三宅香帆のレビュー一覧
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最終章の半身社会という考え方に強く惹かれました。
それまでの章は文明開化以降の社会と読書の位置付けの変遷をたどるツアーであったため、やや説明的に感じました(それでも読みやすいです)。
通して読むほうが納得がいきますが、最終章の考え方だけでも是非触れてみることをお勧めします。
仕事に全身全霊で臨んでいて、それは降りかかる仕事量の点で避けようがなく、そのせいで読書や余暇の時間が削られたり家族に家事等への全身を強要したり、そんな生活に息苦しさを感じつつも、心のどこかで仕事へのフルコミットを美化している。
こういった感覚は職場環境由来に加え、それを許容する自分の性格由来なものと思っていました。
しか -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書258ページ
『私はあなたの感想が、読みたいのです!』
から、本書で紹介された推しについて言語化する内容を踏まえて感想を書いてみます。
私自身推しを言語化する能力についてはあまりありません、皆無です。誰に向けて書いてもいいかわからないので、著者の三宅香帆さんに宛てて書いてみたいと思います。
あなたにこの感想文が届くことを願って。
最初にこの本を手に取ったのは本屋さんで、私は読書をする時は決まって電子書籍派です。しかしながら本屋さんでこの本を見かけたとき、または内容をペラペラ見て『他人の言葉に私たちはどうしても影響を受けてしまうのです』という内容から、ビビビっときました。(これはぜひ紙の本 -
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三宅夏帆さんの書籍は、自分が令和を生きる中で問題に感じていたことを的確に刺してくる。
なぜこの本を読み始めたのかというと、就職活動で、人を理由に企業を志望した際、「なんで?」「どこを良いと思ったのか」と強く聞かれ、上手く答えられなかったからである。私は「好きという感情に理由なんてないよ!」と思っていたけれど、自分のバックグラウンドや幼少期の経験から好きはつくられると学び、AIで簡単に綺麗な文章をつくれる時代に、自分で話せる人にならないとなと危機感を抱いたからである。
特に、ワンキャリアなどの通過ESを読むと、あたかも自分も同じ思いを抱いていると錯覚してしまう。インターネットに載っている志望 -
Posted by ブクログ
またまた読みたい本が、どんどん増えてしまいました。
砕け口調と口語的表現の文章は、難しい本とて親近感がわいてしまいます。読むのを挑戦してみようかなー、と思わせます。誰にでも分かりやすく噛み砕いて伝え興味を湧かせる、この筆者のスゴいところなんだろうなと思います。
「究極の相談相手が、本」という筆者さん。
確かに、私自身本を読むようになって今まであった孤独感が、若干薄れたかもしれないなーと感じています。あー、私1人じゃなかったんだー、と。ま、私の人生は先人たちの繰り返しの1つに過ぎないですし、だから私の悩みや苦しみなんか、きっともうどこかの本の中に解決策が既にあるはずですし(たぶん)。
もっとも -
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明治時代から、日本人がどうやって読書で自己を高めようとしてきたかの歴史。
現代の人はどうして本で自己を高めることをしないのか。
納得感もあったし、面白かった。
「情報」は知りたいことであって、「知識」は知りたいこと+ノイズ。
自己を常に上昇させなければならないという社会、仕事によって自己実現せよ、との時代の要請を現代日本人が強く内面化してしまった結果、「知識」ではなく「情報」を得ようとするようになった。
つまり、効率的に自己の上昇に直接的に寄与する「情報」だけを取りに行くようになり、「知識」つまりノイズの多い「本」という媒体が選ばれなくなった、ということ。
ファスト映画、ファスト教養とかも、 -
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三宅香帆さんが、
ここ数年、読んだり鑑賞した本、漫画、ドラマなどを例に取り上げ、
面白く伝えるポイントを伝えてくれる本。
私は、自分の話が大して面白く無いと普段から思っていたこともあって、この本を手にとってみたわけなのですが、、
技術を生かそうというより三宅香帆さんおすすめの本や漫画をぜひ読みたい。やっぱNetflix入ろうかなあという気分になった一冊。
推し活の考察は、時期的にこの本の後になってしまったのか、朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」にも通ずるものがあり、(資本主義とつながる推し活)興味深かったです。
あとがきの「本を読むように、他人の話を聞く」という言葉がとても良かっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ同世代の社会に対して感じている感覚を、歴史の背景も交えてうまく言語化してくれたように思えて面白かった。
ただ、「半身で生きる」という姿勢は、プロフェッショナルとは逆の姿勢。特定の分野に強みを持つことが強い現代において、「半身で生きる」ことのイメージが私には現状イメージができていない。これは筆者も読者に問題提起している点ではある。
また、ノイズすら選びとる(能動的に感性というアンテナでキャッチする)ことも必要なのではと思った。
アンテナを磨きながらそのスイッチをオンオフする。そしてオフになっていてもそれを否定しないことがいいよ。と解釈した。