三宅香帆のレビュー一覧
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「みんな違ってみんないい」と思っていたつもりだったが、本書を読んで、自分自身も無意識のうちに周囲に合わせようとしていた部分があることに気づかされた。
本書で語られていた「最適化」という考え方には、思い当たることが多く、とても印象に残った。
一方で、自分はドラマや本を読む時に、あまり考察をしながら読むタイプではない。ミステリー小説でも、「犯人は誰だろう」「どんなトリックなのだろう」と考えながら読むことは少なく、物語そのものを楽しむことが多い。
だからこそ、若者たちが作品を細かく読み解き、さまざまな視点から深掘りして考察していく姿には驚かされた。 -
Posted by ブクログ
●感想
最短距離で「正しい答え」を知りたい。努力が報われる保証がほしい。そういった思いを、現在のSNSプラットフォームは叶えてくれる構造であると著者は指摘している。しかし著者は考察文化自体を否定しているわけではない。最適化にあらがうことや、遠回りをすることが、独自性の発見につながるのではないかと提案している。自分なりの解釈の仕方を大切にしたいと改めて思った。
●本概要
なぜ映画を観たあとすぐに考察動画を見たくなるのか?
映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。
昭和・平成の時代はエンタメ作品が「批評」されたが、令和のいまは解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。 -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取りました。
もっとライトに書かれている本かと思ったら、最初と最後以外は明治以降の読書文化の歴史が書かれてて、しっかり調べて書かれているのは分かるのですが、ひたすら淡々と続くのでちょっと読むのが退屈でした。でも、江戸時代の読書は音読…というのが意外でした。
わたしも、フルタイムで働いていた時は、この本で取り上げられているように、スマホゲームはできるのに本が読めない、読んでもビジネスノウハウ本ばかりだったなぁ…とあまりにも当てはまるのでヒヤッとする気分でした。「花束みたいな恋をした」がこの辺りをテーマにした映画だとは知らなかったので、今度見てみようかな…と思いました。
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Posted by ブクログ
「推し」の話なのに…明治から平成までの芸能史をたどる前半がとても面白くて、推し活の本なのに思わぬ方向で学びが多かった一冊。
明治から平成までの芸能の成り立ちを追う前半がとても面白く、推し活の背景にこんな歴史があったのかと驚きました。阪急電鉄が鉄道利用者を増やすために住宅ローンや宝塚、そして高校野球まで手がけた話は特に印象的で、商売の発想ってこういう広がり方をするのかと妙に納得。
さらに70年代のアイドルオーディション番組が、「人身売買」との批判を避けるために“家族”や“故郷”であるかような雰囲気をつくり出していく流れも興味深く、今のアイドル文化につながる演出の源流を知ることができました。
推 -
Posted by ブクログ
大正時代から現代に至るまで読書が私たちにとってどのような存在であり立ち位置を占めていたのか体系的にまとめられて読みやすかった。教養を取得し読めば仕事で認められて出世するための必読本要素が強かった時代から高度経済成長が頭打ちになり、自助努力が求められる現代にかけて読書の価値が変わって、為になる無駄なノイズのない本が主流になってきた。
ネットで必要な情報だけに簡単に無駄なくアクセスできるということも大きな要因だろう。結果必然的にノイズが多い書物は働き過ぎ関係なく現代人にはミスマッチな娯楽、時間の過ごし方になってきたのである。無駄を省いて、為になることだけの追求は人間に余白や余裕さを奪い燃え尽き症候 -
Posted by ブクログ
読書と労働に関する日本史のようで、ちょっと難しかった。でも学歴の無い人々が読書で知識を得ようとした事には、目から鱗だった。
確かに実家には、誰も読んだ形跡の無い海外文学全集があったわ〜。あれって円本だったのかぁ。読書しない親なのに…と思っていた謎が解けました。(笑)
本って知識とノイズ。三宅香帆さんって言語化が上手いなぁ。情報だけならスマホでいいもんね。私はそのノイズが好きなんだと自覚しました。
でも、夜、本を開くと何故か寝落ちしてしまう私。どうすれば本を読めるのか知りたくて本書を手にしたが、そうか、仕事を半身でやればいいのか!仕事だけでなく家事も家族の世話も用事も、全て半身でやる。そして自分 -