三宅香帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パートナーとの関係性を考えるヒントになる本だった。働くことや育児と、夫婦生活を両立させるのはやっぱり難しいと感じたし、実際感じつつある。そこで大事なのが社会においての一般的な夫婦関係を外側から見ていくことと、自分たちの夫婦関係を照らし合わせていくこと。そして自分自身を見つめ直すことなんだと思う。前半はどうしても書評っぽくなりがちでなんの話?と思ってしまうかもしれないけれど、しっかりテーマに沿っていて、大学の講義とかで聴きたいなと思える良い内容だった。
ただ、時間を置くことが前向きに提示されているけど、自分の親世代って時間を置いた故の熟年離婚もあるよなぁとも思った。まあそれは時間をおいて話し合いをしなかった結果なんだろうけど、時間を置けばおくほど話し合うことが難しくなることもあると思う。結局は時間を置くのは手段の一つで、話し合うことありきなんやろうな。公と私を切り分けすぎずに良いところ取りのやり方があるように思う。ハイブリッドな夫婦関係がテーマの作品は出てこないだろうか。けどうまくいってしまうとドラマにならないもんね。 -
Posted by ブクログ
はい、またしても三宅香帆さんが「推し」について語る(またしても言うな)
いやもうだいぶ語り足りなかった模様
ならば語って頂きましょう
そしてその「語り」を読んだ感想は「なるほど〜」である
なんかこういう批評系の本を読んだときの感想ってだいたい「なるほど〜」なのよね
つまりもうほぼほぼ説得されちゃってるってことよ
もうチョロいもんです
だって圧がすごいんだもの
ジャパネットとか絶対見ない方がいい
エアコンとか毎年買うようになる未来
「推し」という文化の成り立ちから始めて、「推し」の功罪を論じつつ、近年社会問題化している「推し」によってもたらされる「共同性の暴走」からいかに距離を置くかっていう結び
つまりもう三宅香帆さんはずっと推し活してたいんよな
そのためにも悪い「推し活」をなんとかして無くしたい
そんな気持ちもあるんやろなと思いました
そしてその方法は…うん、納得した
(余談)
本書にも加藤典洋の『敗戦後論』が登場した
「推し」と加藤典洋すっげー遠い気もするが、批評家としては避けては通れない一冊ということなのかもしれん
やはり近いうちに読んでみたい(お前批評家違うけどな) -
Posted by ブクログ
また三宅さんの本読んでしまった。
ファンなんだけど、本作はちょっとキャピキャピし過ぎかな。
内容もタイパ重視の雰囲気だし、もう少し引用は削ってじっくり深く書いて欲しかったかも。
まあ、ニーズがそうでないのでしょうから仕方ないのだけどね。。
さて本書は、「文体」という書き手の味を、惹きつける文体、先を読みたくなる文体、説得力を生む文体、記憶に残る文体に分け、実例と共に解説していく本でした。
例えば、「村上春樹の音感力。読みたくなるリズムを使う」
の章では実際の村上さんの著書から一部を抜粋し、リズム感とは何かを分析し、更に(リズム感のない)改悪文をあえて作り、比較し、納得させ、最後に、同じ語尾を3回繰り返す、一文を短くする、似た意味の分を音数を増やして連続させる(例・踊るんだ、踊り続けるんだ)などと丁寧にまとめてくれる親切っぷり。
とても納得感があったし、この秘密に気付いて楽しくなるしで、文句を言ったけどやっぱりうんうん、となっちゃいました。。
他には
林真理子の協調力-印象に残したいところをカギカッコ付きのセリフに変える
井上都の冷静力-感情を表す言葉を禁止して、状況だけでその感情を表現する
恩田陸の快速力-接続詞を多く使うと野暮ったい文章になる。絞って使うとよりインパクトを出せる(逆説語だけ省略できない、そこに個性を発揮させる)
開高健の実直力-思いを、不器用に、全部並べる。(類語辞典に頼らない、起きた出来事に対して頭だけで考えず、五感を研ぎ澄ましてみる)
さくらももこの配慮力-種明かしから始めれば、笑いをいくらでも引っ張ることが出来る
有川浩の共感力-個人的な話も抽象度を上げれば広く共感を得られる
あたりが、私には刺さりました。
書くことは出来ないけれど、読むときに意識するだけで読書の楽しみが増しそうです♪ -
Posted by ブクログ
感想書きたいな〜と思わせてくれる本だった!
あとがきが特に良かったな。
いわゆる「推し活」をしていると、SNSで強い言葉を見ることも、それに影響されることも多いので。
自分の言葉を強く持って、適度な距離で続けていきたな〜と思った。
いわゆる「推し活」とは言ったものの、私がしているのは「推し活」ではないのかも?とも思った。
それが長年感じてた「推し活」って言葉に対する違和感でもあるかもしれないと気付けた、気がする。
ー「推し」という言葉の特徴は、「推薦したい」、つまりは誰かに薦めたい、という感情が入っていること。単にこの対象を好きなだけじゃなくて、「他人に紹介したい!」「魅力を言葉にしてその素晴らしさを分析したい!」という欲望を持つことが、推しの条件なのかもしれません。
私のスタンスとしては「もう魅力は見たらわかるしみんな知ってますでしょ」なので、推薦というよりは擦り合わせ?
だからSNSの使い方も、布教というよりは鍵垢にして仲間内でいいところを語り合いましょうよ、という気持ちなのかもしれない。
そのスタンスと、この本でいう「相手との距離」の話から、使う言葉はもう少し取捨選択して磨けそうだな〜とも思えました。
あと、先に他の人の感想を見ないこと。
これは前々から感じていて、なるべく実践するようにしてたので、私のやってたことが合ってたんだと嬉しかった。責任を持って続けます(?) -
Posted by ブクログ
彼女の指摘は今の私たちにとっては非常に心当たりが多いところであり、現代の社会の問題への指摘とも言える。
忙しい現代だからこそ自分の時間が必要であり、半身社会であるべきだと前著でも述べていたことである。
夫婦関係のつながりの薄さの背景は、忙しさと社会的役割が関係している。
親密な関係は2人では解決できない、共同性につながる公的な時間と、親密性につながる私的な時間が必要になってくる
夫婦、親子、友人などいろいろな形があると思うが、一対一のナイショの関係は確かに相手にわかって欲しい、と終わりのない欲望でわがままになる。
元々相性が良く喧嘩もない素敵なナイショの関係も確かにあるのだとは思うが、みんながそういった良好な関係なわけではなく、相性が合わないとも違うようだ。
相手と自分もずっと今のままなわけがない。お互いの変化を認めつつ、他コミュニティにも顔を出すことが必要だと。
すぐ白黒付けるのが正解というわけではなく根性も必要そうだ -
Posted by ブクログ
面白く物事を話せるようになるための本の読み方、というテーマの本であったが、正直私は著者の本や漫画、映画に対する感想や解釈の方が読んでいて面白かった笑。
確かに本や漫画などを、どのように話のネタにしていくかということは理解できたのだが、どちらかと言うと例として挙げられていた著者のコンテンツに対する視点や批評に、「そんな解釈があったのか…!」と面白さや新鮮さを感じることが多かった。
同時に著者の視点の広さ、引き出しの多さに驚いた。コンテンツをネタにする方法として挙げられていた、作品の『比較』をするにも膨大なインプットが必要であると自分は感じる。著者がこんなにもスラスラと比較出来る作品をあげられるのは、他の人とは比べ物にならないくらいの量の読書、映画鑑賞をしているのだろうなと、教養の深さに感動した。
大変読みやすい本だったので、話を面白くするための方法を学ぶ本というだけでなく、著者は普段どのように作品を観ているのかということを知る本、としてもおすすめである。 -
Posted by ブクログ
2026.50
今年50冊目は推したちとどう生きるか
正直オタクがつかう"推し"という言葉は
AKBが起源ではなくその前からあったのだけど
著者が48グループのオタクだし
年齢的にもそんなの知らないよね…仕方ないか…
という小さな悲しみはあったものの
言いたいこと全部最後に詰め込むスタイルは
相変わらずで良かったです
最後読むために読んでるみたいなとこある
推しとの向き合い方に悩み苦しむ人には
良い提案になるのだはないかと思う
とくに集団と空気
これは推し活に限ったことではないよねというのは
最近映画を開戦前夜を観たのでかなり刺さった
良い本だった -
Posted by ブクログ
新書系の本って淡々と読むから、感情が載ることがない。だから、いまこの場で培った技術を披露するのは難しくない??!って思う。
推しの魅力を伝えたい時は、語彙より細分化が大事というのは、根本的に気づきになったと思う。私は感想書いたり、歌詞書いてみたりしたいなって時に、「語彙力ないしな〜」って早々に諦めてきたけど、語彙力なくたって、細分化ができれば、きっと私らしくていい文章にはなるよな〜って。
だから、語彙力ないとか浅い言い訳せずに、①文章の順番変えてみる、②根気強く修正する、それに、③ちゃんと削る、④ゴールを見据えて書くとか、この本に書いてあるような、地道な作業が大事だよね。
この本で得た知見をちょっとでも、生かして文章力磨いていきたいね! -
Posted by ブクログ
名文って声に出して読みたくなるなー!
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとして、するなり」「つれづれなるままに、日暮硯に向かいて・・・・」国語の授業で音読したなあー
「この世の名残 世も名残 死ににいく身をたとぶれば あだしか原の道の霜の道 一足づつに消えていく 夢の夢こそあはれなれ」色々な舞台、映画で聞いたセリフだなあー
国語の授業は好きだったけれど、改めて「そうだったんだー!」の連続で面白かった。これが教養・・・。
中でも特に読んでみたい!と思ったのが「有明の別れ」。こんなの、ヅカオタ全員好きに決まってるじゃないか。バウとかでやらないかな。この現代語訳版 が絶版しているの、本当に悲しい。どうにかして読めないだろうか。
あと、私も日記をはじめた。清少納言への悪口が現代にも残っちゃう紫式部の日記とか、徒然草はネタツイみたいな日記だったとか。日記おもしろーってなったので。
三宅さんの本、読者への投げかけがあって、しっかり自分ごととして読めるなあ。