川添愛のレビュー一覧

  • 数の女王

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    数学の知識を織り交ぜたファンタジー作品。神や権力者、戦士をとりまく筋書きが稚拙な感じもあるが、登場人物が固有の数字に置き換えられ、力や魔力を発揮するといった展開が面白い。素数やフィボナッチ数など昔習った事柄が、なつかしく思い出された。力作だと思う。

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    2020年01月13日
  • 数の女王

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    数字の持つ「神秘的な」特徴はそこに神や妖精の存在を、感じさせる。小説、しかもファンタジー小説のような体裁でこのようなストーリーが現れるのは必然なのかもしれない。フィボナッチ数、コラッツ予想、などが題材に使われる。

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    2019年11月04日
  • 数の女王

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    数字の数学のトリビア的な面白さと,登場人物の個々に割り当てられた数をそれにうまく合わせて能力を当てはめているのが凄い!「巡る数」のビアンカには驚いた.ストーリーも数学的な奥深いところと並行して進むのが楽しかった.

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    2019年10月30日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    働きたくないイタチって誰? 他ならぬオレやアンタだよ。でもそれあんまり関係ない。
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    もうAI本飽きたよね。

    ではこの本はつまらないかって? 否。

    AIでどう堕落するか、失敗するか、それを動物の森(じゃないか)の住民たちが代弁して、少しずつすすめていってくれる物語、なのだ。

    最近電子書籍ばかり買っていて、この本が手元に届いたときに、装丁の美しさに息を呑んだ。いや本当は呑まなかったが、綺麗だなーと思った。

    僕は本にそういう機能は求めていないが、本以外には求めている。愛でたくなる、ということは大切なことだ。愛でなくていい本が多いから電子書籍に流れてしまうのだ。

    そういうことはさておき、内容はどうか。冒頭のつかみはよい。便利なロボット、ようするにAIがどう生活に受け入れられそうか、ということが明るく楽しく描かれている。もちろんそれは、明るく楽しいばかりではないのだけれど。

    言葉がわかるとは、ということを分解して整理する。「ん」という音が、文字にしたら「ん」でも、唇が閉じる感じのそれと、口の奥が締まる感じのそれとは違う。だから本当は声としては違うものだ。さあそれが機械にわかるのか。

    どうもわかるらしい。

    でも聞こえるだけではダメ、応答が出来なくて。

    どうもできるらしい。

    だが言葉は難しい。ディープラーニングで囲碁の新定石が生み出せても、言葉をちゃんと理解して、こころの動きを掴むことなどは、まだまだ先の話なのだ。だと思うけど、とにかく本書に散りばめられている版画が、いろんなことを、まあいいか、と溶かしてくれるのだ。

    どうだ、この感覚は。

    丁寧に書いてあるし版画もいいし装丁もいい、だが一番疑問だったのは、この本はいったいどんな人向けに書かれているのだ、ということだった。中高生から大人まで、人工知能のわかり方を伝える、ということだったけど、こりゃ実はかえって難しいのでは。

    まあ、AI本はあんたの仕事なくなるぜ的なものが多いなか、ぜんぜん違うアプローチで、終始あったかい感じだったので、僕は、好きです!

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    2022年06月01日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    まずタイトルと装丁が秀逸。内容も「寓話」と「解説」が交互に並び、直観と論理の両面を相互チェックするかたちで理解が進む。文章も極めて平易で一気読み可。中学生くらいの子供なら十分読めるのでは。言語処理について現在の人工知能ができること/できないことがわかるのはもちろんだが、それを通じて我々が現に操っている言語の面白さ/不思議さにも触れることができる。

    本書では、現在主流である「ビッグデータ」を利用してのAIを用いた言語処理の限界と、それを乗り越えることの困難さ(システムの無矛盾性に関するゲーデル的命題を思い出した)が提示されている。どれもなるほどと思えるものだが、ここではたと思い至ったのは、不完全なロボットの言語を、人間の方が「学習」し、「共感」して「理解」できるようになるのではという疑問。いかにAIの用いる言語が人間にとって間違いだらけで不十分でも、それを理解すべく我々人間のほうが変容してゆく可能性があるのではないか。我々が異文化を理解するとき、まずはその言語理解に端緒を求め、行動に反映させることが多い。それと同様、人間の方がAIの言語を受容し思考様式を理解することで、行動様式を更新していく。そこではAIがあたかもこれから新たにコミュニケーションを開始すべき友人や恋人のように扱われるのではないだろうか。本書で言語と人間の能力の底の知れなさに触れるにつれ、そんなイメージが浮かび上がってきた。

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    2021年10月31日
  • ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学

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    月一の読書会 課題図書

    〈AIによる言語理解の課題を、理論言語学の視点から解説。〉

    言語についての視点から語られていて 興味深かった

    機械の言葉からヒトの言葉を見つめなおそうという趣旨だった

    私たちの日常にすっかり入り込んでいるAI
    もう後戻りはできないのだろう

    研究者たちが警告を鳴らしている
    ヒトの上に立つAIの時代はそこまで来ているのだろうか

    高齢者が多い読書会だが コンピューターに詳しい方
    スマホも持っておられない方
    様々な意見が出て時間があっという間に過ぎた

    ≪ 惑わされ 機械の言葉の 魔法浴び ≫

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    2026年10月22日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

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    あいまい表現の見本市であり解説書
    戯曲 通達に出てくるプティデペという架空言語はとても分かりやすい例だった

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    2026年10月19日
  • 日本語界隈

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    対話形式なのが苦手なのもあって、期待してたのと違ったなぁ
    界隈…の域を出ないというか(その点はタイトルに偽りなしか)
    p82で川添さんが「トホホ」とかは、実際に言ってる人、見たことないですけど。
    からの
    p201でふかわさんが「トホホ」を2回も言ってる(テイ)なのは、まぁ「トホホ」とは言ってないんだろうな、が透けて見えてなんだかなー

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    2026年10月10日
  • 言語学バーリ・トゥード

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    言語学についての内容を期待すると肩透かしをくらう。が、世の中の言葉に敏感になることの面白さを伝えてくれている。

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    2026年09月11日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

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    ネタバレ

    日本国って本当に難しい。話し言葉(イントネーション)や句読点の場所で全く意味が変わるとこ、外国人は余計難しいよね。

    シャーク関口ギターソロ教室。ワロタ。

    見たことないけど、ロバートの秋山が口ギターをやってるのを、習いに来たヒロシがボーッと見る様子が目に浮かび笑えた。ネタがみたい。

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    2026年09月09日
  • パンチラインの言語学

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    超有名セリフだけが名言じゃない。言語学のメガネで解き明かす、サブカル名言の構造

    要するに「名言」を意味するパンチライン。本作は、漫画・映画・ドラマなどに登場する印象的なフレーズを、言語学という学問の観点から大真面目に紐解いていく一冊です。

    普段何気なく楽しんでいるエンタメ作品のセリフが、言語学的にどのような仕掛けや構造によって私たちの心を揺さぶっているのかが丁寧に解説されており、「世の中には言語学という面白い学問があるんだなぁ」と純粋に感心させられます。サブカルやエンタメが好きな人であれば、知っている作品やフレーズにいくつも遭遇してニヤリとできるはずです。

    ヒップホップやラップバトルで多用される「パンチライン」という言葉。日本語ラップ史に燦然と輝く「俺は東京生まれHIP HOP育ち 悪そうな奴は大体友達!」レベルの一文ありませんでした。(HIPHOP界隈の方々はこのパンチラインをなかなか超えられない)

    ■引用
    「新しい」の読みた方が「あらたしい」から「あたらしい」に変化してそのまま定着する

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    2026年09月01日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    【「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方】

    コミュニケーションでも大切なことが書いてあって勉強になりました!
    語彙を増やすとコミュニケーションも円滑になるんだと改めて感じた1冊。

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    2026年08月29日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

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    「この先生きのこるには」
    「冷房を上げて」
    あなたはこの文をどう読みますか?


    日本語って勘違いしやすい言語なんだなーと思った。
    「てにをはがない文」や「ら抜き言葉」みたいなことが書いてあるのかなと予想していたけど、「○○詞」とかを使って結構本格的に解説していた。

    日常の会話って案外憶測で進めてるんだよね〜
    指示代名詞とかって急に言われても分からないと思うけど、それまでの会話とか物があればどれを指しているかは分かる

    自分はあまり混乱させるような文にはしてないと思ってる(ていうか思いたい!笑)けど、この本を読んで改めて気をつけなければ!と決心しました…

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    2026年08月04日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    川添さんの著書の中でも、とても気を使って丁寧に書かれている印象で逆に落ち着かなかった。不思議。内容は納得。

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    2026年07月25日
  • 言語学バーリ・トゥード

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    【言語学そっちのけでプロレスだった件】

    言語学というとお堅いイメージがあったが、タイトルに「バーリ・トゥード」とある通り、何でもありの言葉にまつわるエッセイだった。

    読み進めると、「これ本当に言語学の本だよな?」と思うほど昭和のネタが満載!特にプロレスを語る文章の熱量は、この酷暑よりも熱っつ、、熱っつ、、で、「言語学はどこへいった?」とツッコミたくなるほど。

    でも、このプロレスネタが見事にツボにはまった。あのラッシャー木村とアニマル浜口が敵地に殴り込んできた際のマイクパフォーマンス、伝説の「こんばんは事件」。あの「こんばんは」が言語学的にどうおかしかったのかを大真面目に議論しているのがとにかく笑える。

    そういえば当時、学校でめちゃくちゃ流行ったのを思い出した。あの拍子抜けの一言が、意外にも大インパクトを残してファンの心を掴んでしまったのだから、言葉とは本当に分からないものである。

    その他、藤波辰爾の「ドラゴン現象」やユーミンの歌、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂についても、面白おかしく言語学的に分析されている。なかなか興味深く、最高に笑える一冊だった。

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    2026年07月25日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    この本2026年度の中学受験でも採用されたらしい。
    わかってもらうための本を読みながら、どうしたら分かってもらえるのかを考えながら読んだ。

    わたしは、まず相手を分かろうとする気持ちが、自分を分かってもらうことになるのかなと思った。

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    2026年07月01日
  • 「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方

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    わかってもらう、には、伝える側の不空が必要なこと。

    言ったら伝わると思いがちだけれど、そうではないことを著者も大人になって学んでいったこと、

    そんな体験談も交えつつ、他者と意思疎通するさまざまな場面や観点から、

    かみくだいて書かれていました。

    読みながら考えさせられる。

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    2026年06月27日
  • 世にもあいまいなことばの秘密

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    普段、技術的な文章を書く際に曖昧さを排除することを心がけているので、うんそうだよね、という内容がほとんどでした。考え方のおさらいにはなりました。

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    2026年06月20日
  • パンチラインの言語学

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    ●パンチラインがなぜ印象に残るのか言語学の観点から分析した本。
    ●響く名台詞の言語学的な分析を知る。→終助詞「よ」「ね」や「そこ」「あそこ」などの微妙なニュアンスを習ったわけでもないのに日常的に使い分けているのって不思議だと思った。
    ●軽妙な文章が読みやすく、ただ読ませるだけでなくパンチライン(名台詞)を言語学的に分析するというテーマが興味深い。必ずしも名台詞かと言われると疑問があるものもあるが、その台詞に隠された言語学的特徴を元に、名台詞を名台詞たらしめている要素を窺い知れる本だ。特に印象的なのは、終助詞「よ」の話。「偉い人にはそれがわからんのです(よ)」は、テレビ版では「よ」があったのに、なぜ劇場版では消えたのか、言語学で分析されてみると、なるほどな~と納得。

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    2026年06月18日
  • 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット

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    働きたくないイタチが何でも理解出来るロボットを作って仕事をロボットにしてもらおうと企む話。
    本質は理論言語学をやさしく解説している内容なのだが、我々が意識せずに理解している「ことば」というのを、理論できちんと理解することがいかに難しいかがよくわかった。
    なぜ「イタチ」なのか、ということの意味も最後にばっちり判明できた。
    17年初版なので、AIはこれからという時期だったと思うが、その後の世間でのAIの広がりを考えると、この理論言語学もかなりすすんでいるのかもしれない。

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    2026年05月19日