川添愛のレビュー一覧

  • 聖者のかけら(新潮文庫)
    最高にスリリングなミステリー!
    キリスト教内の複雑さや歴史について凄く勉強になりました。
    登場人物も魅力的で、主人公のベネディクトが精神的に成長していく様子にも心動かされました。
  • 世にもあいまいなことばの秘密
    身の回りの事例を広く拾い集めて、わかりやすく言葉の曖昧さについてまとめてあった。「広く」の範囲もずいぶんなもので、日常会話からネットミーム、芸人のネタ、戯曲まで、川添氏の守備範囲が本当に広い。日常に潜む言語の曖昧さは「ワハハ」「おい」「いやいや」と、適当に流すか、流さなくても説明できないことが多いの...続きを読む
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    人が話す言葉の意味や意図を機械が正確に処理するためにはどんなハードルがあるかを、一つずつ順を追ってわかりやすく、しかも物語(おはなし)仕立てで楽しく、説明してくれている。これを読めば、一世を風靡している大規模言語モデルのAIと言えども、それがどんなに進化したとしても、できること(内容・分野・場面)は...続きを読む
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    意外と簡単なこともAIにはわからない、どころか知性があるかは推測しかできないんだなぁという感じ。多分それが合ってるのかもしれない。
  • 世にもあいまいなことばの秘密
    「頭が赤い魚を食べる猫」
    これだけで腹抱えるほど笑うことになるとは誰も思わない。
    途中までは、曖昧な文章を多面的にとらえないで自分が意図した意味が正しいというのはけしからん!とか思ってた。でも読み終わる頃には曖昧な日本語オモロいwマジ最高wwwってなったので、べつに正確に伝わらない文章にいちいち苛立...続きを読む
  • 世にもあいまいなことばの秘密
    「七割以上の問題」を取り上げているのがすごい。何度もゆっくり読めば違いがわかるのだが、すっと読んでしまうとなかなか把握できない。今年最後に出会えた良書。
  • 世にもあいまいなことばの秘密
    国語の副読本にしたいと思いました.あいまいな言い方を平気で使う人に是非読んでいただきたいと思います.
  • 言語学バーリ・トゥード
    分かりやすく興味深い内容だった。助詞の「は」と「が」の使い方については、前後の名詞の関係が随分と変わってくるという説明があり、とても納得した。会話のほとんどが雰囲気で成り立っているのだなと考えさせられた。
  • 言語学バーリ・トゥード
    東大出版会がだしてる広報誌に連載されてる言語学コラムを書籍化したもの。
    言語学専攻としてはめちゃくちゃ面白かった
    「言語学者は日本語の誤用に厳しそう」とか「恋人はサンタクロース」「恋人がサンタクロース」どっち?とか、わかるーーってなったりなるほどーってなったりするし、砕けた感じの文体だから読みやすい...続きを読む
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    うちの娘は語学が好きである。英語とか古文とか、文法の勉強自体が好きらしく、活用とかイディオムとか覚えたりが苦でないらしい。
    これは語学は仕方なく学ぶものでそれ自体はめんどくて仕方ない、という私とはえらい違いである。
    したがって、というか娘はなんとなく自分を文系と思っているようなのだが、いよいよコード...続きを読む
  • 言語学バーリ・トゥード
    (言語学)の勉強する振りして実はただクスクス笑いたい、つまり私は真面目で意識高い系で勉学に励むんですってスタンスを保ちつつ漫画読みたいようなヒトに向けられた本です。
  • 言語学バーリ・トゥード
    「言葉」とその周りにあるあらゆる情報を(推測を含め)分析するとこんなに面白いんですね。私も、恋人「は」サンタクロースだと思い込んでました。著者のキャラも相当面白いです。何回か思わず吹き出してしまいました。round2待ってます。
  • 言語学バーリ・トゥード
    ソシュールに関する小ネタを探して、必要があって読みました。川添さんの本は初です。
    ところがどっこい。ソシュールさんはちぃ〜とは出てくるが、良い意味で想像を裏切られました。
    当初の目的は果たせそうになかったけど、普通に面白くて読んでしまった。
    軽妙な語り口調、何かどこかで読んだことがある感じだな〜と思...続きを読む
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)
    普段意識をしない言葉使いや、言語化して説明が難しい話し言葉、書き言葉を丁寧に解説された良書。専門的な内容を一般の人にわかり易く伝えて頂くことに徹してあり、文章1つ1つが極めて丁寧に記述されている。後段に「言語の難しさはその知識が個人的なものであると同時に公共的なものである点」との視点には大いに感服し...続きを読む
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)
    尊敬する翻訳者さんの紹介で購入。言葉遣いの「違和感」を明解に説明してくれる良書。わかっていたはずの「正しい言い回し」がなぜ正しいのかが理論的に分析され、すっきりと腑に落ちる。日本語を書くこと、話すことを仕事にしているすべての方におすすめできる本。
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    ChatGPTやSiriの音声認識とか原理について、非常にわかりやすく、勉強になる本。人間とは何か、言語とは何か。突き詰めると、会話は結局、パターン化され規則性のあるインプットとデコード、アウトプットで成立する事が分かる。

    私たちの会話の中で重要な雑談。6割が雑談であると言う調査結果もあり、その中...続きを読む
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    言語学者である著者が言葉を理解することの複雑さとAIで克服することの可能性を分かり易く解説した良書。ChatGTP等の生成AIが一斉を風靡している今こそ、言語・言葉の本質を理解することの必要性を認識した。地に足のついた議論に必要な考え、理解をストーリー仕立てで誰にでも判るように説明されており必読の一...続きを読む
  • ふだん使いの言語学―「ことばの基礎力」を鍛えるヒント―(新潮選書)
    自分の経験では、言語学の本は以下のパターンがある。
    ①真面目な人が、真面目になって書いた
    ②真面目な人が、面白いと思って書いた
    ③面白い人が、真面目になって書いた
    ④面白い人が、面白いと思って書いた
    川添氏の④を読んだ後に、この③を読んだので、諸所の表現から④を思い出してしまい、①にも読めそうな③な...続きを読む
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    今まで読んだ技術書で1番レベルに面白く驚いた。
    今まで曖昧だったことが、言語化されて細分化されていくことがとても痛快で面白かった。
    ここまでわかりやすく書いた作者さんの力が素晴らしいと思う。
    まるで解決しそうなのに次々と問題が押し寄せるさまが面白く、言語処理がどれだけ難しいことなのかわかった。
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
    面白さと、難しさを紹介してくれる稀有な本であった。

    但し、2017年出版の本であり、やや内容に古さが感じられたのは、この分野の進歩が早い証か。