長尾高弘のレビュー一覧

  • The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて

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    出版された年から数年経っているので少し内容が古いかと思っていたが、そういったことを感じさせない内容だった。

    間でところどころに事例も入っていて、AgileとDevOpsとCI/CDの関係性もこの本を通じてクリアになった。

    職場においてDevOpsは部分的には実践されているが、この書籍の内容をベースに改めて改善可能な点を探したくなるような一冊だった。
    チームで共通の理解にしたいと思える。

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    2021年03月07日
  • The DevOps 勝利をつかめ! 技術的負債を一掃せよ

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    IT業界で働く人は、ひとつの並行宇宙で進行しているような話として読んでみると面白いのではないか。VR転職というか、エアー出向というか。実際にはもっと行きつ戻りつ紆余曲折あると思うが、ひとつのケーススタディとしては申し分ないと思う。でも、アメリカって本当に最初グズグズでも「レジスタンス」よろしく各自の持ち分を相乗効果にしてけっこうとんでもないことを成し遂げてしまったりするんですよね。これは日本になかなかできなくて、最初のグズグズを見てバカにしてると最終的にはすごい成果を見せつけられて愕然とする、とか。

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    2021年03月25日
  • テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発 テストファーストによるエンジニアリング生産性向上

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    自由度が高く混沌としたテストの領域に対して、あのGoogleもチームごとに成熟度がばらばらで苦労しつつ、ツール開発などの試行錯誤を経て進化をしてきたことが知れ励みになる。
    それぞれの人が違う思想を持って、違ったアプローチでテストを良くしようとしている。現時点で銀の弾丸はなく、自らの組織に適したアプローチを模索していく必要があるように感じた。そういう観点で本書に掲載されたプラクティスを参考にするのは価値がある。

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    2020年11月23日
  • CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

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    ネタバレ

    とてもいい書籍でした。660ページ余りあってかなり重厚でしたが、それぞれの章が独立していてどんな順番で読んでも問題ないように想定されていること、見出しから内容が想像しやすいこと、どこから読み進めるべきかのガイドラインが巻頭に載っていることなどあって隙間の時間にどんどん読み進められました。
    こういう書籍は自分のまだ知らない未来を想像し、準備するのに大変役立ちます。もちろん成功事例だけ見ていても視野は狭いですが、それでも自分の知らない世界のことやまだ訪れていない頃の世界のことを知られるのはとてもよいことだと想像しています。
    末尾のMatzによるまとめもよい内容でしたね。普段Rubyを書いている身か

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    2020年10月09日
  • ピープルウエア 第3版 ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

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    本書籍は,仕事でのソフトウェア開発にまつわる,技術面よりは,それ以外の側面での,様々な事について書いています.読者層は,リーダー級のプログラマや技術職のマネージャ,経営者向けかなと思います.
    本書籍は,初版は1987年のようで,33年過ぎた2020年時点では,本書籍で書いていることは,いくつかはテクノロジーが解決できているのもあると思いますが,多くは未解決と思います.
    前述のとおり,本書はリーダ,マネージャ,経営者向けかなと思いますが,プログラマが自分自身の職場,または参画している(参画してきた)プロジェクトに,漠然とした疑問を持った時に読むのも良いと思います.
    プログラマが,自分の居場所を良

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    2020年05月06日
  • CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

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    ネタバレ

    学習にはプランを立てる。
    - 目次を読んで必要な技術を把握する
    - OSSを読んで、各行を理解する
    - 何よりも手を動かして学ぶ
    - 何の役に立つのかをはっきりさせる

    DBAにならなくても以下くらいは理解する
    ・バックアップの作成とバックアップからの復元の方法
    ・テーブルとスキーマの作成方法
    ・ストアドプロシージャーの作成方法
    ・テーブルのインデクシングの方法とインデックスの仕組み ・クエリー、挿入、更新などの基本処理を実行するための基本的なSQLコードの書き方
    ・テーブルの結合の方法

    キャリアのために
    ・社会的な評価/ブランドを築く
    ・ニッチでもいいので専門分野を持つ

    スペシ

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    2020年04月04日
  • ピープルウエア 第3版 ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

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    ほぼ全面的に同意できる内容だった。

    ・考える暇があったら仕事しろ?
    ・残業なんかくそくらえ
    ・早くやれとせかされれば、雑な仕事をするだけで、質の高い仕事はしない
    ・パーキンソンの法則は、ほぼ確実にあなたの部下には当てはまらない
    ・プログラマーはただ、仕事をするために身を隠す
    ・机の前に何時間座っていたかはどうでもいいことで、全神経を集中して仕事に取り組んだ時間が重要
    ・etc.

    これらにピンとくるなら、読んでみて損はないと思う。
    驚くべき点は、この本の初版が発行されてから既に30年が経っているという事だ。
    もう一つの驚くべき点は、日本では今なお実現している企業はごく少数だという事だ。
    一応

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    2020年01月04日
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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    基本情報試験の気分転換に読む。

    アルゴリズムそのものがわかる、というものではないが、今当たり前に動いているものの仕組みがどうなっているのかを理解するのにはわかりやすくていい本だと思う。

    ここで取り上げられている9つのアルゴリズムは今の情報社会を支える強力なシステムですが、どうしてその立場を得られたのかの便利さのエッセンスを平易な表現で解説してくれるので、専門外の自分でもするすると読めちゃいます。

    個人的には決定不能問題の話がコンピュータの本質をえぐっていて非常に面白かったです。

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    2019年11月25日
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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    偉大なアルゴリズムを以下の点で定義して、その定義に当てはまる9つの
    アルゴリズムを紹介している
    1.普通のコンピューターユーザーが毎日使っている
    2.現実の世界の具体的な問題を解決している
    3.コンピューター科学理論に関係している

    9つのアルゴリズムは確かに普段はあまり意識せずに
    使用しているものばかりだった
    (最後の決定不能性:コンピューターが出来ないことについて以外は。。)
    しかも平易な説明であり、具体的な比喩が多く使われているため
    アルゴリズムのイメージがつかみやすかった

    1.検索エンジンのインデクシング
    2.Webページのページランク
    3.公開鍵暗号法
    4.誤り訂正符号
    5.パター

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    2019年09月14日
  • モブプログラミング・ベストプラクティス ソフトウェアの品質と生産性をチームで高める

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    前半はモブプロのやり方が細かく説明されていて、後半はモブプロを取り入れたチーム開発について説明されています。導入を本格的に進めていけそうです。

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    2019年08月11日
  • テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発 テストファーストによるエンジニアリング生産性向上

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    3年前の本だが今読み返してみても、変化の激しい中でのテストによるソフトウェア開発の支援方法やそのための組織構成など、参考になることが多い。また、紹介されているツールなども面白く試す価値が高そう。変化の激しい場での生産性向上を考える人にはおすすめしたい。

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    2019年05月20日
  • モブプログラミング・ベストプラクティス ソフトウェアの品質と生産性をチームで高める

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    モブプログラミングに関する書籍として、決定版ではなかろうか。

    なぜモブプロなのか、どうモブプロをやるのか。そういったモブプロのゴールデンサークルを描きつつ、
    モブプロをいかに「続ける」かについてかなりのページを割いて伝えている。
    そう、始めることと同じかそれ以上に続けることは難しいのだ。

    個人的には「モビング」という呼称が大変気に入った。
    実際、モブプロって「プログラミング」以外の側面が少なからずあるもの。

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    2019年02月25日
  • AIは「心」を持てるのか 脳に近いアーキテクチャ

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    読むのに1年程度かかってしまったが、素晴らしい一冊だった。
    シンギュラリティ、コネクトーム仮設、人間原理、宇宙はコンピュータシミュレーション、といった様々な仮説をそれぞれ紹介するだけでなく一歩深堀していておもしろい。
    AIに関する思索について、これまで読んだ中では最先端で、「意識」や「心」の正体にも腹落ちする仮説であり、もって人工生命の可能性をよりクリアに捉えることができるようになった。


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    【目次】
    ・第1部 電気羊の夢
     −第1章 「新しい心」の誕生
     −第2章 ゴーストの森の生活
     −第3章 機

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    2018年10月11日
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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    コンピュータを利用した便利な仕組みを実現するアルゴリズムの中で驚異的に強力な9つのものを取り上げている。技術の詳細な仕組みには立ち入らないで、そのアルゴリズムの本質を分かりやすく解説する。うまく例や比ゆを使っているな。

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    2018年10月20日
  • ピープルウエア 第3版 ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

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    冒頭に書かれている「実際のところ、ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである」と書かれているとおり、人をどう活かすか、どのようにしたら活かせるか、いいチームを育てていくか、などなどについて書かれた本。 初版が1989年に書かれているということだけど、残念ながら今も人を交換可能なパーツとしてとらえ、プロセスで縛ればうまくいくという仕事の進め方をしているところが存在しているのではないかと思う。 中堅ソフトウェアエンジニア+ソフトウェアマネージャは読んでおくべき1冊であると思うけど、読んで何も変わらなければ先は暗闇でしかない。 ということで、とりあえず周りの人には薦めてお

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    2018年10月07日
  • マスタリングVMware vSphere 5.5

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    とにかく内容が豊富。この一冊があれば、設計や構築面で困ることは少ないのでは。
    トラブルシュート系はパフォーマンスの確認くらいしかないので、そこのところは注意でしょうか。

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    2017年04月26日
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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    「アルゴリズム」という言葉は知っているが実際それがどのような処理をしているのかはまったく知らず、「コンピュータによる魔法のような処理」だと考えていた。
    それがこの本を読んだことで、具体的なロジック(のさわり)は理解でき、魔法ではなく現実のものとして考えられるようになった。

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    ディフィー=ヘルマン鍵交換

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    トランザクションとは、データベースへの一貫性のとれた状態にするためには全てが実行されなければならないデータベースへの一連の変更である。
    データベースプログラマは、「トランザクション開始」のようなコマンドを発行してから、一連の相互依存する変更をデータベースに加え、最後に「

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    2017年12月31日
  • The DevOps 逆転だ! 究極の継続的デリバリー

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    自動車部品メーカーのIT部門を舞台にした小説です。
    この組織では以下のような問題を抱えていて、自分の職場状況と照らし合わせても他人事とは思えません。
    ・5分で済む変更のために20分かけて登録するのはアホ臭いと誰も使わなくなった変更管理システム
     →何かを誰かが変えて何かが起こっても誰も状況を把握できない
    ・優秀な生き字引1人しか知らない部分の多いシステム
     →開発でも運用でも生き字引に仕事が集中してボトルネックに
    ・障害など予定外の割り込み仕事に振り回されるスケジュール
     →忙しさに追われ対処療法を繰り返した結果さらなる障害を引き起こす悪循環
    ・ただでさえ忙しいところに面倒を持ち込むセキュリテ

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    2016年03月28日
  • ピープルウエア 第3版 ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

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    二十歳過ぎぐらいの時にサラっと読んだ記憶があるが、その時はまるでピンと来なかった一冊。あれから十年近く経った今読むと、その理解度は(良くも悪くも)格段に上がったのは経験が無駄にはなってないという事だろうか。
    本書を読んで最も驚く部分は、最近よく聞かれるホラクラシーだとかリモートワークだとかHRTだとかサーバントリーダーシップみたいな概念がまるっきり全部記載されている事だ。この本は約30年前に原著が出版されており、今回読んだ3版で追加されたのは最後の6部だけなので、持ち出す事例や訳のモダンさは変わったかもしれないが、そのエッセンス自体は変わってない事が伺える。この現実を噛みしめると、ソフトウェア

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    2015年11月23日
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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    図解と比喩でわかりやすい、さまざまなアルゴリズムの概念。

    アルゴリズムとあるが、具体的なコードの載った実装のための本ではない。
    「わたしたちが日常的に用いる、具体的で、コンピュータ科学理論に関連した」アルゴリズムを、情報検索、情報通信から人工知能に至るまで9分野にわたって扱っている。

    複雑になりがちなテーマについても、段階を踏んだ説明があり(公開鍵暗号とデジタル署名における指数南京錠、決定不可能性におけるイエスノープログラムなど)、
    また適切な図解と比喩が理解を助けている(公開鍵暗号の絵具混合トリック、ページランクのランダムサーファートリック)。

    以前から知っているアルゴリズムについても

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    2015年07月24日