三宅香帆のレビュー一覧
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1.文章を書く仕事が増えてきたのでいつもとは違う切り口で読んでみたいと思って読みました。
2.文章オタクの著者が語るバズるための文章術です。一般的にこの本の魅力はハウツー本に分類されてしまいますが、著者自身が楽しみながら書くというところが大前提となっています。
それをふまえて、文章を書くことについてどれだけのテクニックが詰まっているのかをさまざまな著書を例に挙げながら書かれています。太宰治だったり、松井玲奈だったりジャンルを問わず例に挙げているので読み応えがある一冊となっています。各著者達の魅力はなんなのか、核となる部分はどこなのかをわかりやすく示しているのがとても良いです。
3.いつも -
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ネタバレ考察、推し、陰謀論、転生ものなどの流行り、界隈のなかで最適化された行動をとるというのが、報われたいという思いから来ているが、そこに固有性が失われているのではないか、報われなくても最適化していなくても自分の面白いと思うこと、固有性を大事にしたいよねという提言をした本。
確かに作り出されたプラットフォームによって、ある種洗脳をされて、その通りの行動をしているというのが現代ではないかと感じる。自分自身の固有性を見いだすには、体験、読書など、自分の範囲内にない行動をすることで、広がっていく。自分をコンフォートゾーンにおかないというのが時代と逆行するかもしれないが、固有性を持ち、しがらみもなくなっていく -
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『考察する若者たち』を読み終えて、まず胸に残ったのは、いまの私たちが「正解」という言葉に、驚くほど過敏になっているという感覚だった。
映画を観ても、ドラマを観ても、音楽を聴いても、ただ感じるだけでは終われない。どこかに仕掛けがあり、意味があり、回収されるべき“答え”があるはずだと無意識に構えてしまう。その姿勢が、感想ではなく「考察」という形で定着していった過程を、本書は非常に丁寧にすくい上げている。
この本が扱っているのは、若者の知的好奇心の高まりでも、思考力の向上でもない。むしろ、なぜここまで「当てにいく読み方」が広がったのか、その背後にある社会構造と欲望の話だ。
著者が示す大きな転換点 -
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最近よくテレビでお見掛けする文芸評論家・三宅香帆さんの著作を初めて手に取りました。きっかけは毎週欠かさず視聴しているBS番組「あの本、読みました?」で、小川哲さんの著書とともに紹介されているのを見たから。すごく興味をそそられて、両方とも買い込んだ次第です。
最近まで読んでいた俵万智さんの『生きる言葉』では、“言葉との向き合い方”について熱く語られていましたが、本書では言葉のテンポや構成、つながりといった“言葉を紡ぐ方法=文体”について深掘りされていました。
特に、三浦しをんさん・恩田陸さん・宮藤官九郎さんなど、私好みの著作家の作品の一部を引用してその文体の特色を明らかにしていく辺りでは、「 -
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「感想を書くのが苦手だな…」と思って手に取ったんだけど、著者が紹介する“5つの視点”がまさに自分の弱点を言語化してくれた感じ。感想と批評は違うものかもしれないけれど、切り口を持って読むだけで作品の見え方がこんなに変わるんだと実感した。
“面白さをどう伝えるか”の技術がとても参考になった。単に「良かった」で終わらせず、紹介された5つのテーマに沿って感想を書いていく、これはぜひ真似したい。
そして何より、例として挙げられている作品への著者の批評がどれも面白い。読みながら「この本も読みたい」「この作品も気になる」と次々に積読が増えそうな危険な一冊だった。
今はネットで誰でも気軽に感想を発信でき -
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大変に失礼な書き方になってしまうことを先にお詫びした上で書き始めさせていただくが、オッサンの私は、どうも若い人たちと、その方々が愛するものを奇異なものを見るような目で見てしまっている。だいぶと知らない内に脳みそが古くなっているらしい。
親ガチャなり、転生物の流行なり、〇〇推しなり、そのあたりは特によくわからん。
若者の貧困があって、まず努力をする土台すら整えられない環境にあるとか、複雑な世の中を生きる中の不安感から正解を欲しがるとか(これは自分自身も大いに当てはまるところではあるのだが)、努力が結果に直結しないように感じられてしまうのは理屈では理解できるが、私めが人として古いからなのだろう、 -
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ネタバレ◯読書ができないだけではない?!日本のこれまでの仕事事情
「読書ができないのは、時間がないからでは?」と思って本を手に取った。自分と同じような気持ちで本を手に取る人が多いかもしれない。しかし、本を読んでみると、「時間がない」なんていう簡単な話ではなかった。著者は、働いていると本が読めない原因は、今の時代は「仕事以外の文脈を、取り入れる余裕がなくなるから」だという。
仕事以外の文脈、つまり読書で得られる「知識」は、人にとって「ノイズ」になり、仕事で余裕のない人たちにとっては「重い」。だから、読書をするのではなく、自分の欲しい「情報」だけが手に入るインターネットなどを使う人が多いのだという。 -
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ネタバレやはり三宅さんの書く文章は親しみやすくて読みやすいと思った。話が面白くなるには、作品を「鑑賞」することが必要であり、鑑賞には以下の5つの型がある。①比較②抽象③発見④流行⑤不易である。この5つの型を使いながら作品を観ることで、話のネタとして仕込める「鑑賞」をすることができるようになる、というものである。普段から作品に触れることが多い人でなければ、③〜⑤あたりは難しいのではないかと感じたので、まずは比較からやってみようと思う。
一方で、正直に言って私はこの本の半分ほどを読み飛ばしてしまった。それは私が作品を観ていなさすぎて、ほとんど知らない作品の話だったからである。それぞれの作品を観ていたらもっ