【感想・ネタバレ】世にもあいまいなことばの秘密のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

身の回りの事例を広く拾い集めて、わかりやすく言葉の曖昧さについてまとめてあった。「広く」の範囲もずいぶんなもので、日常会話からネットミーム、芸人のネタ、戯曲まで、川添氏の守備範囲が本当に広い。日常に潜む言語の曖昧さは「ワハハ」「おい」「いやいや」と、適当に流すか、流さなくても説明できないことが多いの...続きを読むだが、これは教科書にできるレベルにわかりやすい。

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Posted by ブクログ 2024年01月09日

「頭が赤い魚を食べる猫」
これだけで腹抱えるほど笑うことになるとは誰も思わない。
途中までは、曖昧な文章を多面的にとらえないで自分が意図した意味が正しいというのはけしからん!とか思ってた。でも読み終わる頃には曖昧な日本語オモロいwマジ最高wwwってなったので、べつに正確に伝わらない文章にいちいち苛立...続きを読むちは覚えなくなった。笑

コールセンターに勤めてるので言葉の問題は非常にウェイトが大きい。お客様が意図したことを正確に伝えてない場合もあれば、こちらが意図したことを伝えられてないこともある。でもそれ如きでお互いがイライラするのはナンセンス。言い換えて伝えればいいだけ。むしろ、言い方が曖昧だったことをそっと楽しみたいくらいだ。
この本はホント笑かしてくれた。そして大事なことに気づかせてくれた。少なくとも、意味を正しく伝えられない人を糾弾する本では無い。

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

「七割以上の問題」を取り上げているのがすごい。何度もゆっくり読めば違いがわかるのだが、すっと読んでしまうとなかなか把握できない。今年最後に出会えた良書。

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

国語の副読本にしたいと思いました.あいまいな言い方を平気で使う人に是非読んでいただきたいと思います.

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

著者の既出の著作とやや内容が被る部分もあるが、新書としてコンパクトにまとまっている分、読みやすく、充分に楽しめた。例が具体的で丁寧な解説が付いていることに加えて、ユーモラスな表現が随所に散りばめられて思わず「くすっ」となる癒しの要素も満載。「おわりに」の章で曖昧さは日本語だけに生じる特性ではない、と...続きを読むいう補足にも思わず首肯した。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

人によって、文章を読むと捉え方が違う。そのパターンを丁寧に解説した本。SNSやインターネットが普及した昨今、いわゆる「どちらにも意味がとれる」内容で炎上沙汰になった(炎上を見た)ケースが多くあるだろう。書いた人はそんなつもりじゃなかったのに、といった言葉足らずというより情報の不足だったり、日本語独特...続きを読むの句読点の切り方だったり。自分もLINEやメールを送る時に、客観的に読み返してあいまいな文章になっていないか、話し言葉で説明するときに情報は足りているか、注意するように気をつけようと思う。事例がとても良い。アンジャッシュのコントなどわかりやすく巧みな「誤解を引き起こす」例が用いられ、読み進めていてとても楽しかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

私たちがふだん何気なく使う言葉には、「曖昧さ」の要因がいくつも重なり、複数の解釈が生み出されている
そのことで、ものの考え方は変わらないのに、解釈の違いだけですれ違うことも少なくない

曖昧さによる言葉のすれ違いを防ぐには、まず3つ。
 ・短い言葉には、一言か二言でも情報を追加すると正しく伝わる可能...続きを読む性が高くなる
 ・言いたいことを予測してもらうために、文脈の影響を考慮する→一番重要なことはできるだけ早く言う、接続詞を適切に使う
 ・重要な文書の場合は、公開する前に第三者に見てもらう

 簡潔に正しく情報のやりとりができることはとても大事
 曖昧さがあることで、遊び心が生まれていることも大事

言葉って楽しいもの、面白いものと感じられるのは、言葉について回る「曖昧さ」があるからなんでしょうね



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Posted by ブクログ 2024年04月03日

『言語学バーリ・トゥード』の川添愛さんがヤングに向けて放つ日本語ムズカシイ本。

ほんと、難しい。素直にそう思う。
音声よりも文字のコミュニケーションが増えてますますそう思う。
だいぶ司馬懿が勝った本ではあるが、それがいい。
↑誤字じゃないよ

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

普段何気なく話している言葉
こうやって解説されると、なんて複雑!
それを自然と使い分けたり理解してる私たちってすごいな。
とはいえ、ここに書かれているように言葉の曖昧さからくる誤解はたくさんあり、そこから大きな問題や行き違いになってしまうこともあることでしょう。
言葉を選ぶ時、他に解釈されないかな?...続きを読むちゃんと伝わる言葉かな?ということを意識していこうと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

おもしろかった。日頃から、これどっちの意味にも取れるな?とメール文を書き直したり、届いた内容に複数解釈を想定してどのパターンなのか悩んだりしていたことや、英語学習の中でいかに日本語には主語が省略されるかなどを感じていたので、構造の説明を明確に見ることができて非常にすっきりした。とはいえ、曖昧だからこ...続きを読むその面白さや味もあるから、日本語は奥深い。

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Posted by ブクログ 2024年03月18日

新聞広告にも出ていた「きのこ先生」のイラストに心を撃ち抜かれ、本書を手にした。
誤解を生む表現、あいまいな言葉を分類して説明する本。

修飾語がどこにかかるか
否定する部分はどこまでなのか
並列されたまとまりはどこまでなのか
指示語がどこを指しているのか

こういう辺りは、他の本でも読んだことがある...続きを読む
本書は、もう少し幅が広い。

・表記からくるあいまいさ
 大人気は「だいにんき」か「おとなげ」か、など。
 これはわかる。

・「辞書に載っているあいまいさ」
 複数の意味(特に肯定的意味と否定的意味)があって、どちらの意味かわかりにくいというもの。
 大丈夫です、はOKなのか、断っているのかなど。
 ここに複数の意味を持つ助動詞(「れる・られる」「みたいだ」)も加わってくる。
 なぜ「ようだ」ではなく、「みたいだ」なのかな~とか思ったりする。

・普通名詞のあいまいさ
 普通名詞である特定の個体を指すのか全体を指すのか、あるいは特定のものかその役割を指すのか。
 後者の例としては「先生が変わった」の「先生」が挙がっていた。
 「テストがない」の「テスト」は物体(答案)か出来事か。「お茶を飲む」の「お茶」は普通名詞か飲み物の提喩なのか。
 名詞の世界は面白いと思った。

・言外の意味からくるあいまいさ
 「窓開けられる?」は文字通りの意味か、「窓を開けてくれ」という言外の意味を含んだものかという問題。

こんなふうにいろいろと整理して、最後に「曖昧さとうまく付き合うために」が提示される。
要旨は、「言いたいことを早く予測してもらえるようにする」ということ。
具体的には、こんなことだった。
・重要なことを先に言う
・接続詞、呼応の副詞、副助詞を駆使して自分の意図をにおわせておく

筆者のスタンスは、原理的にあいまいさから逃れることはできない、というもの。
そうか~。しょうがないな、と思う。
ディスコミュニケーションは困るけれど、伝達の失敗を笑って楽しめるといいなあ。

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Posted by ブクログ 2024年02月05日

日本語の曖昧さを、実例により解説したもの。
普段何の疑問もなく使っている言葉が、実は曖昧であることがよくわかる。曖昧であるが故、話した本人はそのつもりでも、聞いた側が必ずしも同じように理解しているとは限らないのだ。
話している時は文脈で理解していることもあるが、抜き出してみると、結構あいまいなやり取...続きを読むりをしていることに気づかされる。
普段使っている言葉を例に取り上げているので、理解に入りやすいが、言語学者である著者による詳しい解説もある。多少難しい内容もあるが、使っている言葉の意外性に気づいて興味深い。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

読みやすく、楽しい。中学生であれば問題なく読み進められるし、小学校高学年でも楽しめると思う。(言葉の題材で桑田佳祐氏の歌詞が出てくる箇所があり、小学生が読むなら要注意)
身近な言葉を通して、自分の外側に別の見方がある可能性に自然と目が向けられる。多くの子どもたちに楽しく読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2024年01月12日

読み進める程、日本語はここまで曖昧になってしまうことが多い実感が湧いてくる。「この先生きのこる」など知ってる人の多いような話や、ロバート、アンジャッシュなど芸人のネタも混ぜてきたりとネタも多彩で、真面目な本という印象を与えないのも良い。曖昧にならないようにはどうしたら良いかを書きつつも、曖昧であるこ...続きを読むとが面白い遊びも生むし悪いものではない、というまとめも納得だった。勉強になった。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

文章を読んでて、う?と思い読み返す、あるいは?のまま読み続ける際の?という曖昧さを整理した本。川添さんの前作「言語学バーリトゥード」が面白かったので、手に取りましたが、おふざけが少なかったのでちょっと残念。一瞬プロレスのネタ出てきましたけど。もう少しおふざけ欲しかったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

タイトル通り、日本語の曖昧さについて、豊富な例に基づいて紹介している。日常にある表現を例にしているので、あるあるネタのようで面白く読めるし、また、例題もあり、理解が深まりやすい。
たくさんの例を紹介しているが故に、一つ一つの現象については、比較的簡単な解説となっているし、専門用語も極力使わないように...続きを読むしているようなので、全体に言語学への入門の一歩手前の本という感じ。欲を言えば、現象への理解を深めるために、次に読む本が紹介されたりしてると良かったか。
レポートや書類を作るときに、気をつけるべき曖昧な表現を考えるのに役立ちそうなので、そういう視点でも読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

以前に同じ著者の書かれた本が面白かったので、今回また手に取ってみた。

今回のテーマは、曖昧な日本語。読んでいて、確かにそんな風にも解釈できるよね、という話が万歳だった。たくさんの事例が示されるが、著者は曖昧さを否定する訳ではない。 曖昧さが有るからこそコンパクトになる部分もあるという話は一理あると...続きを読む思ったし、誤解のリスクを減らす表現も示されており、このような表現を心がけることが、少しでもミスコミュニケーションを減らすという意味では大事だと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

著者が「お笑い好き」「プロレス好き」なのが伝わってきました。

久しぶりにしかも偶然、友達にばったり出会ったとき、
「いま、何してるの?」って聞かれたらどう答えたらいいか迷いますよね。
あと「なんで来たの?」と聞かれたとき、理由を聞いてるのか、手段を聞いてるのか。
そんな言葉のスレ違いを解析してくれ...続きを読むています。
よくそんなにたくさん例が浮かんでくるなぁと感心します。

仕事上でメールのやり取りをすることがあると思いますが、ハッキリ言って何を言いたいのか分からない時がありますよね。
わたしは自分では十分に気をつけて書いているつもりですが、これからももっと気をつけていきます。

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