羽田詩津子のレビュー一覧
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アガサ・クリスティの作品の中でも傑作と名高い一作
あまりに有名なのでストーリーやトリックはネタバレした状態で読んだ
1920年に「スタイルズ荘の怪事件」でデビューした作者は
1926年に出版された今作で英国ミステリ作家としての地位を確たるものにした
2026年は今作が出版されてから100年の節目に当たる
100年経っても全く色褪せない
当時から肯定派と否定派をはじめ大論争を巻き起こしているのも当然である
我らが愛するアーサー・ヘイスティングズ大尉は今作では登場しない
代わりにジェイムズ・シェパード医師が登場し彼の書いた手記という体裁で今作は進む
そして作中でもそれは明記されポアロも作中で読ん -
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ネタバレ噂に違わぬど傑作。
ミステリ作品の技法として、当時の読者からすると、かなり先進的、なんなら反則スレスレぐらいに感じたんだろうなと思う。しかし、そのグレーなラインこそが当時の読者を魅了し、よりクリスティー作品に引き込んでいったんだと考えられる。
そんな擦られまくった技法の作品を今読んでも面白いと感じれるのは、やはり、「ポアロの魅力」と「圧倒的構成力」だと感じた。
過去に数作『ポアロ』シリーズを読んだが、最初の頃は「理屈っぽいウザいオジサン」的な印象が強かったが、このシリーズを読めば読むほどポアロの理屈っぽさが論理的な推理を生み出し、その度に脳に強い刺激を受けていることに気付いた。今作も終盤の推理 -
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ジョーン・ヒクソン版のドラマは観たことがあったのだけど、あまり内容を覚えてなかったので、普通に新鮮な気持ちで読み始めた。
ドラマは語り手というものがないから、小説だとけっこう印象が違ってて、マープルの出番が思ってたより少ないなと思った。
しかも、初めて言及されるシーンではあまり良い印象として語られてなくて、ドラマもキャラクターも全く知らずに読んだら、マープルの印象ってだいぶ違ってたかも。
ただ、語り手が牧師さんでわりとフラットな見方で物語が進むから、びっくりしたのは最初だけだった。
ドラマは演出によるミスリードで、より誰が犯人であってもおかしくない感じが強いけれど、小説も絞れはすれど確信は持て -
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この作品が公開された当時、ヴァン・ダインを中心に物議を醸し、賛否両論が巻き起こったほど、禁忌手ともされる手法での叙述トリックが使用されている有名な作品。小学生の頃読んだような気がするが、完全に内容を忘れたので、新鮮な気持ちで読むことが出来た。
登場人物は多く、関係性も複雑に絡み合っている。特に謎が解きあかされると、更に込み入った関係があることが分かり、終盤の謎解きの爽快感が凄まじく本当に面白いと感じた。
ポアロシリーズのどれにも当てはまると思うが、イギリス(およびヨーロッパ周辺)を舞台とする、瀟洒で紳士的で、たまに高飛車な雰囲気というものを、古典作品の中で味わうのは楽しい。
クリスティー文庫は -
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これだけ新刊の発売を楽しみにしていると、期待値が高すぎてがっかりする、ということが起こっても仕方ないと思うのですが、今回はこれまでの中で一番ハラハラドキドキして、期待以上の面白さでした。
アガサ・レーズンもジェームス・レイシーもどうしちゃったの、という展開だったけど、あ、アガサ・レーズンに関しては期待通りか。中年になった今、2人のはちゃめちゃはこれからの未来に希望を持てるはちゃめちゃです。中高年になっても、自分を失うことも、若い頃からの失敗を繰り返すこともあり、落ち込んで泣きたくなって、実際に泣いて、それでもこれまでの経験からちゃんと克服して元気に明日を生きることができるのだという希望が持てま -
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ある村に越してきた名探偵ポワロが、その村の名士の殺人事件に挑むという、いわば典型的探偵小説。
この作品の肝とも言える構成については、ポーの前例があったものの、それを長編として完全構築したクリスティーの中でも有名な作品。
果たしてこの作品はフェアかアンフェアか、当時は物議を醸したらしいが、それだけ沸騰するのもこの作品の衝撃度のせいではないだろうか。
僕も中学生の時、海外の人の名前が覚えられないから紙に書き出したのを見ながら読み終えた時、してやられてしまった。
フェアかアンフェアか。
正直、そんなことどうでもいいくらい面白い。
あれから幾年もたった今読み直してみると、当時の衝撃は当然ない -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
映像化されていたので、期待して読んだけどそれを裏切らない面白さ。
たぶん、シーンを短く区切って進めるので冗長的にならないし、隙間は勝手に読者のほうで勝手に補完できるような構成になっていたからだと思う。
売れる小説スタイルとしてシーンを短く区切るというのが今の流行りのスタイルなんだろうか?
読者を飽きさせない工夫として使われている気がする。
あらすじでは死人の数は一人しかわからなかったが、本書では3つの死が絡み、それぞれ犯人がいる。
トニー・カランの死
犯人はボグダン。この謎を最後まで引っ張り、作中でも真相に辿り着きながらも指摘せずに終わるというなんとも引っ張られる