三宅香帆のレビュー一覧
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本を読むこと、働くことについて、歴史を紐解きながら意味づけを行い、最終的には、仕事一筋をやめよう(何かに全身全霊向かうのはよくないという言い方をしている)、本を読む余裕を作ろう、といった結論付けをしている。
うーん。どうなんでしょ。ワークライフバランスや働き方改革と同様に、違和感があります。
モデル化と結論付けの主観が強めです。
読書をどう定義づけるかにもよるけど、結局は自分がそれによって充実できるかということが大事なのではないでしょうか。仕事が生きがいで、本は仕事の糧になるもの以外読まないなんて人もいるでしょうし、ほかの趣味が楽しくて本はいらないなんて人もいるでしょう。つまり、なぜ××すると -
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文芸評論家である著者が、面白い話をするための鑑賞の技術を紹介した一冊。
著者は文芸評論家として、書籍だけでなく、テレビドラマ、映画、漫画など様々なものを評論するにあたり、どのような手法を使っているかという手法を紹介した技術解説編と応用実践編の2部構成なのですが、ボリュームとしては実践編がほとんどで、著者の連載やnoteを引用しています。確かに評論家がこういう風に情報収集し、関連付けて批評するというのを垣間見ることは面白いですし、様々な作品のガイド的に読むのはありだとは思います。ただ、それを普通の人が再現できるスキルとして解説されているかというと、難しいなと感じました。実践編については、もう少し -
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みんな「語彙力がないから『やばい』しか言えない」って嘆いてますけど、三宅さんは「いや、それ語彙力のせいじゃないから。
見てないだけでしょ」ってバッサリ切り捨ててる。
「推しのどこに、どうして、自分の心が動かされたのか」を、
まるで解剖医みたいに細かく分解していく作業。
これ、めちゃくちゃ効率が悪いように見えて、
実は自分の「好き」という感情を一番コスパ良く定着させる
方法なんですよね。
特に「自分を主語にする」っていう考え方。
「推しが素晴らしい」なんてのは客観的な事実であって、
ニュースと変わらない。 そうじゃなくて、その素晴らしさが、
自分の人生のどの部分に突き刺さったのか、
この主観こ -
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「萌え」から「推し」へ、「批評」から「考察」へという現代の風潮に対する見立てには、なるほどなと思うところが多かった。自分を周囲に合わせて最適化するために、ラベリングや取り敢えずの正解を求めてしまう若者像には、現実に出会ってきた10代〜20代の姿がオーバーラップしたし、説得力があった。
しかし、終盤の、だからこそ自分の欲望に向き合い大切にしていくべきというまとめ方には少しがっかりとした。なぜなら、自分の欲望は他者の欲望であるというのが、この本の要旨であると捉えて読んできたからだ。最適化に抗う必要があるのか、最適化に抗おうとすることも最適化という枠に回収されてしまうのではないか、なぞと、ぼんやり考 -
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書店1位に惹かれて購入。
まえがきの1ページ目がかなり惹き付けられる笑
章のタイトルを見て購入し、4章辺りで中だるみ、もしくは離脱する方が多いのでは?と私も気づけば考察…
人は常に個と集団を繰り返しながら人類史を歩んでいる。私はプラットフォームの進化により、平成後期の個を重んじるターンから集団に戻って来ていると感じていた。
しかし、この本を読むとそれは人々が本当に求めた集団なのか?適正化され、気付くとそこにいて、そこにいないことからの恐怖なのか。深く考えるきっかけになった本でした!
こういうタイプの本を読んだ経験が浅いので、文献の引用が多く、次の読みたい本が広がる本だな〜と感じた。