羽田詩津子のレビュー一覧

  • フランス人はなぜ好きなものを食べて太らないのか

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    なんなくで読み始めたんだけどいちいち考え方に共感できて「あれ?もしかしてわたし、フランス人?」とか思った(笑

    「より少なく」が「より豊か」に、とか食べ物に限ったものじゃなくて、なんでもそうだなって思ったし、良いものを少しだけっていうのはとても贅沢っていうのはほんとにそう!って思う。

    最後の最後で「フランス人が太らないのは遺伝的なものではなく文化的なもの」って言ってる感覚はむっちゃいい感じにスカしててフランスっぽくっていい。文化的とか言う?普通。むっちゃいい。

    文中に出てきた
    "フランス人の中で罪とは「ささやか」で「愛すべき」もの"っていう表現もむっちゃよかった。

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    2025年10月12日
  • アガサ・レーズンと月夜に消えた男

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    マンネリが良さでもあるこのシリーズだけれども、さすがに今回は特に何も起きなさすぎたかな。
    チャールズの婚約からの婚約破棄は、もう珍しくない流れだし、そういえば最近ジェームズの存在感が薄い。

    毎回楽しみにしているから、何か進展なり大きな出来事なりがあってほしい。

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    2025年10月09日
  • 木曜殺人クラブ

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    ★3にするか★4にするか、とても困ったんだけど、とりあえず続刊もあるというから、これからの期待を込めて★4とさせていただきました。
    導入から面白く、タイトルの面白さミス・マープルシリーズの『火曜クラブ』を知っているならば、興味津々になってしまうし、期待もしてしまう。
    結果的には、思っていた感じとは違っていたが、物語としては面白かった。ふたつの殺人事件が、同一犯だと思わせておいて、実は別で、あやしい人物たちはことごとく外れとか、ちょっとばかり散乱している印象があるけれども、老人たちの元気具合と、身体的にはしんどいところとか、かなり丁寧に書かれていて面白いと思った。
    続刊もあるので、彼らにまた再会

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    2025年10月06日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    完全に騙された。
    笠井さんの解説を読んで、頭の中が大パニック。
    まさか最初から騙されていたなんて、思いもしなかった…。

    初めて海外作家のミステリー小説を読んで、やっぱり言い回しとか登場人物の名前とか、どうしても難しいと感じてしまった。
    途中で読み進めるのがしんどくなって、読んでいる途中でネットでネタバレを調べてしまったので、途中からは犯人がわかっている状態で読み進めることに。
    ネタバレを調べていなければもっともっと衝撃を受けただろうなと思う。

    他にも色々な作品にチャレンジしてみたい…!

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    2025年10月01日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    当時賛否両論巻き起こったのも頷ける。一人称の小説だと思わせておいて、その実犯人の手記だったとは。だから全てを語っていなくても全然問題ないし、読者はまんまと騙される。勘が鋭い人なら語り手の医者に違和感を抱くんだろうな。騙された方の自分は悔しい。序盤の電話の件は違和感あったけど、医者が犯人だと確信は持てなかった。
    こんなのズルじゃんと思わなくもないけど、よくよく考えたら途中で医者が手記を書いてるの明かされてるし、気づいてないだけで伏線は精密に張られていたのではないかと思う。もう一度読み返したらまた新しい発見がありそうな推理小説だった。

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    2025年09月28日
  • アクロイド殺し

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    早川書房のフェアでつい手に取ってしまいましたが、アガサクリスティーはやっぱり面白い!ゴリゴリのミステリー最高。

    文中でちゃんと手がかりが提示されてるのになぜ分からんのか!?自分よ!

    犯人は当てずっぽうでもなんとなく分かるんですが、トリックとかは分からんのです…悔しい。この作品には賛否あるようなのですが、面白かったので大好きです。

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    2025年09月18日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    面白かったが、1作目の方が好きだったかな。登場人物たちに愛着が湧いてきて、みんな生きててって思う。万能なスーパーシニアではなく、痛みや辛さを抱えながら楽しく生きている感じが良い。あと、ボクダンがどんな風になっていくのか楽しみ。

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    2025年09月13日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    集中力と記憶力がいる小説だった。事実と虚構を自分でも疑いつつ、しかもポワロの一歩先をいく推理についていくので精一杯だった。というかほとんどついていけてすらいなかった。人物関係も複雑で、数分単位の時間のずれも気にしなくてはいけないのが大変。こんな複雑な設定と展開を描けたアガサクリスティの脳みそが知りたい。オチは予想はしていた。こういうパターンもあるだろうなと。ただそれ以前に自分は内容を50%くらいしか理解していないだろうと思った。ミステリーは、メモをとりつつ、吟味しながら読んだ方がいいのだろうか。それとも今回のようにスラっと呼んでもいいのだろうか。この気持ち悪さとどう対峙するべきか気になった。真

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    2025年09月14日
  • 木曜殺人クラブ

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    木曜殺人クラブの個性豊かな面々によって事件が解明されていく様子はどこかゆったりとしつつもわくわくを感じさせるようなそんな作品だった。同一犯なのか複数犯なのかもなかなか注目のポイントである。老人たちが主役のミステリーというのもしっかりとした読み応えがあった。

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    2025年08月30日
  • 木曜殺人クラブ

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    ずっと気になっていた作品でしたが、Netflixで映画化されることを知り、文庫化されたこともあり手に取りました。
    舞台は高級老人施設で、未解決事件を追う〈木曜殺人クラブ〉が、施設関係者が殺害されたことで事件の真相を追っていくというお話しです。
    〈木曜殺人クラブ〉の面々が、それぞれの経験や人脈を活かし真相を追っていく過程がとても面白かったです。ただ、登場人物が多く、現在の事件と過去の事件が関係してくることもあり、ややわかりにくさもありました。個人的には翻訳がとても読みやすい!今後、エリザベスが何者なのか期待して読み進めたいです。

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    2025年08月23日
  • アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男

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    本書は戦争時の非人間的な殺戮と、それを世界に伝えるまでが描かれている。その内実は細かく描写されているが、テンポがよく戦争を題材にした冒険小説でも読んでいるかのよう。ただしその裏では救いを求める人々の姿が見え隠れする。
    これだけの目にあった人間たちが作った国が今、世界のどこかであのチョビ髭と同じ事を繰り返していると思うととても不思議な気持ちになる。
    「俺は酷い目にあった。だからお前も酷い目にあえ」
    これを地で行っているようにしか見えないのだ。

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    2025年08月21日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    【作中の好きなセリフ】
    ・老嬢というのは、見ざる、言わざる、聞かざる、の格言を無視して、すべてを見て、すべてを聞き、悪口だろうがなんだろうが、べらべら喋るものなんだ。(ヘンリー卿:P145)
    ・世の中に恨みを抱いた人間は危険です。世の中は自分に償いをするべきと考えがちですから。(マープル:P440 )

    【感想】
    ある日突然「殺人ゲーム」のお誘いかのようなの広告を見て住人が一処に集まり・・・というを出だしからして、ワクワクした。
    最初の事件発生が早いことと、1章ごとが短く、話がサクサク進んでいくので読みやすい。アガサの長編としてはやや長めであったが、一気読みした。正統派のフーダニット兼ホワイダ

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    2025年08月13日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    「そうきたかー」というのが正直な感想。言語化できない第六感でなんとなく予期していたけど、シェパード先生が犯人だとは…!
    確かに語り部(ワトソン役)は『推理小説の十戒』のルールに反するだろうと思ったけど、手記ならこれはクリアしているし、なんだったらかなりヒントがちりばめられていたのだ。にしても…アガサ・クリスティはやはりすごい。見事に騙された。コレだから読書はやめられない!
    あー!やっと1冊読み終えたー!!!!

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    2025年10月11日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ひたすら捜査パートが続く中盤は少しダレてきたけど、残り3分の1くらいのところから怒涛の展開でページをめくる手が止まらなくなった。クリスティ作品はこのパターン多い気がする。
    犯人はなんとなく怪しく感じていた人物だったけどその真相は全く予想しておらず、断片的に示されていた情報がきれいに繋がる構成は、クリスティ作品毎度のことながら本当に見事。
    事件自体の強烈さ、犯人にまつわる真相が解明されるときの爽快さ、その後に残る切なさで言えばミスマープルシリーズで最高傑作とされているのも頷けるが、冗長に感じる部分や無理があるように感じる部分もあり自分の中では最高評価とまではいかないかなあという感じ。

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    2025年07月14日
  • 招かれざる客〔小説版〕

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    適度な緊張感があって一気に読みました。
    細かい描写にリアル感あって、最後に驚かされ終わり方が良かった。面白かった。

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    2025年07月03日
  • ポアロとグリーンショアの阿房宮

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    ネタバレ

    短くても面白いなあ。
    やはり、ポアロはいいなあ。
    おまけにオリヴァ夫人までいるし。
    母親として、子供に対しどのように行動するかを考えさせられる。どうしたら良かったのか、母親からの問いかけに、ポワロの「殺人者にとって終わりはないのです」
    子供にとり、終わりのこない課題を親が肩代わりし続けることはよろしくない。
    「春にして君を離れ」でも母親がテーマになっていたように思うが、通じるものあった。
    お母さんとしてのクリスティの葛藤を勝手に感じられて嬉しい。

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    2025年06月29日
  • アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男

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    アウシュヴィッツから、逃げ出すには嘘、演技、別人になりきるしかないのか。じゃないと助からなかったのか、、。戦争体験は死ぬまで続くのだろう。

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    2025年06月23日
  • ゲットーの娘たち

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    独ソ戦で実在した女性だけの狙撃小隊を題材とした『同志少女よ敵を討て』を読んで、そちらはフィクションなのだが、本書の『ゲットーの娘たち』は実話。いずれも女性が戦う話だが、重みと残酷さが全く違う。戦う相手との対等性がないから、被虐的で不利な立場からのレジスタンスである。

    ユダヤ人という差別の対象に加え、「女性」という更に弱い立場。女性が真に弱い立場なのかは異論があるかもしれないが、戦争においては腕力の差に加え、女性性自体が欲望の対象とされかねないという事実から、不利である。そして本書ではそのハンデを負いながらも逞しく生きるゲットーの女性を描くと同時に、やはりその対象となる惨さも描くのである。

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    2025年06月14日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    マープルの長篇4作目。クローズド・サークルで起きた事件は、その様子から犯人の見当はすぐ付いても、なんでそうなるのかサッパリわからなかったです。事件は、発生が早めで、かつマープルもわりと早く登場するのに、捜査がなかなか進みません。おかげで犯人は勝手に追い詰められて、出さなくてもいい犠牲者が出たのが可哀想で、読み終わってスッキリしなかったですね。推理は巧みな伏線を見事に回収していて、上手いこと考えるなと驚かされましたが、ちょっと都合良すぎる気もしました。

    ところで、なんだか読みづらく感じた本作ですが、登場人物の多さに加えて、恐らくルーカス夫人が表紙裏の登場人物に掲載されていないのが原因でしょうね

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    2025年05月14日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    去年のこのミスにランクインしてたので。面白いし設定も大好き♡ おばあちゃんなんだけれど、若々しくて最強なのがエリザベス。
    ただ翻訳モノのテンポに惑わされて時間かかっちゃった……。 登場人物表栞、有難い!

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    2025年05月04日