川添愛のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
3.5かなぁ。新刊発売時に気になってたが、タイミング悪く、今読むに至る。内容は作者が雑誌で掲載しているコラムからの抜粋?で、言語学について雑学混じりに解説しているので読みやすい。
「白いギターの箱」と言われたら、白いのはギターなのか、箱なのか?という問いも、言われてみたら確かにどっちとも取れるから面白い。また、表紙にものっている「恋人(は/が)サンタクロース」の勘違いも、見事に自分自身がしていたのが、興味深い。
筆者曰く、名詞➕名詞の文の場合、◯◯(は)◯◯という風に(は)を使う事が多く、(が)を使った文章は珍しいという事が誤解の原因らしい。自分で書いてて理解しにくいので、興味ある人は是非本書 -
Posted by ブクログ
日本語を【自然現象】として観察し、「それらの現象が存在するのは、私たちの無意識の知識がこうなっているからだ」という仮説を立て、それに従って理論を作り、現象を説明しようとする理論言語学の本。
人が何年も母国語を使うと無意識の知識が備わってくることは、外国語を学んでいると実感しますが、言葉が【自然現象】だという発想はなるほど確かに。
超難しい日本語を、母国語だから無意識レベルで使ってるけど、それでもややこしい間違いはよくあります。そんな日常遣いで発生する日本語の違和感を、置き換えたり何かに当てはめてみたりしながら根気よく解きほぐしていく。言語学者って根気強いのね、私は途中我慢できなくて読み飛ばし -
Posted by ブクログ
美しい水車小屋の娘
今はもう動かないおじいさんの時計
これら二つの文章は、形容詞がどちらの名詞を修飾しても「雰囲気」として許容できるアート性がある。しかし、美しいのは水車小屋?それとも娘?など、明確にしなければ、正しい理解には及ばない。一意に決まる日本語を使うか、曖昧さを残すなら「文脈」で読み解くしかない。例題はどちらでも良いという仕掛けにも読み取れる。そういう内容を楽しく伝えてくれるのが本著。著者の川添愛はプロレスが好き。きっと授業も面白いだろうなと思う。
で、問題は「文脈」だ。発言者の個性や脚本の流れ、前例や歴史認識なんかも含む「文脈」だ。英語は多民族で扱うから文脈依存度が低く、明確。 -
Posted by ブクログ
AIとは、人間には不可能な全知に近い領域から、その対象にとって最も合理的な最適解を導く事の出来るツールと言える。桁数の多い暗算は人間には難しいが、計算機は即答だ。同様に、数字による規則性ではなく、言語による記号接地、つまり現物と言葉を対にして紐付け、概念にも言葉を当てはめ、自然言語をマスターした上で、それらの動きや関係性を考慮できるなら、圧倒的に人間を凌駕する。大企業の社長が企業全体のリソースや活用策を把握する事は難しいが、AIは可能だ。
「押すなよ、絶対に押すなよ」
この文脈は最後までAIには分からないが、分かる必要はない。ここが人間とAIの境目であり、皮肉や嫌味、ギャグや曖昧な表現は、不 -
Posted by ブクログ
ある日突然、人間の元にコンピュータをどうやって作ったか教えてほしいと妖精が現れた。
コンピュータに詳しい人間と妖精の会話形式でやさしくしくみを教えてくれます。
第1部では、数字と数の違いから二進法の説明を図で分かりやすく。
nが1以上の整数の場合、n桁の二進法の数字は、2のn乗個ある。
二進法の数字は0と1しか使わないけど、桁が長くなればいくらでも大きい数を表せる。
二進法の数字が2の7乗個、128個あれば、英語のキーボードで打てる数字を全部区別できる。ASCIIコードではAは1000001。
「ビット」は、二進法の1桁、1か0で表せる情報の単位。
「バイト」は、二進法の8桁で表せる情報 -
Posted by ブクログ
コンピューターというより、プログラムがどう動いているのかについて初期的ながら非常にわかりやすくまとめてくれている本作。
コンピューターの誕生には以下の3点が大きく貢献している。
①我々が使用する十進法の概念を、電気のオンオフで表現できる二進法に変換したこと
②数字だけでなく論理式(A=B、B=C→A=C)を数式に変換したこと
③電気のオンオフを電子回路→真空管→半導体という技術進化でより低コストで高速に実行できるようになった
コンピューターの開発者はノイマンと言われているが、彼がコンピューターを開発するまでに、数多くの偉人たちの苦闘があったことも、本書では触れられている。
この感想はとて -
Posted by ブクログ
「言葉がわかるとはなにか?」という日常の生活の中ではあまり問わないことを、最前線の研究をベースに普通の人にも考えてもらおうとする意欲的な一冊。家の中で家電は「加熱が終わりました。」とか「お風呂が沸きあがりました。」とか話しかけてくるし、車の中でもナビが道順をめげずに伝えようとしてくれます。こちらからもスマホやエコーに、ついつい話しかけているし機械とコミュニケーションしている量は、知らず知らずのうちに上がっています。著者は理論言語学を学び、自然言語処理に取り組んでいる研究者とのこと。東ロボプロジェクトにも参加されていたらしいです。そのプロジェクトから生まれた新井紀子さんの「AIvs教科書が読めな
-
Posted by ブクログ
AIと言語学の入門書。とっても読みやすいので、中高生が読むのにはちょうど良さそう。
国語学研究室出身者には聞き慣れた話が多かった。ウナギ文とか日本語の「ん」の音韻と表記の問題とか。そういや、そんな話もあったな、と。
ひとつ前に『14歳からの哲学』を読んでたからか、「意味」や「意識」の定義の難しさがある程度腑に落ちていたので、「AIが私たち人間と完全に同じ仕方で言葉を理解」する日は、まぁ、まず来ないだろうという筆者の考えには賛成。あくまでもAIは道具にとどめておくのが賢明だろう。
で、こっからは、杞憂。
仮に人間と同じように思考できるものを作っちゃったらそのAIには人権が発生してしまう。そうなっ -
Posted by ブクログ
題名が気になったので、購入。
指輪物語?ハリーポッター?のようなファンタジーの展開で、妖精が出たりとハリウッド映画を見ているような雰囲気でした。ただ、正直無理やり「数字」の要素を入れたように感じました。
この本の特徴は、横読み(左→右)で約300ページ以上ですが、精神的には倍以上のボリュームがあるように感じました。説明の部分が多く書かれていたので、そう思ったのかもしれません。
要約すると、ある世界では、人々にマイナンバーが与えられている。蜂の毒によって喰数霊となり、特定の人を襲うというもの。蜂の毒は素数蜂と呼ばれ、異なった数を調合することにより、特定の人を襲うことができる。
それを企んでいるの