りかけてくる言葉って、誰もが実感したことありますよね。
テクニックももちろんだけど、こういう心構えや姿勢から「どう表現すれば伝わる?」という試行錯誤の中、文章術やその人の文体ってものが生まれてくるんだろなあ。
Posted by ブクログ
本屋で目について、目次を見たら「しいたけ.の誘引力」「星野源の未熟力」「三浦しをんの台詞力」とか、著者+○○力、というのが並んでいて、こんなの絶対おもしろいじゃんと思って買いました。
活字中毒的にはたいへん面白い読み物だったし、あとふつーにオタク語りを読んでる感覚の面白さもある、ポッドキャストとか聴いてるからめっちゃ三宅さんの声で脳内再生されました。笑
結構実践的に使えそうなテクニックもあったし、あ〜これ自分もやるなっていうのもあって、実用書としても全然読めると思います。
手元に残るのが嬉しい1冊になったので、買ってよかったです!
Posted by ブクログ
普段「あ〜おもしろかった」「この人の文は読みやすいなぁ」で終わってしまうところを、この人の文はなぜ読みやすいのか?なぜ惹き込まれるのか?とことん突き詰めていて興味深く読んだ。文体の解体本。三宅さん自身が文章が大好きなんだなぁというのが伝わってきた。
読んだことのある本が載っていると嬉しかったし、本作にのっていて読んだことのない本で気になる本にも出会えたので世界が広がりました。
Posted by ブクログ
文章は音であり、絵である。句読点やカタカナなど目に見える表現から洞察力を醸し出したり、気付かず読んでいたが、参考書として、様々の本に照らし合わせ読むと理解力が上がるの間違いなし
Posted by ブクログ
うまくできた構成だなぁ。
これ編集者はどれくらい寄与してるのかな。
52の文章を取り上げ、4つにカテゴライズし、各々をフォーマット化して紹介していく。文章にモデル名、テクニック名、小見出しをふるなんて、編集者が出張ったとしか思えないけど。
なかで関心したのは、「もしテクニックを用いなかったらこんな文章になっていた」という改悪例を盛り込んでいるところ。なんて分かりやすい(同意できない箇所もあったけど)。
三宅さんの作品売れるわけだ。
Posted by ブクログ
サンクチュアリっぽい本!(褒めてます)
わかりやすく親しみやすい内容。しかし、随所に「それはマニアック過ぎでは?」とツッコミをいれたくなるトリックがあって、とても面白いし、自分でも真似したくなる!本を読んでいるはずなのに三宅さんが目の前で白熱授業してくれているみたいな本。ひとつ前に読んだ母殺しとはまた違った三宅香帆で面白い。
Posted by ブクログ
文章ってこうやって味わうんだ…と30歳を超えて初めて気付きました。
三宅さんの読書、文章への愛が伝わる素敵な本でした。
これから出会う文章や歌詞を味わうのが楽しみになりました。
Posted by ブクログ
この本の直前に読んでいたのが稲田豊史の『本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形』でした。その新書で「本を読む」って行為が衰退していく現状をはっきり理解したことでかなり落ち込んでいたところに、本読み最強女王(?)の三宅香帆!かなり気分は持ち直しました。「本が嫌いな人たちがどんどん増えているのはわかるけけど、本が好きな人たちもまだまだ元気!」ってな気分。そして今なぜ彼女が大活躍しているかもわかったような気になりました。それは読書好きにありがちな「上から目線」成分が皆無なところ。まるで「推し活」のように古今東西の作家の文体を楽しみ、次々にその裏側に潜むマル秘テクニックを分析していきます。その人選も縦横無尽。清少納言から占い師しいたけ.まで。(何が「から」で何が「まで」か、わからないけど…)村上春樹と林真理子の間にかっぴーという漫画家さん(まったく存じ上げていませんでした…)が挟まれているのも象徴的。ジャンルに貴賎無し!ただ文体の個性があるだけ!それにしても三宅さんの文章取集力のフィールド幅広さに驚いてしまいます。その昔のPARCOのコピーの「本読む馬鹿が、私は好きよ。」を思い出し猪木の「馬鹿になれ!」を重ね合わせて「本を読む馬鹿になれ!三宅香帆みたいに…」とそっと呟く、とか言ったりなんかして。少なくてもこうやって本の感想を書く時間のテンション上がりました。
Posted by ブクログ
同じ出来事、同じ思い、同じ発見をつづったとしても、文体が変われば、伝わり方はまったく変わる。書き手の味である文体は、一体どのように作られているのか。人気文芸評論家がその細部に迫り、文体の謎を解き明かす。
意識もせずに読んでいましたが、なるほどね。
いろいろありすぎて疲れました。
Posted by ブクログ
文章 何を書いているか(内容そのもの)
文体 どのように書いているか(表現や書き方の特徴)
著者曰く
文体こそが、まさに書き手の味。
絵でいえばッタッチ"、
音楽でいえば歌い方”のようなもの。
著者の文体愛は遺憾無く感じ取れる作品
正直ここまで読んでいるのと驚愕レベル
字を追っているだけの私とは違い
その奥を読んでいる
あなたはそのように奥まで考えながら読んでいるのだろうか
その違いがお金に変換できる差だろう
本好きの為の本好きにより書かれた本なので
あまり本を読まない人は
ズシリと本の厚さの3倍は重さを感じるはず
Posted by ブクログ
三宅さんの本を読んだのはこれが2冊目。
1分に対して、どういった分析をしていくのか、という手順がみれた。
自分で読書している時も気に入ったフレーズやセンテンスは抜き出して保存し、自分なりの考察ができるようになりたいと思わせれくれた本。
Posted by ブクログ
チャットGTPの書く文書は誤字脱字がなく正しいですが、わたしはそれだけでは読み流されると思います。どうすれば人に最後まで読んでもらえて心に残る文章を書ける様になるかを考えながら読みました。
三宅さんは、古今東西の作家さんの様々な名作を紐解いて、それはその作家さんが身につけた文体に鍵があると論じています。画家さんでも、修行中の作家さんでも、自分が尊敬出来る人の作品を最初は一生懸命に模写したり、真似て覚えると聞きます。私の好きな、尊敬出来る作家さん達は、若い頃は、ムツゴロウの畑正憲さん、司馬遼太郎さん、辻邦夫さん、藤沢周平さん、宮本輝さん達です。彼らの作品は若い頃からずっと一緒に読んで来ました。私は文体とかはあまり意識はしていませんが、物語が好きでした。
この本で私が気がついたのは、文体とは単なる「言葉遣い」の事ではなく、また細かい技法の事でもなく、「世界の見方」そのものではないかと言う事です。
三宅さんは、自分でも後書きで話していますが、文体オタクのところがあると思います。この本では、そこを強調して書いておられます。
ただ、私が好きな作家には、それぞれ独自の世界の見方があります。
私も、自分が好きなものを実際に見て、歩いて、感じ、その具体的な出来事から、自分自身の考えを探していきたいと思います。
それが、私自身の文体になっていくのかもしれないと信じます。
そして、文章を書くことが特別なことではなく、
普通に生きることと重なるようになれば、それほど幸せなことはないと思っています。
追伸 この三宅さんの本からは、物語とは別に名作の文体にはリズムがあると学んだので、これから本を読む時は、文体のリズムは意識して読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
いろいろと話題になっている三宅香帆さんが執筆された、さまざまな媒体に掲載された文体についての分析が書かれています。
口語調なので、文芸オタクを自称する筆者から隣で笑顔で話されているような感じがします。
「何気なく読んでいる文章にもいろんな視点や考えがあるから、その表現になったのか」と気付かされる本でした。
Posted by ブクログ
名著の文体のうまさをとりあげた一冊。
解説されるとそんな気がするけど、でも、よくよく考えると、
名著、著名な作家の文体だから、よく見える、ってことはないのかね。
いろんな人の文体を混ぜたらわけわからなくなるだろうし。
三宅香帆さんといえばベストセラー「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の
著者だが、悪くいってしまえばこの本はほとんど他人のふんどしで相撲をとってる。
もちろん解説、分析のスキルはたいへんなもんだが。
なんだか読んでいてそんな気になってしまった。
やっかみかね
Chapter 1
惹きつける文体
・星野源の未熟力ーー問いを共有する
・森鷗外の寄添力ーー最初にしつこく「これは記憶だ」と伝える。
・しいたけ.の誘引力ーー最初に意味不明な言葉を放り込む。 …など
Chapter 2
先を読みたくなる文体
・村上春樹の音感力ーー読みたくなるリズムを使う。
・司馬遼太郎の撮影力ーーカメラだけで書く。
・谷崎潤一郎の気分力ーー「どう感じているか」をくっつける。 …など
Chapter 3
説得力を生む文体
・秋元康の裏切力ーーオチでひっくりかえす。
・さくらももこの配慮力ーーオチを先に書いてしまう。
・こんまりの豪語力ーーアンチに対するフォローを入れておく。 …など
Chapter 4
記憶に残る文体
・俵万智の合図力ーーカタカナで注目させる。
・J・K・ローリングの超訳力ーー「引用言葉」を拡大解釈する。
・清少納言の音合わせ力ーー似た音でそろえる。 …など
Posted by ブクログ
解説はあくまでも三宅さんの考えに基づいたものなので作者の意図とはまた違ってたりするとは思うけど、それにしても三宅さんの分析力と言語化能力がすごい(°▽°)
文体まで注目できるようになれば読書がさらに楽しいものになるに違いないでしょうね(°▽°)
Posted by ブクログ
様々な文献を引用し、その文体の特徴を解説する一冊。各文体を”xxさんの△△力。〇〇モデル”と名付け、目次で一覧できる。
著者は、自身を文体の「オタク」と呼んでいるが、そこそこ文章を読む習慣があり、プライベートでもビジネスシーンでも文章を書く習慣がある人なら、割と認識していることではないかな、と思う視点が多かった。新たな発見というよりも復習になるといった感じ。あえてそれらを言語化してまとめたことはなかったから、今後文章を書くときの辞書代わりには良い一冊かもしれない。
なお著者の文章は結構砕けた口語体なので、少々読みづらかった。
Posted by ブクログ
文体に注目してみる行為は
普段は意識していなかったので
引き寄せられる文書にはそんな理由があったのか〜と面白かった。
コピーライトなどとは違った視点で解説され
語り口調で進んでいく文章なので、
軽い感じでまるで作者と話しているかのように サクサクと読み進められた。
Posted by ブクログ
文章の中身にまで今まで気にかけませんでしたが、様々な文章を詳細に分析するなかで、自分の視点や知識も広がる気がしました。
文章オタクと言われる著者の解説についても、興味を持ちながら読み進めることができたと思います。
Posted by ブクログ
日本語表現にまつわるあれやこれやな技法の数々を、さまざまな文章の引用を交えて説明している。
1テーマ4〜6ページほどなので非常に読みやすかったです。
自分の書く文章にも活かせたらなと思いました。
Posted by ブクログ
読書するにあたって、以前から気になっていることがありました。
それは、どうして、作家さんによってスラスラ読めたり、いまいちペースに乗れないことがあるのだろうという疑問。
この本のタイトルを見たとき、何かヒントが得られるのではないかと思い、本作を読みました。
数々の作家さんの文体について説明されているのですが、自分が好きな作家さんのところだけを読みました。
答えの一つとして、
言葉の「リズム」なのかもしれない。
今後、本を読むとき、特に村上春樹さんや宮下奈都さんの作品を読む時は、文体を気にして読んでみようと思います。
その文章が、なぜ読んでいて心地良いのか、自分なりに言語化できたら嬉しいな。