あらすじ
名場面があれば小説は勝てる!人気書評家の著者が、小説の名場面を例に、「読む技術」と「書く技術」を指南。
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Posted by ブクログ
映画の名場面はよく聞くけど、小説の名場面は聞いたことなく、三宅さんの本はとても新鮮でした。なぜ刺さるのか、それぞれの小説家の技術についてよく分かりました。まだ読んでいない本もあり、読みたくなりました!
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文章を書きたくても書けない私にとって、ただ読むだけでなく、自分が好きな小説の何が刺さるのかを分析することが大事なんだなと思わされた。
作者と好みが同じシチュエーションの未読のものもいくつかあり、読書ガイドとしてもよかった。
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三宅さんの著書、初めて拝読しました。
「こういった切り口があるのか!」と発見させて頂きました。
「名場面のここが刺さる」といった内容ですが、つまりは「読み解き方」の本。
同じ小説を読んでも、人によって受けり方、もの事の見かた、は違うもの。
これは三宅さんなりの「切り口」で、その小説から何を感じ取ったか? その情報量や感性の豊かさをインプットすることができます。
真っ先の感想は「自分もこうなりたい!」と憧れを感じました。
本が好きで、自分の愛読書をここまで深く読み解くことができたら幸せですね。
(というか、著者の三宅さんはこれを職業にまで高めてしまったのが尊敬です)
例えば本の帯にあるコメント一つで「読みたい!」と直感する本との出会いがあります。
そんな素敵な出会いのきっかけを作ってくれる三宅さんが唯一無二の印象です。
「三宅香帆さんの本に出合えて良かった!」
これからの活躍が楽しみな予感がする一冊でした。
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15分の(ほぼ)ワンシーンのシナリオ執筆に挑戦することになったはいいものの、ワンシーンで何を表現すればいいのかと悩んでいた時に本屋さんでこの本を見つけ、これだ!と購入を即断。
最近は全体の構成ばかり考えていましたが、好きな作品には語りたくなる名場面があるという指摘にそうだよなぁ〜と頷きまくりでした。
様々なシチュエーションについて名場面が紹介されていて勉強になることばかりでした。
本書に弊害があるとすれば、紹介されている作品がどれも面白そうで、執筆よりも読書を優先したいと思わせてしまうところでしょうか。
Posted by ブクログ
著者の書評本が好きなので、こちらの本も読みました。
小説の読み方が本当に上手い!
すごく味わって読んでいらっしゃるなあと感じます。
様々な小説の名場面を紹介されているのですが、読んでいるととにかく読みたい・書きたい気持ちになります。
登場人物の関係性に着目して紹介されている章があり、特に二次創作をされている方にここをおすすめしたいかなと思いました。(関係性がメインとも言える創作だと思うので)
著者も二次創作を経験されているとのことで、読んで得るものがあると思います。
Posted by ブクログ
今までの読書は何だった!!!??
と反省すると同時にこれから読んでいく本がどれも楽しみで仕方ないと感じさせてくれました。
最近のワタクシの本の師匠と勝手に呼んでおります。
Posted by ブクログ
三宅香帆さんみたいに本を感じて
深く味わえたら。
そして、巧みに解説できたら。
一冊の本を味わい尽くしているのだ。
言葉のひとつひとつから、
ストーリー展開から、
ふとした情景描写から、
何気ない固有名詞から。
紹介されている本の中に
読んだことのある本も数冊あったけれど、
正直、覚えてないわ!そんなフレーズ!
気に留めなかったわ!そのワードの繰り返し!
私は残念な読者だと
反省せざるを得ない。
もっともっと読書を楽しみたい。
純粋に。ただ、もう少し感度を上げたいな。
Posted by ブクログ
これを、全部活用ようになるまで、時間かかるかもだけど、すぐ使えそうで、いい技術は、予想外を作ること、予想外っていうのは、普通じゃない展開にすればいいから、かなり、楽!
読んでみて、知らんこといっぱいありました…。
Posted by ブクログ
ここぞという面白い場面、忘れられない場面のある小説が、刺さる小説であり、その名場面は予想外の展開と盛り上げ演出によって成り立つと、著者は述べている。今まで、書く側の人が書いた小説指南書はいくつか読んできたが、読む側の人のは初だったので、私も一読者側として、そうそう!そういう小説は面白い!と納得感でいっぱいになった。こうしたら良い小説になると頭でわかっていてもそうできないところに創作の難しさがある。著者の他の類書も読みながら、どうしたら予想外の展開を作れるのか等々、多読して分析を重ねたいと思った。
Posted by ブクログ
面白い小説の共通点は「自分が好きな場面を挙げられること」というコンセプトのもと、小説を書く人の参考となるよう、様々なシチュエーションのいろんな小説の「名場面」を取り上げ、なぜそれが名場面なのかといったことを気鋭の書評家である著者の視点で解説。
自分は小説を書きたいと思っているわけではないが、小説を読むのは好きなので、小説をもっと面白く読むための参考にと本書を読んだのだが、著者の冴えわたる解説自体がとても面白く、「なるほど、小説の名場面というのはこういう構造になっているのか」と納得させられた。未読のものも多い様々なジャンルの小説の名場面をザッピング的に読めたのも楽しかった。
特に、著者の小説を読む楽しみのひとつが「人間に対する解像度の高い物語を読むこと」というのに、これまで漠然としていた自分の小説に期待する思いを代弁してくれた気がして、すごく共感した。著者は、自分のような凡人だとなんとなく良い小説だなと思うところをなぜそれが良い小説なのかをきめ細やかに言語化できていて、まさに著者の小説に対する解像度がきわめて高いと感じた。
Posted by ブクログ
いろんな小説の名場面を引用しながら、刺さる関係性や場面設定のコツが書かれている本。
項目ごと細かく分かれていてプレッシャーなく読みやすかった!共感できない部分も少しあったけど、だいたい納得できた。
「恋愛未満」の関係性書くコツが特に参考になったので今後意識して書きたい
Posted by ブクログ
凪良ゆう先生の作品を読み終えたあと、その表現の美しさに恋い焦がれ、余韻が止まらず、自分でも猛烈に小説を書きたくなった。
実際に書き出してみたが、やはり相変わらずの語彙の乏しさに加え、自分の表現の狭さに愕然としてしまった。
これまでも何度か小説に挑戦してきたけれど、どれもひとつの作品として完成させたことがない。
気づけば、中途半端で未完成の言葉ばかり散らばって、物語はいつも途中で息絶えてしまう。
そんな中、見つけたのが本書だった。
書評家である三宅先生が素直に良いと思ってきた作品の一部が切り取られながら、解説が進んでいく。重要な文は太字で書かれており、見やすい。
素直に物語の構造を学ぶことができた。
ただ、世に出ている有名作品の一部文章やネタバレがガッツリ挟まっているので、そちらが少し惜しかった。
解説と共に物語の表現方法を知る、というよりも、タイトル通りにも含まれている「名場面」をネタバレをされる覚悟で、小説の勉強をしたい人へ向けられた本だと思う。
Posted by ブクログ
小説の名場面を列挙するのならまだしも、各テーマに応じた名場面を的確に紹介する構成になっていて、またもや三宅さんの脳内データベースに驚かされる。特に、北村薫『空飛ぶ馬』は名文と名書評の見事な相乗効果でめちゃくちゃ読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
そんな簡単にオールタイムベストの3冊なんて決めれるか!( ゚д゚ )クワッ!!
はい、著者曰く「小説要望書」らいしいです
こんな小説が読みたい!というのを「刺さる名場面」から解説していきます
なるほど〜
うん、なんか面白かった
なんか面白かったんだけどね
わいが思うにだよ
書評ってさ
読む前に読んで面白いのと、読んだ後に読んで面白いのと二通りあると思うんよね
「あ、なんか面白そう!」ってのと「なるほど〜、そんな風にも読めるのか」みたいなね
この場合書き手の意思なんて知ったこっちゃないです
あくまでわいがどう思うかです
当たり前だろが!
で、本作で言うとたぶん読んだ後に読んで面白いタイプでした
なのに、2冊くらいしか読んだことあるやつなかった
こりゃダメだ
もったいな
でね、レビューにもね
皆さんの書くレビューにもそれはあると思うんよ
読む前向きのレビューと読んだ後向きのレビュー
例えば、秋さんのレビューは読む前向きよね
なんかワクワクして期待感煽りまくり
例えばさてさてさんのレビューは読んだ後向きのレビュー
なるほど〜そういう視点もあったのか〜っていう
繰り返しますが、本人の意図は知ったこっちゃありません
で、ひまわりめろんさんのレビューですよ
まぁ、それは後世の評価に任せましょう(そんな大層なもんじゃないだろ!)
Posted by ブクログ
小説の名場面と聞くとミステリ系とか、どんでん返し系が好きな自分としては『十角館』のアレとか『新世界より』のアレとか、ド派手だったり衝撃的な場面が思い浮かびがちです。
一方でこの本で取り上げられる場面はさりげない場面が多いです。姉妹の朝食の場面とか、生徒が図書室に足を踏み入れる場面であるとか、自分だったらさらさらと読み逃してしまいそうな場面の数々。
著者の三宅さんはそんなさりげない部分に独自の視点を光を当てます。
文体もあると思うのだけど、取り上げる場面に対して偉そうに解説や講釈を加える、というよりかは「ほら、ここ、めっちゃすごくない!?」と、語らずにはいられない推しの魅力を、とにかく熱心に語っているような感じの文章でした。
この小説が、この作家が、そしてこの場面が本当に好きなんだろうな、ということが読んでいて伝わってくる。
個人的に「それは深読みしすぎなのでは…」と思うところもなくもなかったのですが、
でもファンの人の語りってそうした深読みとか、独自の考察も含めた偏愛っぷりが濃ければ濃いほど面白いとも思います。
そういう意味ではこの本の細かい場面の取り上げ方は面白かった。
三宅さんは面白い小説には必ず名場面があると書かれていて、それで改めて思ったけど、たしかに自分が☆5をつける本は、ストーリーが面白いとか、キャラクターが好きとか、構成がすごい、描写が素晴らしいとかいろいろあるけど、印象的な場面も必ず思い浮かぶなと思いました。
これからは派手な部分だけでなく、さりげない場面、細やかな描写からも自分なりの名場面を見つけてみたくなりました。