川添愛のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった〜各人に「運命数」という数が割り当てられている世界でのファンタジー。(たまたま一つ手前で読んでいた『上限の月を喰べる獅子』と共通部分もあって、同じ人から同じタイミングでもらった本なので気になる、、)
数学が厳しく統制されている設定は、国の発展度合いなどを考えて、そんなこと可能?wって思ったり、邪視や喰数霊といった魔法世界的な設定など、気になるところもあるけど、そこはまあファンタジー!なので!!
主人公である13歳のナジャが自分の頭で考え、間違えながら、数字と出会っていく話、と考えると、テーマ設定やら話の筋やら面白く、読めました。
そして出版元が教科書でお馴染みの東京書籍なので、それも -
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「言葉は共感され使われ続けるものが残る」のだそうだ。
曖昧さがあって、聴いた人がどういう意味かを判断する必要がある言葉。
音感やリズム感が気に入って、口にしたくなる言葉。
が気に入られて残るようだ。
意味が変わってしまう言葉もある。
「忖度」は良い意味での「気遣い」という感じだったのが、一瞬で悪い意味になってしまった。
「忖度」という言葉自体があまり使われていなかったことも、一気に広まった理由のようだ。
一度ネガティブの意味が浸透すると、元には戻りにくいらしいので「忖度」の意味は変わったと思った方がいい。
大丈夫、ちょっと、結構です、~的には、ヤバイ、普通に、エモい、キモい、ディスる、ほ -
Posted by ブクログ
川添さんの本は気になってて、何冊か積読もあるのだけど書店でたまたま見かけて購入。
コミュニケーション術系の本って世に溢れているけど、言語を研究している視点からどう「わかってもらう」を書くのか気になって読んでみました。学術的な知見に基づくより、川添さんの経験に基づく内容が多い印象でしたが、なんだか良い発見を得られた気がします。学会での失敗エピソードは、身に覚えがある人が多い内容なのではと思いながら読みました(かくいう私も同様の失敗体験があり、そしてその後の気づきにも同じような思考を辿った記憶があり説得感がすごくあった)。
結局良いコミュニケーションの基本は相手にどこまで敬意や思いを払えるかという -
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ふかわさんが、日常的に使われている言葉の
違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
投げかけた対談集。
日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
変わってしまう話など、日本語の面白さを
再認識させてくれる内容。
ふかわさんが、好きなことわざに
雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
TOP40に入るとさらりと話されていたが、
40個も好きなことわざがあるって、
普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
ことわざが、本当にお好きなんだと思った。
言葉はファッションだ。
感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、
だ -
Posted by ブクログ
ふかわりょうさんと、言語学者の
川添愛さんの対談集。面白かった
確かに「深まる」のは秋だけ。
「夏が深まる」とは言わない。
「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
グルメリポーターが
トマトのパスタを食べた時に使う
「あまりトマトトマトしていなくって、
あっさりしていておいしいです」という
表現の箇所に、「トマトトマト?」
なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
ないですよー(笑)
もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
面白かった。
読んでいると、普段耳にし -
Posted by ブクログ
アッシジの聖フランチェスコの聖遺物を巡る謎と陰謀。
このジャンル(中世、キリスト教、異端、聖遺物)は大好きなので、あの川添愛氏が書いた初の小説ということで興味を持って読んでみた。読んでみて、特に歴史専門家でも無い日本人が書いたとは思えないほどの描写と内容に舌を巻いた。さすが川添さん。
聖遺物と言うとエリス・ピーターズの「修道士カドフェル」シリーズ、修道院や異端審問はウンベルト・エーコの「薔薇の名前」、映画では「ブラザーサン、シスタームーン」などを思い出した。
ミステリー仕立てのストーリーも面白く、登場人物も主役のベネディクトがイケメンというところが今どきかな。
700ページを超す長編なので -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
会話できる人工知能が開発されるまでにぶちあたる壁について動物たちのお話を交えて解説してくれる本。
お話のパートがいちいちユーモラスでよかった、イタチもまわりの動物もちょっと性格が悪いところが愛せる。
2017年著の本なので今の一大生成AIブームより少し前に書かれている。これ今のChatGPTはどう乗り越えてる問題なんだ?と思って本人に聞いてみたところ、学習方法の大枠はこの本に書かれているようなことと同じで、ただインターネット上のデータ収集の方法がよりパワーアップしたという感じだった。
意図を推測しているだけであって理解しているわけではないとchatGPTも言っていた。
結構お