三宅香帆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近なんとなくYouTubeで見かけことが増えた三宅夏帆さん。
TBS CROSS DIG with Bloomberg の動画、【夫の寝顔が無理になる理由】というタイトルが気になり視聴し、この本を紹介していたので初めて読んでみた。
村上春樹の引用が多く、全く読んだことのない私は脱落しそうになったけれど、後半で東畑開人さんの著書の引用など出てきてから面白くなった。読み切れてよかった。。
あとがきに、この本の裏コンセプトは「夫婦というテーマで読む村上春樹作品」と書かれていて納得してしまった。笑
(もはや副題に入れた方がいいレベル)
小説での夫婦の状況をそのまま社会情勢と当てはめるのは短絡的 -
Posted by ブクログ
ラフでありながらも基本的には敬体で語りかけるような文体が大衆に読まれる一要素として働いてる
インザメガチャーチとは違って、推し活をしている人間をアイデンティティの欠乏のために自身の理想を対象に重ね合わせる人たちに限定(後方腕組みオタクなどはほぼ対象外)することで、視野を広げすぎず持論に一貫性を持たせている。ただ、そうしたアイデンティティの欠乏から、推し活が危うい状態へと向かいがちな人たちの傾向や状況を把握しながら、三宅自身のように共同性に看過されすぎず広い視野を持ってみてはというような論調は、この言葉が届くべき人たちには届かないだろうし、それをわかっていながら書いている側面も感じられる。
令和 -
Posted by ブクログ
●感想
学生が読書感想文を書くときにもいいのでは?と思った。
好きなものを、なぜ好きなのか?細分化、深掘りする。
自分らしさはその細分化、深掘りで自然と出てくる。
・クリシェを避ける
・考えさせられた、と言う表現を避ける
・言語化は好きでいた記憶の保存である
・好きな部分の細分化すればするほどいい
ポジティブな感情を書く時
・自分の体験したエピソードとの共通点を探す
・好きなものとの共通点をみつける
・新しさの発見を言葉にする
ネガティブな感情を書く時
上記の逆
書き出しに迷った時のヒント
・引用からはじめる
・自分語りからはじめる
・文脈からはじめる 共通項
・問いから書き始める
-
Posted by ブクログ
ネタバレ考察って、昔もなかったわけではなくて、ミステリーを好む人たちとかにはもともとなされていた。
YouTubeとかで確かに考察ものは多いけれど、批評→考察というほど、昔、批評ばかりだったとも思えない。
批評には批評の、考察には考察のよさがあるのだろうし、作者はべつに考察を勧めているわけではなくて、考察に惹かれる人たちのその理由を探ったりしているわけだけれど、わたしは批評が好きで、「批評も開かれていていいのに」と思いながら読んでいった。
作者は考察する若者たちを考察(辞書の意味どおりの)しつつ最終的には批評を擁護していた。
考察する若者たちを批評しつつ批評を擁護することで、批評の魅力を伝えてくれるよ -
Posted by ブクログ
全体的には面白かった。
特に、1~8章の途中までの、日本の労働形態の変化と合わせて、本がどのように売れてきたのかってところは良かった。
物事を考える上でやはり歴史は一つの重要な部分になりますね。
終盤の全身社会も共感できる部分が多かった。
実際僕もそういう、期日までに結果を出さないということがあった時に全身を浸らせるし、それが他者の協力を必要とする場面なら他者にもそんな態度を求めていた。
前者が楽だからってわけではないけどね。
後者はまあそうね。
別に楽やけではないわ。
そんな感じで共感できたりできなかったりな本でした。
こんなとこで自分の考えを述べても仕方がないし何なら自分の考えを述べること -
Posted by ブクログ
明治とか大正の頃から現代まで、人が読書というものをどう捉えてきたかを、その時代の働き方の空気感とからめながら考える、という感じの本だったけど、
読書する人が減っているのは、現代人が働きすぎというよりは、スマホやサブスクの登場で選択肢が増えたからじゃないかと私は思いました。
三宅さんは本を読みまくっている人で、本の愉しさをみんなに勧めたくて、働き方を見直してもっと本を読みましょうと言いたいのだろうけど、SNSやドラマや動画も観たい人が読書もするのは難しいだろうなと思う。
もともとの本好きは頑張って時間を作るし、
本の中に何度も登場した「花束みたいな恋をした」の麦は、正直キャラ設定おかしいと思う。 -
Posted by ブクログ
自分がヅカオタをやっていて、ヅカオタって宗教だなと思うことがある。コミュニティの独特さも感じる。推しのことは大好きなのに推し活に疲れたと思うこともある。その根本的な理由がこの本につまっていて、なるほどなーと何度も思った。
特に「それな!」と思ったのは母性の暴走について。まず推しを性的な好きとしてみているのではなくて成長を見守りたいという思いで応援しているという点。まさにこれが推し活のリアルで、世間にわかってほしいと思うところだった。その上で、母性が暴走して「あなたのために」が相手を傷つける。SNS上でよく見かけて高確率で不快になる姑的なファンの言動ってまさにこれだよなと思った。
推しをひとりで -
Posted by ブクログ
最近クロスディグというポッドキャストを聴いていて、三宅さんが新刊を出したことを知り買ってみた。ベストセラーの本の名前は知ってたが初めて三宅さんの著書を読む。
小説やドラマ、アニメや映画などで描かれてきた夫婦の姿を通して、夫婦や親密性のある関係に着いて考察した一冊。村上春樹の作品の引用が多いが、日本でもっとも作品を読まれている著者の一人であるため、時代や社会の共感を得られているのだと感じた。私自身は村上春樹の小説は読んだ事が無かった(ドライブ・マイ・カーは映画で観た)ため、この機会にチャレンジしてみようと思う。
さて、この本では夫婦の関係性をもとにして、親密性と共感性、公と私、ワークとライフ