三宅香帆のレビュー一覧

  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    明治以降の読書の歴史と労働の歴史から、なぜ働いていると本が読めなくなるのかを平易な言葉で説明している。
    時代や社会の変化と共に読書の意味合いやベストセラーになる本の特徴も変わり非常に勉強になった。著者の提言として全身全霊で仕事や家事や趣味を行うのではなく半身で向き合うとう発想は現代を生きるうえで大切...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    話題になっているので、手に取ってみました。
    読む前は、なぜ読めなくなるのかについて精神論や脳の仕組みからの話があるものと思っていましたが、読んでみると戦後の日本の歴史の流れから人々の慣習や意識がどのように変わっていったかを追う構成になっており、意外な内容でしたが、考えたことのない視点だったのでとても...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    時代ごとに売れた本の歴史を紐解くことで、そのときどきの仕事に対する価値観がわかりました。本が読めなくなった理由=その他の娯楽増加 という考えではなく、その娯楽や売れてる本から現代人は何を求めているかという点は、ハッと気付かされるものがありました。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    タイトルに惹かれて読み出した。この本の中でも問題視されているファスト教養だが、結論が知りたくて、読書史はある程度飛ばして読んでしまった。

    とばし読みも悪くはないと思うのだが、確かに教養や知識にはなっていないかも。
    また読み返すかもしれない。

    最終章には著者の考える読書を続ける働き方が提言されてい...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    読書史としては面白い。全身全霊を続けないといけない社会批判にも共感する。

    ただ全身全霊を傾けたからこそ読んだ本もあるし自己啓発本で広がった視野もある。そういう意味で、たぶん論を尖らせるために除かれたノイズにも大事なことがあるような気がして残念さも残る。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    本が読めるということは、働いていないということか(対偶)と思いつつも、自分にも「今日、SNS見てた時間で短編一本は読めたな…」と、思うことが多々あるので、手にとってしまいました(^o^;)。資格の勉強し始めると全く本、読まなくなるし。

    明治時代以降の労働と読書の関係の推移から、「なぜ働いていると本...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    明治から現代までの労働史・読書史が展開され終盤にかかり本題である「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」について筆者としての見解と打ち手が展開される.

    現代にとっての読書は「ノイズを摂取する」ことに意義がある.(ノイズの除去を図る自己啓発系の本は除く).ノイズとは教養であり,”自分から遠く離れた文...続きを読む
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    日本近代からの読書史と労働史を並行させて語り、その時代で彼らがどのようなスタンスで読書をしてたかという話を展開し、改めて現代において労働と読書を考えるという構成の本。
    明治大正では身分制度が無くなったことから立身出世が重んじられ、今でいう自己啓発本が爆売れしたという話など、面白い話が多かった。
    しか...続きを読む
  • 文芸オタクの私が教える バズる文章教室
    いや、面白いよ、コレ!
    文章をこんな風に解説するのは、読んでいて面白い。
    ただただ、感じたいだけの人には余計に思えるかもなぁ。
    何だろうなぁ〜。
    どんな世界にも解説とか考察みたいなのはあるじゃない?
    ルフィの仲間力とか、そういう漫画を解説したものとか、関ジャムで音楽の解説をしたりとか。
    そういうのを...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    学びはかなりあったけれど、事前の評判と自分の期待値が高すぎてしまったのか、それよりは下回ってしまったか。

    三宅香帆さんの本は総じて評価も高く、こちらを読んでハマって買い漁ってしまうかも…と思っていたのだが。
    冒頭、私はプロの書評家ですので…!!、みたいなフレーズが4.5回続き、あ、うん分かったよ…...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    レビュー溜めがちなので読んでみた。目から鱗というより改めて原点を指し示す文章術といったところか。タイトルや装丁の雰囲気より堅実な内容だった。
    自分の言葉を育てていきたい。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    第5章からは参考になった。第6章の「説得」の例文も興味を惹く文章で面白かった。第1〜4章も参考になる箇所はいくつもあったけど個人的に冗長に感じたかな。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    自分の感想をうまく言語化するためのツールとしての側面と共に、SNS空間においての自分自身固有の感想を保つことの大切さを説く自己啓発的側面もある。
    後者の部分に実は作者の想いが強く乗っており、感想や言語化をアウトソーシングしてしまうことへの警鐘を鳴らしている。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    「推し」の魅力を誰かに伝える、自分の感想を言葉にするのに必要なのは語彙力でも観察力でも分析力でもない。ちょっとしたコツで感情を言葉にできると楽しいし推しへの愛も深まります。きっと役立つ文章術。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    書評家兼オタクである著者が教えてくれる推しを語る文章術
    自分の感情を大事にする。自分の感情から出てきたオリジナルな言葉で推し(好き)を語る。
    言葉が目に見え、いいねで評価される時代。偶然にも見てしまう無防備な他人の言葉に惑わされるな。
    あとがきにあるこの本を書いた理由に共感。自分の内側から出てきた感...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    完全にタイトルに惹かれて購入しました。

    がっつり文章の書き方についてのレクチャーで国語を教えている私にはグサグサ刺さりました。
    自分は子どもたちにこんなこと伝えられてないなと…

    ビビッと来るよりはなるほど…が多い気がします。
    ただあとがきは結構自分的にグッときたかな。
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
     自分には『推し』というほど好きなものが無いなと悲しくなることがあった。だけどこの本を読んで自分は好きなことを言語化してこなかったので、推していることに気付けなかっただけなんだと感じた。
     『自分の言葉で、自分の好きなものを語ることで自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくれる』というのを筆者は感...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    「やばい」「考えさせられる」「泣ける」「とにかく好き」「最高」「金払う価値がある」「心に刺さる」何かに触れた後、だいたいこの中のどれかを使っている。そして自分の心に触れた何かについて、なにも伝えられていないなとよく思っていた。この本を読んだらそこを伝える術だったり、自分の心に触れた何かを言語化する方...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    自分の感想を最低限メモレベルに落とし込むまで他人の感想に触れないという話が心に刺さった。 新作の映画を観に行くときでも、先にTwitterやネットの記事でその作品の評判を見てしまうと、上映中自身の目にフィルターがかかることを最近体感したばかりだ。
    本でも人は他者の言葉に影響を受けやすいと繰り返し...続きを読む
  • 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術
    後半にある3つの例文。
    ぜひ最初に提示して欲しかった!

    正直前半部分はオタク特有の回りくどさがあり、読み進めるのにパワーを要しました。私自身オタクだからこのノリとペースについていけたし、文章の節々からこの作者さんは本当にオタクなんだなと理解し、信頼をおくための時間になったけれど。何となく手に取った...続きを読む