川添愛のレビュー一覧
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ふかわさんが、日常的に使われている言葉の
違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
投げかけた対談集。
日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
変わってしまう話など、日本語の面白さを
再認識させてくれる内容。
ふかわさんが、好きなことわざに
雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
TOP40に入るとさらりと話されていたが、
40個も好きなことわざがあるって、
普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
ことわざが、本当にお好きなんだと思った。
言葉はファッションだ。
感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、
だ -
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ふかわりょうさんと、言語学者の
川添愛さんの対談集。面白かった
確かに「深まる」のは秋だけ。
「夏が深まる」とは言わない。
「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
グルメリポーターが
トマトのパスタを食べた時に使う
「あまりトマトトマトしていなくって、
あっさりしていておいしいです」という
表現の箇所に、「トマトトマト?」
なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
ないですよー(笑)
もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
面白かった。
読んでいると、普段耳にし -
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アッシジの聖フランチェスコの聖遺物を巡る謎と陰謀。
このジャンル(中世、キリスト教、異端、聖遺物)は大好きなので、あの川添愛氏が書いた初の小説ということで興味を持って読んでみた。読んでみて、特に歴史専門家でも無い日本人が書いたとは思えないほどの描写と内容に舌を巻いた。さすが川添さん。
聖遺物と言うとエリス・ピーターズの「修道士カドフェル」シリーズ、修道院や異端審問はウンベルト・エーコの「薔薇の名前」、映画では「ブラザーサン、シスタームーン」などを思い出した。
ミステリー仕立てのストーリーも面白く、登場人物も主役のベネディクトがイケメンというところが今どきかな。
700ページを超す長編なので -
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ネタバレ面白かった!
会話できる人工知能が開発されるまでにぶちあたる壁について動物たちのお話を交えて解説してくれる本。
お話のパートがいちいちユーモラスでよかった、イタチもまわりの動物もちょっと性格が悪いところが愛せる。
2017年著の本なので今の一大生成AIブームより少し前に書かれている。これ今のChatGPTはどう乗り越えてる問題なんだ?と思って本人に聞いてみたところ、学習方法の大枠はこの本に書かれているようなことと同じで、ただインターネット上のデータ収集の方法がよりパワーアップしたという感じだった。
意図を推測しているだけであって理解しているわけではないとchatGPTも言っていた。
結構お -
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比較することで、異文化への理解はより深まるし、自分の文化についても発見がある。文化のなかでも、この本は言葉に着目しているのだが、言葉はまさに今このときも新しく生まれたり、変化したりしている「文化」を感じることができて興味深い。
そして、著者(とくにふかわりょうさん)が、何よりも言葉の変化をフラットに受け止め、温かく見守っている感じが良い。言葉が大好きな人って、誤用に対して厳しくパトロールしたりする人もいるのだけど、そうではなくてほんとに大好きで、ずっとそのことを自分なりに考えて、専門家に出会ったときに「やっと話がわかる人に会えた!」という喜びが爆発する感じが微笑ましい。ちょっと『ブラタモリ』の -
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バーリ・トゥードとはポルトガル語で「何でもあり」の意味。格闘技界隈では総合格闘技ということらしい。本のタイトル「言語学バーリ・トゥード」とは担当編集者が「何でも書いてもいいですよ」と答えたことに端を発するとか。川添先生のプロレス愛溢れる言語学エッセイはプロレスを知らなくとも楽しめます。イラストも最高です!背表紙の「AIマスク」はおそらく川添先生と思うが、「アイ」なのか「エーアイ」なのか論争も起こりそうである笑
この本が好きな方は川添先生の「日本語界隈」を読むことをオススメします。「街で見かけた変な文」を娯楽として成立させたいなんてふかわりょうさんが泣いて喜びそうです -
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なぜ秋だけ深まるのか?
なぜ昼だけ下がるのか?(昼下がり)
冬将軍はいるけど、夏将軍はいない。
「〇〇感」「〇〇界隈」の持つ曖昧さ。
「トマトトマトしてない」という謎の繰り返し言葉。
「ナウい」は死後だけど、「ダサい」は生き残っている。
「忖度」は本来「相手の気持ちを推しはかる」というポジティブな意味。
など、普段何気なく耳にしたり使ったりしている日本語が、言葉に敏感なお二人の会話によって、「そう言われてみれば、なんでだろう?」「確かに不思議」と気になってくる。
変な言い回し…と思っていたけど、思わず言ってみたくなる言葉も、たくさんある。
この本の中で、正解は出ない疑問も多いけれど、言葉を研 -
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相変わらず面白い。
自分が考えてもみなかったトピックもある。
その一つが「死語」であるかをどう判定するかという問題。
たしかに、若い世代には古い言い回しをしてもキョトンとするだけ。
それは100年前の語句だからでも、10年前に流行ってすたれた流行語でも同じこと。
古い流行語が若い世代にリバイバルする現象は、私自身見聞きする。
例えば今の十代の子どもたちは「よっこいしょういち」を意外と知っていたり、使っていたりすること。
横井庄一さんのことなど知らないだろうに。
「古い言葉=イタい言葉」が成立するのは、流行時を知っている人だけだというのだ。
倒置文(後置文)の2タイプの話も。
・古い情報を後 -
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BSテレ東『あの本、読みました?』で話題となった本書は、言語学者・川添愛さんとタレント・ふかわりょうさんの対談集です。話し言葉や書き言葉に少しは気を遣っている(つもり)からか、なかなか興味深く読むことができました。
4章構成の対談にふかわさんの短編小説が加わっています。対談は、大体ふかわさんが言葉に関する疑問やモヤモヤを投げかけ、川添さんが丁寧に共感しながら解説を返してくれ、いい塩梅です。2人の会話は留まることを知らない程続きます。
川添さんの分かり易い説明も感心しますが、いやいやふかわさん、恐るべしでした。日本語の言葉や慣用句が大好き、芸人としてネタの一語一語にもこだわり、川添さんへ