長尾高弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとてもいい書籍でした。660ページ余りあってかなり重厚でしたが、それぞれの章が独立していてどんな順番で読んでも問題ないように想定されていること、見出しから内容が想像しやすいこと、どこから読み進めるべきかのガイドラインが巻頭に載っていることなどあって隙間の時間にどんどん読み進められました。
こういう書籍は自分のまだ知らない未来を想像し、準備するのに大変役立ちます。もちろん成功事例だけ見ていても視野は狭いですが、それでも自分の知らない世界のことやまだ訪れていない頃の世界のことを知られるのはとてもよいことだと想像しています。
末尾のMatzによるまとめもよい内容でしたね。普段Rubyを書いている身か -
Posted by ブクログ
本書籍は,仕事でのソフトウェア開発にまつわる,技術面よりは,それ以外の側面での,様々な事について書いています.読者層は,リーダー級のプログラマや技術職のマネージャ,経営者向けかなと思います.
本書籍は,初版は1987年のようで,33年過ぎた2020年時点では,本書籍で書いていることは,いくつかはテクノロジーが解決できているのもあると思いますが,多くは未解決と思います.
前述のとおり,本書はリーダ,マネージャ,経営者向けかなと思いますが,プログラマが自分自身の職場,または参画している(参画してきた)プロジェクトに,漠然とした疑問を持った時に読むのも良いと思います.
プログラマが,自分の居場所を良 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学習にはプランを立てる。
- 目次を読んで必要な技術を把握する
- OSSを読んで、各行を理解する
- 何よりも手を動かして学ぶ
- 何の役に立つのかをはっきりさせる
DBAにならなくても以下くらいは理解する
・バックアップの作成とバックアップからの復元の方法
・テーブルとスキーマの作成方法
・ストアドプロシージャーの作成方法
・テーブルのインデクシングの方法とインデックスの仕組み ・クエリー、挿入、更新などの基本処理を実行するための基本的なSQLコードの書き方
・テーブルの結合の方法
キャリアのために
・社会的な評価/ブランドを築く
・ニッチでもいいので専門分野を持つ
スペシ -
Posted by ブクログ
ほぼ全面的に同意できる内容だった。
・考える暇があったら仕事しろ?
・残業なんかくそくらえ
・早くやれとせかされれば、雑な仕事をするだけで、質の高い仕事はしない
・パーキンソンの法則は、ほぼ確実にあなたの部下には当てはまらない
・プログラマーはただ、仕事をするために身を隠す
・机の前に何時間座っていたかはどうでもいいことで、全神経を集中して仕事に取り組んだ時間が重要
・etc.
これらにピンとくるなら、読んでみて損はないと思う。
驚くべき点は、この本の初版が発行されてから既に30年が経っているという事だ。
もう一つの驚くべき点は、日本では今なお実現している企業はごく少数だという事だ。
一応 -
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Posted by ブクログ
偉大なアルゴリズムを以下の点で定義して、その定義に当てはまる9つの
アルゴリズムを紹介している
1.普通のコンピューターユーザーが毎日使っている
2.現実の世界の具体的な問題を解決している
3.コンピューター科学理論に関係している
9つのアルゴリズムは確かに普段はあまり意識せずに
使用しているものばかりだった
(最後の決定不能性:コンピューターが出来ないことについて以外は。。)
しかも平易な説明であり、具体的な比喩が多く使われているため
アルゴリズムのイメージがつかみやすかった
1.検索エンジンのインデクシング
2.Webページのページランク
3.公開鍵暗号法
4.誤り訂正符号
5.パター -
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読むのに1年程度かかってしまったが、素晴らしい一冊だった。
シンギュラリティ、コネクトーム仮設、人間原理、宇宙はコンピュータシミュレーション、といった様々な仮説をそれぞれ紹介するだけでなく一歩深堀していておもしろい。
AIに関する思索について、これまで読んだ中では最先端で、「意識」や「心」の正体にも腹落ちする仮説であり、もって人工生命の可能性をよりクリアに捉えることができるようになった。
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【目次】
・第1部 電気羊の夢
−第1章 「新しい心」の誕生
−第2章 ゴーストの森の生活
−第3章 機 -
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Posted by ブクログ
冒頭に書かれている「実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである」と書かれているとおり、人をどう活かすか、どのようにしたら活かせるか、いいチームを育てていくか、などなどについて書かれた本。 初版が1989年に書かれているということだけど、残念ながら今も人を交換可能なパーツとしてとらえ、プロセスで縛ればうまくいくという仕事の進め方をしているところが存在しているのではないかと思う。 中堅ソフトウェアエンジニア+ソフトウェアマネージャは読んでおくべき1冊であると思うけど、読んで何も変わらなければ先は暗闇でしかない。 ということで、とりあえず周りの人には薦めてお
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「アルゴリズム」という言葉は知っているが実際それがどのような処理をしているのかはまったく知らず、「コンピュータによる魔法のような処理」だと考えていた。
それがこの本を読んだことで、具体的なロジック(のさわり)は理解でき、魔法ではなく現実のものとして考えられるようになった。
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73
ディフィー=ヘルマン鍵交換
195
トランザクションとは、データベースへの一貫性のとれた状態にするためには全てが実行されなければならないデータベースへの一連の変更である。
データベースプログラマは、「トランザクション開始」のようなコマンドを発行してから、一連の相互依存する変更をデータベースに加え、最後に「 -
Posted by ブクログ
自動車部品メーカーのIT部門を舞台にした小説です。
この組織では以下のような問題を抱えていて、自分の職場状況と照らし合わせても他人事とは思えません。
・5分で済む変更のために20分かけて登録するのはアホ臭いと誰も使わなくなった変更管理システム
→何かを誰かが変えて何かが起こっても誰も状況を把握できない
・優秀な生き字引1人しか知らない部分の多いシステム
→開発でも運用でも生き字引に仕事が集中してボトルネックに
・障害など予定外の割り込み仕事に振り回されるスケジュール
→忙しさに追われ対処療法を繰り返した結果さらなる障害を引き起こす悪循環
・ただでさえ忙しいところに面倒を持ち込むセキュリテ -
Posted by ブクログ
二十歳過ぎぐらいの時にサラっと読んだ記憶があるが、その時はまるでピンと来なかった一冊。あれから十年近く経った今読むと、その理解度は(良くも悪くも)格段に上がったのは経験が無駄にはなってないという事だろうか。
本書を読んで最も驚く部分は、最近よく聞かれるホラクラシーだとかリモートワークだとかHRTだとかサーバントリーダーシップみたいな概念がまるっきり全部記載されている事だ。この本は約30年前に原著が出版されており、今回読んだ3版で追加されたのは最後の6部だけなので、持ち出す事例や訳のモダンさは変わったかもしれないが、そのエッセンス自体は変わってない事が伺える。この現実を噛みしめると、ソフトウェア -
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Posted by ブクログ
図解と比喩でわかりやすい、さまざまなアルゴリズムの概念。
アルゴリズムとあるが、具体的なコードの載った実装のための本ではない。
「わたしたちが日常的に用いる、具体的で、コンピュータ科学理論に関連した」アルゴリズムを、情報検索、情報通信から人工知能に至るまで9分野にわたって扱っている。
複雑になりがちなテーマについても、段階を踏んだ説明があり(公開鍵暗号とデジタル署名における指数南京錠、決定不可能性におけるイエスノープログラムなど)、
また適切な図解と比喩が理解を助けている(公開鍵暗号の絵具混合トリック、ページランクのランダムサーファートリック)。
以前から知っているアルゴリズムについても