「言語学バーリ・トゥード」の川添愛先生が、ふかわりょうと対談している本ということで読んでみました。
ふかわりょうも意外に(?)言葉に対する感覚が鋭いところがあり、話がきちんと転がっていっているのに感心しました。
印象的だったところをかい摘まんでみますと、まずは、ふかわりょうが、リンカーンの演説の「government of the peopole, by the people, for the people」という有名なくだりについて、実は意味的には「of the people」は要らないはずだと指摘している部分。
これは実は、文章のリズムが良くなるので「of the people」を付けているだけではないか、と言われてみると、なかなか鋭い分析だと思いました。
要素を三つ挙げると心地よいのはそのとおりで、私も文章を書くときに、「要素が二つまでは書けたけど、三つあると落ち着きがいいのに」と思うことがあります。
もう一つは、川添先生が「人が人をコントロールしようとすると、大体不幸になるんじゃないか」と発言している部分。
怒ったり怒鳴ったりせずに、自分の思いや希望を穏やかに伝えるのが理想形であるという話には、私も深く納得します。
ただ、現実はそうもいかず、今日もSNSでは罵詈雑言やら誹謗中傷やらが飛び交っているのでした。