羽田詩津子のレビュー一覧

  • 秘密の花園【電子特典付き】

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    とても読みやすい訳だった。

    児童文学と紹介されているけど、児童文学らしい希望とかワクワク感がありつつ、喪失からの再生というテーマがあって、著者の人生観が伝わってくる物語だった。
    著者が61歳の頃に書いた物語とのことなので、テーマに対して結論が出ていて、それも前向きな気持ちにさせてくれるもので、とても良かった。
    大きなテーマなのに、児童文学からもらう元気ってこんな感じだよな、と感じる不思議。

    自然の描写が綺麗で、無機質なものに囲まれた暮らしだけど、意識的に近くにある自然のものに目を向けなければいけないな、と感じたし、そうしたくなった。

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    2021年12月10日
  • 牧師館の殺人

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    ミス・マープルの長編デビュー作品。まだクリスティーが若い時の作品のため、ミス・マープルのキャラのイメージが他の作品と違うというか、キャラが立っていない印象。

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    2021年09月18日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    「死者のあやまち」の原型の中編。
    中編だけあって骨格だけになっている。「死者のあやまち」のほうが、たっぷりしたごちそう、といった読み応えな感じがする。


    1954執筆
    2015.1.15発行

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    2020年01月24日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    新しく出版された作品、という喜び。
    ストーリーもまずまず、クリスティらしさもあり、トリックも面白かった。
    なにより、この薄さがありがたかった。
    記憶力が衰えたいまや、長いミステリを読むのは大変なんですよね。。。

    阿房宮folly、
    という単語は初めてみた。勉強になった。

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    2019年10月24日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    クリスティ物の未読だったので手に取った。
    内容的には、殺人が起きるまでが長く、その後の解決があっさりしており、若干物足りない感じ。「死者のあやまち」の元になった中編作品とのことで、既読だったため既視感が結構あった。
    死者のあやまち、再読して比較したい。

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    2019年09月06日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    「幻の・・・」なんていうから買ってみたけど、内容は中編の佳作。プロットも謎解きも面白いのだが、最後がポアロの会話で一気に解決でなんとく尻すぼみ。本書を元に別の長編が執筆されたというのも頷ける。それでも、つい一気に読ませてしまうのは、クリスティの偉大さか。

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    2019年01月15日
  • 〈協定〉 下

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    こんなにしなくても、と途中で思ってしまい、ちょっと飽きてきちゃいました。のほほんと結婚生活送っているので、こんなに縛りつけられることにピンとこなかった感じです。ラストは良かったかも。

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    2018年09月30日
  • 米、麺、魚の国から アメリカ人が食べ歩いて見つけた偉大な和食文化と職人たち

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    訳はちょいちょい固いところあるが
    面白く読んだ。
    きちんと勉強して、日本の食べ物を満喫
    しているのとか好感が持てた。
    しかしたまたま食べログ見た天ぷら松は、
    料理は美味しいけど、
    一見客をかなり待たせるし
    サービスが悪いという口コミが結構あって、
    カウンターで取材するアメリカ人は丁重に
    扱って、一見客はぞんざいなら
    魅力は激減だよな〜と思った。
    そう思えば、他のとこも取材するアメリカ人だからいろいろしてもらえるわけで
    一般日本人が逆にここまで歓待してもらえない
    だろうな〜と思うと複雑な気分。
    それが職人?だけど同時にサービス業でもあると思うんだけど…
    時々履き違えてる職人もいるわけだし。

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    2017年08月31日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    高慢と偏見のダーシーとエリザベスのイメージが強すぎて、この作品になかなか慣れなかったが、後半はおもしろく読み進められた。ジェーンオースティンだったら、結婚後のペンバリーをどう書いたかなぁ。

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    2017年06月25日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    ネタバレ

    旧知のミステリ作家アリアドニ・オリヴァ夫人から、相変らず一方的に呼び出されたポアロ。
    聞けば田舎屋敷グリーンショアのお祭りの催し「殺人ミステリ推理大会」の優秀者の表彰をして欲しいとのこと。
    オリヴァ夫人はこの催しのプロデュースを任されていたのです。
    満更でもない気持ちで引き受けたポアロだが、読者の予想どおり“本当の殺人事件”が起きてしまう。

    中編作品のため、一冊分の枚数を稼ぐためか、関係者による序文が2つ、解説が2つあった。
    本文124頁に対し、これらが37頁。
    多少うんざりしたものの、解説にあった、クリスティ本人のプロットメモには興味をそそられた。
    クリスティがどういうポイントでミステリを

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    2016年11月03日
  • 猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理

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    帯の裏には「どうすれば人なつこいネコになる?」「ネコが飽きないおもちゃとは?」「ネコはわたしたちをどうみている?」というような飼い主の素朴な疑問をわざわざ載せていて、それらの疑問にずばっと答えてくれる本のように思えるのだけど、飼い主として知りたいそれらの話題は、全体からするとごく一部でしかない。

    猫の祖先となる世界中のヤマネコの話や、歴史的にいかに人間社会に入り込んでいったのか、その過程の犬との差異や、身体のつくり・器官について、どういった要素が遺伝によるのか、などがメインの学術的な本である。

    図表・図解なども少なくイラスト以外は文章だけで構成されているので、「ネコの飼い方入門」とは違うと

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    2015年10月13日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    ネタバレ

    あー、死者のあやまちの原型なのですね。
    その中篇版。まるっきり新発見なのかと思ってたので、ちょっと残念。
    でも中篇は中篇で収まりは良い感じでした。

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    2025年05月28日
  • 猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理

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    ネタバレ

    猫がどのように人間社会に関わるようになったのかという歴史的見地と、猫の狩猟本能と、現代社会で猫が求められる役割の相違についての見解。猫の観察実感からなる猫の行動の本当の意味が(にちがいないという記述が多いが)理論的に記載されている。
    猫を飼っていて、擬人的な要素を猫に見いだしている人には現実を直視しなければならないかもしれない。
    ても猫に対する愛は変わらないかな。
    今後猫を飼うときには注意しよう。

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    2015年05月17日
  • 猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理

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    学術的知見がてんこ盛り。ロマンを剥ぎ取る方向に論述は展開されるが「ウチの子は違う」と思っておけば間違いは無い。
    ネコが日本に来たのは6世紀、生後10週までに人間に出会わないとペットになるのは不可能。

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    2015年02月24日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    ネタバレ

    オースティンの描くオリジナルに雰囲気がとてもよく似ていて「高慢と偏見」が好きな方、しかもミステリーファン、という方にならお薦め。ただ、時代を感じさせる文章と独特のまどろっこしさがあって、スピーディに事が進まない。
    裁判から後の後半は楽しく読み進められましたが。
    真相、まるでオースティンが書いているようで、P・D・ジェームズさんというご高齢な作家さんに感服いたしました。

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    2014年03月20日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    時代考証がすばらしく、続編にふさわしい出来上がり。
    序盤から中盤が長ったらしく、結構あきかけてたけど、
    後半部の謎解きや心理描写がとてもすばらしかった。
    ジェーン・オースティンが乗り移った感じ。とても面白かった。

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    2013年11月17日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」のパロディ作品で、原作から6年後のぺンバリー(ダーシーとエリザベスが結婚生活を送っている)で殺人事件が起こり、ウィッカムが容疑者となってしまうというミステリー作品です。


    懐かしい彼らのその後の人生を読めるのは楽しいですw

    さらにジェイン・オースティンの作品である「説得」や「エマ」の登場人物も少し出てくるので、思わずニヤリとしてしまいます(* ̄ー ̄)

    ジェイン・オースティン女史のファンなら必見ですし、楽しめること間違いなしです!!

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    2013年09月16日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    200年前に書かれたジェイン・オースティンの「高慢と偏見」の続編として、89歳になるミステリーの女王と言われる作者が2年前に刊行した新作。
    ハッピーエンドの6年後、幸せなふたりがある事件に巻き込まれるというストーリー。
    キャラクターが原作に忠実で、別の人が書いているとは思えませんでした。
    89歳という年齢も信じられない!
    ただ原作ファンとしては、続編はミステリーじゃなくてもよかったなぁとも思ってしまいました。

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    2013年06月30日
  • 高慢と偏見、そして殺人

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    ご存知ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」のその後を描く二次創作。(本編を読まずにそちらばかり)本編を読んでいないので、それなりに満足しました。脳内ダーシーはコリン・ファースなのに、ミスター・ベネットはドナルド・サザーランドになってしまうのはなぜだろう?

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    2012年12月06日