羽田詩津子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ついに、あの老婦人探偵“ミス・マープル”に会えました。
457頁となかなかのボリューム。
新聞広告に載ったある場所・ある時間の殺人予告。
「殺人ゲーム」だと思って集まり、何が起こるか好奇心で少しワクワクしている人々。
そして現実に起きてしまった殺人の真相は?
いや~、見事に騙されました!!
これ映像でも観てみたい。
マープルの情報収集能力もすごいし、観察眼・分析力・推理はさすが!証言1つをとっても、発言の記憶の正確さにそこまでの意味を見いだしていたとは驚きでした。
怪しいと思うことはあっても、深読みせず推理とは程遠い読み方をする私とはワケが違う。
まさかの展開でした。
他のマープルシリーズも -
アイリッシュのファントム
ウィリアム、アイリッシュのファントム、レイディのお手本になったお話。
クリスティさんの良さ、ポアロのうまさが遺憾無く発揮されている作品。
アイリッシュの方も面白いです。お好みで。 -
Posted by ブクログ
M.C.ビートンの大人気「英国ちいさな村の謎シリーズ」の第13作目。
修道院に入った元の夫が行方不明になり、意気消沈のアガサ。
これまでワトソン役としてよき相棒になってくれた男性陣とも疎遠になり、隣人のイケメン作家には軽い女に思われて、もう男にはこりごりという気分になっています。
そんなとき村の教会に新しくやってきたイケメン副牧師。
彼にディナーに誘われたアガサは女としての自信を取り戻し始めます。
しかしその彼が死体で見つかり、彼をよく思っていなかった牧師が容疑者に。
親友である牧師の妻から夫の疑いを晴らしてほしいと頼まれたアガサは、いけ好かない隣人とともに、再び素人探偵稼業に乗り -
Posted by ブクログ
長編「死者のあやまち」の原型となった、中編一話が収録されている。
「阿房宮」だけで憶えていた私は初め、ミス・マープルの阿房宮と混同していた。
あちらは、「グリーンショウ氏」の阿房宮。ポアロは、「ポアロとグリーンショア氏」の阿房宮。編集と訳者さんの苦労が偲ばれる。
死者のあやまち版はかなりの長編だったが、こちらはコンパクトにまとまっている。しかし登場人物も、話の筋も同じ。読後の満足感は……時間が取れないけどアガサが読みたい!となったときにはこちらに軍配が上がるか。じっくり時間をかけて一冊の本にとりかかるなら、死者のあやまちをオススメする。
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Posted by ブクログ
表紙から想像した内容とも期待していた内容とも違っていたけれど、歴史的科学的根拠を基に猫についてまとめられている内容は、これはこれでとても興味深い内容で、とても満足しました。
論文や参考URLなど、注釈の情報量も膨大です。
うちの子は何故あのような行動を…?と不思議に感じていた疑問に対しての答えのヒントもありました。
改めて、猫は猫であって人間ではないという現実に引き戻してくれます。
(なのに愛は冷めない、どころか益々愛しくも感じるから不思議だ)
犬がとても発達しているということも興味深かったし、未来の猫についてはとても考えさせられます。
虚勢や避妊で猫たちはどう変わっていくのか。
一度も考 -