三宅香帆のレビュー一覧
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ネタバレうまく論点をずらされているような気がする。「働いていること」と「本を読むこと」に因果関係なんて、たぶんそんなにない。読書離れは言われているけれど、テレビ、映画離れだって言われてる。娯楽が増えたことにより「本を読むこと」が候補から外れてるだけ。半身で働けたら何よりだけど、だからといってそれに比例して「本を読むこと」をみんなが選ぶとは思えない。読書って疲れるし。パズドラを選ぶ説明が、うやむやで、明記されてないのは本VSゲームの言及を避けるためだろうなぁ。受動的と能動的な趣味の差につっこんでほしかった。
本書は「なぜ本が読めなくなるのか」を問うているが、私には「なぜ人が読書以外の娯楽を選ぶのか」と -
Posted by ブクログ
前作「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は私個人の感想は世間の評判とは随分と異なり、論点が上手く掴めなかった。本作は書籍のタイトルと内容のギャップがあまりにも大きく、著者に対してではなく、出版社の責任を大いに感じた。
縮小が続く出版業界において流行作家を利用したある程度の商業主義は已むを得ないとしても、連載コラムの寄せ集めにあとがきの作者コメントを切り抜いて付したタイトルはあまりに杜撰で読者を裏切る行為にも思える。
多くのベストセラー作品の引用と要約があり、巻末に一覧が付されていることで、新しい読書の機会が創出される可能性を引き出したことが唯一の救い。 -
Posted by ブクログ
考察ブームを「タイパ、コスパ」や「ドーパミン中毒」などの理屈ではなく、情緒的な「報われる行為」としたところが著者の優しさと時代性を感じる。新書の読者を広げる意味でも安心して読める優しい文章が求められているのだろう。誰もが批判できる時代は批判されることに敏感な時代でもある。気を使える人が求められているということは、気を使うことが苦手な人や敏感な人はSNSに息苦しさを感じていると思う。時代を読み解きながら「考察」を否定せず「批評」も”推める”著者の姿勢が、「推し」という対立を避ける今の時代を表していると感じた。今のSNSのアルゴリズムではどうしても対立が目につくが、誰かを否定せず異なる意見を尊重で
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Posted by ブクログ
物語の鑑賞5つの技術
①比較
他の作品と比べる
②抽象
テーマを言葉にする
③発見
書かれていないものを見つける
④流行
時代の共通点として語る
⑤普遍
普遍的なテーマとして語る
鑑賞ノートを付ける
54ページ
青春=教室=学校
この国のムラ社会的なものの象徴
閉鎖的で同調圧力が強く、ヒエラルキーは固定されているが、逃げることも許されない空間。それが教室であり、日本という国を表現したものそのものであった。
ここに生きなきゃ行けないけど、ここから出たい
でも、出られない
それが教室が比喩として表現されている
桐島、部活辞めるってよや君の名は
桐島=部活
君の名は=自分の住んでいる土地 -
Posted by ブクログ
自分が読んだ本を他の人に興味を持ってもらえるよう紹介するのはなかなか難しいと普段から感じていたので、ベストセラー作家である著者から何か得られるものはないかと考えたのが、本書を手に取った動機です。
作品鑑賞の技術として、①比較(ほかの作品と比べる)、②抽象(テーマを言葉にする)、➂発見(書かれていないものを見つける)、④流行(時代の共通点として語る)、⑤不易(普遍的なテーマとして語る)の5つの観点が紹介されており、これまで本を読みながら、頭の中で無意識に想起していたことが明確に言語化されたように思います。
ただ、この本のほぼ大半が、上記5つの技術の具体例として、著者の過去の鑑賞記録が並べられ -
Posted by ブクログ
古典文学については中高の歴史の授業で、タイトルと著者を試験のために覚えた程度。
実際の内容や著者の人生、背景については知らないことが多く、楽しく読めました。
・方丈記ってタワマン文学だったのか…
・徒然草のくだらなさ/オチのなさ、逆に令和で受け入れられそう
・和歌の流れと芭蕉の俳句の新しさ、井原西鶴との対比
・本居宣長が作った古典への読み方の態度
本書で一貫して書かれているのは、文学においても、イノベーションはその時勢、伝統を捉えつつ新しい試みをする人達によって生み出されているということ。だからこそ晩年や没後に評価される人もいる。
三宅さんは「怒られ」の歴史と書いているのも、ズバリその通り