川添愛のレビュー一覧
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アッシジの聖フランチェスコの聖遺物を巡る謎と陰謀。
このジャンル(中世、キリスト教、異端、聖遺物)は大好きなので、あの川添愛氏が書いた初の小説ということで興味を持って読んでみた。読んでみて、特に歴史専門家でも無い日本人が書いたとは思えないほどの描写と内容に舌を巻いた。さすが川添さん。
聖遺物と言うとエリス・ピーターズの「修道士カドフェル」シリーズ、修道院や異端審問はウンベルト・エーコの「薔薇の名前」、映画では「ブラザーサン、シスタームーン」などを思い出した。
ミステリー仕立てのストーリーも面白く、登場人物も主役のベネディクトがイケメンというところが今どきかな。
700ページを超す長編なので時間がかかったけどなかなか面白く読めました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
会話できる人工知能が開発されるまでにぶちあたる壁について動物たちのお話を交えて解説してくれる本。
お話のパートがいちいちユーモラスでよかった、イタチもまわりの動物もちょっと性格が悪いところが愛せる。
2017年著の本なので今の一大生成AIブームより少し前に書かれている。これ今のChatGPTはどう乗り越えてる問題なんだ?と思って本人に聞いてみたところ、学習方法の大枠はこの本に書かれているようなことと同じで、ただインターネット上のデータ収集の方法がよりパワーアップしたという感じだった。
意図を推測しているだけであって理解しているわけではないとchatGPTも言っていた。
結構お話は中途半端なところで終わる。結局機械が意味を超えた“意図”的な部分を汲み取るためにはより深くて多い学習が必要なようだ。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、大変面白く読ませてもらいました。
インパクト抜群の、「この先生きのこる」のイラストの帯。
私個人が日頃から思っている、「大丈夫」の使い方。
この本、学校の教材として取り上げてほしいくらいです。
昨今のSNSでも、言葉足らずのために誤解が生まれたり、議員さんたちの妙な言い回しのために誤解が生じたりなどと、さまざまなケースがあり、日本語自体もここ数年で大きく変わりつつあると実感していたところに、この本です。
「あいまい」は決して悪くはないけれども、使い方を工夫したり誤解を生まないように言葉を補足したりすることが大切なのだと、教えてくれました。
私自身も「書く」ことが好きですが、言葉を増やしたり減らしたり推敲を重ねながら書くように心がけてはいますが、果たして他の方に、自分自身が意図した通りの意味が届いてるのやら、不安になりますね。
とても好感が持てたことが一つ。
色んなケースを紹介してくださっているのですが、著者自身の失敗談を取り上げていることが多く、モノを書いてらっしゃる方でも、こんなふうに誤解したり、あるいは誤解を生じさせたりということがあるのだ、と書いてくださっていること。
「きのこ先生」と、「頭が赤い魚を食べる猫」には大笑いしました。
しかし、日本語ってホント、難しいですね。笑 -
Posted by ブクログ
比較することで、異文化への理解はより深まるし、自分の文化についても発見がある。文化のなかでも、この本は言葉に着目しているのだが、言葉はまさに今このときも新しく生まれたり、変化したりしている「文化」を感じることができて興味深い。
そして、著者(とくにふかわりょうさん)が、何よりも言葉の変化をフラットに受け止め、温かく見守っている感じが良い。言葉が大好きな人って、誤用に対して厳しくパトロールしたりする人もいるのだけど、そうではなくてほんとに大好きで、ずっとそのことを自分なりに考えて、専門家に出会ったときに「やっと話がわかる人に会えた!」という喜びが爆発する感じが微笑ましい。ちょっと『ブラタモリ』のタモリさんぽいというか(笑)。
言葉に関する考察も、外国語、方言、はたまた絵文字にまでひろがっていき、エキサイティング。対談形式なのも読みやすくていいですね。
慣用句を肴にお酒を飲むというふかわさん。わたしもお供したいです(笑)。
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バーリ・トゥードとはポルトガル語で「何でもあり」の意味。格闘技界隈では総合格闘技ということらしい。本のタイトル「言語学バーリ・トゥード」とは担当編集者が「何でも書いてもいいですよ」と答えたことに端を発するとか。川添先生のプロレス愛溢れる言語学エッセイはプロレスを知らなくとも楽しめます。イラストも最高です!背表紙の「AIマスク」はおそらく川添先生と思うが、「アイ」なのか「エーアイ」なのか論争も起こりそうである笑
この本が好きな方は川添先生の「日本語界隈」を読むことをオススメします。「街で見かけた変な文」を娯楽として成立させたいなんてふかわりょうさんが泣いて喜びそうです -
Posted by ブクログ
相変わらず面白い。
自分が考えてもみなかったトピックもある。
その一つが「死語」であるかをどう判定するかという問題。
たしかに、若い世代には古い言い回しをしてもキョトンとするだけ。
それは100年前の語句だからでも、10年前に流行ってすたれた流行語でも同じこと。
古い流行語が若い世代にリバイバルする現象は、私自身見聞きする。
例えば今の十代の子どもたちは「よっこいしょういち」を意外と知っていたり、使っていたりすること。
横井庄一さんのことなど知らないだろうに。
「古い言葉=イタい言葉」が成立するのは、流行時を知っている人だけだというのだ。
倒置文(後置文)の2タイプの話も。
・古い情報を後ろに
わかりきっているから後回しにする。
一応確認のため文末にあえて言うことが強調効果に
・新しい情報を後ろに
①不完全な文に後付けで情報を補う
②注目させるため、わざと文末に置く
こんな研究の流れを整理してから、ジョジョの不思議な倒置を分析する。
ネットにあふれるミスリードを誘う表現を分析したコント、ミスリーディング・セミナー、接頭辞・接尾辞を扱ったコント、接頭辞BLUESなど、ゲラゲラ笑いながら言葉について見直すことができる。
まだ「UP」での連載が続いているということは、Round3も出るに違いない。
楽しみにしていよう。