川添愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある日突然、人間の元にコンピュータをどうやって作ったか教えてほしいと妖精が現れた。
コンピュータに詳しい人間と妖精の会話形式でやさしくしくみを教えてくれます。
第1部では、数字と数の違いから二進法の説明を図で分かりやすく。
nが1以上の整数の場合、n桁の二進法の数字は、2のn乗個ある。
二進法の数字は0と1しか使わないけど、桁が長くなればいくらでも大きい数を表せる。
二進法の数字が2の7乗個、128個あれば、英語のキーボードで打てる数字を全部区別できる。ASCIIコードではAは1000001。
「ビット」は、二進法の1桁、1か0で表せる情報の単位。
「バイト」は、二進法の8桁で表せる情報 -
Posted by ブクログ
コンピューターというより、プログラムがどう動いているのかについて初期的ながら非常にわかりやすくまとめてくれている本作。
コンピューターの誕生には以下の3点が大きく貢献している。
①我々が使用する十進法の概念を、電気のオンオフで表現できる二進法に変換したこと
②数字だけでなく論理式(A=B、B=C→A=C)を数式に変換したこと
③電気のオンオフを電子回路→真空管→半導体という技術進化でより低コストで高速に実行できるようになった
コンピューターの開発者はノイマンと言われているが、彼がコンピューターを開発するまでに、数多くの偉人たちの苦闘があったことも、本書では触れられている。
この感想はとて -
Posted by ブクログ
「言葉がわかるとはなにか?」という日常の生活の中ではあまり問わないことを、最前線の研究をベースに普通の人にも考えてもらおうとする意欲的な一冊。家の中で家電は「加熱が終わりました。」とか「お風呂が沸きあがりました。」とか話しかけてくるし、車の中でもナビが道順をめげずに伝えようとしてくれます。こちらからもスマホやエコーに、ついつい話しかけているし機械とコミュニケーションしている量は、知らず知らずのうちに上がっています。著者は理論言語学を学び、自然言語処理に取り組んでいる研究者とのこと。東ロボプロジェクトにも参加されていたらしいです。そのプロジェクトから生まれた新井紀子さんの「AIvs教科書が読めな
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Posted by ブクログ
AIと言語学の入門書。とっても読みやすいので、中高生が読むのにはちょうど良さそう。
国語学研究室出身者には聞き慣れた話が多かった。ウナギ文とか日本語の「ん」の音韻と表記の問題とか。そういや、そんな話もあったな、と。
ひとつ前に『14歳からの哲学』を読んでたからか、「意味」や「意識」の定義の難しさがある程度腑に落ちていたので、「AIが私たち人間と完全に同じ仕方で言葉を理解」する日は、まぁ、まず来ないだろうという筆者の考えには賛成。あくまでもAIは道具にとどめておくのが賢明だろう。
で、こっからは、杞憂。
仮に人間と同じように思考できるものを作っちゃったらそのAIには人権が発生してしまう。そうなっ -
Posted by ブクログ
題名が気になったので、購入。
指輪物語?ハリーポッター?のようなファンタジーの展開で、妖精が出たりとハリウッド映画を見ているような雰囲気でした。ただ、正直無理やり「数字」の要素を入れたように感じました。
この本の特徴は、横読み(左→右)で約300ページ以上ですが、精神的には倍以上のボリュームがあるように感じました。説明の部分が多く書かれていたので、そう思ったのかもしれません。
要約すると、ある世界では、人々にマイナンバーが与えられている。蜂の毒によって喰数霊となり、特定の人を襲うというもの。蜂の毒は素数蜂と呼ばれ、異なった数を調合することにより、特定の人を襲うことができる。
それを企んでいるの