羽田詩津子のレビュー一覧

  • 密室の王

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    恐るべき用意周到な知能犯のサディストにして、コンピュータの天才的なスキルを有し、銃器の扱いにも熟練している上、異常性欲の対象が「小児性愛」という歪んだ己の欲望を満たし実現させる為には例えどんな労苦も物ともしない激しい執着心を持つ、という、まさに現代社会が生み出した絶対的邪悪な怪物= “公爵(デューク)” が登場する、米社会の闇を活写する犯罪小説の1つ。
    これがフィクションとしての処女作、というのが信じられないほど、作者の力量が途轍もない。

    かつて誘拐~監禁され何年にも渡って性的に肉体的に陵辱され虐待され続けてなお、奇跡的に救出された少女が主人公となり、重いPTSDに現在も悩まされ続けている中

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    2014年08月14日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    原作の雰囲気ぶち壊しだったらどうしようと恐る恐る読み始めたのだが、さすがP・D・ジェイムズ。読み応えのあるミステリーになっていた。

    翻訳の力もあると思うが、18世紀から19世紀にかけてのジェントリ階級という『高慢と偏見』の世界にスッと入り込める。

    これは、原作から六年後、エリザベスは今や二人の男子の母となり、ダーシー夫人としての地位を確立している。

    そんな幸せなダーシー夫妻の生活に影を落とすのは、やっぱりウィッカム、リディア夫妻である。
    相変わらず人のお金を当てにするような生活を続け、挙げ句の果てに、自分が殺人事件の容疑者にまでなってしまう。

    事件が起こってからは、法廷もの的な流れにも

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    2013年07月02日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    英国ミステリの大家P・D・ジェイムズによる「高慢と偏見」の続編。
    みんなオースティンが好きなのね~。
    実力派なのでしっかり書き込まれ、19世紀初頭の捜査や裁判もありありと。

    「高慢と偏見」のあらすじが最初にまとめられていて、その辛らつさがとてもオースティンぽい。
    5人の娘を持つベネット夫人が4人までを結婚させられたのは幸運だったと思われていると。
    美しく優しい長女ジェーンの幸運な結婚は祝福されたが、次女エリザベスの不釣合いな結婚は驚きとやっかみを招いたと。
    ダーシーとエリザベスは当初反発し合っていたことを狭い世界の誰もが知っていたし、ダーシーは名門で格が違いすぎ、エリザベスが女主人となるペン

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    2013年03月30日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    エリザベス、ダーシーらの人物造形を、きちんとオースティンの作品から受け継いでいるのが小気味よく、前作を楽しんだ感情をそのまま持ちながら読めたのは満足。
    ただ、途中からなんとなく怪しいと感じた人たちが、予想通り結末にからんできて、そして最後の大団円的な終わり方は、以前のジェイムズっぽくないような。
    まあ、他人のキャラクターだから、暗鬱とは終わらせられなかったと思うけど。

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    2013年02月08日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ミスマープル初読み。p308の「過去を覚えている最後の人間がいなくなると、人は一人っきりになるんです。」というマープルの言葉にうるっとした。マープルを好きになった瞬間だった。しかし全体的には登場人物が多くてなかなか苦労したし、事件の証言が長く続くので、中盤はちょっと退屈してしまったなぁ。この本が人気ランキングの上位にくるのはちょっと不思議。

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    2026年07月25日
  • アクロイド殺し

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    ネットでネタバレくらってたのですが、犯人わかってる状態から、いつもとは違う感覚で読めたのは良き◎
    ポアロ偉大

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    2026年07月18日
  • アクロイド殺し

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    歴史的名作ですが、犯人が早い段階で分かってしまい、そのせいで結末の衝撃は薄れましたが、叙述トリックの古典として、随所に散りばめられた伏線のフェアな構成は見事だと感じます。

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    2026年07月13日
  • アクロイド殺し

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    ポスクロでアメリカの方からおススメされた、アガサクリスティのアクロイド殺し!

    面白かった!
    ただ、この翻訳!
    これはなかなかクセがなれないよね。
    不思議の国のアリスもそうなんだけど、
    多分?言葉遊びが入ってたりして、多分?だけど?韻踏んでたり、なんか面白い言い回しの英語になってるんじゃないかなぁ?と思う文章多数で、
    日本語にするとこで、違和感半端ない。笑

    こんなふうに話すやついる!?
    ってくらい物語に入り込めない。

    こう、フッと知らないうちに本の中に入って夢中になる!っていうのが、海外本難しいー!!!!
    入れる本もある。
    ただ、あまりにも文化というか想像ができづらくて、なんだかようわから

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    2026年07月08日
  • 未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係

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    人体のいくつかの臓器と体液を題材に、人間の身体がいかに複雑かつ思いがけない相互作用を踏まえながら生命を維持しているか知ることができる。こんなにも不思議いっぱいの人体に自分が包まれていることへ感謝し、もっと興味をもちたいなと。

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    2026年06月27日
  • アクロイド殺し

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    古典ミステリー、名探偵ポアロシリーズの一作。
    村の名士が自室で殺害された。その養子が容疑者と目されるが行方知れずに。たまたまその村へ移住していたポアロが駆り出されることに・・・

    謎だらけの事件を名探偵が天才的な推理で鮮やかに解決する王道ストーリーで、古典ミステリーを堪能する意図で読むと、当時を慮って味わい深く感じられます。
    反対に、冷静に読んでしまうと、100年前の作品でさすがに古さを否めず、必然性を欠く推理の粗も見えてしまいます。
    大らかな心持ちで歴史資料をのぞくようにページをめくるとよい気がします。

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    2026年06月17日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    淡々と王道ミステリー。3.8

    ポワロの登場から事件が詳らかになっていき、小さな物的証拠から徐々に登場人物達の後ろめたさを暴いていく話。

    アクロイド氏の殺され方がもっと劇的かと思いきや、殺され方はあっけない。犯人の動機も、恐喝していたファラーズ夫人の亡くなった後に仲良くしていたからとのことで、身の安全のためにといったもの。

    殺人現場の物的証拠になりうることを登場人物達が各々隠しているので、読んでいて誰が犯人になりうるのかと予想して読むのがとても楽しめた。

    イギリスのケント州、ハンカチの糊、当時アメリカで流行っていた塩素塩モルヒネを使った鵞鳥の羽根から、ラッセルには息子がいてーーとのくだり

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    2026年06月10日
  • アクロイド殺し

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    ストーリー ⚫︎⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎
    キャラ   ⚫︎⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎
    文章力   ⚫︎⚫︎⚫︎⚫︎⚪︎
    読みやすさ ⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎
    トリック  ⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎

    このトリックと書き方を約100年前に書いたのマジで天才だと思う。
    まあ、現代に読めば真犯人はそこそこわかってしまうのだけれども、それにしても楽しめた。

    フェアか、アンフェアか。そんな事は一旦置いといたとしても全然面白い。
    「たった1行」や「たった一言」で物語がガラっと変わる小説も好きだけど、ジワジワと名探偵が犯人を追い詰めるシーンはやっぱりワクワクする。

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    2026年06月12日
  • 木曜殺人クラブ

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    ネタバレ

    海外小説特有の言い回しで、読みにくさがあった。気を抜くと話の内容がわからなくなる感じ。
    読み終わってから、落ち着いて整理してみると上手くできてるなと感じた。
    ボグダンは復讐を虎視眈々と狙っていて、その好機がたまたまあの時だった。ジョンは妻がかつて犯した罪を守ろうとした行為だったのだろう。タイミングが全て偶然、連続殺人に似た状況になっただけ。そう思うと、なかなか見ない展開で面白かった。
    上手いこと偽の手がかりを残したボグダンはどうなるのだろう。

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    2026年05月22日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    現在ではよく使われる叙述トリックだから読んでる途中で犯人の予想は大体ついてたけど、これを100年前にすでに思いついてたってのがすごい。

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    2026年05月17日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    途中でこれ主人公が犯人じゃないか?と気づいてしまった。昔は賛否両論だったみたいだが今となってはよくある話だからなぁ。

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    2026年05月10日
  • アクロイド殺し

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    やっぱりアガサ・クリスティは読みやすくていいな。
    なるほどそういうことね。となって、ああこれはまた読み直さなくては・・の快感。

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    2026年04月26日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    月並みだが面白かった。犯人はあの人しかいないとは思っていたので案の定だった。ただ空白の10分に素朴な疑問が足りてなく、余りにも怪しすぎるだけで分からないことだらけではあった。
    手記の一人称のなんちゃら論争の解説は分からなかったし、シェパードが書くあっちこっち行ったりが多く1日48時間あるかのような区切りがなく疲れることも。
    勿論 犯人を当てることだけがこの本の魅力じゃなく、灰色の脳細胞が盗み聞きしてたのをすぐ告白するのとか、かたや犯人を追い込む闇のような姿、人間という弱い内面から導く真相真理を約100年も読み継がれてた魅力を感じれた。

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    2026年04月25日
  • 木曜殺人クラブ

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    題名に惹かれて読みましたが、やっぱり外国の小説は、名前が覚えられない…
    いちいち見返しの登場人物を見返しながら読んでました。
    高級老人ホームでの木曜殺人クラブ
    殺人事件を推理し解いていく老人4人チーム。
    設定やストーリーは面白かったけど、色々と入り組み過ぎていて…そして、イギリス特有の会話の回りくどさで、意味がよくわからなかったりする。
    でも、アガサ・クリスティとかは、素直に面白いのは、なんでかなぁ

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    2026年04月20日
  • 木曜殺人クラブ

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    あらすじを見て面白そうだと思って読んでみたけど
    なんでかついて行けなかったりして
    ミステリー?と言われればミステリーじゃない気もするし。。
    映画を観てからまた読んでみたい!

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    2026年04月18日
  • 牧師館の殺人

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    小説にしてはありきたりな犯人であったが要所要所のミステリー要素はさすがアガサクリスティーだけあってとても楽しめました。
    登場人物もどこか憎めない人物も多く、自分もこの中にいるかのような気分で読み進めました。

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    2026年03月19日