羽田詩津子のレビュー一覧

  • アクロイド殺し

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    フェア・アンフェア問題については、私はありだと思う。ちゃんと伏線があったのにあまりにも自然で気付かなかった。最後にポアロが犯人に伝えた提案は、現代では受け入れられないけれど、それが誰かの救いになることもまた事実なのだ。

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    2025年08月30日
  • アクロイド殺し

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    とんでもない結末
    でもすごすぎるせいで模倣されて今はもっと練達された作品が有象無象にあるのでこれでなくてもと思う
    面白いんですけど、クリスティー読んだこと無くて現代小説は読めている、みたいな人がこれから読むと多分つまらないと感じるような気がする
    クリスティーはもっと今読んでもすげぇのいっぱいあるんで
    すごいせいでつまらなくなるってなんかね
    しょうがないのだけれども

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    2025年08月09日
  • アクロイド殺し

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    当時としては斬新なトリックだっただろうが、あまりに衝撃的だったからか、後続の他の作品でも使われる手法になってしまったので、現在読むとイマイチ新鮮味を感じられないのが残念。ただ、同様のトリックを使った作品が他にもあるのは悪い事ではなく、その結末にどうたどり着くかの「過程」を楽しむのも一つの手だと思う。

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    2025年08月08日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    これこそどんでん返しですね。この犯人は視野に入れてませんでした。
    手記の形で書かれるこの作品。シェパード先生の視点で話が進みます。もちろん記載されていることは全て事実で、作品の中にもこの手記は登場します。ただ、犯行の部分は記載されていません。紛れもなく嘘偽りのない文章だからこそ犯人予想から抜いてしまいました!
    ポアロシリーズを初めて読みましたが、なんでも分かるんだなーって思いました笑 なぜだか分かりませんが、あまり好きになれず…。また機会があれば他作品も読んでみようかなあ。

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    2025年07月30日
  • 牧師館の殺人

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    アクロイド殺しを読んだ後だったのである役割の人がとても怪しく思えたが、そんなことはなかったので良かった笑。でもこっちはこっちで考え方によっては反則技。
    他のクリスティ作品に比べ終始のんびりしてる印象だけどミスリードを上手く絡めつつ展開していく手腕はしっかり発揮されている。
    間違いなく面白いけど相対的に見ると星4つまではいかないかなーという感じ。

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    2025年07月03日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    翻訳物は「今この人たち何の話してんの‥‥?」って思うことが多々あり、この作品ではこの現象が顕著で文化の違いを痛感し、読み終えるのに酷く時間が掛かってしまった。けど、ストーリーはよくできててキャラクターもなんか面白そうな人たちだし、映像化もイメージしやすい。

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    2025年05月30日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    昔読んだはずだけど、他作品の情報入り乱れて静かに没頭できなかった。語り手が犯人だったか?一度起訴されて無罪放免になったら同じ罪に問えないこと利用してわざと捕まる話だったか?などなど。
    マープルさんのよさは火曜クラブの方がキラリと光る。

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    2025年04月25日
  • 招かれざる客〔小説版〕

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    ネタバレ

    霧の中、屋敷に来た「招かれざる客」が見たのは——。

    ほらやっぱりマイケルの復讐だった! ミステリを読み慣れていると途中で気付いてしまうけど、だからといってこの作品の価値は下がらない。登場人物は皆お互いに何かを隠していたり考えていたりする。銃を持って逃げたジャンを追いかけるところの緊迫感もよい。そしてマイケルが罪を告白したように見えるラストも、彼が真犯人と断定されたシーンではないということ。あくまで可能性のひとつだということもギリギリできるのでは。クリスティーの面白さが存分に味わえるし、劇で見てみたいと思う。

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    2025年03月02日
  • 牧師館の殺人

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    1930年の作品。
    ミス・マープル長編一作目の作品。

    イギリスの田舎の村、セント・メアリ・ミードでルシウス・プロズロー大佐が牧師館の書斎で何者かに殺された。若く美しい画家、ローレンスレディングが自分が大佐を殺したと名乗り出るが、ローレンスは大佐の妻のアン・プロズローと恋仲であり、アンを守るために自供したものと思われた。アンもまたローレンスを守るため自首するが、2人とも目撃情報などから無罪が証明された。牧師館の隣に住むミス・マープルは、牧師のクレメントと共に犯人の推理を始める。



    ミス・マープルの初登場は『火曜クラブ』だと思ってましたが、出版されたのはこちらの方が先なので『牧師館の殺人』が

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    2025年01月16日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ミス・マープルを初めて読んだけど、普通のおばさんなのに面白い探偵だった。なかなか一筋縄でいかないストーリーだったし、予想外のラストで驚いた。

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    2024年12月17日
  • 牧師館の殺人

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    ミスマープル初登場作品。
    意外にもマープルの登場時間はとても短く、基本的には司教さんが主人公で話が進んでいくのが斬新。
    アガサクリスティの作品らしく、最後の最後まで犯人は分からず、最後に一気に謎解きが展開される。
    ポアロと違ってマープルは、もっと素朴で当時のイギリスの日常が垣間見えるのが面白いところです。
    また、マープルシリーズでは毎回お約束の最後にちょっと良いことがあるのも、すでにシリーズのお決まりパターンの萌芽がみられて興味深いです。

    アマプラでミスマープルのドラマを見ているので、合わせて読むとおもしろさが倍増でした。

    他の作品に比べると、飯テロ表現が少なめなのは残念!マープル作品では

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    2024年09月22日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    【ポアロ】
    前回の『死者のあやまち』の原作。
    148ページでカバーなしのスマホくらい薄い。

    攻略本によるとこの作品は、
    ・1950年代に雑誌向けに書き下ろされたが、長過ぎて掲載不可となる。
    ・その後に長編『死者のあやまち』として生まれ変わる。
    ・長い時を経て、2014年に原作版としてこの作品が刊行されたとのこと。

    内容は『死者のあやまち』と全く同じもの。
    重要なセリフのほとんどがこの作品にも入っている。
    違う点は、警察やポアロの「捜査」の部分がそっくりなくなっている。

    いつもこの「聴き込み捜査」の部分が長いなと思ってたけど、この部分がないとこんなにもあっさり終わってしまうんだ。
    事件が起

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    2024年09月11日
  • 牧師館の殺人

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    探偵役が変わると作品のテンポ感が変わってなんか新鮮だった。
    牧師館の書斎で死体が発見された。
    すぐに若い画家が自首するも、その供述内容はどことなく怪しい。
    さらには別の人物までもが罪を自白する。
    混乱する現場をよそに、ただ一人ミス・マープルは冷静に状況を見ている。
    やっぱ聡明な女性は素敵です。

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    2024年09月01日
  • 牧師館の殺人

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    【マープル】
    初ミス・マープル。
    冒頭でクリスティーの孫が、ポアロとマープルの違いや魅力をわかりやすく教えてくれた。

    大きな違いは、ポアロがベルギー人で、マープルはイギリス人というところかな。

    イギリス田舎の小さな村が舞台。
    語り手の牧師が主人公で、マープルの出番は意外と少ない。初回だからか、マープルの扱いは他の村の人とあまり変わらない。

    初回のマープルのキャラクターはかなり薄味。いたって普通のおばあさんだったので、少し面食らった。
    『アクロイド殺し』のお姉さんみたいな、癖強めのキャラクターなのかと思っていたら全然違った。

    小さい村で起こっているせいか、ポアロシリーズと比べると地味に感

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    2024年07月17日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ミスマープルシリーズでは最高傑作と呼ばれているらしいけれど個人的にはあまり刺さらなかった。他のミスマープルシリーズをよく読んでいるせいかもしれない。
    犯人が意外なところから出てくるのはお約束通り。原著で読めるなら、そっちを読んだ方が細かい伏線に気づけるかも?

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    2024年06月25日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    予告殺人というのでドキドキして読んだけど、ちょっと期待しすぎたのかも。
    個人的には新訳より旧訳の方が味があって好き。
    内容的には関係者がそんな都合よく集まってくるかな?って感じ。

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    2024年05月22日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    短いのにトリックも大胆でやはり予想もつかず面白い。
    だが、短いのに登場人物が多くあまり重要でないと思われる登場人物もいたので物足りなさを少し感じた。未発表の作品だから少し仕方ないだろう。

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    2024年01月07日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    老人ホームに居住する元諜報員のエリザベスを初め個性的な4人の高齢者で構成された木曜殺人クラブが未解決事件を解決していくシリーズの3作目。この作品のファンでもあり楽しく読んだ。今回は次作に繋がりそうな伏線がいくつか残され物語が終了。ネタバレになるのであまり話せないが、木曜殺人クラブのメンバーの一人ジョイスと敵役(?)のバイキングとのやり取りはとても面白かった。語る主が細かく変わっていくが読みやすい。次作も楽しみ。

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    2023年11月26日
  • 牧師館の殺人

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    『鏡は横にひび割れて』を読んだところ、過去作に登場したであろう人やモノがたくさん出てきたので、これは最初から読もうと決意。マープルシリーズとしては4冊目になります。
    『火曜クラブ』を読んだ時に、「セント・ミアリ・ミード村、なんて恐ろしい場所……」と震えたのですが、今作でそれがよくわかりました。しかし、田舎の人間にはゴシップしか楽しみがないというのは万国共通なのでしょうか。うちの田舎にそっくりです。これが「人間性の問題」ということか。

    妙に愛嬌のあるクレメント牧師の語りに和みもするものの、村の人物が多く、誰がどんな性格で何を目撃していたかを把握するのが難しくて、なかなかページが進みませんでした

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    2023年11月19日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    余暇の楽しみに未解決事件を調査する木曜殺人クラブシリーズ3作目。エリザベスが誘拐脅迫され別件の事件も追い今作も大忙し。クラブや施設の面々が好きやから人間関係の方に心を揺さぶられる。スティーヴンに泣かされかける2人の気持ちがよく分かる

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    2023年11月07日