羽田詩津子のレビュー一覧
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理想的でリアルな人間関係に、現実世界の希望をもらえる名作。
前作で大好きになった世界観だが、今作を読んでその面白さにさらなる確信を持った。
お互いの欠点を補い合い、大人の距離感で守り合う4人の絆が本当に素敵。
理想的でありながら、お綺麗すぎない絶妙な現実感があるからこそ、「現実世界にもまだ希望はあるな」とポジティブな気持ちを貰える。
印象的だったのは、ある年配の登場人物が、時代の価値観の変化(昔はお酒を奢れば笑い話にできた失敗が、現代では誰一人笑わない大ごとに処理される)に直面し、自分のアップデートできなさに落胆するシーン。
「現代の倫理」という教科書を持って生きている自分たちには見えにく -
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シェパード医師の視点で綴られる、村で起きた大富豪の殺人事件にまつわる物語。
エルキュール・ポアロは引退し、村で野菜を育てて生活しているところを事件解決に駆り出される。
真相は知らずに読んだけど、いろいろ前知識が入ってきていたので穿った見方をしながら読んでしまった。もしそれがなく、出版された当時に読んでいたら、自分としては大喝采だったと思う。
ポアロも何度も言っているけど、証言は疑ってかかる。この作品のみならず、重要なことですね。
同様に前知識があって読んだオリエント急行のほうが、ラストのカタルシスはすごかった。でもこれも語り継がれるだけあるなと思いました。 -
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この本を読もうと思った理由は、ポアロシリーズのおすすめを調べたところ、どのサイトでも必ずおすすめに入っていたのと、前代未聞のトリックや賛否が分かれる作品と書かれていたので、ミステリー好きとして読みたいと思い、手に取りました。
アガサクリスティの作品のすごいところは、
無駄のないヒントと最後に1本線のようにきれいに繋がる伏線回収にあると思います。
ただ今回はいろいろと疑いながら読むといいと思います。
アクロイド殺しもすべての事柄が繋がったときに雷に打たれたような衝撃を体感できると思います。
自分のアクロイド殺しで好きなところは、なんと言っても殺人のトリックです。なので、ここはまだ読んだことが -
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作者のリチャード・オスマンは英国の人気TV司会者・制作者であり、本作はテレビプロデューサー出身ゆえの抜群のテンポとキャラ立ちが光るコージー・ミステリになっている。主人公はイギリスの高級高齢者施設「クーパーズ・チェイス」で暮らす平均年齢77歳の4人の老人。未解決事件の調書を読み解く「木曜殺人クラブ」を結成している。個性派揃いの4人だが、実質的なリーダーのエリザベスは卓越した観察眼と過去の謎めいた人脈(情報機関出身を彷彿とさせる)を駆使して、警察さえも手玉に取る。作品自体は、老人であることを利用し周囲の油断を誘って情報収集を行うユニークな捜査手法から最後の謎解きまでミステリとして秀逸な出来栄え。老
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ジョーン・ヒクソン版のドラマを観ていたので犯人は知っていたが、マープルが登場してから一気に面白くなった。
やっぱりミス・マープルが大好き
映像では伝わりにくい人物の内面や細かな描写が補完され、それぞれの登場人物の個性がより鮮明に感じられた。
犯人の焦りも小説の方がさりげなく描かれていて、フーダニットとしての面白さが際立っている。
登場人物たちの嘘や秘密が少しずつ明らかになり、そのたびに見えていた景色が変わっていく展開が見事。
真相に近づいていると思わせながら読者の予想を巧みに外してくる構成に唸らされた。
ホワイダニットもよく練られていて、クリスティ作品の中で特に高い人気にも納得。
ドラ