三宅香帆のレビュー一覧
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ネタバレ気になっていた本。
まず、タイトルの『幸せなら本なんて読まなかった』というところに共感して、心を惹かれた。
自分が本を読むきっかけの中に何かしらの悩みがあって、その悩みのヒントを得たいが為に似た小説を探すこともある。
一番面白い考え方、見方だなと思ったところが
『お母さんって役割であるだけであって、
むかしからお母さんなわけじゃない。
ー親と子みんなで家族だと思っていたけどちがう。
父と母が結婚した結果として子供が産まれたのであって、ふうふうの一時期を貸してもらっただけ。
そもそもこの家族は、ふたりが結婚しようとしたその時点で完結していて〜』という文章
私自身は、子供が家族の主役だと思ってて -
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分が発する言葉が自分を形作る、そのような考えを個人的に持っていましたが、この本も「自分の言葉を作りましょう」を絶えずテーマに置いていました。
また著者は「好きは揺らぐもの」と述べていますが、感情や記憶は刻一刻と忘れてしまうのもの。言葉にして書き留めておけば後から振り返ることができるので、言葉にして残しておけばよかったなとあらためて思いました。
・よかった箇所の具体例を挙げる→感情を言語化する(どこがよくて、どのような感情になったのか、それをなぜよいと思ったのか)
・相手と自分の情報量の差異を事前に把握する
・「どこへ連れていきたいか(ゴール、着地地点)」をあらかじめ考えておく
・書き -
Posted by ブクログ
かつてラッセルが『怠惰への讃歌』で説いたことを、労働史と読書史から令和版アプデしたような、してないような、って感じの本。
8ページに及ぶ参考文献一覧には狂気すら感じる。
著者の言う「読書とは自分から遠く離れた文脈(ノイズ)に触れること」という定義は結構しっくりきた。仕事に「全身」を捧げるあまり、未知のノイズを身体が拒絶し、手軽な情報やスマホゲームに逃げてしまう。
読書ができないのは時間の問題ではなく、脳の「バッファ」の問題なのかもなー、と。
提示される「半身で働く社会」は、資本主義に全てを差し出したくない身には、なんかよさげである。
ちなみに著者は働くのが大好きらしいが、私は大嫌いだ。体 -
Posted by ブクログ
推しが「好き」という感情の捉え方、言葉での表現の仕方について書かれた一冊。好きなものが分からない、流行ってるから好きという傾向がある方に、是非手に取って欲しいと思った。
【感想】
専門用語は登場せず、分かりやすい言葉を使ってくれている。
便利な言葉(本文でいうクリシェ)に頼りすぎないことは同意。私も普段「すごい」は使わないようにしてる。その三文字では相手に伝えたいことの半分すら伝わっていないと思うから。
感想の生み出し方として、感情の核を見つけるために、思ったことを深く掘り下げていく手法を紹介している。掘り下げの思考が、トヨタのなぜなぜ分析と似ていると思った。
ネガティブ・ケイパビリ -
Posted by ブクログ
2025.16
感想書き忘れてた
出てくる本を読みたくなる
良いブックガイド
本に救われる人生
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P3 まったく他人に相談しない人生だった。仲の良い人にも、自分の葛藤を伝えることはあまりない。進学先も就職先も結局自分ひとりで決めた。
P41 他人からしたら「まあまあ」となだめられるような苦しみであることは知ってる。だけど、それでも苦しくて、見て見ぬふりをすることができない。見て見ぬふりをしろだなんて言うやつが間違っている。だから「わるいのは、見て見ぬふりをしろだなんて言うあなた」なのだ。
P73 みんな無理しないほうがいいとか、ちゃんと休んだほうがいいって言うけれど(そしてそれは -
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凪良ゆう先生の作品を読み終えたあと、その表現の美しさに恋い焦がれ、余韻が止まらず、自分でも猛烈に小説を書きたくなった。
実際に書き出してみたが、やはり相変わらずの語彙の乏しさに加え、自分の表現の狭さに愕然としてしまった。
これまでも何度か小説に挑戦してきたけれど、どれもひとつの作品として完成させたことがない。
気づけば、中途半端で未完成の言葉ばかり散らばって、物語はいつも途中で息絶えてしまう。
そんな中、見つけたのが本書だった。
書評家である三宅先生が素直に良いと思ってきた作品の一部が切り取られながら、解説が進んでいく。重要な文は太字で書かれており、見やすい。
素直に物語の構造を学ぶことがで -
Posted by ブクログ
この本、結構好きです。
三宅さんのことはYouTubeとかでよく観てて、「いけすかんなぁ」と思っていました、正直。
でもこの本はよかったです。
この本の感想書くのってプレッシャーかかりますよね笑
まず、好きなところ。
著者が「文章が好き」なことが伝わってくることろ。
この感覚は読書好きならきっとわかる。
それを強烈に感じた部分を紹介しまーす。
いつか消えてしまうかも知れない(著者はほぼ確実に消えると言っていた)「好き」という儚い感情を、文章にして永久に保存しよって書いてるのですよ。絶対、文章好きですよね?
それから、作中にでてくる引用文3つ。
これらが美しい文章なんですよ。推しを語る文章を書く