川添愛のレビュー一覧
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8月頃?読んだのに、日々の怒涛のような諸々に流されてしまっていた…
友人から紹介され、初めてふかわりょうさんの本を読み、こんなに言葉に敏感なお人だったのか、と初めて知る。
私自身、言葉にはちょっと煩いところがあって、小さなことにも拘ってしまうところがあり。
そんな私とはちょっと感覚が違うな、という箇所はありながらも、ふだんモヤモヤしていた気持ちには共感するところ多数。忖度さんが本来の意味からかけ離れた解釈をされてしまって気の毒だとか。
常日頃、言葉は生き物といえども、失われていく古き良き言の葉、日本語を寂しく思う身に、嬉しい本でありました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった〜各人に「運命数」という数が割り当てられている世界でのファンタジー。(たまたま一つ手前で読んでいた『上限の月を喰べる獅子』と共通部分もあって、同じ人から同じタイミングでもらった本なので気になる、、)
数学が厳しく統制されている設定は、国の発展度合いなどを考えて、そんなこと可能?wって思ったり、邪視や喰数霊といった魔法世界的な設定など、気になるところもあるけど、そこはまあファンタジー!なので!!
主人公である13歳のナジャが自分の頭で考え、間違えながら、数字と出会っていく話、と考えると、テーマ設定やら話の筋やら面白く、読めました。
そして出版元が教科書でお馴染みの東京書籍なので、それも面白かった笑。こういった本も出版してるんだなあ。それもあってなのか?、教科書のように、横書きで左綴じです。
以下好きだったところ
「『私なんか』、ですか。あなたがご自分を誰と比べてそう言っているのか分かりませんが、あなたにとっては唯一の、大切な自分自身ですよ。そのように言ったら、あなた自身が可哀想です」(p.130)
ー血が繋がっていようといまいと、人が人と「いい関係」を保ち続けるには途方もない努力が必要で、難しいことよ。そして、その困難を乗り越えるのに挫折する人もいれば、最初から乗り越えようとしない人もいる。そういう人に傷つけられたとき、その相手を許す必要はない。自分が相手を憎む気持ちを否定する必要もない。でも、考えなければならないのは、「自分は何をするのか」っていうこと。…もちろん、やり返すのも一つの選択肢。でも、そうしないという選択肢もある。私がいつも考えているのは、自分が何をするのかを選ぶとき、私は自由なのだということ。(p.186)
ここは十二国記の陽子を思い出した
…人間はみな、心の中に恐怖を抱えている。そしてそれは人間が、本来自分に属さないものにしがみつこうとするからなのだ。持ち物。財産。能力。健康。若さ。美しさ。身体。心。そして、運命数。それらはどれも、人間という存在の本質ではない。しかし人間はそれらを自分のものだと思い込み、自分の本質だと思い込み、それらを失うと自分が自分でなくなると思い込み、それゆえ失うことを恐れる。
人間を含め、あらゆる存在は、この世界の源であるたった一つの数から作られている。人間は、生まれる前も、生きている間も、死んだ後も、その数そのものであり、それ以外の何者でもないのだ。個人に与えられた運命数も、その<母なる数>が一時的に取っている状態に過ぎない。よって、運命すうが個人に与える姿形、能力、そして心のありようも、一時的に現れては消えていく幻のようなもの。
ー私たちがそういった幻にしがみついているかぎり、私たちは真実から逃げ続け、もがき苦しみ続けることになる。(p.236)
ここは仏教のことを思い出した
これがあなたにとって祝福になるか、それとも呪詛になるか。それはあなた次第だ(p.320) -
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「言葉は共感され使われ続けるものが残る」のだそうだ。
曖昧さがあって、聴いた人がどういう意味かを判断する必要がある言葉。
音感やリズム感が気に入って、口にしたくなる言葉。
が気に入られて残るようだ。
意味が変わってしまう言葉もある。
「忖度」は良い意味での「気遣い」という感じだったのが、一瞬で悪い意味になってしまった。
「忖度」という言葉自体があまり使われていなかったことも、一気に広まった理由のようだ。
一度ネガティブの意味が浸透すると、元には戻りにくいらしいので「忖度」の意味は変わったと思った方がいい。
大丈夫、ちょっと、結構です、~的には、ヤバイ、普通に、エモい、キモい、ディスる、ほぼほぼ、界隈、~感
などの言葉について、思うことを言い合っていた。
本書のタイトルにもなっている「~界隈」は根付くんでしょうか?
私自身は使わないし、何かしっくりこないので、一時の流行りで終わるような気がするなあ…
本書ではないが、最近、定義の定まっていない「~力」という表現は使うなという意見を何かで読んだ。
確かに、適応力とか行動力ならある程度認識が一致していそうだが、女子力とか人間力となるとどんな力か分からない。
本書で、なるほどと思ったことも幾つかあった。
肯定的な表現なのに、実は強く否定している言葉には反論しにくいということ。
「責任はとりません」は No とはっきり言っているので「なぜだ!」と言いやすいが、「責任は負いかねます」だと Can not みたいな感じなので反論しにくくなる。
あと最近は「なぜ~なのか」というタイトルの本が流行っているという発言があり「確かに」と思った。
「それは既に常識なのに、あなたは知らないの?」って感じになることを狙っているかららしい。
自分もこの作戦にはまって、何冊も「なぜ~なのか」本を読んでいる。
これからも気になって手を出してしまいそうだ。 -
Posted by ブクログ
川添さんの本は気になってて、何冊か積読もあるのだけど書店でたまたま見かけて購入。
コミュニケーション術系の本って世に溢れているけど、言語を研究している視点からどう「わかってもらう」を書くのか気になって読んでみました。学術的な知見に基づくより、川添さんの経験に基づく内容が多い印象でしたが、なんだか良い発見を得られた気がします。学会での失敗エピソードは、身に覚えがある人が多い内容なのではと思いながら読みました(かくいう私も同様の失敗体験があり、そしてその後の気づきにも同じような思考を辿った記憶があり説得感がすごくあった)。
結局良いコミュニケーションの基本は相手にどこまで敬意や思いを払えるかというシンプルな原則ではありますが、敬意を払うの具体的なイメージや行動を説明しているのが良い。
文章が軽快で、理解しやすかった(「わかってもらう」が実践された本…!)。良い本でした! -
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ふかわさんが、日常的に使われている言葉の
違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
投げかけた対談集。
日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
変わってしまう話など、日本語の面白さを
再認識させてくれる内容。
ふかわさんが、好きなことわざに
雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
TOP40に入るとさらりと話されていたが、
40個も好きなことわざがあるって、
普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
ことわざが、本当にお好きなんだと思った。
言葉はファッションだ。
感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、
だから、しかるべき言葉で服を着せる。
感情的になった時は、この言葉を思い出したい。 -
Posted by ブクログ
ふかわりょうさんと、言語学者の
川添愛さんの対談集。面白かった
確かに「深まる」のは秋だけ。
「夏が深まる」とは言わない。
「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
グルメリポーターが
トマトのパスタを食べた時に使う
「あまりトマトトマトしていなくって、
あっさりしていておいしいです」という
表現の箇所に、「トマトトマト?」
なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
ないですよー(笑)
もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
面白かった。
読んでいると、普段耳にしている言葉が
いろいろ気になってくる。
日本語は繊細で頑固。
ふかわさんの言語の熱量に脱帽。