羽田詩津子のレビュー一覧
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パンチの効いた中年小説!
特筆すべきはアガサの長い恋愛が一つの区切りを迎えたことだろう。
またその親友たちにも。
そういう意味ではこの長いシリーズは正直どの巻から読み始めても面白いのだけど、この巻は必読の巻だとおもう。
但しちょっと上手くいったからと言って次巻では手酷く別れを告げられる事も今までさんざ有ったわけで、人間関係も本当に落ち着くことが無く、油断できないのがアガサ・レーズンスリーズなのだけど。
個人的には年を取ると脚って皆なそうなるの…?って当方も年頃なのでミステリと違うところで次巻の展開を興味を持って待ちわびています。 -
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三人目の訳者
違う人達の訳で、三冊ほど、読み比べてみた。
この人の訳が、昔読んだ小学館の「少年少女世界の名作文学14」の中の小公子に、一番近くて、しっくりきた。
いつ読んでも、感動する。 -
Posted by ブクログ
・はじめはなかなかページが進まなかったが、50ページをすぎたくらいから、「こんなに童心にかえりワクワクできる、花や葉や空気の匂いを敏感に楽むあの感覚が蘇るような感覚になれる物語があるのか!」と大感動。描写のひとつひとつがきもちいい。
【印象に残ったフレーズ】
・物語中の登場人物たちの言動(ほぼ全てがみずみずしく、印象に残った)
・たとえ不快で陰鬱な考えが浮かんでもゆるぎない勇気を与えてくれる心地の良い考えとすぐさま置き換える分別があれば、誰にでも、もっと素晴らしいことが起きる可能性があるのだ。
・19世紀に新たに発見されたことの1つは、単なる思考でも電池と同じ位強力で太陽光と同じ位人間のためになると同時に毒と同じ位有害なものになり得る、と言うことだった。
悲しい思いや邪悪な思いを心に抱えて生きるのは猩紅熱の病原菌を体内に入れてしまうのと同じ位危険なのだ。そうした考えが心に巣くっていたら、生きている限りそれを克服できないかもしれない。
(訳者あとがきより)
・1991年、著者61歳の時に本書を出版。 -
ネタバレ 購入済み
悲喜こもごも。
外国小説の楽しさはまずキャラクターにあると思います。
日本小説では毒のある中年女性がヒロインとか絶対書かれないし
恋する相手はせいぜい欠点はツンデレ止まりで向こうは基本主人公だけに特別な面を見せるジェントルマン、女性もアバタもエクボで徹底的に惚れ倒す相手でなくてはなりません。
でもアガサの惚れる相手は財産や境遇を除いても欠点だらけですね!
もちろんアガサも強烈な性格ですが相手もそれを承知でいやいやまぁチャームポイントがあるからいいじゃん!と思って付き合いますし
アガサもアイツバツイチだし他の女に優しくするし何より自分優先してくれないし何なの!って思ってます。
大人の恋なのでまず普通に外見のステータスから入って、打算も不満もありながら大人の見栄っ張りで喧嘩するし言えないしでも自立が行き過ぎてても寂しいし…と要素が沢山あるのが日本の小説にない魅力で楽しいと思っています。
そしてそんなアガサに付き添ってくれる牧師夫人や付き合うならこっちじゃないの?といつも尻拭いの若い警官君とかが更に作品の魅力を厚くしてますね。
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読んで損無し
面白いです。良くできてます。
好みは分かれるかもしれませんが、
好みに合わなくても読んで損はないと思います。
読んだ直後は、損したと思うかもしれないけど。
私はまんまと引っ掛かったので、
二回読みましたが、
二回目も答え合わせとして楽しめました。 -
購入済み
皆さん書いてますが、犯人が誰か知っていても楽しめます
疲れている時、ミステリー読みたいけど残酷なのは嫌だと思う時に繰り返し読んでます
ホント、クリスティは凄いです -
Posted by ブクログ
英国の著名な人間動物関係学者による、猫に関する分析結果をまとめたもの。猫の生態や進化の経緯、イヌとの違いなど、猫について科学的な調査結果を基に、その生態について詳細に書かれている。ネコはイヌとは違い、狩りへの執着があることと、縄張り意識が強いために、人間と仲良くなりにくいことがわかった。
「イエネコは「人間の親友」であるイヌよりも多く、数にして3対1ぐらいだ。アメリカの1/3の家庭は、1、2匹のネコを飼っている」p19
「ネコは愛情深いと同時に、独立独歩の生き物である。ペットとして、イヌに比べネコは手がかからない。訓練も必要ない。自分で毛づくろいをする。1日じゅう放っておいてもイヌのように飼い主を恋しがることはない」p19
「イヌは表現力が豊かだ。尻尾を振り、飛びついてあいさつするので、幸せなときはまちがいなくわかる。また、つらいときは、それを躊躇なくわたしたちに知らせる。かたやネコは感情をあらわにしない。感情を胸に秘め、空腹のときに食べ物をねだる以外は、めったに要求を伝えない。ネコが喉をゴロゴロ鳴らすことは満足を表現していると長い間信じられてきたが、最近になって、もっと複雑な意味があることが判明した」p23
「飼い主の納屋でネズミを繁殖させてしまったネコ、あるいはヘビが家の中に入るのを許し家族の誰かを噛ませたり毒殺させてしまったネコは、長く生きられなかっただろう」p56
「ネコは徐々に人間の家と心に入り込んできて、野生のネコからイエネコへと、何千年もかけて変化していったのだ」p58
「(ネコは肉食)ネコ科の動物は栄養的にも肉をとらなくてはならない」p111
「主としてのネコは多くの社会的環境に適応できるが、個々のネコは一般的に適応できない」p170
「ほとんどのネコは、人間の関心それ自体をほうびとはみなさない。かたや、イヌはほうびだとみなす。第二に、イヌは本能的に人間にとって役に立つような行動をする。たとえば、牧羊犬のヒツジの番は、イヌの祖先、オオカミが狩をしたときの行動から成り立っている。必要なときに特定の獲物にイヌの関心を向けるのは、わたしたちの責任なのである。ネコの行動には、訓練によって磨きをかけられるような役に立つ特徴はほとんどない。人間が望んでいようが望んでいまいが、ネコは穀物倉庫に侵入してくるネズミを探すだろう」p181
「ネコはすばやい決断を下せる。逃げるべきか、毛糸球で遊ぶべきか、飼い主の膝で丸くなるべきか。しかし、ネコはイヌほど社会的に発達していない。まちがいなく知性はあるが、その知性はもっぱら食べ物を手に入れ、テリトリーを守ることに活用されている。相手との相関関係から生まれる感情、たとえば嫉妬、喪失、罪悪感はおそらくネコの能力を超えているだろう。そのため、ネコは他のネコと親密に暮らす要求に、なかなかうまく応じられない。だが、家畜化が進むにつれ、ネコはそういうことを求められるようになった」p207
「歴史的にネコはイヌのように人間に対して親密な愛着を形成する必要がない」p243
「(ネコ嫌いの人間)ネコは部屋に入って数秒で、人間の嫌悪感に気づいたようだ」p290
「持ち込まれたほとんどの場所で、ネコは捕食動物と戦って勝ちをおさめている」p296
「生後3週間ぐらいまでの育て方で、どういうネコになるのか決まってくる」p328 -
Posted by ブクログ
よく知っているようで知らない猫の側面を科学的に、かつ愛情たっぷりに書かれた本です。直接的な飼育書ではありませんが、猫好き、猫飼いさんはぜひ読んでみてください。
そもそも猫がどのように人のそばで生活するようになったのかという歴史的背景からはじまり、猫がどのように世界を知覚しているのか、また感情や思考がどのようになっているのかについても記述されており、深く猫について知ることができ面白かったです。
今のような室内飼いがあたりまえになったのも、人と猫の長い歴史からすればごく最近のこと。人と猫の関係は、今の状態が普通のものと思いこんでいましたが、長い歴史の中で徐々に変化しており、そしてこれからも変化し続けるものなのだと認識を改めることができました。
例えば今や去勢手術が猫のため、人のために良いこととされていますが、それが将来的に猫という生き物にどう影響してくるかは未知であるとも筆者は言います。
人と猫がより良く共に生きるためにどうしていけばいいのかを考えるきっかけになりました。 -
Posted by ブクログ
メインタイトルから、食材から見た日本の食文化の歴史を外国人が描いた本だと思っていたのですが、全く違っていました。サブタイトルに「アメリカ人が食べ歩いて見つけた偉大な和食文化と職人たち」ときちんと書いてあります。アメリカ人が自分で食べ歩いて出会った職人たちと、その食文化を描いたエッセイでした。
日本の食文化を外国人が礼賛してくれるなんて、悪い気がしないじゃないですか!というより誇らしく思ってしまいます。
そして、その文章も何か何か文学的な詩的な表現で、お好み焼きやラーメンなどの大衆の食文化も何か特別でつい神々しく思ってしまう。これは訳者の貢献も大きいのかもしれません。
著者は、東京、大阪、京都、福岡、広島、北海道、能登と食べ歩き、その土地で出会った特徴的な料理とその職人達を見事に描いています。お腹が空いている時に読んでしまうと、すぐさまその場所に行きたくなってしまうほど体に毒です。
今年一番の当たりになりそうな本です。