三宅香帆のレビュー一覧
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購入済み
短くまとまり読みやすい
内容自体は他の文章読本でも見たことがあるようなことばかりで、特に目新しいことが書いてあるわけではないが、読みやすさ、わかりやすさは頭一つ抜けている印象。
ある界隈の常識を別の界隈にわかりやすく伝えるメッセージがバズることがあるが、まさにそれを体現しているように思う。『文章を書くのが大好き』界隈の常識を、『SNSでつながりあいたい』界隈に伝える。そんな感じの書籍だ。
文章読本として目新しいことがないからと言って、読んでつまらないわけではない。著名人の文章の書き方を主題にしたエッセイとしても十分に面白い。
いろんな作家、エッセイスト、アイドル等々の文章が広範囲に集められていて -
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お笑い芸人の話が面白いのは、日常的に面白い経験をしているからでそのような日常を生きていない私たちは、意図的にインプットをすること(読書や映画などの鑑賞)とどうアウトプットにつなげるかの視点が大切。
アウトプットのための視点として、比較、抽象、流行、不変などの観点はわかりやすい。中でも作り手が何を描かなかったかを意識して見ることの重要性は考えたこともなく、発見だった。
著者の別の書籍にもあったが、自分の言葉で語れるようにすることも大切だなと思った。作品を鑑賞したときにほかの人の感想をすぐ調べる前に自分で調べてみること。
リバイバルブームで、村上春樹の継承者として、村上春樹作品の続きを誰かに書 -
Posted by ブクログ
三宅香帆さん村上春樹好きやな〜の一冊w
「夫婦間のディスコミュニケーション」という社会が抱える問題を村上作品を通して読み解いていく
だがしかーし!
わいはこの三宅香帆さんの批評家精神溢れる一冊を読みながら、ちょっと本筋とはズレた問題について考えていました
曰く「なぜわいは村上春樹を読まないのか」問題です
村上春樹と言えば今年こそはノーベル文学賞と言われ続ける日本を代表する作家であり、おそらく戦後日本で最も読まれた作家であります
だがわいはその村上春樹さんを一作も読んでいません
また今後読む気もありません
なぜなのか?
ちょっと考えてみた
先に言っておくと、それは村上作品が難し -
Posted by ブクログ
とても軽い読み口で、著者のyoutubeの口述かと思うような文体。自分の好み的には少しライト過ぎたけれど、中高生が古典に親しみを覚えるにはとても良い本な気がする。
読みながらもへぇ〜、ほぉ〜と思うことも多く、特に日本史でがむしゃらにただ暗記した荻生徂徠や本居宣長ってそういうことをした人だったのか!と興味深かった。
森鴎外、夏目漱石の日本文学史の中での位置付けなども興味深かったし、福沢諭吉の話も面白かった。しっかり勉強をしていれば常識レベルの知識だと思うが、無知な私には手軽に読めて日本の文学史が手早くサッと概観できる良書だった。
個人的にグッと来たのは近松門左衛門。女郎との恋物語、曽根崎心 -
Posted by ブクログ
著者の本は3冊目。今回は題名通り働いているとなぜ本を読まなくなるのか、明治から現代に至る本の在り方と読書事情から考察した硬派な内容。
仕事が忙しくて時間がない、新自由主義の世界では今必要な情報が全てで読書による教養はノイズである、など興味ある切り口でなるほどと思う部分も多かったが、結構賛否が分かれるのではないだろうか。この本の中ではあえて啓発本や小説などを分けて考えていないが、ここを分けると結論も変わってくる気がする。小説などでは完全に趣味、娯楽の分野に傾いた作品も多いので時間とかは関係がなく読みたければどんなに忙しくても隙間時間を見つけて読むし、情報が目的でもないのでノイズとも感じない。
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Posted by ブクログ
最近なんとなくYouTubeで見かけことが増えた三宅夏帆さん。
TBS CROSS DIG with Bloomberg の動画、【夫の寝顔が無理になる理由】というタイトルが気になり視聴し、この本を紹介していたので初めて読んでみた。
村上春樹の引用が多く、全く読んだことのない私は脱落しそうになったけれど、後半で東畑開人さんの著書の引用など出てきてから面白くなった。読み切れてよかった。。
あとがきに、この本の裏コンセプトは「夫婦というテーマで読む村上春樹作品」と書かれていて納得してしまった。笑
(もはや副題に入れた方がいいレベル)
小説での夫婦の状況をそのまま社会情勢と当てはめるのは短絡的 -
Posted by ブクログ
ラフでありながらも基本的には敬体で語りかけるような文体が大衆に読まれる一要素として働いてる
インザメガチャーチとは違って、推し活をしている人間をアイデンティティの欠乏のために自身の理想を対象に重ね合わせる人たちに限定(後方腕組みオタクなどはほぼ対象外)することで、視野を広げすぎず持論に一貫性を持たせている。ただ、そうしたアイデンティティの欠乏から、推し活が危うい状態へと向かいがちな人たちの傾向や状況を把握しながら、三宅自身のように共同性に看過されすぎず広い視野を持ってみてはというような論調は、この言葉が届くべき人たちには届かないだろうし、それをわかっていながら書いている側面も感じられる。
令和 -
Posted by ブクログ
●感想
学生が読書感想文を書くときにもいいのでは?と思った。
好きなものを、なぜ好きなのか?細分化、深掘りする。
自分らしさはその細分化、深掘りで自然と出てくる。
・クリシェを避ける
・考えさせられた、と言う表現を避ける
・言語化は好きでいた記憶の保存である
・好きな部分の細分化すればするほどいい
ポジティブな感情を書く時
・自分の体験したエピソードとの共通点を探す
・好きなものとの共通点をみつける
・新しさの発見を言葉にする
ネガティブな感情を書く時
上記の逆
書き出しに迷った時のヒント
・引用からはじめる
・自分語りからはじめる
・文脈からはじめる 共通項
・問いから書き始める
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Posted by ブクログ
ネタバレ考察って、昔もなかったわけではなくて、ミステリーを好む人たちとかにはもともとなされていた。
YouTubeとかで確かに考察ものは多いけれど、批評→考察というほど、昔、批評ばかりだったとも思えない。
批評には批評の、考察には考察のよさがあるのだろうし、作者はべつに考察を勧めているわけではなくて、考察に惹かれる人たちのその理由を探ったりしているわけだけれど、わたしは批評が好きで、「批評も開かれていていいのに」と思いながら読んでいった。
作者は考察する若者たちを考察(辞書の意味どおりの)しつつ最終的には批評を擁護していた。
考察する若者たちを批評しつつ批評を擁護することで、批評の魅力を伝えてくれるよ -
Posted by ブクログ
全体的には面白かった。
特に、1~8章の途中までの、日本の労働形態の変化と合わせて、本がどのように売れてきたのかってところは良かった。
物事を考える上でやはり歴史は一つの重要な部分になりますね。
終盤の全身社会も共感できる部分が多かった。
実際僕もそういう、期日までに結果を出さないということがあった時に全身を浸らせるし、それが他者の協力を必要とする場面なら他者にもそんな態度を求めていた。
前者が楽だからってわけではないけどね。
後者はまあそうね。
別に楽やけではないわ。
そんな感じで共感できたりできなかったりな本でした。
こんなとこで自分の考えを述べても仕方がないし何なら自分の考えを述べること