川添愛のレビュー一覧

  • 世にもあいまいなことばの秘密

    Posted by ブクログ

    いやぁ、大変面白く読ませてもらいました。
    インパクト抜群の、「この先生きのこる」のイラストの帯。
    私個人が日頃から思っている、「大丈夫」の使い方。
    この本、学校の教材として取り上げてほしいくらいです。
    昨今のSNSでも、言葉足らずのために誤解が生まれたり、議員さんたちの妙な言い回しのために誤解が生じたりなどと、さまざまなケースがあり、日本語自体もここ数年で大きく変わりつつあると実感していたところに、この本です。
    「あいまい」は決して悪くはないけれども、使い方を工夫したり誤解を生まないように言葉を補足したりすることが大切なのだと、教えてくれました。
    私自身も「書く」ことが好きですが、言葉を増やし

    0
    2025年05月31日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    比較することで、異文化への理解はより深まるし、自分の文化についても発見がある。文化のなかでも、この本は言葉に着目しているのだが、言葉はまさに今このときも新しく生まれたり、変化したりしている「文化」を感じることができて興味深い。
    そして、著者(とくにふかわりょうさん)が、何よりも言葉の変化をフラットに受け止め、温かく見守っている感じが良い。言葉が大好きな人って、誤用に対して厳しくパトロールしたりする人もいるのだけど、そうではなくてほんとに大好きで、ずっとそのことを自分なりに考えて、専門家に出会ったときに「やっと話がわかる人に会えた!」という喜びが爆発する感じが微笑ましい。ちょっと『ブラタモリ』の

    0
    2025年05月12日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    言語について芸人のふかわりょうが気になっていることを言語学者の川添愛が受けて答えるといった対談形式になっています。
    とても読みやすく、面白かったです。

    ふかわりょうさんが、言語についてこんなに色々考えてるんだと知り驚きでした。
    四季と日本語のところが特に面白かった。
    秋は深まるというけれど夏は深まるとは言わない
    秋の気配は言うけど夏の気配とは言わないとか…意識しないけどちゃんと意味あって使っているなぁと。

    0
    2025年05月10日
  • 言語学バーリ・トゥード

    Posted by ブクログ

    バーリ・トゥードとはポルトガル語で「何でもあり」の意味。格闘技界隈では総合格闘技ということらしい。本のタイトル「言語学バーリ・トゥード」とは担当編集者が「何でも書いてもいいですよ」と答えたことに端を発するとか。川添先生のプロレス愛溢れる言語学エッセイはプロレスを知らなくとも楽しめます。イラストも最高です!背表紙の「AIマスク」はおそらく川添先生と思うが、「アイ」なのか「エーアイ」なのか論争も起こりそうである笑

    この本が好きな方は川添先生の「日本語界隈」を読むことをオススメします。「街で見かけた変な文」を娯楽として成立させたいなんてふかわりょうさんが泣いて喜びそうです

    0
    2025年05月05日
  • 言語学バーリ・トゥード

    Posted by ブクログ

    「AIは”絶対に押すなよ“を理解できるのか」って、つかみが既に面白い。とりあえず「面白おかしく書いてやる!」と「格闘技が大好き!」に前のめりなのはわかる。そこはわかるんだけど、面白すぎて中身がてんで記憶に残らない…これでいいのか…?笑
    挿絵が絶妙に上手面白くて、そこも良かったです。

    0
    2025年04月16日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    忖度の悲しみ

    一昔前はビジュアルでカテゴライズされることが多かったように思うんですが、最近は「港区女子」みたいに、スタイルを指している気がします

    「くゆらす」よ「煙草」にお歳暮を贈っていると思います。(171)

    0
    2025年04月13日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    BSテレ東「あの本、読みました?」で川添愛さん、ふかわりょうさんが出演された回を見たことがきっかけで読んでみた。ふかわさんの疑問に川添先生が答える対談形式で進み、言語学言語学していないのであっという間に楽しく読めます笑。それにしてもふかわさんの言葉に対する熱量が凄いです。これからも「大物」を捕獲して第二弾を出してほしいです!

    本のタイトル「日本語界隈」もお二人の対談を表すのにピッタリの表現だと思う。

    0
    2025年03月29日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

    Posted by ブクログ

    日常にありふれている日本語の表記を使って、言語学をわかりやすく、興味深く解説してくれている。川添さんは語学に対していい意味でミーハーなんだな、と思える。それが親近感に繋がって一気に読めた。

    0
    2025年03月29日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    なぜ秋だけ深まるのか?
    なぜ昼だけ下がるのか?(昼下がり)
    冬将軍はいるけど、夏将軍はいない。
    「〇〇感」「〇〇界隈」の持つ曖昧さ。
    「トマトトマトしてない」という謎の繰り返し言葉。
    「ナウい」は死後だけど、「ダサい」は生き残っている。
    「忖度」は本来「相手の気持ちを推しはかる」というポジティブな意味。

    など、普段何気なく耳にしたり使ったりしている日本語が、言葉に敏感なお二人の会話によって、「そう言われてみれば、なんでだろう?」「確かに不思議」と気になってくる。
    変な言い回し…と思っていたけど、思わず言ってみたくなる言葉も、たくさんある。
    この本の中で、正解は出ない疑問も多いけれど、言葉を研

    0
    2025年03月23日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

    Posted by ブクログ

    相変わらず面白い。

    自分が考えてもみなかったトピックもある。
    その一つが「死語」であるかをどう判定するかという問題。
    たしかに、若い世代には古い言い回しをしてもキョトンとするだけ。
    それは100年前の語句だからでも、10年前に流行ってすたれた流行語でも同じこと。
    古い流行語が若い世代にリバイバルする現象は、私自身見聞きする。
    例えば今の十代の子どもたちは「よっこいしょういち」を意外と知っていたり、使っていたりすること。
    横井庄一さんのことなど知らないだろうに。
    「古い言葉=イタい言葉」が成立するのは、流行時を知っている人だけだというのだ。

    倒置文(後置文)の2タイプの話も。
    ・古い情報を後

    0
    2025年03月16日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

     BSテレ東『あの本、読みました?』で話題となった本書は、言語学者・川添愛さんとタレント・ふかわりょうさんの対談集です。話し言葉や書き言葉に少しは気を遣っている(つもり)からか、なかなか興味深く読むことができました。

     4章構成の対談にふかわさんの短編小説が加わっています。対談は、大体ふかわさんが言葉に関する疑問やモヤモヤを投げかけ、川添さんが丁寧に共感しながら解説を返してくれ、いい塩梅です。2人の会話は留まることを知らない程続きます。
     川添さんの分かり易い説明も感心しますが、いやいやふかわさん、恐るべしでした。日本語の言葉や慣用句が大好き、芸人としてネタの一語一語にもこだわり、川添さんへ

    0
    2025年03月11日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

    Posted by ブクログ

    何でこの本を知って読む気になったのか忘れてしまったけど、AIにも言語にも特に興味がない自分でも(多少飛ばしたところもあるけど)最後まで興味深く読めた。
    言葉を理解するというのはどういうことか、という普段考えたりしないことを、わかりやすい寓話と素敵なイラストで少しずつ噛み砕いて読ませる。興味のある読者にはさらに詳しい解説が用意されている。だいたい表紙からして素敵でワクワクする仕上がり。
    著者はもちろん、編集や装丁の仕事もすごいと感じた。

    0
    2025年02月23日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    面白かった!!!!最後の短編小説も「破天荒」「諸行無常」「姑息」「忖度」などを擬人化したテーマで面白かったなあ。

    確かに「ミュージカルミュージカル」(名詞を重ねる)でその感じを強く出したり、界隈が流行ってたり、おもしろいよなあ。語感に鋭い人のはなしおもしろいなぁと。言語学者に言葉の面白さを再認識させるふかわさんすげーわ。

    0
    2025年02月03日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

    Posted by ブクログ

    当たり前に使ってるものの、歴史、先人の知恵と努力の流れをわかりやすい形で知ることができた。
    途中難しい話もあったけど、なるべくカワイイイラストと、例を用いることでイメージしやすくする工夫もされていた。

    0
    2025年02月03日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

    Posted by ブクログ

    日常生活での会話、文章で、誤訳を招きやすい表現を、お笑い芸人のコントなどを紹介しながら、解説してくれるユニークな本。面白くて、タメになった。

    0
    2025年01月26日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

    Posted by ブクログ

    あいまいでいい場合と困る場合があると思う。前後の文脈で推測できればいいが、そうでない場合は困ってしまう。できるだけ率直に、伝わるコミュニケーションを取っていきたいと思った。

    0
    2025年01月07日
  • 日本語界隈

    Posted by ブクログ

    友人に勧められて読んだ一冊。
    この本を読むまで、ふかわりょうのことは知っていたが、ここまで言語について興味を持っている人だとは知らなかった。対談形式で、スルスル読めるのでちょっと息抜きに読もうかなという気持ちになる。
    普段何気なく使っている日本語の言い回しも、改めて考えてみると不思議だったり、おもしろかったりと、日本語の深さに気づくことができた。
    ふかわりょうのように、言葉にアンテナを張って過ごしてみたら、普段の景色が違ってくる気がした。

    0
    2025年01月04日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

    Posted by ブクログ

    読み物としても研究書としても頗る面白かった!
    日本語文法の視点から、誤解を生むような(複数解釈が可能な)文の分析をしていく
    意味が曖昧な文は避けるべきだが、それを敢えて楽しむ余裕もあった方がいいのだろう

    0
    2025年01月03日
  • 言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む

    Posted by ブクログ

    言語に関わる様々ことを面白おかしく紹介してくれるエッセイの第二弾。日常生活にある言葉の不思議について、専門的だったり、専門的じゃなかったりしながら説明してくれる。あくまでエッセイなので、楽しく読み、おっ、と思うことが大事。
    著者と同年代で、特にプロレスやお笑い、漫画に興味があると、ストライクなのだが、それ以外だとネタについて行くのが大変かも。私はドストライクです。

    0
    2024年12月29日
  • コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ

    Posted by ブクログ

    最初の方の要請とのやり取りの下りは冗長と思ったが、やさしく噛み砕いて説明してあり、全体としてはよかった。

    0
    2024年12月28日