川添愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プログラミングを学習しているうちに、大学で勉強しなかった情報科学について学びたいと思い、本書を初めの1冊をしようと思った。本書は少年と妖精による対話形式で書かれていて中学生でも興味があれば理解できる内容だと思う。
コンピュータを知る上で、基本は0と1のみで情報を処理しているという所から始まり、電気(電子)の力で0と1を操ることで計算をし、プログラムの仕組みを使って複雑な計算(命令)を行えるようにしているのがコンピュータであるという流れで説明されている。大雑把な仕組みの基礎を理解する上ではとてもわかりやすいと思う。
今後はこの前提を元にもっとCPUや周辺機器、プログラム実行の中身などにも注目しながら挫折しない程度に本のレベルを上げていこうと思う。 -
Posted by ブクログ
ふだん何気なく使っている「言葉」。そうして何気なく使っているのに、うまく使いこなせなくて困る「言葉」。なぜ使えるのに使いこなすのは難しいのか。
まえがきによればこの本は『理論言語学の入門書ではない』とのことだが、無意識な言葉の操作というのはどういうことかを言語学の観点から解きほぐす内容となっている。
この本の意図するところは『自分の中の「無意識の知識」を意識し、その中にみられる傾向や法則性をつかむことだ。そうすることで、「他人が自分の言葉をこのように解釈するかもしれない」とか、「自分のこの言い方は不自然に聞こえるかもしれない」などといったことに気づく機会が増える。そうなれば、別の言い方を考えたり、用例を調べたり、他人の意見を参考にしたりする機会も増え、状況に合った「最適解」が見つかる可能性が高くなる。」
つまり「正しい言葉」を学んでマウントを取る、ということではなく、より謙虚に言葉と向かい合うきっかけを作ることを意図している。「言葉と向かい合う」ためのヒントとして、ふだん使いの言葉の要素を理論的に分析し、一般的に自然に正確に伝わりやすい言葉・文章とはどういうことか、が考察されており、興味深い。
意味とはなにか、文法とはどういうことか、その無意識にうまく解釈を重ねていく自然言語の奥深い世界に触れると、人工知能における”ふだん使い”に耐えられる言語処理の困難さにも気づかされる。 -
Posted by ブクログ
コンピュータの仕組みを3つの視点から答える本。その3つとは、
1.数字(特に0と1)を用いて言葉や、音、色などの情報を表すことができる。
2.電気回路で論理演算を表現する
3.アルゴリズムを実装する
である。以下メモ
1.
・位取り記数法の導入によって数の大小比較が視覚的に有利になり、僅かな記号によってどんな数でも表現できるようになった。また、筆算がしやすくなり、代数学が発展した。
・2進数の数字を文字や色などに対応させる(コード化)ことで様々な表現方法を獲得した。
2.
・ブール代数によって推論を計算に落とし込むことができ、電気回路と対応させることでコンピュータが発展した。
3.
・計算の手順を順番に書いたものをプログラムと呼ぶ。 -
Posted by ブクログ
改めて、”母国語”と言うのは、すごいものだな、と思った。
言語学の本を読んだ後で、この感想とは、自分の語彙の無さに呆れてしまうが、でもやっぱり、すごいのだ。
著者が理論言語学の研究対象が『私たちの無意識の言語知識である』とおっしゃっているのだが、この”無意識”と言うのが、日本語を母語としていない人にとって、いかに難解であるか。本書の中で、沢山、具体例が上がっており、それを改めて著者の解説とともに読むと、こんな曖昧なこと・膨大な量を、日々の会話で瞬時に判断していたなんて、と驚くのだ。
・・・とここで一旦ブレイクし、面白かった具体例など、かなり長文で記入し、更新をかけたらエラーになって追記した部分が全部消えた(涙)さすがに再度書く気にはなれず断念。再読の機会があれば、また気になったところを書き残すこととしたい。 -
Posted by ブクログ
自然言語処理について、小説形式で、面白おかしく学べる本。
小説形式とは言え、自分のような素人には結構骨太な内容。
しっかり考えながら、読み進めないと、読み切れません。
一方、この分野をここまでかみ砕いてストーリーにして下さった
著者には感謝と尊敬の念を抱かざるを得ません。
この人、スゴイな。。
「最近、AI(機械)が人間のできることをどんどん奪っていく」といった
ホラー・ストーリーを至る所でよく聞くようになりましが、
現時点でAI(機械)に何ができて、何ができないのかを正確に知っておくことが
未来への備えの第一段(ファースト・ステップ)なような気がします。
チェス・将棋・囲碁では、プロが機械に勝てなくなりつつある昨今、
人の言葉を理解するロボットは作れるのか?
こういったことに興味のある人は読んでみると、とても楽しめるのではないかと思います。
改めて、人間ってすごいな、ということと
特に日本語って、ややこしい(誤解を生じやすい)、
そして、今は機会に限界があれども、いつブレイクスルーが起こってもおかしくない時代の流れの速さ、
そんなことを考えながら楽しませてもらいました。 -
Posted by ブクログ
人間と自然な言葉のやりとりができるAIが登場していますが、「果たしてAIは言葉の意味を理解しているのかどうか?」という疑問について深掘りした1冊です。
現在のAIは「こういう単語や語句の後には、このような語句が続くことが多い」といったように統計的に解析して言葉を発しているようです。これを「言葉の意味を理解している」と言って良いかどうか、微妙な問題です。
その辺りの議論を正確に進めるために、本書は「言葉の意味とはどういうことか」という点、「人が言葉の意味を理解するとはどういうことか」などAIの議論をする前に一歩下がって、まずは「人間が言葉をどう理解しているのか」という点について言語学者の著者が分かりやすく述べています。
「意味→単語や文そのものが表す内容」、「意図→話し手が聞き手に伝えたい内容」といった定義づけや、子供の言語習得に際して文法などの知識をいかに習得していくのか、といった言語学の興味深いトピックスも登場しています。
私たちが日常会話でスムーズにコミュニケーションができている背景には、言葉の意味だけではなく文化や常識といった広い共通認識がベースになっていて(例えばある文脈で”あがる”という動詞について、「上昇する」のか「緊張する」のかどちらの意味か)、無意識のうちに瞬時に様々な情報を取捨選択したり推測したりしながら(”水を下さい”と言われた時、飲み水なのか、その量はどれぐらいか、熱いのか冷たいのか等)会話をしているという指摘は”なるほど”と思いました。そういう言葉の背景全てを処理できて初めて「言葉を理解できた」と言うのならば、”AIが言葉を理解する”というのはまだまだ先のように思います。
AIの性能が日々向上している今こそ、人間のこういった能力について改めて考えなおすのは非常に重要だと感じます。そのようなきっかけとして、大変分かりやすい文章で書かれている本書はおすすめの1冊と感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数学の知識を物語の中で学べる作品となっています。私はこのような作品を今まで様々なものを読んできましたが、本書はその中で、最も「カッコいい」作品でした。設定は理解するまでに時間がかかりましたが、一度理解してしまえば手に汗握るストーリー展開や数学に詳しく無くても「なるほど」と言えるものばかりでした。
本書で私が最も感動したのは大学数学レベルの領域や、未解決問題も取り上げられているのにもかかわらず、そのほとんどが四則演算に知識で理解ができると言うことです。そしてこれらの説明が淡々と方られるのでは無く、方法や答えに物語としての意味が関連づけされていることで、より興味をそそられました。
例えば物語の最後に語られる「コラッツの予想」これは未解決問題です。内容としてはどんな数もたった2つの作業を繰り返すことで1になるというものです。ここまでは多くの数学書で語られていることですが、その1がただの数字では無く「最高神の数」であると語られています。こういった表現をされると数学的な美徳だけで無く物語としてのロマンも感じられ、様々な面から本作品を楽しむことができました。