川添愛のレビュー一覧

  • 言語学バーリ・トゥード

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    日常に潜む言語学のあれやこれやを(脈絡なく)軽く書く、連載を元にした本。若干内輪ノリがある。文法や言語学の学説を学べたりするわけではないが、こういうとこに着眼点があるのか、というきっかけになる。著者がプロレス好きなので、例えにプロレスネタが多め。Twitterやデイリーポータルとか出てきて、幅広くチェックしてる、気軽だしクスッと笑えたりして面白かった。日本語を修士までやった身としては、仮説を出しては否定しまくるとか、身の回りのグレーゾーンの日本語を探す習性とか、身に覚えがあるw

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    2023年02月27日
  • 私たちはAIを信頼できるか

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    あとがきにあるとおり、「信頼」という概念を軸として、「AIを作る」「AIを使う」「AIと生きる」という観点からAIと人間社会の未来を考察した本。根本に立ち返った議論が多く、AIの何が問題なのか、頭の整理ができる。また、36冊の読書ガイドがついており、さらに学びたいときの道しるべにもなってくれる。中でもユヴァル・ノア・ハラリは必読となっている。

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    2023年01月21日
  • 私たちはAIを信頼できるか

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    専門分野も立場も異なる方々が、それぞれの観点でAIについて考える。
    AIについて考えることは人間について考えることであり、人類の未来について考えることでもある。
    かなり易しく書かれているので、AI・神・人間・信頼といった単語にビビッと来た方は読んでもらいたい。

    巻末におすすめの本が紹介されており、読みたい本がさらに増えてしまった。

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    2023年01月10日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    働かない生き方についてなのかな?と勘違いして手に取った作品だったが、内容はAIの言語能力がどう発展していったか、どう言う理論で言語を捉えているのか、そもそも言語とは何かといった内容。
    技術的なことに興味がなくとも、そもそも人間は言語をどう理解してどう言う意図で使用しているのかという点も言及しており、人間のコミュニケーションとは一体…と考えさせられた。

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    2022年11月02日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    日本語話者だと会話する時には深く考えずに喋っている言葉だけど、科学的に分析すると複雑なんだなと。そして日本語は曖昧な部分が多いのだなと。だから忖度とかに慣れきって、会話だけでなくあちこちで忖度されるのかなぁと思ったりして。

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    2022年09月07日
  • ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学

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    第一章:機械の言葉の現状、第二章:言葉の意味とは何なのか、第三章:文法と言語取得に関する謎、第四章:コミュニケーションを可能にするもの、第五章:機械の言葉とどう向き合うか。

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    2022年08月20日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    第一章:無意識の知識を眺める:意味編、第二章:無意識の知識を眺める:文法編、第三章:言葉を分析する、第四章:普段の言葉を振りかえる。理論言語学は、私たちの頭の中にある言語に関する知識を研究対象としてるという。言語の知識とは文法のことかと考えたけど、本書を読み進むうち、それだけではないことが分かってくる。学校で長いこと国語の勉強をしてきたけど、文法に強くもならないし、漢字も今ではもう忘れているものが多いありさまである。でも、日本語の知識は様々な形態で頭の中に蓄積されていたのだと思う。本文の文例で、それはちょっと不自然だぞ、とか、そうは言わないな、などと感じるのはその蓄積の賜物なのだろう。ところが

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    2022年08月13日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    # コンピュータが生まれるまでと、必要だったものがわかった

    ## 面白かったところ

    - 如何にもお硬そうなトピックだからこそ、ゆるいテイストで書かれていたから完走できた

    - 「人間」と「数」の歴史から論理学まで、かなりざっくりな感じでコンピュータの成り立ちを知ることができる点

    ## 微妙だったところ

    - 特になし

    ## 感想

    現場のおじさんから薦められた一冊。

    毎日コンピュータを使っていても、コンピュータの組成に関しては何も知らなかった。

    知らなくても困ることがないが、いつか困る時が来るかもしれない。そんな思いで読み始めたが、かなり読みやすかった。

    歴史的背景や難解な理論は

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    2022年07月20日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    コンピュータの仕組みを少なからずイメージだけでも勉強したいなーと思い、なんとPrime会員で手に取れましたので早速拝読。

    天使と僕の会話形式でキャッチーではあるけど、内容は数の歴史から二進法と論理学、プログラミングの基礎的概念と誠実な構成になっており、見た目より歯ごたえのある内容です。電気信号の通電方法が真空管からリレー方式、半導体という経緯をたどっているとは初めての知識。

    あとは、COUって演算だけかと思ったら制御も担当しているし、メインメモリは電気信号の形で情報を保存しているから、通信速度が速い代わりに電源落ちると消えるという地獄を味わうこともしばしば。メインメモリにデータとプログラミ

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    2022年05月11日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    かわいいイラスト・装丁で、内容もかみくだいた上でコンピュータのしくみが書かれている。これまでまったくイメージできなかったこともイメージしやすいことが多かった。

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    2022年04月24日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    想像していたよりしっかりプログラミングについて書かれていました。挿絵が可愛いので、ITの勉強をこれから始めたら、もう少し穏やかな気持ちで始められたかもしれません…笑

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    2022年04月21日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    プログラミングを学習しているうちに、大学で勉強しなかった情報科学について学びたいと思い、本書を初めの1冊をしようと思った。本書は少年と妖精による対話形式で書かれていて中学生でも興味があれば理解できる内容だと思う。

    コンピュータを知る上で、基本は0と1のみで情報を処理しているという所から始まり、電気(電子)の力で0と1を操ることで計算をし、プログラムの仕組みを使って複雑な計算(命令)を行えるようにしているのがコンピュータであるという流れで説明されている。大雑把な仕組みの基礎を理解する上ではとてもわかりやすいと思う。

    今後はこの前提を元にもっとCPUや周辺機器、プログラム実行の中身などにも注目

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    2022年04月06日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    何気なく使っているパソコンなどの電子機器だけど、一体中身はどうなっているんだろう?とふと思ったことがこの本を読むきっかけだった。これまで学校の授業で、二進法やプログラミングを使っているということは教えられていたが、じゃあなんで二進法を使うの?とかプログラミングってどういう場面で使うんだ?といった疑問に思っていたことも文系の私でも分かりやすいイラスト付きで説明されていた。漠然としたコンピュータの謎が解き明かされていって、読んでいる自分も楽しかった。

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    2022年03月27日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    ふだん何気なく使っている「言葉」。そうして何気なく使っているのに、うまく使いこなせなくて困る「言葉」。なぜ使えるのに使いこなすのは難しいのか。
    まえがきによればこの本は『理論言語学の入門書ではない』とのことだが、無意識な言葉の操作というのはどういうことかを言語学の観点から解きほぐす内容となっている。
    この本の意図するところは『自分の中の「無意識の知識」を意識し、その中にみられる傾向や法則性をつかむことだ。そうすることで、「他人が自分の言葉をこのように解釈するかもしれない」とか、「自分のこの言い方は不自然に聞こえるかもしれない」などといったことに気づく機会が増える。そうなれば、別の言い方を考えた

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    2022年03月05日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    コンピュータの仕組みを3つの視点から答える本。その3つとは、

    1.数字(特に0と1)を用いて言葉や、音、色などの情報を表すことができる。
    2.電気回路で論理演算を表現する
    3.アルゴリズムを実装する

    である。以下メモ

    1.
    ・位取り記数法の導入によって数の大小比較が視覚的に有利になり、僅かな記号によってどんな数でも表現できるようになった。また、筆算がしやすくなり、代数学が発展した。

    ・2進数の数字を文字や色などに対応させる(コード化)ことで様々な表現方法を獲得した。

    2.
    ・ブール代数によって推論を計算に落とし込むことができ、電気回路と対応させることでコンピュータが発展した。
    3.

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    2022年03月03日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    改めて、”母国語”と言うのは、すごいものだな、と思った。
    言語学の本を読んだ後で、この感想とは、自分の語彙の無さに呆れてしまうが、でもやっぱり、すごいのだ。
    著者が理論言語学の研究対象が『私たちの無意識の言語知識である』とおっしゃっているのだが、この”無意識”と言うのが、日本語を母語としていない人にとって、いかに難解であるか。本書の中で、沢山、具体例が上がっており、それを改めて著者の解説とともに読むと、こんな曖昧なこと・膨大な量を、日々の会話で瞬時に判断していたなんて、と驚くのだ。

    ・・・とここで一旦ブレイクし、面白かった具体例など、かなり長文で記入し、更新をかけたらエラーになって追記した部

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    2022年02月17日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    アナログとデジタルの違い、論理演算、回路などをわかりやすく学ばせていただきました。真空管、チューリングマシンなど言葉だけは知っているようなものもきちんと説明されています。よく理解できおもしろかった!

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    2022年01月18日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    『言語学バーリ・トゥード』が面白かったので読んでみた。しっかり言語学の内容もあるのに言語学を一切知らなくても簡単に理解できるようになっている。言語学界隈はやっぱり怖いなぁ。笑主語の大きさに注意

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    2021年12月13日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    言葉を機械に扱わせることの難しさをやさしく説いた本。自然言語処理(NLP)だと形態素解析→構文解析→意味解析→文脈解析と習うが、なんとなく全体がわかった気になる内容だった。
    PCで言語を扱うと手間の割に報われないことが「あまた」あるのも仕方ないことだと納得。諸々の前処理(タグ付け)の苦労は何度も出てきてご苦労されているのだなぁと思ってしまった。

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    2021年11月23日
  • 数の女王

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    一人一人が、与えられた「運命数」を持つという不思議な世界観に引き込まれるようにして読み終えました。
    世界観はなんとも不思議だけど、自分の数値に傲り、人を持って生まれた数だけで判断しようとする姿勢は、なんだかよく知る世界のような、、、

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    2021年11月17日