川添愛のレビュー一覧

  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    言いたいことを他人に理解してもらうための言葉の使い方について、言語学者の著者の経験で良いと思われる事例をまとめた本。
    本当に人に伝えるのは難しい。伝える相手のバックグラウンドは自分とは異なり多種多様なので、相手にあった言い方を考えないといけない。とても奥の深い内容であり、今後も意識してコミュニケーションを取っていきたい。

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    2025年11月09日
  • 数の女王

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    ネタバレ

    面白かった〜各人に「運命数」という数が割り当てられている世界でのファンタジー。(たまたま一つ手前で読んでいた『上限の月を喰べる獅子』と共通部分もあって、同じ人から同じタイミングでもらった本なので気になる、、)
    数学が厳しく統制されている設定は、国の発展度合いなどを考えて、そんなこと可能?wって思ったり、邪視や喰数霊といった魔法世界的な設定など、気になるところもあるけど、そこはまあファンタジー!なので!!
    主人公である13歳のナジャが自分の頭で考え、間違えながら、数字と出会っていく話、と考えると、テーマ設定やら話の筋やら面白く、読めました。
    そして出版元が教科書でお馴染みの東京書籍なので、それも

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    2025年10月27日
  • 日本語界隈

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    「言葉は共感され使われ続けるものが残る」のだそうだ。

    曖昧さがあって、聴いた人がどういう意味かを判断する必要がある言葉。
    音感やリズム感が気に入って、口にしたくなる言葉。
    が気に入られて残るようだ。

    意味が変わってしまう言葉もある。
    「忖度」は良い意味での「気遣い」という感じだったのが、一瞬で悪い意味になってしまった。
    「忖度」という言葉自体があまり使われていなかったことも、一気に広まった理由のようだ。
    一度ネガティブの意味が浸透すると、元には戻りにくいらしいので「忖度」の意味は変わったと思った方がいい。

    大丈夫、ちょっと、結構です、~的には、ヤバイ、普通に、エモい、キモい、ディスる、ほ

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    2025年10月21日
  • パンチラインの言語学

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    漫画、ドラマ、映画などの名ゼリフを言語学の観点から眺めてみると…。著者がほぼ同世代なため、取り上げた作品のほとんどに親しみがあり、聞き覚えのあるセリフばかりで、むちゃくちゃ面白かったよ。

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    2025年10月17日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    川添さんの本は気になってて、何冊か積読もあるのだけど書店でたまたま見かけて購入。
    コミュニケーション術系の本って世に溢れているけど、言語を研究している視点からどう「わかってもらう」を書くのか気になって読んでみました。学術的な知見に基づくより、川添さんの経験に基づく内容が多い印象でしたが、なんだか良い発見を得られた気がします。学会での失敗エピソードは、身に覚えがある人が多い内容なのではと思いながら読みました(かくいう私も同様の失敗体験があり、そしてその後の気づきにも同じような思考を辿った記憶があり説得感がすごくあった)。
    結局良いコミュニケーションの基本は相手にどこまで敬意や思いを払えるかという

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    2025年10月17日
  • パンチラインの言語学

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    言語学的な方法論で、日本語を論じているわけですが、松岡正剛的な視点も感じるわけです。あと、國分効一郎の中庸態とか本多さんとか。そしてそれをpop cultureに適用するってのがもうなんか平安貴族域に達す。みたいな。

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    2025年10月13日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

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    今一番信頼してる言語学者。難しいことを分かりやすく伝えてくださる。こんな面白い例えで日本語の魅力を伝えられたらいいな、と羨ましく思いながら今作もほくそ笑みながら読み終えた。
    3作目どんなタイトルで、どんな話題で言語学の魅力を伝えてくれるのか楽しみです、私は。

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    2025年10月11日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

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    漠然と使用していたコンピュータ。二進数への理解という初歩の初歩から学ぶきっかけになります。コンピュータ、すごいぞ!!(馬鹿)

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    2025年09月09日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    自分に当てはまることが多くあって、過去の失敗を思い出し、読んでいて恥ずかし、苦しくなることもあった。しかし、基本は作者の失敗談や経験をベースに話が展開されていくため、仲間がいる、という気持ちになり、読んでいて救われる面もあった。書いてあることを実行に移せるかどうかはまたちょっとした壁があるかもしれないけれど、こうすれば良いんだ(良かったんだ)と分かっているだけでも心強い。迷ったらまた読み返したくなる本。

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    2025年09月01日
  • ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学

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    著者は言語学が専門の津田塾大学特任准教授。タイトルはヒトの言葉、機械の言葉、だが、言葉の意味とは何か、などヒトの言葉に対する言語学や哲学的な考察が多い。言葉の意味とは何なのか、人はどうやって言語、特に文法を取得するのか、など。具体例豊富。何気なく使う"意味"ということもよくよく考えると何なのか難しい、と考えさせられた。

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    2025年08月30日
  • 日本語界隈

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    ふかわさんが、日常的に使われている言葉の 
    違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
    投げかけた対談集。

    日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
    助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
    変わってしまう話など、日本語の面白さを
    再認識させてくれる内容。


    ふかわさんが、好きなことわざに
    雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
    TOP40に入るとさらりと話されていたが、
    40個も好きなことわざがあるって、
    普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
    ことわざが、本当にお好きなんだと思った。


    言葉はファッションだ。
    感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、

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    2025年08月29日
  • 日本語界隈

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    川添さんが好きで読んだ。ふかわりょうさんとの対談形式がとても読みやすく面白かった。ふかわさん面白い考え方するのでかなり好きになった。第二弾も出してほしい。

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    2025年08月24日
  • 日本語界隈

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    ふかわりょうさんと、言語学者の
    川添愛さんの対談集。面白かった

    確かに「深まる」のは秋だけ。
    「夏が深まる」とは言わない。
    「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
    言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
    グルメリポーターが
    トマトのパスタを食べた時に使う
    「あまりトマトトマトしていなくって、
    あっさりしていておいしいです」という
    表現の箇所に、「トマトトマト?」
    なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
    「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
    ないですよー(笑)
    もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
    一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
    面白かった。

    読んでいると、普段耳にし

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    2025年08月18日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    自分の言いたいことがきちんと相手に伝わると、自分にとっても相手にとってもストレスが減る。
    そのためにはどうしたらいいのかということが、具体的に書かれていて分かりやすかった。さすがは専門家!
    オフィシャルな場面を想定すると、自分なりには及第点かなと思いながら読んだけど、対家族となると…
    特に子ども相手になると、全然ダメだなと反省。
    相手に敬意を示す。相手をコントロールしない。
    しっかり覚えておこう。

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    2025年08月14日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

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    鉄板です。このシリーズを読むと、著者の読んだ本なども紹介されていて、色々興味が喚起されます。お陰さまでプロレス、暗渠、真剣師などの世界を覗くことができました。
    あと、川添せんせいは小説も面白いです。

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    2025年08月06日
  • 日本語界隈

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    日本語の不思議さ、面白さ満載。
    聞き慣れた言葉なのに、改めて問われると、意外な解釈に驚いてしまう。
    言語学というより、巷の会話を肴に盛り上がっているという体で、とてもいい。
    ふかわさんが、こんなにも日本語にこだわる方とは知りませんでした。
    お二人の会話に、おもわず膝を打ってしまうが、この「膝を打つ」が日本の住環境からかもしれない・・なんて話も楽しめる。
    日本語の奥深さと面白さにはまってしまう一冊。

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    2025年07月31日
  • 聖者のかけら(新潮文庫)

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    アッシジの聖フランチェスコの聖遺物を巡る謎と陰謀。
    このジャンル(中世、キリスト教、異端、聖遺物)は大好きなので、あの川添愛氏が書いた初の小説ということで興味を持って読んでみた。読んでみて、特に歴史専門家でも無い日本人が書いたとは思えないほどの描写と内容に舌を巻いた。さすが川添さん。

    聖遺物と言うとエリス・ピーターズの「修道士カドフェル」シリーズ、修道院や異端審問はウンベルト・エーコの「薔薇の名前」、映画では「ブラザーサン、シスタームーン」などを思い出した。

    ミステリー仕立てのストーリーも面白く、登場人物も主役のベネディクトがイケメンというところが今どきかな。
    700ページを超す長編なので

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    2025年07月22日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    ネタバレ

    面白かった!
    会話できる人工知能が開発されるまでにぶちあたる壁について動物たちのお話を交えて解説してくれる本。
    お話のパートがいちいちユーモラスでよかった、イタチもまわりの動物もちょっと性格が悪いところが愛せる。

    2017年著の本なので今の一大生成AIブームより少し前に書かれている。これ今のChatGPTはどう乗り越えてる問題なんだ?と思って本人に聞いてみたところ、学習方法の大枠はこの本に書かれているようなことと同じで、ただインターネット上のデータ収集の方法がよりパワーアップしたという感じだった。
    意図を推測しているだけであって理解しているわけではないとchatGPTも言っていた。

    結構お

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    2025年07月19日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

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    控えめに言って、超楽しい。
    1作目よりパワーアップしています。
    言語学を修めていて、プロレスが好きな人に是非すすめたい。

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    2025年07月17日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

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    前作が面白かったので、Round2も買ってみた。軽妙な語り口は前作同様。ただ前作を読んでいるので、インパクトは前作ほどではなかった。言語学と無関係の人も楽しめる一冊。

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    2025年07月09日