三宅香帆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
明治とか大正の頃から現代まで、人が読書というものをどう捉えてきたかを、その時代の働き方の空気感とからめながら考える、という感じの本だったけど、
読書する人が減っているのは、現代人が働きすぎというよりは、スマホやサブスクの登場で選択肢が増えたからじゃないかと私は思いました。
三宅さんは本を読みまくっている人で、本の愉しさをみんなに勧めたくて、働き方を見直してもっと本を読みましょうと言いたいのだろうけど、SNSやドラマや動画も観たい人が読書もするのは難しいだろうなと思う。
もともとの本好きは頑張って時間を作るし、
本の中に何度も登場した「花束みたいな恋をした」の麦は、正直キャラ設定おかしいと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分がヅカオタをやっていて、ヅカオタって宗教だなと思うことがある。コミュニティの独特さも感じる。推しのことは大好きなのに推し活に疲れたと思うこともある。その根本的な理由がこの本につまっていて、なるほどなーと何度も思った。
特に「それな!」と思ったのは母性の暴走について。まず推しを性的な好きとしてみているのではなくて成長を見守りたいという思いで応援しているという点。まさにこれが推し活のリアルで、世間にわかってほしいと思うところだった。その上で、母性が暴走して「あなたのために」が相手を傷つける。SNS上でよく見かけて高確率で不快になる姑的なファンの言動ってまさにこれだよなと思った。
推しをひとりで -
Posted by ブクログ
ネタバレよかったところ
日本の労働と読書の歴史を、明治から現代まで丁寧に追っていた点が面白かったです。現在の問題をいきなり分析するのではなく、歴史的な流れから捉えているので、単純に読み物としても楽しめました。
また、
・情報=自分が知りたいこと
・知識=知りたいこと+ノイズ
という整理は分かりやすく、特に「読書とは、自分の関心だけでなく、他者や社会、歴史、文脈などにも触れる行為」という考え方は面白いと思いました。
腑に落ちなかったところ
一方で、時代ごとのラベリングはやや強引に感じました。特に現代に近づくほど、SNS、YouTube、電子書籍など情報環境が多様化しており、「現代」を一括りにする -
Posted by ブクログ
最近クロスディグというポッドキャストを聴いていて、三宅さんが新刊を出したことを知り買ってみた。ベストセラーの本の名前は知ってたが初めて三宅さんの著書を読む。
小説やドラマ、アニメや映画などで描かれてきた夫婦の姿を通して、夫婦や親密性のある関係に着いて考察した一冊。村上春樹の作品の引用が多いが、日本でもっとも作品を読まれている著者の一人であるため、時代や社会の共感を得られているのだと感じた。私自身は村上春樹の小説は読んだ事が無かった(ドライブ・マイ・カーは映画で観た)ため、この機会にチャレンジしてみようと思う。
さて、この本では夫婦の関係性をもとにして、親密性と共感性、公と私、ワークとライフ -
Posted by ブクログ
内容は興味深かったが、個人的にあまり賛同できる内容ではなかった。
現代人は「最適化」や「正解」、「報われること」を求める傾向にある、というような話だったが、
それは情報に溢れた社会やAIの進化による個別最適な解が出てくる時代だからこそ、というよりかは日本教育の産物がもたらしたものに過ぎないと考える。
実際、海外に目を向ければTikTokでは正解どうこうよりも自分の考えをシェアするコンテンツがわんさか。考察より批評コンテンツが多いと感じる。
時代が変わったというより、これまであった日本人の価値観がネットやSNSの台頭で明るみになったというまででとしか感じなかった。
-
Posted by ブクログ
タイトルに期待して読むと、少しあてがはずれになるかもしれない。
前半は本がどのように読まれてきたのか、日本人はどのように働いてきたのか、を明治時代からさかのぼって述べられていて、思っていた内容とは違ったが、その辺りも興味深く読むことができた。
そして、最終的には、働くことを頑張りすぎないこと、半身で働く社会の実現が大切だ、ということを結論として述べている。
タイトルのこと以外にも、著者は読書や本にについて色々と言いたいことがあるためか、少し短絡的で論点がまとまっていなかったようにも感じたが、読書はノイズを含むもので、そのノイズを楽しむことが大事であり(現代はノイズのない情報だけを求