羽田詩津子のレビュー一覧
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果たしてこの物語の肝を知っている中で、楽しめるのか?
非常にドキドキしながら読み始めた。
話の中身自体は全くもって忘れていたことも功を奏し、おつりが出るくらい楽しめた。
やっぱりうまいなクリスティ。
物語に引き込み、様々な「?それがどんな意味を持つのだろう」という怪しいポイントを散りばめつつ、容疑...続きを読むPosted by ブクログ -
『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。
あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。
老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを...続きを読むPosted by ブクログ -
あー、今回も面白かった〜!
事件はもちろん、チャールズとのこと、トニとサイモンのこと。どちらもワクワクしました。ここにきて、ジェームズがさらに登場。いつまでジェームズは出てくるのかな。もうアガサ・レーズンを傷つけて欲しくないなぁ。
いつものことだけど、読むとすぐに次号が楽しみになります。来年の1月、...続きを読むPosted by ブクログ -
『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。
今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じ...続きを読むPosted by ブクログ -
どこかで聞いたことがあるトリックではあったけれど、それはむしろ逆で、この作品からありとあらゆるミステリーにオマージュされていったのだなと感じた。
疑いの晴れた人間は確かに誰も疑わない、その心理をついてトリックに用いたのはさすがアガサクリスティだなと思わせられるし、いい意味での裏切りが好きなので、謎の...続きを読むPosted by ブクログ -
受験が終わり、ずっと読みたいと思っていたこの本をまず読んだ。アガサ・クリスティの小説では、こちらが犯人をあれこれ考えながら読んでも必ず裏切られる。私も、絶対に犯人にならないであろう人物を犯人と予想したが、その人が犯人である証拠や動機が掴めず、結局その人物を犯人候補から外してしまった。しかし、犯人はそ...続きを読むPosted by ブクログ
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初めてのアガサ・クリスティー作品でしたが、これほど有名で永く愛されている理由が一冊でわかる事に、まず感動しました!
小さな村で起こった殺人事件をベースに村社会あるあるや人々の特徴などが、現代とあまり変わらない様子なので読んでいて古さを感じませんでした!
警察以外の推理好きが紐解いていく様は名探偵コ...続きを読むPosted by ブクログ -
マープルシリーズも4冊目。犯人は当たる訳がない!でもヒントも出してたんだ~ある朝新聞に殺人予告記事が出される!10月29日18:30にリトル・パドックスで殺人が行われる。そこの住人のレティシアは困惑する。当日、銃声が3発、記事通り若い男性が死んだ。レティシアも耳に軽症を負う。自殺なのか他殺なのか?ま...続きを読むPosted by ブクログ
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木曜殺人クラブ3作め。
いつものおじいちゃん、おばあちゃんが元気いっぱい活躍。哀愁を漂わせる場面もありますが、前向き力が半端無い。
読みながらプフっと笑えるおもしろさが溢れてます。
あまり殺人が無いところもステキ。
この際筋書きは気にせず、キャラの濃さを味わって。
のんびり休日の楽しみにしたいです。Posted by ブクログ -
面白すぎる。シェパード先生のことを何も疑ってなかったので、ラストで引っくり返った。27章「弁明」のエッセイ後書き感と内容の酷さが面白い。ポアロはどんな気持ちでこいつにモナミとか呼び掛けてたんだろう?事件後のキャロラインさんのことを考えると少し辛い。Posted by ブクログ
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アガサクリスティの本で語り継がれる小説の1つを読みました。
これまた非常に衝撃を感じるトリックのある作品で、驚きましたね。
この作品に出会えて凄く良かったです。Posted by ブクログ -
こんなに人間味溢れる探偵っていたかしら!大好きなアガサ・レーズンシリーズは今回も期待を裏切らない面白さ。若い子への嫉妬、手術を勧められているのを無視し続けている股関節の痛みにも耐え、幸せな結婚を夢見ては夢破れるけど、読者はほっとする。愛すべき探偵を支える友人や仕事仲間たち。このシリーズはジントニック...続きを読むPosted by ブクログ
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まさかの犯人視点で語られるミステリーの名作。
引退したエルキュール・ポアロが田舎町でカボチャを栽培するという点が個人的には面白いのだが、何と言っても物語冒頭から犯人であるシェパード医師の手記という形で綴られる内容が秀逸。あくまでもポワロの助手として、探偵の動向を一番近くで観察できる立場でありながら、...続きを読むPosted by ブクログ -
多くの大人にとっての扱いにくい子どもたちが扱いにくくなくなるまでの話。子どもの精神的成長の話。扱いにくい子どもになるにはそれなりの事情がありました。良い環境とは理解ある人が近くにいるということ。それが大人ならもっと良いね。そして友達も大事よね。という話。子どもに携わる人のためのバイブル的書物とまで...続きを読むPosted by ブクログ
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多くの大人にとっての扱いにくい子どもたちが扱いにくくなくなるまでの話。子どもの精神的成長の話。扱いにくい子どもになるにはそれなりの事情がありました。良い環境とは理解ある人が近くにいるということ。それが大人ならもっと良いね。そして友達も大事よね。という話。子どもに携わる人のためのバイブル的書物とまで...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ第三弾。変わらず素敵な面々の活躍が楽しく読めます。彼らが今回挑むのは、犯罪を突き止めたらしいキャスターのべサニー・ウェイツが殺された十年前の事件。しかしそのさなか、エリザベスは謎の人物に拉致され、かつての同僚である旧友を殺すように脅迫される。ユーモラスさは健在ながらもハラハラドキドキが止まら...続きを読むPosted by ブクログ
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初めてのミス・マープルシリーズ。
ドラマで見たことはあったのでストーリーは大まかに覚えていたけど、やはり活字を目で追いながら情景を想像するのはとても楽しい。
個人的に一番好きなのはジュリア(エマ)。淡々としていて、可愛らしいところもあって、素性がバレても狼狽えず堂々と振る舞う。素直で無垢な子供のよう...続きを読むPosted by ブクログ -
あーあ、面白いミステリが読みたいなーーと思って助けてクリスティー!と読んだら…最&高!笑
もー面白すぎる!これだよこれなんだよ〜〜!大満足。
犯人わかった時本を取り落とすかと思った。
この鮮やかな謎解きを待ってた。
変にグロくもなく特殊な設定とか余計なものナシ、静かな村で起きたひとつの殺人を追うだけ...続きを読むPosted by ブクログ -
愛すべきミス・マープルシリーズの長編一作目に当たる訳だが、マープルのお披露目には最適な作品である。
マープルシリーズは短編からスタートしており、後々「火曜クラブ」が発売されるが、本当の意味でマープルの驚異的な推理力を知らしめられるのは「火曜クラブ」であり、長編としての面白さ、彼女がどの様な人物で...続きを読むPosted by ブクログ