羽田詩津子のレビュー一覧

  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    今年の1月に初めて刊行されたアガサ・クリスティーの未発表作品、ということで一も二もなく購入したけれど、
    よくよく説明を読むと、
    既に発表されている作品の原型になったものだったらしい。
    とはいえ、出版社(業界)の都合で強い思い入れのあった作品が発表できなかったという事実は在り、
    また、今作を基に長編に膨らませたという「死者のあやまち」が未読だった私にとっては実に新鮮に楽しんで読めた。
    実はオリエント急行以外ではヘイスティングスの出てる作品しか読んだことがなかったんだよなぁ。
    クリスティブームが再燃したのを好機に、未読のポアロシリーズやクリスティの自伝も読んでみたい。

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    2015年02月09日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    ネタバレ

    オリヴィア夫人に呼び出されたポアロ。ジョージ卿の屋敷で行われる推理ゲームで実際に殺人が起きる予感がするオリヴィア夫人。元の屋敷の持ち主で現在は番人小屋に住むフォリアット夫人。フォリアット夫人が教育したジョージ卿の妻パティ。ジョージ卿の財力で生活する少し知恵の遅れたパティ。ポアロに屋敷には今でもフォリアット一族が住んでいると話すマードル老人。推理ゲームで殺害された少女マーリーン。事件後殺害されたマードル。消えたパティ。パティの元を訪れた従兄。

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    2015年01月30日
  • 猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理

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    役者あとがきに「猫を幸せにする本だ」と書かれていた。うん、その通りかもと思う。真面目に猫の将来を考えている本。

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    2014年12月21日
  • 密室の王

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    恐るべき用意周到な知能犯のサディストにして、コンピュータの天才的なスキルを有し、銃器の扱いにも熟練している上、異常性欲の対象が「小児性愛」という歪んだ己の欲望を満たし実現させる為には例えどんな労苦も物ともしない激しい執着心を持つ、という、まさに現代社会が生み出した絶対的邪悪な怪物= “公爵(デューク)” が登場する、米社会の闇を活写する犯罪小説の1つ。
    これがフィクションとしての処女作、というのが信じられないほど、作者の力量が途轍もない。

    かつて誘拐~監禁され何年にも渡って性的に肉体的に陵辱され虐待され続けてなお、奇跡的に救出された少女が主人公となり、重いPTSDに現在も悩まされ続けている中

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    2014年08月14日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    原作の雰囲気ぶち壊しだったらどうしようと恐る恐る読み始めたのだが、さすがP・D・ジェイムズ。読み応えのあるミステリーになっていた。

    翻訳の力もあると思うが、18世紀から19世紀にかけてのジェントリ階級という『高慢と偏見』の世界にスッと入り込める。

    これは、原作から六年後、エリザベスは今や二人の男子の母となり、ダーシー夫人としての地位を確立している。

    そんな幸せなダーシー夫妻の生活に影を落とすのは、やっぱりウィッカム、リディア夫妻である。
    相変わらず人のお金を当てにするような生活を続け、挙げ句の果てに、自分が殺人事件の容疑者にまでなってしまう。

    事件が起こってからは、法廷もの的な流れにも

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    2013年07月02日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    英国ミステリの大家P・D・ジェイムズによる「高慢と偏見」の続編。
    みんなオースティンが好きなのね~。
    実力派なのでしっかり書き込まれ、19世紀初頭の捜査や裁判もありありと。

    「高慢と偏見」のあらすじが最初にまとめられていて、その辛らつさがとてもオースティンぽい。
    5人の娘を持つベネット夫人が4人までを結婚させられたのは幸運だったと思われていると。
    美しく優しい長女ジェーンの幸運な結婚は祝福されたが、次女エリザベスの不釣合いな結婚は驚きとやっかみを招いたと。
    ダーシーとエリザベスは当初反発し合っていたことを狭い世界の誰もが知っていたし、ダーシーは名門で格が違いすぎ、エリザベスが女主人となるペン

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    2013年03月30日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    エリザベス、ダーシーらの人物造形を、きちんとオースティンの作品から受け継いでいるのが小気味よく、前作を楽しんだ感情をそのまま持ちながら読めたのは満足。
    ただ、途中からなんとなく怪しいと感じた人たちが、予想通り結末にからんできて、そして最後の大団円的な終わり方は、以前のジェイムズっぽくないような。
    まあ、他人のキャラクターだから、暗鬱とは終わらせられなかったと思うけど。

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    2013年02月08日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    オーディブルにて視聴。
    初アガサ・クリスティ作品でした。
    「ここにいる全員が隠しごとをしている」と言ってからのひとりひとり回収していく展開がとても綺麗だと感じました。
    自分があまり翻訳文章に慣れておらず、特に音声で聴いたせいで完全に理解しきれなかった部分もあり悔しいです。
    次に読むときは本で読んでみたいです。

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    2025年12月05日
  • アクロイド殺し

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    物語を楽しむ、より自分で挑むな話
    姿勢を間違えたのと、やはり古さと翻訳独特の受け入れ難さあり、
    自分にはまだ早い

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    2025年12月01日
  • 木曜殺人クラブ

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    高級高齢者施設のクーパーズチェイスには「木曜殺人クラブ」という未解決事件の推理クラブがある。
    メンバーは経歴不詳のエリザベス、元看護師のジョイス、元活動家のロン、元精神科医のイブラヒムの4人。
    ある日、施設の経営者であるトニー・カランが殺害されたため、4人は人脈や話術を用いて事件を解決しようとする。

    ・感想
    エリザベスは一体何者なんだろうーつよつよおばあちゃんかっこいいな。ちょっとご都合主義な所はあるけどw

    内容的には結構重い話だった…。
    それぞれの秘密とそれぞれの犯罪。
    どの犯罪も「愛」が原因であったけども、殺すことも死ぬことも「ロマンチックな愛のせい」で片付けてる印象があっ

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    2025年11月24日
  • 木曜殺人クラブ

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    老人施設で未解決事件を暇つぶしに捜査する4人の入居者老人の話。
    タイトルからしてもっと剣呑なものを想像してましたが、殺人「捜査」の方でした。初期のミスマープルっぽさが漂うエリザベスとかがなんともいい感じですが、ちょっと強引すぎるし有能すぎる感も。
    一応フーダニットで構成されてるような印象ですが、ミスリードっぽい人物も多分にちりばめられて、純粋な犯人あてとかできるんだろうか?そんなヒントというか手がかりありましたっけ?
    雰囲気はとてもよかったんですが、登場人物描写があっちこっちにいっててそれぞれの印象がちょっと散漫に。中盤少し読んでて眠くなってしまった。あと介護だったり自分の認知の心配だったりそ

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    2025年11月20日
  • 木曜殺人クラブ

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    ストーリーが思いの外重かった。え?そんなことしなくても?っていうのもあえり、なんとなくモヤモヤっとする。そして思ってたより壮大(?)。訳のせいか元々の文章がそうなのか?本当ストーリーを追っていく感じ。ボリュームはあるけどさらっと読めます。

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    2025年11月09日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    物語の書き手が犯人という、当時には衝撃的なオチだったが、さまざまなミステリの手法が使い尽くされている現代のミステリファンとしてはさほどの驚きは感じられなかった。容疑者として挙げられた数名の確たるアリバイが明かされていくにつれ、あ、もうこれはこいつ1択じゃないの?と思い始め、中盤以降には確信に変わってしまった。
    クリスティやエラリー・クイーン、森村誠一など過去のミステリの名作を読むと、その当時は画期的だったんだろうなという感慨深さと、これを超えるトリックを編み出した後世のミステリ作家たちへ畏敬の念を感じる。

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    2025年11月08日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    毎回のごとく、犯人は当たらない!
    盛大に外した!(笑)

    今回はマープルよりも、クラドック刑事が活躍。
    先にパディントン発〜を先に読んでいたので、クラドック刑事が割とあつい人物だったのが意外だった(パディントン〜はもっとクールな印象を受けた)

    読み進めて面白いとは思ったけれど途中から人物がなりすましたりしていて、ごちゃごちゃし始めてしまったのが残念(私の理解力が足りないだけかもしれないが)

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    2025年10月26日
  • フランス人はなぜ好きなものを食べて太らないのか

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    翻訳者が羽田詩津子さんだし、ダイエットの本は好きだし、フランス人に憧れもある、ということで購入した本。言われていることはシンプル。まったくいかにもフランス人っぽい。満腹にならない。適度な運動。ジムには通わなくていいけど、階段をとにかく使う。季節の旬のものを調理していただく。何を食べても、何を飲んでもいいけど、腹八分目。どうせ食べるなら、おいしく楽しく少量を。
    分かっているのに、できないのは、フランス人的な育てられ方をしなかったせいか。いやいや、私の気持ちの問題。怠惰に暮らすことは、美しくないのだ。
    羽田詩津子さんの訳者あとがき、がとても面白い。そこには、アガサ・レーズンがいました。

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    2025年10月23日
  • アクロイド殺し

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    レビューでは、名作なのか評価が色々ある作品だけど読んでみました。
    犯人の動機もすっきりせず、もうひとつかなと感じました。

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    2025年10月13日
  • アクロイド殺し

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    題名は知っていたけど内容を全く知らなかったので、ハヤカワフェアついでに読んでみました。

    登場人物はそれぞれキャラクターに個性があるので覚えやすかったけど、和訳にすると不自然な点も多く、読みながら脳内変換をして読むのに少し疲れました。

    トリックは現在では使えないものや、時代の違いを感じる点も多々あったけれど、小説と思っていたものが犯人の手記だったというのが当時は斬新だったのかな?

    探偵の相棒が犯人パターンは、現在だとよくある話だとは思う。

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    2025年10月11日
  • 木曜殺人クラブ

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    高齢者施設で未解決事件を推理する「木曜殺人クラブ」
    メンバーは、元精神科医のイブラヒム、元労働運動家のロン、元看護師ジョイス、そしてエリザベス。
    ある日、本当の殺人事件が起きてしまう…

    設定が面白そう!と手にとったら、最初は登場人物の多さと場面の切り替わりの早さに、ついてくのがやっと。
    でも中盤から、「木曜殺人クラブ」の面々がもってくる情報に、犯人だれなの?と気持ちがのってきた。
    老人達がなんともパワフル!
    そしてこんな風に終わっていくのかー、と最後まで目が離せなかった。
    エリザベスのかっこよさよ。一体何者?

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    2025年10月09日
  • アクロイド殺し

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    古さを感じさせない斬新な仕掛けがなかなか面白い。 正直序盤で勘づいてしまったものの、事件の整理の仕方や会話劇は楽しくてスラスラ読める。

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    2025年10月09日
  • アクロイド殺し

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    そし誰、オリエント急行とならんで名前をよく聞くのに、オチを知らないため読んでみた。
    他の後続ミステリを読んでしまっているため、驚きは少なかったが、ミステリ的教養として読んでよかったと思う。
    あと、どうしても和訳&登場人物の名前がカタカナなので、頭に入りづらかった

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    2025年09月30日