羽田詩津子のレビュー一覧
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引退者用の高級施設で暮らす四人の老人たち『木曜殺人クラブ』が未解決事件の謎を推理するコージーミステリー。
元精神科医のイブラヒムと元労働運動家のロン、元看護師のジョイス、そしてエリザベス。
様々な経歴のメンバーたちは一線を退いていてもそれぞれ専門知識を有していて交渉に長けており、ユーモアに溢れていてチャーミングで、何より暇を持て余している。そんな面々が、施設の関係者殺人事件の犯人探しに乗り出す。
導入でぐいっと興味を惹かれ、続く新たな事件や施設を巡る様々なトラブル、登場人物たちの老いに関する不安や問題にこちらも一緒に巻き込まれていくような感覚だった。
会話はユーモラスでテンポよく進んで楽しく -
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ネタバレミステリーかと言われるとミステリーではない気がする。
問題の糸口を解き明かすのは突然出てくるエリザベスに借りがあるちょっとした知り合いだし、3件の殺人全てに犯人が異なるし、全て自白だし。
ただ、キャラクターの強さはなかなかなので、ドラマになっているNetflix版は気になる。
謎解きミステリーを期待するとハズレな気持ちになるけど、老人達によるキャラものドタバタなんちゃって探偵団ごっこだと思えば、面白い。
ミステリーを楽しむというよりはキャラクターの人生観や老後でも楽しく生きる姿を楽しむ作品。
続編も読んでみてもいいかなと思う。
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ネタバレクリスティみたいなタイトルに惹かれて手に取り、作者がリチャード・オスマンで少し驚いた本。
高齢者向けの高級施設で暮らす老人たちが未解決事件の調査していたところ、本当の事件が起こり捜査に乗り出す、、、という話。
若い警察官2人がそれぞれ悩みを抱えている描写もあって、アグレッシブで型破りな老人たちがどんどん行動に移していく様子が対照的で印象深かった。
海外独特の言い回しや登場人物の言動、地名などに慣れず物語の半分までなかなか入り込めなかったけれど、後半は高級施設で暮らせるほどの人生を歩んできた老人たちの心情と、老いや死への考え方向き合い方に惹き込まれた。 -
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ネタバレ・あらすじ
高級高齢者施設のクーパーズチェイスには「木曜殺人クラブ」という未解決事件の推理クラブがある。
メンバーは経歴不詳のエリザベス、元看護師のジョイス、元活動家のロン、元精神科医のイブラヒムの4人。
ある日、施設の経営者であるトニー・カランが殺害されたため、4人は人脈や話術を用いて事件を解決しようとする。
・感想
エリザベスは一体何者なんだろうーつよつよおばあちゃんかっこいいな。ちょっとご都合主義な所はあるけどw
内容的には結構重い話だった…。
それぞれの秘密とそれぞれの犯罪。
どの犯罪も「愛」が原因であったけども、殺すことも死ぬことも「ロマンチックな愛のせい」で片付けてる印象があっ -
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老人施設で未解決事件を暇つぶしに捜査する4人の入居者老人の話。
タイトルからしてもっと剣呑なものを想像してましたが、殺人「捜査」の方でした。初期のミスマープルっぽさが漂うエリザベスとかがなんともいい感じですが、ちょっと強引すぎるし有能すぎる感も。
一応フーダニットで構成されてるような印象ですが、ミスリードっぽい人物も多分にちりばめられて、純粋な犯人あてとかできるんだろうか?そんなヒントというか手がかりありましたっけ?
雰囲気はとてもよかったんですが、登場人物描写があっちこっちにいっててそれぞれの印象がちょっと散漫に。中盤少し読んでて眠くなってしまった。あと介護だったり自分の認知の心配だったりそ -
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翻訳者が羽田詩津子さんだし、ダイエットの本は好きだし、フランス人に憧れもある、ということで購入した本。言われていることはシンプル。まったくいかにもフランス人っぽい。満腹にならない。適度な運動。ジムには通わなくていいけど、階段をとにかく使う。季節の旬のものを調理していただく。何を食べても、何を飲んでもいいけど、腹八分目。どうせ食べるなら、おいしく楽しく少量を。
分かっているのに、できないのは、フランス人的な育てられ方をしなかったせいか。いやいや、私の気持ちの問題。怠惰に暮らすことは、美しくないのだ。
羽田詩津子さんの訳者あとがき、がとても面白い。そこには、アガサ・レーズンがいました。 -
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ネタバレP・D・ジェイムズって勿論名前は知っているけど、読んだことあったっけな。
ないような気がする。。
『高慢と偏見』の舞台、登場人物をそのままに、あれから6年後に起きた殺人事件を描くパスティーシュ。
直近で原典を読んでいて良かった。
最初にちゃんと原典の振り返りをしてくれてはいるけど、読んでいるのといないのとで感じ方がだいぶ変わるのではと思った。
振り返りでは、あー、確かに筋だけ言うとそんな感じだけど、この文字面だけではない夢中にさせるドラマがあったんだよなーと、逆に原典の凄さを思い起こさせられた。
6年後の本作では、ペンバリー(主役カップルのエリザベスとダーシーの住む館)での恒例の舞踏会前日