出口治明のレビュー一覧
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「もし今日が最後だったら、何を語るか」という問いのもと、学生たちに対して講義を行う番組「最後の講義」(NHK BS)で、出口治明さんが講義した内容を未放送部分も含めて再構成した完全版、とのこと。
学生向けに講義する内容とのことで、お話も分かりやすく、すっと入ってきた。こういったことは、出来れば学生のうちに、社会に出てからであれば若手の頃に知っていた方が良いな、と思う。自分自身は、若い頃には、会社の中での仕事を覚えること、社内研修でスキルをアップすることで精いっぱいで、外の世界を観たり、外の大人の話を聞く機会を持とうとしなかったことは、反省であり、時間だけは巻き戻せないので後悔でもある。
ただ、幸いにも本を読むことは好きだったし、ほんの数人ではあるが、尊敬する上司や先輩がいて、人生論や仕事論を聞いたりする機会もあったので、
この本で出口さんがお話されていることの中にも、新しい知見と言うよりは、改めて確認、と言う内容もいくつかあった。
時々、こういう本を読んで思うのは、自分の尊敬している大人と言うか、知識が豊富な大人は、結構同じことをおっしゃってるよな、と思うのだ。
例えば、古典、哲学書を読むこと。
例えば、情報はファクトを重要視すること。(出口さんの言う、タテ(時間軸)・ヨコ(空間軸)・算数(データ)は情報を見るのに大切な視点)。
新しい時代、新しいことに対応していくには、新しい価値観(ダイバーシティ・ウィズコロナ)も必要だけど、結局、それを考えるために原点と言うか軸は、そういった基本的な、過去の知見に学ぶことなのかもしれない。 -
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ネタバレ第一章 社会とどう向き合うか
第二章 老後の孤独と家族とお金
第三章 自分への投資と、学び続けるということ
第四章 世界の見方を歴史に学ぶ
第五章 持続可能性の高い社会を残すために
「還暦からの底力」を発揮するためのヒントとなる情報が満載。上から「こうすべき」と書かれたものではなく、「俺はこう考える、俺はこうやってきた」という出口流生き方のヒントの書である。
タイトルは「還暦から」となっているが、底力を発揮するのはいつからでもよく、著者は「思い立ったら今すぐ」という精神だ。つまり還暦からでも全く遅くないとの主張である。
最初の部分で、底力を発揮する上での重要なポイント2つが明示されていた。
①色眼鏡を外してフラットに物事を見ること(数字、ファクト、ロジック/エピソードでなくエビデンスで)。
②健康寿命を延ばすこと。
①は出口氏の基本ポリシーだ。
②について、健康寿命を延ばす最善策は「定年をなくせ(=年齢フリー)」である。その中での「敬老の日を廃止せよ」は大胆かつ同意できる提案である。「ヤング・サポーティング・オールド」から「オールド・サポーティング・オール」への転換。
特に儒教的発想で「老人を敬え」と老人側から主張するような「敬老の日」は全く不要だ。そんなことを考えているヒマがあったら、どんどん働け(自分のためにも、そして次世代のためにも)と。あるいは好きなことに打ち込めと。そうして健康寿命が延びて、経済効率もよくなり、年金制度の破綻なんか心配に及ばないと。
2018年6月の日経新聞電子版「経団連、この恐るべき同質集団」という記事を取り上げていた。この記事は、小熊英二氏が「日本社会のしくみ」の中でも取り上げていた。経団連の特徴は次の通りと指摘。
・全員男性で女性がゼロ人
・全員に日本人で外国人はゼロ人
・一番若い副会長で62歳、50代以下はいない
・起業家もプロ経営者もない
・転職経験がない
男女平等の意識、ダイバシティの考え方、若い世代を尊重する年齢フリーの発想、そして自分の頭で考える体質の欠如の実態を指摘し、この体質が日本でGAFAやユニコーン企業が生まれにく体質そのものだと指摘している。
日本人は年間2000時間も働いて経済成長1%という超効率の悪い働き方をしているとも指摘。
つまり、出口氏はこれらとは反対の発想を社会活動にも自らの人生にも重視する。つまらない仕事をして、飯食って、風呂入って、寝ることを繰り返すだけの生き方を卒業せよと。
次の出口さんの発想は好きだ。
・人生はYes/Noゲームだが常にYesで行動する
・人生は愛情や友情の獲得競争
・「悔いなし・貯金なし」がモットー
・自己投資のススメ(投資先は人・本・旅)
「第四章 世界の見方を歴史に学ぶ」では、歴史から学べということと、その際に「日本の歴史」は「世界の歴史」と切り離すことなくつながりで見よと言われる。
この章でも、日本の明治維新までの流れを世界の中の日本という視点でダイジェスト的に紹介しながら、日本の盛衰は世界へのオープンな視点の有無がキーであること(明治維新での岩倉使節団の意義、第二次世界大戦時の日本の孤立など)を指摘し、スペイン没落の流れの中にダイバシティ視点の欠如があったこと(レコンキスタ、血の純潔規定など)などを指摘しつつ述べられる。
「世の中を理解するために必読の古典」として著者が紹介された署は次の6冊。
ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」
ウォーラー・ステイン「近代世界システム」
アダム・スミス「国富論」「道徳感情論」
ジョン・ロック「統治二論
ダーウィン「種の起源」
「第5章 持続可能性の高い社会を残すために」では少子化対策や社会保障改革についての著者の考えを述べられていた。
唐の第二代皇帝太宗の「貞観政要」の「三鏡」を紹介。リーダー論かな。
・銅の鏡:自己チェック
・歴史の鏡:過去から未来を学ぶ
・人の鏡:直言、諫言に耳を傾ける
「生涯学び(知は力)」だよ。そのために「人・本・旅」はいいよ。そしていいと思ったことは「迷わず始めよう」というのが著者のアドバイスである。 -
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ネタバレ引っ越しできない状況の中で、平穏な生活を脅かすような「隣人」が現れて、両側を挟まれてしまったらどうするか? 私たちが普段の生活において直面してきた問題であろう。個人なら自分が逃げられればよいが、国だとそうはいかない。まさに悩みどころである。
本書は、地政学をその「国が引っ越しできない」状況になぞらえてわかりやすく説明している。通読すると、古今東西、世界の様々な地域にこうした悩みが発生し、そのたびに政(まつりごと)を取り仕切る為政者はあらゆる策を講じてきたことが見えてくる。
世界の歴史に関する多くの本を著してきた著者だけに、本書の筆致はやさしく、わかりやすい。予備知識がなくても地政学を感覚的にとらえることができる。また世界史の知識がある人なら、それを思い出すことで、歴史的背景と地政学の組み合わせで立体的に理解できる効果がある。人は産まれる場所を選ぶことができない。そして、その地域や時代によって、その人の人生に大きな差ができてくる。その歴史のダイナミズムも垣間見ることができるだろう。
もう1つ興味深いのは、科学技術の進歩によって地政学も少しずつ変わっていっている点だ。著者は「原子力空母の存在が海の地政学を変えた」と指摘し、具体例としてアメリカ海軍の機動部隊「空母打撃群」を挙げる。21世紀の地政学は今後、技術の進化に足並みをそろえてさらなる変化を遂げるのかもしれない。そうした未来を想像するのにも役立つ一冊だ。 -
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2012/11/09記述
上司や部下とどう接するのか、スケジュールの決め方が斬新で勉強になりました。
管理職として仕事を進める上では今後の技術革新があっても変わらない永遠のテーマでしょう。
だから最終項目の読書についてとそれが密接に関わっているように思います。
百聞は一見に如かずは真理です。
しかし自分が見て知れる範囲はたかが知れていると謙虚になり読書を通じ自己を磨くことの大切さを改めて確信した次第です。
速読を否定されているのにはよくぞ言ってくれたと思いました。
書店で読むべき本かどうかをサッと判断する技術であれば有りでしょうけれどもちゃんと読み出したらじっくり読みたいですから。
海外駐在したがらない若手社員を精神論で語るのではなく、出世条件に海外駐在を決めれば良いという指摘も具体的なアイデアで良かったです。
なぜかこういう話題では若い世代が責められるだけで終わる分析が世の中に多い中、会社側のシステムにも問題ありという指摘をする人はいなかったように思います。本当に印象に残ったご指摘でした。 -
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イノベーションはサボりたいと言う気持ちから生まれる
・椎名悦三郎(政治家)
省事(しょうじ)
→物事を処理するには、些細で煩雑なことは切り捨てて、本質的なものを簡単明快につかむのがよい。本質でない小さなものに心を奪われると目が眩んで大切なものを逃してしまう
→自分を怠け者だと言っていた
→→★この考えはビジネスで大事。一番簡単にやるには、と言う視点を常に持つ
■知的生産とは
自分の頭で考えて、成長すること
→自分の想像や自分の力量を超える仕事を任された時、今までと同じやり方考え方では今までと同じ結果しか出ない
■背景
超高齢化社会
→みんなで貧しくなるか
→一人一人の生産性を上げるか
どちらかしかない。
日本の労働生産性は低い
→ヨーロッパは一ヶ月バケーションがあり、日本より生産性が高い
日本の働き方はいまだに戦後の工場モデル
→製造業(工場)では365日24時間稼働が究極の生産性の高い働き方だった
→男性は、飯、風呂、寝る、で、女性は専業主婦
ただし、今はGDPの四分の三がサービス業
→労働時間ではなく、成果を評価すべき
→生産性を上げるべき
日本が戦後高い経済成長率だったのは3つの理由
1.冷戦
→日本は化石燃料、鉄鉱石、ゴムの資源をいずれも産出しないが、製造業を中心に成長した
→繊維、鉄鉱、自動車、半導体とアメリカというお父さんのすねをかじり尽くしたため
→でもアメリカは許した→冷戦で地政学上欠かせなかったため
2.キャッチアップモデル
3.人口の増加
■長時間労働を続けると、生産性は落ちる
脳をフル回転させる労働は、人間の脳のメカニズム上、「1日2時間」、休憩を挟んで、「1日3回」が限度
→ハリウッド映画も2時間
■学ぶための3つの方法
人に出会う
本を読む
旅をする(現場に出る)
島崎藤村
「人の世に三智がある。
・学んで得る智
・人と交わって得る智
・みづからの体験によって得る智力 がそれである」
人
→会いたいと思った人には、すぐ会いに行く
→食事やお酒に誘われたら、原則、断らない
→10人以上集めてもらったら、可能な限り、何処へでも話に行く
多様な脳が集まれば、集まるほど、アイデアが生まれやすくなる。
自分とは異質な脳を持つ人に出会うことが大切。
★Oさんはすごい、ああいう人がいるとブレイクスルーが起きる
本
→どんなジャンルの本も読む
→判断基準は面白いかどうかだけ
旅
→身を以て体験すると、理解のレベルがぐんと上がります
仙巌園のベンチに座ったらお尻が真っ黒になった→→桜島の灰をじっかんした
■イノベーション
既存知間の距離が遠いほど劇的なイノベーションが生まれる
という法則がある
→ラーメンと聞いて、チャーシュー、卵、メンマは、ラーメンと距離が近い
→ニンジンやムール貝は距離が遠い
→→ベジソバというイノベーティブなラーメンが誕生
■知的生産性を高める
社会常識を疑い、根底から考える以外に道はない
→他人と同じことや、昨日までの自分と同じことを考えていたら、知的生産性は横ばいのまま
・ゼロベースで考える力
・一を聞いて十を生み出せる力
・無限大では無く無減代
→無 無くせないか
→減 減らせないか
→代 代用できないか
★仕事にも大事な考え
・なぜを三回繰り返す
→誰も疑わないことでも、腹落ちするまで深く考え直してみる
・枠や制約の中で考える
→たくさんの時間を費やすより、上限枠や規制を設けた方が、時間当たりの知的生産性が上がる
・数字、ファクト、ロジックで考える
→成功体験に頼らない
→エピソードよりもエビデンスに基づき考える
数字→相互に検証可能なデータ
ファクト→データに関連する事項や過去に起こった事実のこと
ロジック→数字とファクトに基づいて実証的に理論を組み立てること
・考えても仕方がないことは考えない
→悩んでも結論が出なければ、コインやあみだくじで決める
人間は、自分が見たいものしか見ない生き物
あるいは、見たいように変換する習性がある
→森の姿を素直にみることができなければ、一本の木すらきちんと植えることは不可能
将来何が起こるかは誰にもわからない。
人間にできることは、
運(適当な時に適当な場所にいること)
と適応だけ
■モチベーション
行動の源泉になるのは、責任感や義務感以上に、腹落ち感
ルール化する
→ルールを決めたら例外は認めない
→判断の省力化ができる
出口さんルール
・どんなに疲れていても就寝前に1時間は本を読む
・毎朝新聞を3紙読む
★これは真似しよう
義務感が強すぎると、遊び心が消えてしまう
責任感が強すぎると、もっと頑張らなければと、追い込まれてしまう
→それをしなければいけない理由に納得し、腹落ちしていれば、すき、嫌い以前に一生懸命やろう
言語のようなある程度発達し、考えるツールが欲しくなった。それが言語。
コミュニケーションから始まったのではない。
アイデアが天から降ってくることはない。
自分の脳に格納されていたもの(意識していなかったもの)が何かの拍子に顕在化したというだけのこと
→宇宙や異次元からの発信を脳柄キャッチしたわけではない
仕事が思うようにいかないのは、大抵の場合、インプットの絶対量が少ない
仕事とはアウトプットすること
忘れないためには思い出す訓練をする
記憶は詰め込むもの、覚えるもの、入力するものでは無くて、出力しないと鍛えられない
インプットした情報を、自分の言葉で置き換える(自分オリジナルの辞書を作る)ようにすると、思考の軸ができるようになる
スピードこそが、極めて重要な経営資源
→意思決定のスピードを上げると、単位時間内にできることが増えていくため、生産性が上がる
→一旦結論を出す、仮決めでいい
■人生を無駄にするもの
・すんだことに愚痴を言う
→もう元には戻らない
・人を羨ましいと思う
→変身はできない
・人に褒められたいと思う
→一番難しい
→誰にでも褒めてもらおうとすれば、八方美人になってしまう。
それでは発言が時や場所によって異なることになってしまうので、結局、誰からも信用されない。
「天知る、地知る、我知る、人知る」(中国の故事)
2人の間だけの秘密でも、天地の神々が知り、自分が知り、相手が知っているから、いずれは他の知るところとなる。
→自分が本心から正しいと思うことを実践していれば、人にどう思われて時にする必要はない
■マネジメント
上司にできるのは部下に対して今持っている能力を最大に発揮できる仕事を上手に与えて見守ることだけ
マネジメントとは、人を上手に使うこと
→適材適所で人材を配置する
人材配置のポイント
1.部下の適性や意欲を把握する
→何にチャレンジしたいと思っているのか、どんなことが得意なのかを見極める
2.短所は無視して長所を伸ばす
→尖った部分は削ってはいけない
→小さい丸より、大きい三角や四角
3.全員を管理職に育てる必要はない
→職場の役職は、決して偉さを表すものでは無くて、あくまでも「機能」による役割分担
→管理職は人の管理に適した人がやればいい
→社長も会長も1つの機能
4.サボる社員がいてもいい
→2.6.2の法則
サボる人をなくしても、また、この割合に戻る
→上位2割にどんどん仕事を任せる
部下の叱る三原則
1.三回褒めて一回叱る
2.一対一で叱る
3.具体的に叱る
リーダーは3つの鏡を持たなければいけない
(中国の古典 で述べられている 三鏡)
1.銅の鏡(鏡)
→じぶんをうつすもの
→元気で明るく楽しい表情をしているか
2.歴史の鏡
→過去の教訓から学ぶ
3.人の鏡
→人を手本として、自分の行いを正す
・あなたは間違っている、と直言してくれる人を側に置く必要があります
→直言してくれる人がいなければ、自分の本当の姿を見ることはできない
一番大事なのは正直さ
「世界に真の勇気はただ1つしかない。
世界をあるがままに見ることである。
そうしてそれを愛することである。」
(ロマンロラン)
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「自分の辞書 」が豊かでなければ 、選択肢も少なくなり 、自分が楽しめる範囲も狭くなってしまいます 。
■ダンテ
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ
→現実をリアルにみよ
→★なぜ自分だけ、とは思わない、様々なことがうまくいくのは幻想
■偶然を大切にする人を運がいいと呼ぶ
運がいいというのは、適切な時に適切な場所にいること
→例)ホモ・サピエンスは、平地で生きれた
→ネアンデルタール人は森林が減ってしまって生きる場を失った
凧
→風がないときは何をやったってダメ
■笑いは人間が持つ唯一の武器だ
宗教とは不幸な人たちの心を癒すためのもの
→この世では不幸だけど、神様を信じればあの世では救われるよ
笑いはそれを凌ぐパワーがある
→スッキリするから
→スッキリしたら宗教にすがらなくてもいい
仕事でもプライベートでも、深刻にならないほうがいい。
■
世界経営計画のメインシステムを担えるのは神様だけ
人間ができるのはサブシステムを担うこと
つまり自分が今のポジションで担える部分を受け持ち世界を変えることに貢献していく
北京の1話の蝶の羽ばたきが、地球をぐるりと回って数年後ニューヨークで暴風雨を呼び起こすかもしれない
■すぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ
→オセロー(シャイクスピア)
「たら」が好きなら魚屋で買え。
「れば」が好きなら肉屋で買え。
明日に持ち越せば1日年を取ります。
今のあなたが、一番若いのですから。
辛抱強さは良いものだが、それが順風満帆の時であればなお良い
→成功しているときは傲慢になりがち
■人脈はあくまで結果
■自分を知ることは難しい
→人に忠告してもらうことが大事
→自分の姿は鏡でも左右対称だし、声も自分の耳と他人が聞いてるものは違う
■コミュニケーションをサボらない、手を抜かない。「言わなくてもわかってもらえる」という幻想を捨て、誤解が生じないようにきちんと言葉で丁寧に伝えていく。
■人生を無駄にする3つのこと
・愚痴を言う
・他人を妬む
・誰かに評価してほしいと思う
→対策は人生のいろいろなことを面白がる
■
裁判官は
心証形成が、あってそのあとに法律論による論理形成
→裁判員制度は法律を持っていない人の心証形成を重視する
■
マキャベリ 君主論
統治者は最初に衝撃的な大事業を行うべき
■ラディカル(根本的)であることは、
物事を根本において把握することである
■景気回復による税収増加のピーク
バブルの時60兆円くらい
→今55兆円
国債費と地方交付税交付金だけで
39兆円
→削れない
その他社会保障費だけでも
32兆円
無理。
→増税しかない。
国語で語らず、算数で語る
→夢ばかり語っている人は国語で考える人が多い
数字とファクトをロジックでつなげば適切な答えが出る
■古典を読んでわからなければ自分をアホと思いなさい
新書を読んでわからなければ著者をアホと思いなさい
古典が難しいのは昔と現在では「言葉の定義」が違うから
→例えば桜、と言っても、現代はソメイヨシノ、昔は山桜
→ソメイヨシノは品種改良によって作られ、明治時代に各地に植えられたものだから
■
考えるとは、なにが枝葉でなにが幹かを見極めること
■縦と横で考える
豊かな発想の源は膨大な知識の量
縦は時間軸 歴史の軸
横浜空間軸 世界の軸
■読書したらアウトプットが大事
言語化して自分の中で腹落ちさせタンス(辞書)を整理しておく
→引き出しやすくなる
→自分の血肉になる
■行動することの重要性
哲学者たちは世界を様々に解釈したに過ぎない
しかし大切なことはそれを変えることである
(マルクス)
→成功する人は行動した人の中でも1パーセントくらい。みんな1パーセントにかけて挑戦してきた(歴史から見ると)
■
ノートルダムは英語にするとour lady (聖母マリア)
■
彼が重視したのは伝統であり経験
長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら今まで生き残ってきた慣習
→一人一人の人間は愚かでも、何千人、何万人の人の手を介して発展してきたものであれば、完全ではないにしても決して間違ったものではないでしょう
→?マイグレーションにも言える、ホストをばかにしてはいけない。
■デカルト
旅好きだった
彼の思想によって、人々は「わたし」という個人を自覚する
→神から離れて、近代の哲学が始まった
■なんでも見てやろうの精神
→安宿や高級ホテルに泊まる
→→天と地を見ておく
→地元のものを食べる
プルースト「失われた時を求めて」
真の旅の発見とは、新しい風景を求めることではなく、新しいものの見方を得ることだ。
→半生をかけてめっちゃ長い小説を書いた
旅を通して様々な座標軸を得ることができる
→★これは人も同じ。Iさんは、人にウケる趣味を言おうとしたが、僕が求めていたのは自分と違う視点、誰かと同調させる意味はない
海外では迷ったらいく、迷ったら買う
→たいていが一期一会になるから
日本では逆
迷ったら行かない、迷ったら買わない
一期一会
→茶道の言葉
→井伊直弼が書いた茶湯一会集に出てくる言葉
→千利休の弟子のやまのうえそうじが言った一期一度に由来
目の前にいるお客様をお迎えしていること茶会は、一生に一度のことと心得て、心を尽くし、真剣な思いで相手に対すべきであるという意味
■仕事こそ人生ではない
1年8760時間のうち働いてる時間はせいぜい2000時間、2、3割
残りは食べて寝て遊んで子育てしている
→★寝てが結構大きい気がするけど、、、
→★ただ、仕事は人生の3割と思っておけばいい、まぁどうでもいいものと思える
人生を楽しくするのはパートナー、家族、友人
社会にはルールがあり、自分のやるべきことにベストを尽くす
■仕事以外の7割の時間を充実させるための効率的な仕事術
やるべきことの目的をしっかりと理解し、常に集中して最短の方法を考えること
→最短を求めるやり方は味も素っ気もない
怠け心がすべてのイノベーションを、うむきっかけになる
→★これはわかる。真面目すぎると効率が悪くてもそのままやってしまう
■オクタウィアヌス
ゆっくり急げ
→急がば回れ、ゆっくりと着実に行動することがいちばんの成功への近道である
→★これはこの歳になってわかる。丁寧に一つずつやるのが1番早い
■カエサル
→文武両道、人たらし、女にモテた
後継者のオクタウィアヌス(のちのアウグストゥス)
→体も戦争も弱い、モテない、でも、賢かった
→自分と違うタイプを後継者に選ぶカエサルの度量
→→カエサルの描いたグランドデザインを実現してパックスロマーナ(ローマの平和)を築いた
■人間は相手の言葉ではなくその行動を見る
人間は自分のためにどれくらい時間を使い、行動してくれているかで、その相手の本気度を見極める
■働きアリのなかでも働かないアリが2割
それを取り除いても働かないアリが出てくる
■花は半分開いた頃を鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく
→花や酒を楽しむ最上の方法" -
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奇跡の人材登用が生んだ日本の近代化
〜開国→富国→強兵のグランドデザインと武士階級の自己改革〜
■概要
作家の半藤さんとライフネット生命創業者の出口治明さんの対談。薩長栄光の歴史とされる明治維新を幕末の動乱の時期から、各藩/各人の思惑に焦点を当てることで、明治維新をどう観るかを問いなおす。明治維新を見なおすことは、人間ドラマにとどまらず、人材登用や複雑な利害関係者との交渉など、現代社会にも多くの示唆を与える。
■所感
明治維新をよく理解していなかったが、歴史作家の大家である半藤さんと、歴史と哲学に精通し"啓蒙経営者"と呼べる出口さんの知見から明治維新を学びなおせる。薩長、坂本龍馬、岩倉使節団くらいしか知らなかったが、各人の明治維新において果たした役割を学べた。
ただ歴史をなぞるのではなく、現代の意思決定に学べる要素が大きい。情報収集から情報公開の大切さ、人材配置などはいつの時代も肝になる。
歴史は勝者が作るというのが、明治維新(薩長革命)にも当てはまると痛感。
■詳細メモ
・明治維新(明治政府誕生)は薩長の暴力革命
関ヶ原の戦い以降の200年の禍根を薩長が晴らした、それが明治維新。幕府の開国決定が尊王攘夷につながったものの、攘夷は無理と判断した薩長が尊王倒幕に傾いた。
そもそもの尊王は、家康?が廃止した「幕府が朝廷にお伺いを立てます」を復活させたあたりから始まっていた。攘夷は開国に伴い生まれたが、薩英戦争と下関戦争で海外の実力を知り断念。まず倒幕が作家の目的に。
・ただ人材登用は抜群
たとえ薩長を中心とした西軍(官軍)びいきの人材配置でも、奇跡のピースがピタリとはまった。狭義の明治維新かつ(武家政治終了)は暴力革命でも、広義の明治維新(日本の近代化)は当時の素晴らしい人材とその登用術のおかげ。
・活躍したのは誰か?
- 勝海舟の様に幕府側からも支えた人が。〇〇人に入るのは薩摩人、京都人などが当時の概念だったのに対し、初めて「日本人」を概念にした。幕府と薩長で争っている場合ではない、と一気に人々を啓蒙した。
- 隠れた構想家、阿部正弘。グランドデザイン。出口治明さんが選ぶ功労者第1位。
- 坂本龍馬はアイデアのパクリスト、ただ構想力とコーディネート力が抜群。秀吉やビルゲイツタイプ。
- 大久保利通は阿部正弘の構想(グランドデザイン)を実行に移した、視座が高い。出口治明さんが選ぶ第2位。
- 伊藤博文や山縣有朋は"小粒"。それでも伊藤博文は日露戦争の落とし所をわきまえていた、現状把握ができる人。山縣有朋はシビリアンコントロールを日本から無くした。統帥権の独立が後の大戦の悲劇に
- 徳川慶喜はよく分からない。鳥羽伏見の戦いで錦の御旗を見ただけで撤退したのは謎
- 岩倉具視は謀略家の腹黒(かなり悪く書かれている)。ただ岩倉使節団は明治維新に寄与した。(倒幕後の国家隆盛に欠かせない)
- 西郷隆盛は革命家。毛沢東に近い(詩人であり農本主義、ロマンチスト)。だから革命後の政府で上手く立ち回れなかったが、革命には欠かせない人。
・明治維新の成功の要諦
阿部正弘が「開国→富国→強兵」の順に進めようとしたこと(出口さん)。日本には資源がない、しかも鎖国で海外の情報ない。だからまず開国しないと富国も強兵もできない。
なお、日露戦争以降、日本が誤った道に進んだのは「閉国」路線を歩んだから(司馬史観に近い)。これでは海外の正確な情報つかめず、兵器開発や戦術面でも劣る、だから大和魂と白兵戦法のゴリ押しで大戦では悲劇を生んだ。
開国後の吉田茂は「強兵」をアメリカに任せて、開国と富国に集中。これが戦後復興に寄与した。
・勝海舟、西郷隆盛らの自己改革
武士階級が封建社会と決別しようとしたことも忘れてはならない。自己改革できる覚悟ないと「維新」は成し遂げられない。これも阿部正弘がアヘン戦争の現状を知っていたからこそ、開国やむなしとできた。ただそれを受け入れた幕府側の武士(阿部もその一部だが)の功績、勝海舟こそ立役者。(半藤さん)
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800年、ローマ教皇は教皇領を武力で守ってもらうことを期待して、ドイツ王にローマ皇帝の名称を与えた。ドイツ王が決まらなかった大空位時代(1250~73年)の後、スイスの小領主だったハプスブルク家がドイツ王に選ばれた。ハプスブルク家6代目のマクシミリアン一世は、フランドルを支配していたブルゴーニュ公国の君主の娘と結婚し、後にフランドルを支配することになった。その子フィリップスは、レコンキスタを終了したスペインの王女と結婚し、カール五世が生まれた。そして、カール五世はフランドル、スペイン、オーストリアを領有する君主となった。
プラトンによってアテネに創設されたアカデメイアは、529年にユスティニアヌス1世によって閉鎖された。職を失ったインテリたちは、大量の文献とともにサーサーン朝のジュンディー・シャープールに迎えられた。8世紀に製紙法を入手したアッバース朝は、バグダードに知恵の館を建設して学者を集め、ギリシャ・ローマ古典をアラビア語に翻訳した。
8世紀から9世紀の80年間にバグダードやサッマーラーの建設のために大量の建築資材が買い付けられたため、交易相手のカロリング朝が豊かになり、ケニアやタンザニアの大木も切り倒されて運ばれた。
ムハンマドの甥であるアリーの次男フサインの妻はペルシャの王女で、この血筋がシーア派の指導者となった。
バラモン教の教えは難しいので理解されなかった。教えをわかりやすくシンプルにしたヒンドゥー教は農村地帯にも広がった。それに合わせて仏教も、浄土三部経や法華経などの大乗経典を創作してわかりやすくした。
ローマ帝国は293年に四分割したが、西の正帝コンスタンティヌス1世は軍団と官僚を率いて東に移った。ユリアヌスも、ガリア地方の軍団と官僚を連れてコンスタンティノープルに移った。2人の皇帝が西側の人材を東に連れて行ってしまったため、ゲルマン民族の侵入を防ぐことができなかった。
サトウキビを原料とする砂糖の生産は、BC2000年頃のインドで始まった。7世紀のサーサーン朝時代にイランに入り、アッバース朝時代にバグダードやダマスカスで食された。ヨーロッパの人々は十字軍によって砂糖を知り、栽培・加工していたマムルーク朝が供給するようになった。
北魏から唐、五代にかけて、三武一宗の法難があったことから、仏教は国家に頼らずに信者を増やそうとした。シンプルな教えの浄土教は庶民層に広まり、理屈の多い禅の教えは地主や知識人の士大夫層に広がった。木版印刷が布教に大きな役割を果たした。
アメリカ先住民がスペイン人によって酷使されたり病原菌によって死んでいったため、焼畑が行われなくなって森林が再生し、地球は寒冷化に向かった。
アメリカは、それが新大陸であることを確証して発表したアメリゴ・ヴスプッチの名に由来する。アフリカは、カルタゴの南に居住していた人々がアフリと呼ばれていたことに起因する。ヨーロッパはフェニキアの王女エウローペ、アジアはアッシリア語の日の出「アス」に由来する。
ドイツは、ローマ時代にラテン語を話さなかった人々を「民衆本来の(言葉を話す)」という意味のtheudiskに由来する。1740年、神聖ローマ皇帝カール6世が死去して長女のマリア・テレジアが家督を継承すると、プロイセンのフリードリヒ2世はハプスブルク家の領土だったポーランド南西部のシュレージエンを占領した。マリア・テレジアはシュレージエンを取り戻すためにフランスのブルボン家と同盟を結び、マリー・アントワネットをルイ16世に嫁がせた。 -
Posted by ブクログ
年寄りを敬い、頼る社会へ
■概要
Young supporting oldからAll supporting Allへ。
そのために我々が学ぶべきこと、心がけることは何か?あるべき社会は何か?
・supporting
年寄りを若者が支えるのは、人口増加が続く社会モデルだけ。我が国だけでなく、やがてどの国も少子高齢化は迎える。特に我が国は顕著。そんな中、敬老の精神を持ち出して若者が老人を支えようとしては社会が破綻する。
社会全体で貧困層やひとり親など弱者を支えていくことが福祉である。
・人間が老いても生きる理由
それは後継者、若者を育てるため。つまり年寄りを支えるのではなく、もっと年寄りを頼っていく社会にしていくべき。その方が年寄りも長生きできる。
・数字、ファクト、ロジック
- 経験ではなく歴史に学ぶ
- エピソードではなく事実
- 教養=知識×考える力
学びを深めるには人、本、旅。そのためには日本の低生産性を変えて、働きすぎを是正せよ。飯、風呂、寝るでは人、本、旅に時間は使えない。
■所感
ついつい60までのキャリア形成を考えてしまいがちだが、生涯を通してどう生きたいか、どうせ老いるならどう老いていくかを考える材料をくれた。
全体的には普段の出口治明節の復習になる。