三宅香帆のレビュー一覧
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名著の文体のうまさをとりあげた一冊。
解説されるとそんな気がするけど、でも、よくよく考えると、
名著、著名な作家の文体だから、よく見える、ってことはないのかね。
いろんな人の文体を混ぜたらわけわからなくなるだろうし。
三宅香帆さんといえばベストセラー「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の
著者だが、悪くいってしまえばこの本はほとんど他人のふんどしで相撲をとってる。
もちろん解説、分析のスキルはたいへんなもんだが。
なんだか読んでいてそんな気になってしまった。
やっかみかね
Chapter 1
惹きつける文体
・星野源の未熟力ーー問いを共有する
・森鷗外の寄添力ーー最初にしつこく「こ -
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ネタバレタイトルの問いに対して、明治から現代に至るまでの労働と読書の関係(主に「どんな本が売れて、それを読んでいたのは誰で、その人たちはどんな働き方をして、いつ•何の目的でその本を読んでいたのか?」)が整理•考察されていました。
「スマホやネットはできる(=読書の時間を確保しようと思えばできるはず)なのに、なぜ本よりそっちに手が伸びるのだろう?」について、人々が生活のなかで求める知識や情報の質が、労働や社会環境の変化に伴って変わってきたからだ、ということが示されます。
途中で、「これは最初の問いにどうつながって行くんだろう?」と思った部分もありましたが、第8〜最終章を読むと、「ここを理解するために必要 -
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小中学校で読書感想文を書くのが大嫌いだった。
課題図書じゃなければ楽しく読めたかもしれないのに、課題となった途端につまらなく思えて、本当に読書感想文の宿題が大嫌いだった。
本書にもあるように、そう、学校では書き方を教えてくれない。だから書けなかったんだね!
読む気もないし書く技術もない。そりゃ苦痛だよ。
大人の、しかもかなりいい年になってから、人に感想を伝えたい時に、自分の言葉を持っていないことに焦りを感じた。読書感想文を頑張れば良かったかもって痛感した。
最初の方で気持ちを言語化する方法をわかりやすく教えてくれている。
でも中盤からは私の欲しいテクニックの話ではなくなってしまったのでサラ -
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ネタバレ逆になぜ私は批評が好きなのか?考察に心ときめかないのはなぜなのか?私はネタバレ嫌い勢なので、ゲームをして、本を読んだ後には時々答え合わせをするけれど、それは自分の正解の答え合わせであって、正解を欲しているわけではない。違ったら、「違うし!」って思うし、そうなると私は批評が好きなんだろうか。ChatGPTでいちいち答え合わせをする私は、世界で一つだけの花になれてるんだろうか。常にゴールを求める若者たちは、人生というゴールのない道を、どんな気分で歩むのかしら。アルゴリズム化って怖いね。均一化されていく世界。
それにしても2025年発売の作品のネタバレはやめてーと思った。『世界99』はまだ読んでな -
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タイトルの疑問に対して労働史を紐解きながら原因を探りつつ、最終的に働きながら如何にして本を読めるようにするかを提言する。
結論、全身全霊で仕事をするのではなく半身で仕事してもいい社会を目指しませんか、と提言している。如何にして半身社会を目指すか、具体的な方法論は語られていない。恐らくそこまで入れると本書のターゲット層であるサラリーマンが読みやすい量に収まらない、かつ政治経済学の本になるので内容も難化するという判断だろう。とは言え考えを聞いてみたいなという気持ちになったので、少し消化不良だった。
その中でも下記は興味深い視点だった。
・インターネットを介した情報は、ノイズがない。自分が知りた -
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本書で特に印象に残ったのは、
「ただ読むのではなく、本や漫画やドラマや映画を“鑑賞”として取り入れることが必要」
という言葉だった。
単なる情報収集ではなく、
「なぜこの作品は刺さるのか」
「作者は何を描こうとしているのか」
を考えることこそが、“読む”という行為なのだと思った。
また、
「読んだもの観たものを“ネタ”に変える技術」
という言葉も印象的だった。
話が面白い人というのは、知識量が多い人ではなく、作品から“自分なりの視点”を取り出せる人なのだと思う。
本書で紹介されていた5つの技術、
「比較・抽象・発見・流行・不易」
は、感想を書くためだけでなく、人や社会を見るための視点に -
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ネタバレタイトルにある読めなくなった理由が語られるのは9章以降。
それまでは近代化以降の日本人の読書との付き合い方を時系列順にずっと語っていた。
雑学としては面白いが本を読めない理由を知りたかったので、読み飛ばしても良かった。
理由メモ
読書は現代のネット検索と違って、知りたい情報だけが入るのでは無く、他の情報も入ってくる。学ぶうえではいいことだが、一つのことにいっぱいいっぱいだと、他の情報はノイズに感じて負担になる。
一つに集中するのではなく、半身位の入れ込みが読書でも生きるうえでもゆとりを生むので、作者はこの生き方を意識してやりたいみたい。 -
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『ただ楽しい、面白い、おいしい、という感情だけでは無駄に感じてしまう』(p8)
「ここは今から倫理です。」を思い出した。なんらかの実感が欲しいという人や単純な感情だけでは無駄だと感じてしまう人たちがいるのはタイパコスパの現代だと当然の結果だと言えるのかもしれない
第2章にある、萌えと推しの話に心当たりがありすぎて…
一瞬の感情の噴出を「萌え」、継続的な行動の対象を「推し」と言うのなら、自分の推しだと思っていたものたちがほとんど萌えだったことに気づいた。だからその後の好きが続かなかったのか〜と一人で納得。
“熱しやすく冷めやすい”と思っている人の中にも私みたいにこの2つが混同している人が多いと