川添愛のレビュー一覧

  • 言語学バーリ・トゥード

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    言語学という私が学生時代にも敬遠していたテーマをユーモアあふれる文章で記した一冊
    筆者の周りで起こった些細な出来事から言語学の世界への導入が見事で、面白い講義を受けているような感じで読み込めます
    AIは絶対に押すなよを理解できるか、と前提の話、たったひとつの冴えたanswerは必読

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    2024年05月21日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

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    「明明白白」に対する「曖昧模糊」こそがことばの宿命だという言語学者川添愛。私たちが何気なく使っていることばの曖昧さを分類し例示する本書はさすがバーリ・トゥード。頭の中が整理されたというよりはかき回された感じ。

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    2024年05月08日
  • 聖者のかけら(新潮文庫)

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    最高にスリリングなミステリー!
    キリスト教内の複雑さや歴史について凄く勉強になりました。
    登場人物も魅力的で、主人公のベネディクトが精神的に成長していく様子にも心動かされました。

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    2024年04月13日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    人が話す言葉の意味や意図を機械が正確に処理するためにはどんなハードルがあるかを、一つずつ順を追ってわかりやすく、しかも物語(おはなし)仕立てで楽しく、説明してくれている。これを読めば、一世を風靡している大規模言語モデルのAIと言えども、それがどんなに進化したとしても、できること(内容・分野・場面)は限られるだろうことがよくわかる。

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    2024年02月07日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    意外と簡単なこともAIにはわからない、どころか知性があるかは推測しかできないんだなぁという感じ。多分それが合ってるのかもしれない。

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    2024年01月10日
  • 言語学バーリ・トゥード

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    東大出版会がだしてる広報誌に連載されてる言語学コラムを書籍化したもの。
    言語学専攻としてはめちゃくちゃ面白かった
    「言語学者は日本語の誤用に厳しそう」とか「恋人はサンタクロース」「恋人がサンタクロース」どっち?とか、わかるーーってなったりなるほどーってなったりするし、砕けた感じの文体だから読みやすいし
    言語学系のコラムちっくな本やっぱり好きですわ。もっとよみたい

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    2023年12月13日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    うちの娘は語学が好きである。英語とか古文とか、文法の勉強自体が好きらしく、活用とかイディオムとか覚えたりが苦でないらしい。
    これは語学は仕方なく学ぶものでそれ自体はめんどくて仕方ない、という私とはえらい違いである。
    したがって、というか娘はなんとなく自分を文系と思っているようなのだが、いよいよコードさえ書かなくてもAIを使える時代がやってくる。そうなると語学そのものが好きなことはAIの本質理解の上で立派な武器なのでこの本を推薦してみた。そして案の定自分が先に読んでいる。

    川添愛さんの本は何冊目かわからないがこちらも予想どおりおもしろい。「自動人形の城」とほぼ同じタイミングの出版であり、いずれも「面倒なことを機械にやってもらおうとして四苦八苦する」話なのだが、あえて言うなら「自動人形」はプログラミングの話、本書は人工知能の言語認識の話と言えるかもしれない。

    言葉がわかる、とはどういうことか?最近理解が進んできたとおり、人工知能がやっているのは煎じ詰めれば「似たような用例の文章を鬼のように学習して質問にそれっぽい回答を返す」プロセスに他ならない。それっぽさ、の再現のためには、人間がなぜかできてしまう「聞き取り、話し、関係付け、論理を理解し、しかも言わずもがなの常識をわきまえる」ことが必要になる。この辺を寓話的に説明するのは手練の川添節。

    理論的に未解決でも大量のデータを食べているうちに、人工知能がとにかく実用に困らない程度にそれっぽい回答を出せるようになってきたことはいまや皆知っている。
    それでも「『この課題をクリアしていない限り、言葉を理解しているとは言えない』という、『言語学者から見て絶対に譲れないライン』は提示したつもりです」(あとがきより)。
    このかっこよさ。

    押し付けるつもりは毛頭ないけれど、娘がこれを読んでおもしろい!と思ってくれるかどうか。ちょっと楽しみ。

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    2023年11月12日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    普段意識をしない言葉使いや、言語化して説明が難しい話し言葉、書き言葉を丁寧に解説された良書。専門的な内容を一般の人にわかり易く伝えて頂くことに徹してあり、文章1つ1つが極めて丁寧に記述されている。後段に「言語の難しさはその知識が個人的なものであると同時に公共的なものである点」との視点には大いに感服した。著者の1ファンとしては短い「あとがき」からも本書に対する好意が増した。

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    2023年06月18日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    尊敬する翻訳者さんの紹介で購入。言葉遣いの「違和感」を明解に説明してくれる良書。わかっていたはずの「正しい言い回し」がなぜ正しいのかが理論的に分析され、すっきりと腑に落ちる。日本語を書くこと、話すことを仕事にしているすべての方におすすめできる本。

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    2023年06月12日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    言語学者である著者が言葉を理解することの複雑さとAIで克服することの可能性を分かり易く解説した良書。ChatGTP等の生成AIが一斉を風靡している今こそ、言語・言葉の本質を理解することの必要性を認識した。地に足のついた議論に必要な考え、理解をストーリー仕立てで誰にでも判るように説明されており必読の一冊。

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    2023年05月05日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    自分の経験では、言語学の本は以下のパターンがある。
    ①真面目な人が、真面目になって書いた
    ②真面目な人が、面白いと思って書いた
    ③面白い人が、真面目になって書いた
    ④面白い人が、面白いと思って書いた
    川添氏の④を読んだ後に、この③を読んだので、諸所の表現から④を思い出してしまい、①にも読めそうな③なのに④にも読めるという現象が起こった。これでも門外漢にはだいぶ敷居が高いようにも感じるので、④にあたるバーリトゥードを読んでからこの本を読むのが適切かもしれない。
    何にせよ、言語学的アプローチがわかりやすく書いてあったので、言葉を生業にする方にも大変有用に思う。

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    2023年01月06日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    今まで読んだ技術書で1番レベルに面白く驚いた。
    今まで曖昧だったことが、言語化されて細分化されていくことがとても痛快で面白かった。
    ここまでわかりやすく書いた作者さんの力が素晴らしいと思う。
    まるで解決しそうなのに次々と問題が押し寄せるさまが面白く、言語処理がどれだけ難しいことなのかわかった。

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    2023年01月06日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    面白さと、難しさを紹介してくれる稀有な本であった。

    但し、2017年出版の本であり、やや内容に古さが感じられたのは、この分野の進歩が早い証か。

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    2023年01月06日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    機械は言葉を理解できるのか? そもそも言葉が分かるとは何か? という問いに対し、機械に言葉を理解させる仕組みの紹介が、物語形式で書かれており、とてもわかりやすかったです。

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    2022年12月01日
  • 数の女王

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    人間一人ひとりが、固有の運命数を持って生まれ、その運命数の特徴に応じた性質、能力を秘めているという、他に類を見ない独特な着想に基づくファンタジー小説。中世ヨーロッパ風の世界観で、とある王国を支配する女王に養子として育てられた少女が主人公というと、ファンタジーの舞台設定としてはありきたりにも思えるが、そこに運命数にまつわる多様なエピソードを違和感なく見事に取り入れていて、飽きることなく先へ先へと読み進めることができた。

    フィボナッチ数列や友愛数、素因数分解の困難性などは数学を学んだ人であれば知っている人も少なくないと思うが、こんな特徴を持つものがあったのかと驚くような数字もいくつも登場し、数学方面の知的好奇心も満足させてくれる。

    とはいえ、出て来る数学的要素はそこまで高度な知識を要求するものではない。作中でも必要な説明は自然な形でなされている。近所の書店では、本書は一般の本好きの目には触れそうにない数学の専門書コーナーに置かれていたが、もっと注目される場所に移してもいいのではないかと思った。

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    2022年11月03日
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)

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    もっと早く読んでおけばよかった言語学の本。「背景的な意味」「会話的含み」「ゼロ代名詞」「かきまぜ文」などの提示の方法が新鮮で、どれも納得させられた。置き換えテストでの「二つの東京ドーム」のツッコミと、他人との意見の不一致での「タピる」が特によかった。「笑えない冗談」のあたりも、やはり言葉の持つ背景的意味の怖さを解き明かしてくれている。全編を通して掲載されている例文やテストのクオリティが高く、解説もたいへんわかりやすい。付箋33枚!

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    2022年10月06日
  • 数の女王

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    白雪姫の物語に,整数論における特別な整数を盛り込んだ創作。整数論の学習に疲れた頭を休ませるために読んだ。

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    2022年09月15日
  • 数の女王

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    一人ひとりが運命数と呼ぶ固有の数字を持って生まれる世界。その数字を素因数分解(割り算的な)することで相手を呪い殺す力を得た悪の女王が、世界を意のままに操ろうとしている。

    それに抗うのは13歳の赤毛の少女。算術に長けた妖精や森の長と協力して、女王が持つという運命数【ひび割れのない数=素数】を打ち破り、世界に平和をもたらすことができるのか、的なファンタジー話。

    物語において、不思議な性質を持つ様々な数字が困難を乗り切る鍵となります。読み進めることで、整数をかけると元の数字の列が一つずつズレていく巡回数や、植物など自然に多く見られる数字配列のフィボナッチ数といった話題に触れられます。

    紹介される数字は桁数が多く、一見すると難しく見えるかもしれません。ただ、へー不思議だね、くらいの感覚で読んで全く問題ないと思います。

    たまにはファンタジーものを読みたいけど、あまりに子供向けなのはちょっと、、という人にはおすすめできるのではないでしょうか。数字の面白さに出会える本でした。



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    2022年07月13日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    コンピュータの中身が、よくわかる!
    数字から始まって、リレー式→真空管→半導体までの流れがあざやか!
    後半の半導体の部分の説明はあっさりしたものだったが。
    AND回路、OR回路などの回路からの、半加算回路、全加算器の説明、ここまで丁寧だと腑に落ちました!
    話の流れも妖精と人間の対話形式でおもしろかったし!
    情報系の勉強を始める前にさらっと読むのおすすめです!

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    2022年06月29日
  • 数の女王

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    剣と魔法の世界を舞台にしたファンタジー。
    ファンタジー世界では「魔法の存在は所与のもの」であるが、川添氏の著作では「魔法等と学術的問題」のリンクが試みられている。
    本作で取り上げられているのはずばり「数」。
    現実のことは全て忘れて物語を楽しみたい、という人には向かないが、様々な「数」の性質を知り、感心したり、面白いと思ったりできる人にとっては、一冊で二度美味しい作品だ。
    文庫化はされていないようだが、多くの人に読んでもらいたいと思った。

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    2021年12月12日