羽田詩津子のレビュー一覧

  • 牧師館の殺人

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     愛すべきミス・マープルシリーズの長編一作目に当たる訳だが、マープルのお披露目には最適な作品である。
     マープルシリーズは短編からスタートしており、後々「火曜クラブ」が発売されるが、本当の意味でマープルの驚異的な推理力を知らしめられるのは「火曜クラブ」であり、長編としての面白さ、彼女がどの様な人物であるかを読み解くのであれば、今作「牧師館の殺人」が最適である。
     田舎の村、セント・メアリー・ミードで起きた殺人事件。長閑な場所で、十五年以上殺人等が起きていないこの土地で、一人の老紳士が牧師の家の書斎で頭を撃ち抜かれて殺害されている。若い画家が殺害を自供し、事件は解決されたかと思いきや、様々なトラ

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    2023年09月27日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    いやぁこれは!久々に「面白かった!」と声に出てしまいました。
    先に読んだ『火曜クラブ』にそこまでハマれず、ううむ私はミス・マープルよりポワロ派かも、と思いかけていましたが、こうして他の本にも手を出してよかったです。やっぱり長編の方が好きだなぁ。

    「殺人をお知らせします。……」
    開幕数ページで鮮やかに告知される"殺人"。小さな村の人々は、特に関心なんてありませんよという顔をして続々とミス・ブラックロックの屋敷であるリトル・パドックスに集います。

    私は基本的に、ミステリーを読む時に推理をしないタイプ。
    ただ純粋に、ああこれからどうなるんだろう、この人もあの人も怪しいな――と

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    2023年08月29日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    2作目も面白かったし好きだった!
    日本人には馴染みがないジョークばかりで、これ理解したかったな〜と思うところが多かった。
    前作もだったけど、終盤はごちゃっとする。

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    2023年08月23日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    シリーズ2作目。大好き!高齢者4人の魅力たっぷりの個性!!マフィア相手での立ち振る舞い!!反面、避けられない老いと、その年になったからこその良い面と諦め。ほんと読むのが楽しみなシリーズ。

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    2023年08月14日
  • アガサ・レーズンと毒入りジャム

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    アガサもずいぶんな人だけど、それ以外にもろくでもない人物ばっかり出てきてコッツウォルズのイメージがだいぶ変わりました。
    ところで最近は文庫本といえども1200円もするのですね!

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    2023年08月07日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    今回もとてもとても楽しい、ピカレスク小説。

    キャラクターの魅力や関係性で充分引き込まれるので、ミステリー要素は物語を動かす仕掛けのような印象。ただ、愉快なシーンにも謎が仕込まれていることに気づきませんでした。

    私の泣き所はスティーブン。今回は出番が多くて嬉しい、けれど悲しい部分もあって、読後もしばらく気持ちが持って行かれていました。

    4作目も早く読みたいな〜!
    でも彼らももう80代、一緒に歳をとっていきたい、でもずっと一緒に楽しんでいる姿を見ていたい。
    続きが気になるけど、どんどん読み進めていくのは躊躇われる気持ちもあります。

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    2023年07月25日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    母校が開催した公開講座「オースティンの世界」で紹介された本。
    原題[Death Comes to Pemberley(死がペンバリー館にやって来る)]よりも断然良い邦題だと思います。

    多少原作とは登場人物達の雰囲気が違うような気もしましたが、それは作者が違うからなのか、あれから六年経って彼らが成長したからなのか。
    まあ、些細な違和です。

    そしてミステリとしては…やられました。
    とりあえず「こいつが怪しい」と目をつけていた人物がいたのですが、違いました。

    貴族としての面子を保たなければならなかったり、家族を守らなければならなかったり、自分の都合を押し通したかったりといろいろな思惑が絡み合い

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    2023年07月01日
  • アガサ・レーズンと毒入りジャム

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    大好きなアガサレーズン。発売日を楽しみにしていました。そして、今回も期待を裏切らぬ人間臭さ満載のアガサ。老いを認めず、若い子には嫉妬をし、ちょっと意地悪までしてしまう。だけど、いつも心に罪悪感。しかもかなりしっかりとした罪悪感。そこが憎めないし、アガサの魅力でもあります。
    そして、感心するのはいつもダイエットを頑張ること、おしゃれでいること。流行最先端ではないにしても、自分を美しく魅せる服装を知っている。美容への関心も時に飛び上がる。生き方がパワフルだし、いつだって全力で突き進んでいく姿は勇気が出る。ロールモデルです。

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    2023年05月14日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ★5 チームワークが凄い!高齢者たちがまたもや困難な事件に立向う #木曜殺人クラブ #二度死んだ男

    ■あらすじ
    木曜殺人クラブで長閑な会話がされる中、エリザベスに一通の手紙が届く。かつて別れた元夫からの手紙だった。彼の訪問がまたもや木曜殺人クラブの面々を困難な事件に巻き込んでいく…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    面白い★5

    前作よりも物語の構成はもちろん、謎解き要素、サスペンス、ユーモア、そして登場人物の魅力がパワーアップ!なんといっても前作より圧倒的にひとりひとりの魅力が描けてて面白い!

    ジョイスの天真爛漫さ、熱さ、そしてたまに見せる鋭さ。
    イブラヒムの探求力、洞察力、記憶力。
    ロン

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    2023年03月06日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ネタバレ

    くうー、、相変わらずおしゃれ!

    前作で海外ミステリー沼にずっぽりハマり、最近は1930年代あたりのエラリークイーンやヴァンダインの作を楽しんでましたが、続編が出ていることに気づいて久々に現代に戻ってきました。

    キャラクターの魅力とウィットに富んだやりとりが傑出しています。タイトルの意味を回収する構成も素敵。最後は思わず涙です。
    やや内容が盛り込み過ぎの感はありますが、4人が健在であれば、それでも着いていけるのです。

    そしてそして、にくい仕掛けは、ジョイスのインスタ!これは刊行された時代に読むから楽しめる遊びですね。

    オンライン会話に慣れないマフィアのやりとりが一番ツボでした。次回はイブ

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    2023年02月21日
  • 牧師館の殺人

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    「ミス・マープル」シリーズ。セント・メアリ・ミード村のヴィカレージ(牧師館)にて、村一番の嫌われ者の老人が殺害された。噂話や詮索が大好きな住民たちが興奮するなか、犯人と思しき人物が自首し事件解決と思われたが……という筋書き。
    過去に起こった村内での出来事に当て嵌めて推理する彼女の方法にはまだ慣れないが、シリーズとして今後も楽しめそう。

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    2023年02月15日
  • アガサ・レーズンの奇妙なクリスマス

    ネタバレ 購入済み

    パンチの効いた中年小説!

    特筆すべきはアガサの長い恋愛が一つの区切りを迎えたことだろう。
    またその親友たちにも。
    そういう意味ではこの長いシリーズは正直どの巻から読み始めても面白いのだけど、この巻は必読の巻だとおもう。
    但しちょっと上手くいったからと言って次巻では手酷く別れを告げられる事も今までさんざ有ったわけで、人間関係も本当に落ち着くことが無く、油断できないのがアガサ・レーズンスリーズなのだけど。

    個人的には年を取ると脚って皆なそうなるの…?って当方も年頃なのでミステリと違うところで次巻の展開を興味を持って待ちわびています。

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    2023年02月02日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ユニークな老人のキャラクターたりが織りなす、探偵推理小説の二作目。主人公エリザベスの素性がはっきりしてくるとともに、今回は、007ばりのスパイミステリー要素も満載で、相変わらずのとぼけた感じと相対する敵とのギリギリの攻防のバランスが最高で面白い。

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    2023年01月12日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    クーパーズ・チェイスのあの人たちが再び活躍! エリザベスは過去の因縁のあるダグラスと再会し、彼から二千万ポンド相当のダイヤを盗んだことを聞かされる。一方で強盗に遭い負傷したイブラヒムが心にも傷を負い、その敵討ちを目論むロン。相変わらず万事マイペースに、しかし見事な振る舞いを見せるジョイス。諜報機関やマフィアを巻き込んだ壮大な事件でサスペンス感も抜群なのにも関わらず、なぜか安心して読める作品です。
    いやーほんっと楽しいですこのシリーズ。ユーモラスでサスペンスフル。とにかく愛すべきキャラクターたちが魅力的。今回ついに明らかになるエリザベスの過去には、やはりそういうことだったのか、と納得でした。しか

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    2023年01月08日
  • 未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係

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    リアル本屋のそれなりに目立つところに並んでいて、タイトルと装丁から手に取りました。医学専門知識のない読書向けに人体の臓器に関するお話を、筆者の幅広い経験と絡めながらわかりやすく語ってくれます。健康本ではないのですが、自然界における人体の神秘性を改めて感じることができる良い本でした。何故かまだレビューも少ないですが大変お薦めです。最近は新聞も手帳も財布も全部デジタルで賄っていますが本だけはやはり紙がいいなと感じました。

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    2023年01月03日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    結構良かったのではなかろうか。
    トリック自体はそれほど難しいと感じなかったが、お話の各所に現れるメタファーとでも言うようなものが作品全体でとても良い働きをしているように思った。

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    2022年10月12日
  • アガサ・レーズンの奇妙なクリスマス

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    期待を裏切らない面白さ。今回もアガサ・レーズンはロマンチックに夢見たり、老いを自覚したり猛烈に否定したり、若い子に嫉妬したり、素敵な悪あがきを見せてくれました。私もそうなるんだろうな、なっていいんだなと、物語とは全く関係のない所で毎回共感し励まされる。なんと魅力的な主人公なのでしょう!

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    2022年09月11日
  • 小公子

    購入済み

    三人目の訳者

    違う人達の訳で、三冊ほど、読み比べてみた。
    この人の訳が、昔読んだ小学館の「少年少女世界の名作文学14」の中の小公子に、一番近くて、しっくりきた。
    いつ読んでも、感動する。

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    2022年07月23日
  • 秘密の花園【電子特典付き】

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    ・はじめはなかなかページが進まなかったが、50ページをすぎたくらいから、「こんなに童心にかえりワクワクできる、花や葉や空気の匂いを敏感に楽むあの感覚が蘇るような感覚になれる物語があるのか!」と大感動。描写のひとつひとつがきもちいい。

    【印象に残ったフレーズ】
    ・物語中の登場人物たちの言動(ほぼ全てがみずみずしく、印象に残った)
    ・たとえ不快で陰鬱な考えが浮かんでもゆるぎない勇気を与えてくれる心地の良い考えとすぐさま置き換える分別があれば、誰にでも、もっと素晴らしいことが起きる可能性があるのだ。

    ・19世紀に新たに発見されたことの1つは、単なる思考でも電池と同じ位強力で太陽光と同じ位人間のた

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    2022年07月19日
  • アガサ・レーズンの復縁旅行

    ネタバレ 購入済み

    悲喜こもごも。

    外国小説の楽しさはまずキャラクターにあると思います。
    日本小説では毒のある中年女性がヒロインとか絶対書かれないし
    恋する相手はせいぜい欠点はツンデレ止まりで向こうは基本主人公だけに特別な面を見せるジェントルマン、女性もアバタもエクボで徹底的に惚れ倒す相手でなくてはなりません。
    でもアガサの惚れる相手は財産や境遇を除いても欠点だらけですね!
    もちろんアガサも強烈な性格ですが相手もそれを承知でいやいやまぁチャームポイントがあるからいいじゃん!と思って付き合いますし
    アガサもアイツバツイチだし他の女に優しくするし何より自分優先してくれないし何なの!って思ってます。
    大人の恋なのでまず普通

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    2022年05月04日