尾崎世界観のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コロナ禍を生きるあなたへ贈る、もうひとつのパンデミック。
5人の作家さんによるアンソロジー♬
『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ ★3.5
コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生、玲奈のもとにある日突然おとずれた「濃厚接触者」の知らせ。
『オキシジェン』真藤順丈 ★2.5
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男が企てる、脱ディストピアの叛乱。
『天国という名の猫を探して』東山彰良 ★3
死者は活発に人肉を求め、生者が死んだ様に隠れて生きる暮らしで、ぼくは飼い猫を探す旅に出た
『ただしみ』尾崎世界観 ★3
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘のない「ただしい」世界。パンデミック禍の孤独な者たちの群像劇。
『MINE』瀬戸夏子 ★2.5
感染症を世界に撒き散らす事を計画する組織"臆病なテロリスト、臆病な殺人者"に志願したわたしが出会った、究極の人工美を備えた少女・アイラ。
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尾崎さん目当てで♡♡
非現実的なSFっぽい作品が多かった中、金原さんのだけは今の世の中とぴったりマッチした内容だった。
そうだよな〜と凄く主人公の気持ちが分かる反面、このお母さんがちょっと理解できなかった。
公認の不倫って??あげくの果てに彼氏がコロナ陽性。
悪びれもせず、娘に言う言葉があり得ないんだけど、、
面白かったけどこんな母親嫌だな
お目当ての尾崎さんは、尾崎さんらしい〜でした笑
結構好きだった。
あと東山さんのもゾンビっぽくて、でも淡々としていて面白かった。
どれもわりと難しいというか、ちゃんとはよく分からない感じだったけど、それでもなんとなく雰囲気で私は楽しく読み切れました♬
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Posted by ブクログ
先日読んだ『火花』の又吉さんがアメトークの読書芸人で薦めていて、『コンビニ人間』の村田沙耶香さんが解説を務めている。『火花』は売れないお笑い芸人の話だったが、本作は売れないバンドマンの話なので、又吉さんには共感するところが多かったのかもしれない。
実際に共通点は多く、特に売れないことによる貧困の苦悩は頻繁に描かれていた。お笑い芸人は収入がないだけで済むが、バンドマンはライブハウスを借りる費用もあるので活動するほどマイナスになるとも。
しかし、『火花』では貧困の苦悩と同じくらい芸の追求についても触れられていたが、『祐介』では金銭的余裕がないことから活動の幅が狭まり、音楽に対しても思うように向き合えない苦しさがあった。熱量は失われつつあるが、音楽に対しては一応まじめな思いがある。ただ、一応音楽で売れたい夢はあるが、今となっては売れるしかないというような夢に囚われる形になってしまっている。なんとか進もうともがいて活動の幅を広げてみてもうまくいかない。
その苦しさは怒りに変わり、周囲の人間に当たり散らしてしまう。つらいのはわかるが、正直この素行の悪さを見ていると、売れないのは日ごろの行いが悪いからだと思ってしまいそうになる。祐介の周りに彼を救う人間がいないように、多くの読者も彼を見放すことだと思う。
それでも、と自らを奮い立たせようとするラストシーンでは高潔さが見えた。著者の尾崎世界観はクリープハイプというバンドで活躍していて、本作は彼の半自伝的な内容らしい。多くの競争相手がいて、その中で生きることさえ苦しい世界からどう這い上がったか。読者にはバンドのファンが多いので評価がやや高めな傾向にはあるが、単なる芸能人本とは切り捨てられない小説だった。
文庫版で書き下ろされた「字慰」は、同級生の女子が書く文字に恋をした小学生の男の子の話。とてもきれいな文字に惚れて、同じ文字を書きたくて練習し続け、ついに彼女と同じ文字が書けるようになる。しかしある時その女の子が別の男の子に手紙で告白したことを知ってしまう。彼は受け取った男の子に手紙を見せてもらい、その文面を覚え、宛名を自分の名前に変えて全く同じ内容の手紙を書き投函する。
うーん、怖い!彼が恋したのは彼女の文字なのか、文字を通した彼女なのか、それとも文字に注目するあまり別のものを見てしまったのか。
本当はいいところを持った相手自身を好きなはずなのに、その特徴に注目しすぎて、そこが少し変わっただけで相手への気持ちが変わってしまうことってあるなあ。 -
Posted by ブクログ
しんきゅう鍼灸院 小説『祐介』 マンションが付いた近代的な神社 撮影は長い間警備のアルバイトをしていた虎ノ門の路地裏 百八円の恋 初めてか、そうでないか、を問い詰めるおばさんの排他的な対応。お前にアスリートみたいな切迫感は求めてませんから。もっと優しくしてください。運動前のウォーミングアップは大事でしょう。心が肉離れするわ。 対談は滞りなく無事に進んで 武里団地へ。アジアで一番大きいこの団地にはスーパー、薬局、病院等があって、まるで小さな街だ。 積み上げてきた肌感覚でもう一度同じところまで行くのがどれだけ困難かがわかる 積み上げたものが容易く流れるのを、ただぼうっと見てた。液晶画面に表示された文言は、どれも何かを押し殺してる。 閉じていく世間に流される必要はない。買い溜めに走る人間は、思いも、言葉も、内側に溜め込んでいくんだろう。手に入れるのは、今必要な物だけでいい。だから、必要な時に必要な言葉を吐く。
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Posted by ブクログ
クリープハイプの尾崎世界観さんの書。「祐介」が「世界観」になるまでの小説・・・
私はクリープハイプの特別なファンというわけでもなく、単純に本屋で手に取っただけなので普通の小説として読ましていただきましたが、最初の素直な感想は「なんだこれ、エグい・・・気持ち悪い・・・」でした。様々なことにたいして、その都度まとわりつくような文章が続き正直やられました。これ以上続くのであれば正直途中で読むのをやめていたと思います。
言い方を変えれば濃密で濃厚な作品。まあこういってはなんですがよくある売れないバンドマンの感情をぶつけていけばこうなる、というものを尾崎世界観にするとこうだ!といっているような作品、ですかね。