羽田詩津子のレビュー一覧

  • アガサ・レーズンと狙われた豚

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    期待を裏切らない面白さと愛らしさで、今回もアガサ・レーズンは大活躍でした。自分勝手なジェームズ、気まぐれチャールズ、PR命のロイを振り回し、振り回されて物語は進んでいきます。今回の事件はいつになく残虐で恐ろしかったのが印象的。それでもアガサは持ち前の負けん気で、今回も命からがらな思いをしつつも、しっかり活躍。そして、冷静な経営者判断をしていきます。愛すべき、という形容詞がぴったりなアガサ。所々で出てくる、神経痛、股関節置換術などの単語に年齢は感じさせるものの、そんなものをものともせずに美容院に行き、着飾り、お手入れする姿に、勇気をもらえるのも、この本の特徴です。今回もアガサの素直な優しさや面倒

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    2025年01月11日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    大規模な詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死んだ。〈木曜殺人クラブ〉は、事故の裏に何かあると直感し、捜査を始める。一方、メンバーのひとりであるエリザベスは、友人のジョイスを殺されたくなければ元KGB大佐を殺すようにと脅迫され・・・。

    巻を追うごとに良くなってるシリーズ。不覚にも最後のマイクとベサニー目線の描写で泣いてしまった。たかが仕事上のパートナーだった2人だけど、恋愛感情抜きでかけがえのない存在だったんだと思うと胸がつまる。少しビターだけど救いのある終わり方もイギリスって感じ。銃弾に彫られた名前がパートナーだったから決断したことも、今まで面と向かって言えなかった敬意と感謝

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    2024年10月12日
  • 小公女

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    小さい頃繰り返し読んだ少女小説、小公女セアラ。
    大人になったいま読み返すとエッグいエグい。
    こんなに酷い扱いを受けていたんだっけ?とびっくりしました。

    P146「お話なのよ。何もかもお話なの。あなたもお話だし、わたしもお話。ミンチン先生もお話よ」という文章を読んで、
    桜庭一櫢の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を思い出しました。
    「こんな人生は全部、嘘だって。
    嘘だから、平気だって」

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    2024年08月05日
  • アガサ・レーズンと告げ口男の死

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    ネタバレ

    今巻は特になにかってわけではないけれど、安定のおもしろさ。

    ジョン・サンデー殺しと、ミリアム・コートニー殺しと、ダン・パルマー殺しの3つの殺人が絡み合っているのはおもしろかった。
    ジョン・サンデーに関しては村人全員が犯人かと思ったら、イルミネーションの恨みで(動機薄くない?)、まぁでもアガサあるあるなストーリーだったかな。

    私としては、アガサが股関節の手術をしたことにホッとしている(笑)次はできたら禁煙してほしい。
    あとね、トニとサイモンの仲を邪魔しちゃダメだよー。
    辞めてほしくない気持ちはわかるけど、そこは大人として応援できるとアガサの株があがるのにな。

    チャールズとはこの先どうなるん

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    2024年07月06日
  • アガサ・レーズンとけむたい花嫁

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    ネタバレ

    え!?ちょっと待って違うよね??
    ラストの展開にドキドキソワソワしている…。

    チャールズかぁ…好きだけど、正式に恋人になったらそれはアガサが困ることになるのでは?
    それは次巻を楽しみにすることとして♡

    今回はいろんな出来事がもりもりだった。
    おもしろかったなー。
    これまでで一番危険だったし、アガサを守るためにレギュラー陣がタッグを組むようになってきたのも心が温かくなる。
    というか、ジェームズ!
    ジェームズの結婚をきっかけに、アガサが危険に晒されているっていうのに無責任過ぎやしない?
    結局ジェームズはそういう奴なんだよな。

    アガサには早急に人工股関節の手術を受けると共に、もっと自分に自信を

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    2024年06月10日
  • アガサ・レーズンと告げ口男の死

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    前作の記憶がなく、シャロンて誰だっけ、と思いながら読みました。「雪解け」とは言いますが、雪がとけるの時は「溶ける」なのではないかと思うのですが日本語は難しいですね。あと、イギリスにもなんでも鑑定団みたいな番組があるのですね。素敵なアンティークが出てくるのかな。観てみたい。

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    2024年04月29日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    前作で「エリザベスってなんか訳知り顔で嫌味な感じ〜」と思った方、朗報です。今作はエリザベスが翻弄されます。もちろんジョイスからも。
    相変わらず登場人物の掛け合いが最高。穏やかそうに見えて好き勝手にいろいろやってるジョイスが最高。謎の内容と展開も前作よりこっちのほうが好きです。前作で楽しめたならこちらも満足できるかと。

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    2024年04月27日
  • 秘密の花園【電子特典付き】

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    ネタバレ

    最高……
    行商人の両親を亡くしてインドからイギリスの辺鄙な場所にある叔父の豪邸に来たメアリ・レノックス
    荒野が広がり、ヒースの花が春には咲くヨークシャーで育った生き物好きの少年ディコン
    生まれたと同時に母親を亡くし、精神を壊した父親に隠されて生活していたコリン
    メアリはかつて叔父夫婦が過ごしていた花園を見つけ、ディコン、あとからコリンと一緒にその庭を復活させていく
    貧乏でありながら温かい家族に恵まれ、物知りなディコンに、孤独で生意気で卑屈な少女メアリと、狭い世界で王様のように過ごしていた癇癪持ちのコリンは変わっていく

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    2024年04月25日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    ネタバレ

    『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。

    あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。

    老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを忘れてしまったスティーヴンの姿や、そしてラストのエリザベスからジョイスへの(そしてすべての美しいものへの)祈りによってそれが謳われている。

    「泳ぐには寒すぎる。しかしジョイスは耳を貸そうとしなかった。エリザベスはジョイスに馬鹿な真似はよして、夏になってもまだプールはあるのよ、と言った。
    『そうね、

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    2024年04月19日
  • アガサ・レーズンと告げ口男の死

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    ネタバレ

    あー、今回も面白かった〜!
    事件はもちろん、チャールズとのこと、トニとサイモンのこと。どちらもワクワクしました。ここにきて、ジェームズがさらに登場。いつまでジェームズは出てくるのかな。もうアガサ・レーズンを傷つけて欲しくないなぁ。
    いつものことだけど、読むとすぐに次号が楽しみになります。来年の1月、刊行予定とのこと。ちょっと長いなぁ。

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    2024年04月12日
  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男

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    ネタバレ

    『木曜殺人クラブ』シリーズ第2作。今回は木曜殺人クラブ、警察、MI5、マフィアといった面々による、消えたダイヤモンドの捜索劇が話の縦糸になっている。

    今作もやはり、(高齢者施設が舞台であるがゆえの)死が常に隣に立っていることがもたらす諦めや虚しさ、そしてその中で生きていくための強かなユーモアが感じられる。
    それにしてもジョイスの「当然、すべてが死に関係しているなら、何ひとつ死に関係していないってことよね?」という台詞には胸を突かれた。

    前作同様、今作も幾つかのロマンスが描かれたけれど、クリスからパトリスへの告白は情けないながら劇的で、思わず応援してしまう。
    前作から続くエリザベスとスティー

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    2024年04月10日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    どこかで聞いたことがあるトリックではあったけれど、それはむしろ逆で、この作品からありとあらゆるミステリーにオマージュされていったのだなと感じた。
    疑いの晴れた人間は確かに誰も疑わない、その心理をついてトリックに用いたのはさすがアガサクリスティだなと思わせられるし、いい意味での裏切りが好きなので、謎の婦人が被害者の一人娘の母親というオチに「あ、そういうことか〜」と思わせられた。古典的じゃなくてここから始まっていったんだと思いながら読むと本当に感慨深いし、こんな奇抜な筋書きを次々思いつくアガサクリスティは本当にすごいと思う。

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    2024年03月16日
  • 牧師館の殺人

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    初めてのアガサ・クリスティー作品でしたが、これほど有名で永く愛されている理由が一冊でわかる事に、まず感動しました!

    小さな村で起こった殺人事件をベースに村社会あるあるや人々の特徴などが、現代とあまり変わらない様子なので読んでいて古さを感じませんでした!
    警察以外の推理好きが紐解いていく様は名探偵コナンを連想してしまい、余計読みやすかったです!

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    2024年02月27日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    マープルシリーズも4冊目。犯人は当たる訳がない!でもヒントも出してたんだ~ある朝新聞に殺人予告記事が出される!10月29日18:30にリトル・パドックスで殺人が行われる。そこの住人のレティシアは困惑する。当日、銃声が3発、記事通り若い男性が死んだ。レティシアも耳に軽症を負う。自殺なのか他殺なのか?また、リトル・パドックスに住むレティシアの幼馴染が死んでいる。さらに、犯人に近づいた近所の住人も殺される。レティシアを巡る遺産相続。動機はその遺産だろう。複雑で入り組んだ人間関係で真相は理解できたけど、難しい。⑤

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    2024年02月18日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    木曜殺人クラブ3作め。
    いつものおじいちゃん、おばあちゃんが元気いっぱい活躍。哀愁を漂わせる場面もありますが、前向き力が半端無い。
    読みながらプフっと笑えるおもしろさが溢れてます。
    あまり殺人が無いところもステキ。
    この際筋書きは気にせず、キャラの濃さを味わって。
    のんびり休日の楽しみにしたいです。

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    2024年02月16日
  • アガサ・レーズンとけむたい花嫁

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    ネタバレ

    こんなに人間味溢れる探偵っていたかしら!大好きなアガサ・レーズンシリーズは今回も期待を裏切らない面白さ。若い子への嫉妬、手術を勧められているのを無視し続けている股関節の痛みにも耐え、幸せな結婚を夢見ては夢破れるけど、読者はほっとする。愛すべき探偵を支える友人や仕事仲間たち。このシリーズはジントニックを飲みながら、イギリス料理を食べながら読みたくなります。
    でも今回は探偵の自信を失くすアガサが出てきます。若いトニに主役を奪われるけど、やはりトニにはまだ圧倒的に経験が足りていないし、トニにはトニの良さがあるように、アガサにはアガサの良さがあるのに、自分のこととなるとアガサは冷静さがゼロになってしま

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    2024年01月17日
  • 秘密の花園【電子特典付き】

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     多くの大人にとっての扱いにくい子どもたちが扱いにくくなくなるまでの話。子どもの精神的成長の話。扱いにくい子どもになるにはそれなりの事情がありました。良い環境とは理解ある人が近くにいるということ。それが大人ならもっと良いね。そして友達も大事よね。という話。子どもに携わる人のためのバイブル的書物とまで思う。何がこの子達を変えたのか。主役は子どもだけど登場人物の大人たちから色々学べる一冊です。

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    2023年12月04日
  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾

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    シリーズ第三弾。変わらず素敵な面々の活躍が楽しく読めます。彼らが今回挑むのは、犯罪を突き止めたらしいキャスターのべサニー・ウェイツが殺された十年前の事件。しかしそのさなか、エリザベスは謎の人物に拉致され、かつての同僚である旧友を殺すように脅迫される。ユーモラスさは健在ながらもハラハラドキドキが止まらない作品です。
    エリザベスは危機に陥り(でもきっと彼女は大丈夫と安心していました)、ロンは恋に落ち、イブラヒムはある人物に接触、そしてジョイスはいつも通りにいろんなことにわくわくしていて、本当に楽しいです。だけれどある人物の老いが進んでいくところは切なかったりも……老人たちがひたすら元気で前向きに思

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    2023年10月25日
  • 予告殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    初めてのミス・マープルシリーズ。
    ドラマで見たことはあったのでストーリーは大まかに覚えていたけど、やはり活字を目で追いながら情景を想像するのはとても楽しい。
    個人的に一番好きなのはジュリア(エマ)。淡々としていて、可愛らしいところもあって、素性がバレても狼狽えず堂々と振る舞う。素直で無垢な子供のようだけどしっかりと自分の意思や考えを伝えることができる強く優しいバンチも好き。そしておっとりとしてロッキングチェアが似合いそうな老嬢ミス・マープルのラストの掃除道具入れ?の中に隠れてドーラの声を真似るという行動力と度胸は老嬢故の人生経験から得たものなのか、はたまた彼女の生まれ持った素質なのか。ミス・マ

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    2023年10月18日
  • 牧師館の殺人

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    ネタバレ

    あーあ、面白いミステリが読みたいなーーと思って助けてクリスティー!と読んだら…最&高!笑
    もー面白すぎる!これだよこれなんだよ〜〜!大満足。
    犯人わかった時本を取り落とすかと思った。
    この鮮やかな謎解きを待ってた。
    変にグロくもなく特殊な設定とか余計なものナシ、静かな村で起きたひとつの殺人を追うだけでノンストップで読み切らせる物語の上手さにひれ伏しちゃう。余計なものがないんだよねー!

    登場人物も多いから、読みながら推理するのも楽しいし、暇を持て余した老嬢(この単語すごい)たちの無益なおしゃべりも退屈すぎて笑える。

    さすがに時代が違いすぎて、物語の中で当たり前に過ぎてくこまかな描写が

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    2023年10月14日