羽田詩津子のレビュー一覧

  • イレナの子供たち 2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語

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    冒頭は、現代のポーランドだ。女性版オスカー・シンドラーと呼ばれる、ポーランド人女性イレナ・センドレルの存在は、長らく秘せられてきた。本家本元オスカー・シンドラーは、スピルバーグの映画で、一躍有名となったのに。

     プロローグは、ゲシュタポに捕まったイレナが、あるファイルを必死に隠そうとしている。そのファイルは、彼女と仲間たちが救い出した、子供たちの本名と出自の記録だ。戸籍に乗せようものなら、ナチスドイツの餌食になる。戦争が終わって家族と再会できた時に、自分が自分であることを証明できる、唯一の大切な書類は、シガレットペーパーに書かれていた。

     本編でイレナの出生に戻る。1939年9月1日、ドイ

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    2025年09月24日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    エリザベスとヴィクトルの元諜報員のやりとりが絶妙で、スパイの攻防戦が楽しい。そこに仲間たちがあーでもないこーでもないと言いつつ、時にひらめきが冴え渡ったり、物忘れしてみたり、失神してみたり、膝が痛くなったり。恋の楽しさや切なさ、本格的な推理も楽しめます。

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    2025年09月23日
  • 木曜殺人クラブ

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    本の厚さに若干身構えてしまったけど、実際読み進めていくと、テンポ良く進んでいくストーリや展開に、登場人物同士の軽快な掛け合いなど、全体的にコメディなつくりなので全くダレることなくスルスルと読み進められてしまいました。
    特に登場人物達の台詞がいちいち面白く洒落てて、海外の刑事ドラマを思わせるような言葉選びや会話がすごく良かったです。
    また登場人物達のキャラクターとしての魅力も良くて、読み終えた後はそれぞれの人物に思いを馳せてしまうほど好きになってました(イアン・ヴェンサムとトニー・カラン除く)

    後期高齢者の方達が主要になるため、死がかなり身近な存在としてあるのだけど、決して悲壮的なだけではない

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    2025年09月16日
  • 聖夜の嘘

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    ネタバレ

    アンドリュー・クラヴァン。
    『真夜中の死線』は確か読んだことあるけど、もうだいぶ昔のことなので内容はおろかテイストなんかも全く思い出せない。
    もうとんとお目にかかっていなかったと思うが、ポケミスで唐突に邦訳された一冊。
    へぇーまだ現役なんだ、しかも新シリーズとのこと。
    主人公ウィンターの過去をぼかしつつなところは、今後の作品に備えるかのようではあるが、どちらかというとシリーズものらしからぬ一発もので勝負するような尖ったストーリー展開と感じた。

    英文学教授のウィンターは、かつての教え子かつ恋人からの依頼により、「一風変わった思考の習慣」を拠り所に元軍人の男トラヴィスが恋人ジェニファーを殺した事

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    2025年09月15日
  • アガサ・レーズンと月夜に消えた男

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    今回も面白かった。めげないアガサ。えげつないこともしちゃうけど、いつも後ろめたさも十分に感じている。そこが憎めない、かわいいところ。惚れっぽいところも相変わらず健在。読んでいて、ダメーっと心の中で絶叫したくなる。自身の体型や見た目についてはちょっと自虐的。良さも分かっているのに、肝心な時に自信が持てず、自分の魅力が分かっていないところも、応援せずにはいられない。
    今回の事件はなかなかサイコパスな感じで、ドキドキしやがら読んだ。新刊は来年1月とのこと。毎度のことながら、今から楽しみ。

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    2025年08月10日
  • 牧師館の殺人

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    ミス・マープルの長編初登場作品。狭い村、狭い人間関係という舞台の中で、よくこんなに複雑なミステリーを作れるものだと感心。最後はアッと驚かされました。

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    2025年07月30日
  • 秘密の花園【電子特典付き】

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    ネタバレ

    羽田詩津子さんの訳は小公女小公子含めて、他のものよりも読みやすく、なによりユーモアがあるような気がします。このあと屋敷の大人たちはどう思っただろう、好き勝手にしていた使用人たちは態度を改めたのかな?子供たちの運命を変えた魔法の力がこれからさらに多くの人に広がっていくのをまだ見ていたかった。

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    2025年06月18日
  • 牧師館の殺人

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    最初から最後まで次々と場が展開し、退屈することなく読み切りました。
    ドラマや映画化されていたら、ぜひ見たいです。

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    2025年06月07日
  • 小公女

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    ネタバレ

    いつ読んでもセーラが耐え切れず気持ちが崩れる所が可哀想で辛い。普段はどうにか想像の力で自分を奮い立たせているのに。今日はセーラとミンチン先生の相性の悪さが気になりました。セーラも頑固だし、頑なな態度に大人たちが痛い目を見せてやろうと躍起になっているようで。でもベッキーにしていたように、泣いて見せても扱いは変わらなかったでしょうね。隣にいるのに、名前を聞け、とイライラしますが終わりには素晴らしい開放感があります。

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    2025年06月03日
  • 牧師館の殺人

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    約100年前の作品とは思えないほど、人間模様が豊かで、目まぐるしい展開にシンプルな文章でとても楽しく読めた。奇抜なトリックはないが、だからこそいつまでも楽しめる作品。
    ミステリーもだが、クレメンス牧師の冒頭と結末時の理性と情熱の振り幅や、思い込みでミスリードしたり勘違いしたり、牧師に情報提供する人々の滑稽ながらも現代も変わらない「人間性」、そしてそれらから事実だけを抜き取って繋げていくミスマープルの知性とちょっとの意地悪とユーモア、そして豊かな感受性がとっても魅力的でした。

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    2025年05月28日
  • 招かれざる客〔小説版〕

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    ネタバレ

    招かれざる客
    クリスティの戯曲を小説化した作品。クリスティ作品ふ戯曲も面白いのだが、戯曲だと読み難い為、全作品小説化して欲しいと願う。
    クリスティの作品から派生していく作品(ソフィ・ハナのポアロシリーズ等)は、クリスティの余韻を感じる事が出来るし、キャラクターの世界観を壊さなければとても楽しむ事が出来るが、戯曲を小説にするこによって、まるでクリスティが蘇った気持ちになるし、女史の未読作品が殆ど無くなってしまった今となっては単純に個人的に楽しんでいる。

    現代だと突飛押しもないスタートから始まる今作だが、余りにも変わった導入は唯一だしクリスティらしいスタート。スタークウェッダーという若者が霧の中

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    2025年04月08日
  • アガサ・レーズンと狙われた豚

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    センセーショナルな事件で幕開け。相変わらずのアガサにハラハラドキドキ。最後は今後の展開が気になる終わり方。ミセス・ブロクスビーはいつも優しい。次巻が楽しみ!

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    2025年03月30日
  • 猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理

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    真っ昼間だと猫は人間ほどよく見えない。かん体視細胞の負荷が大きすぎてスイッチを切るためだ。
    30センチ以上近いものは焦点があわない。
    猫が聞こえる範囲は人間より2オクターブ高いのに、低音域も人間と同じように聞こえるところが猫のすごいところ。そして方向探知機も優れている

    猫は高い声で話しかけられるのが好き。
    何千もの匂いも区別できる。

    膀胱炎の契機になるのは精神的なストレス
    家で暮らしているネコとの争いと、近隣ネコとの争い。
    特に雄。

    母猫は子猫のことを覚えている2.3日は探す。臭いがのこっているからだ。

    けんかのとき耳を後ろに倒していたらあまり勝つ自信がない。でも毛を逆立てて大きく見せ

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    2025年03月26日
  • アガサ・レーズンと狙われた豚

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    相変わらずおもしろい。
    ちょっと元気のないときに読むと、いつの間にか前向きな気持ちになれる。

    今回はいつものメンバーがみんな大活躍で、満足度が高かった。
    でも、おもしろいからついつい気軽に読んでいるけど、結構残虐な場面もあるよね。
    アガサはタフだな~と尊敬してしまう。

    そして最後は「あぁ、アガサ…」という終わり方 笑
    次どうなるんだろう。
    アガサってなんだかんだありつつ、モテるよね。

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    2025年03月26日
  • 聖夜の嘘

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    ネタバレ

    アメリカの作家、アンドリュー・クラヴァンの数十年ぶりの邦訳とのこと。以前はキース・ピータースン名義らしいが、流石にその頃の作品は軒並み絶版。

    自身の恋人を殺害した退役軍人の英雄。以前に親密な関係にあった教え子の弁護士からの依頼を受け、大学教授のキャメロン・ウィンターは、犯人が自供するこの事件を再捜査する…

    どこか暗い影を漂わせつつ、キザな文体が続く。非常に好みの作風だけど、好き嫌いは分かれるかも。
    そこまでのボリュームではないにしろ、私立探偵小説として非常に手堅くまとまっている。また主となる恋人殺しに加え、各章の冒頭には、ウィンター自身の初恋にまつわるストーリーが挿入される。わかっちゃいる

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    2025年03月24日
  • フランス人はなぜ好きなものを食べて太らないのか

    ネタバレ 購入済み

    なぜフランス人は太らないのかを

    フランス人は自分の身体の事を良く気をつけている。そしてあまり気張らずに毎日を過ごしている事で、身体をコントロールしているのだろうね

    #深い #タメになる #憧れる

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    2025年03月02日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ミス・マープルシリーズ4作目。
    1950年の作品。

    「殺人を予告します」
    イギリスの田舎街、チッピングクレグソーンの地方紙ギャゼットの広告欄に殺人予告が掲載された。
    殺人の場所に指定されたリトル・パドックスの主人、レティシアブラックロックはこの予告を誰かのイタズラと思い、好奇心に満ち溢た客を迎える準備を始める。しかし、それは本当の殺人予告で、予告通り1人の男が殺された。
    この街にたまたま滞在していたミス・マープルは、クラドック警部に協力して事件の真相を突き止めるーー

    ミス・マープルシリーズ一のイケメン警部、クラドック警部の初登場作品です。
    サーヘンリーの名付け子であるクラドック警部は、サー

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    2025年01月21日
  • アガサ・レーズンと狙われた豚

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    期待を裏切らない面白さと愛らしさで、今回もアガサ・レーズンは大活躍でした。自分勝手なジェームズ、気まぐれチャールズ、PR命のロイを振り回し、振り回されて物語は進んでいきます。今回の事件はいつになく残虐で恐ろしかったのが印象的。それでもアガサは持ち前の負けん気で、今回も命からがらな思いをしつつも、しっかり活躍。そして、冷静な経営者判断をしていきます。愛すべき、という形容詞がぴったりなアガサ。所々で出てくる、神経痛、股関節置換術などの単語に年齢は感じさせるものの、そんなものをものともせずに美容院に行き、着飾り、お手入れする姿に、勇気をもらえるのも、この本の特徴です。今回もアガサの素直な優しさや面倒

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    2025年01月11日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され・・・。

    巻を追うごとに良くなってるシリーズ。不覚にも最後のマイクとベサニー目線の描写で泣いてしまった。たかが仕事上のパートナーだった2人だけど、恋愛感情抜きでかけがえのない存在だったんだと思うと胸がつまる。少しビターだけど救いのある終わり方もイギリスって感じ。銃弾に彫られた名前がパートナーだったから決断したことも、今まで面と向かって言えなかった敬意と感謝

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    2024年10月12日
  • 小公女

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    小さい頃繰り返し読んだ少女小説、小公女セアラ。
    大人になったいま読み返すとエッグいエグい。
    こんなに酷い扱いを受けていたんだっけ?とびっくりしました。

    P146「お話なのよ。何もかもお話なの。あなたもお話だし、わたしもお話。ミンチン先生もお話よ」という文章を読んで、
    桜庭一櫢の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を思い出しました。
    「こんな人生は全部、嘘だって。
    嘘だから、平気だって」

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    2024年08月05日