あらすじ
勉強すればするほど、人生は楽しくなる!
還暦でライフネット生命を創業し、古希で立命館アジア太平洋大学学長となった著者が、学ぶことの面白さや大切さと、学ぶことをやめてしまったらどうなるかを、歴史や哲学、科学、経済などに関する豊富な知見から書き下ろした待望作。
海外のケースに造詣が深い『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさん、学習能力の発達について研究している脳科学者の池谷裕二さんなど、「学び」の専門家5人との対談も収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
死ぬまで勉強、という考え方いいな。確かにまわりでも好奇心をもって勉強し続けている人は表情に張りがあり魅力的だ。
それとやはり、日本社会の足を引っ張る文化に辟易してしまう。出口さんみたいな年長者がもっといたらいいのになと思う。
いいと思ったらしきたりに固執せずに取り入れられる社会になればな。少なくとも異質だからと攻撃されるのはやはりおかしい。
Posted by ブクログ
具体例を用いて分かりやすく説明されており、納得させられることばかりだった。今まで深く考えずに当たり前と思っていたことの中でも、「数字・ファクト・ロジック」で崩れてしまうものはたくさんありそうに感じた。一生学び続けたいという気持ちを起こさせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
この本に限らず、出口先生の著書は引用を多用しつつ自らの主張を分かりやすく説明されていて、その言葉には含蓄がある。人が学ぶためには「本、人、旅」に触れることが大事だという主張は、今後自分が生きていくうえで常に意識しつづけていきたい。
Posted by ブクログ
大人が学習をしなければならないこと、義務教育の画一的カリキュラムではなく子どもの学習レベルに合わせてクラス分けをすることなど、同感することは多くありました。
Posted by ブクログ
日本の教育システムに対する批判的な意見が多く述べられている本だと感じた。
5人の各界有識者との対談が取り込まれているが、対談に共通していたことは、教育には、個性と多様性の尊重が必要だということ。
日本の教育システムの改善点に気づかせてくれる本。
Posted by ブクログ
志だけでは商売を続ける事が出来ない。
ライブネット生命を作った方から言われると説得力が違う。仲間を募ったのでは無くて、人を惹きつける事業、出口氏本人の魅力が成功の原因でしょう。
Posted by ブクログ
対談の中で、出口さんの自論、経験、知識を分かりやすく知ることができた。
出口さんの著作は、全ての持論に「なぜ」があり、その根拠も数字や事実から多面的に考察されているので納得力があると思う。また、対談されている方にも、上記のポイントは抑えられた書き方(話し方?)になっており、全体的に「ふむふむ」言いながら読み進めることができた。
日本の教育システムと終身雇用型の雇用形態などによる、日本の衰退への危機感や、勉強し続ける・考え続ける重要性、「旅・人・本」「タテ・ヨコ・算数」の考え方や重要性など、基本的な内容については特に、他の出口さんの著作と重なるものもあった。
■印象に残ったフレーズ選りすぐり
・モノを覚えるとき、僕が実践しているコツは一つだけ。読んだり聞いたりしたことをそのまま覚えようとするのではなく、読み聞きしたことをもとに自分で考えて、考えた結果を他人に話すのです。
(中略)
自分用のノートや日記は、いわば誰も遊びに来ない部屋。Facebookやブログは恋人が訪ねてくる部屋です。
・僕はいつも、物事を正確に判断するためには、「タテ・ヨコ・算数」で考えることが大切だと思っています。タテは歴史的な視点で、昔の人はどう考えたのかと思いをめぐらせること。
世界中の脳科学者は、人間の脳はこの1万年間、全く進化していないと見ており、昔も今も何をどう判断するか、どういうことで喜び、どういうことで悲しむかという喜怒哀楽のツボは同じなので、タテで考えることはとても大切です。
・僕が常々、古典が大事だといっているのは、そういうことです。長いあいだ市場の批判や批評に耐え、いまなお輝きを放っている古典を一つの基準として、著者の思考のプロセスを追体験して思考の型を学び、そこから自分なりのアレンジを加えていけば、間違いなく考える力がつくでしょう。
・(ヤマザキマリさんの言葉)本当の意味で立ち向かっているのは、世間体など気にせず、必要に応じて逃げることができ、いい塩梅(あんばい)で自分を甘やかしながら生き延びていくことのできる人のほうですよ。大事なことは、それでも生きてさえいれば、人生なんとかなるということです。
Posted by ブクログ
もう1点、僕が抱いている危機意識の1つに、学ぶ力の衰退があります
大事な事はノートに書くのではなく、教科書に書き込んでいたのです。何故かと言うと、そうしておけば、テスト勉強するときに、書込み済の教科書1冊を集中して復習すれば足りるからです
日本の未来を考えよう
マクロンの言葉 著書革命:文化は言葉であり、フランス語を話すものは、フランスの歴史を託されたものとなり、フランス人となる
宇宙は揺らぎから生まれて、人間は宇宙から生まれました。そう考えると、私たちが根底的に揺らぎのあるもの、多様性のあるものをありがたがるのも当然だと言う気がします
大学は、自動車産業などと同様のインパクトを持つ輸出産業になり得るのに、それにふさわしい大雪が講じられていないのです
人間がその力を存分に発揮できるのは、自分が面白いと思ったことをとことん追求する時
人間は言葉で考える生き物であり、言葉は思考の手段です。その言葉をきちんと使いこなすことができれば、物事を考えるための強い武器になるでしょう
Posted by ブクログ
出口流教育論。日本人は勤勉でもなく、教育水準も高くない。特に高等教育。処方箋は投資(最も効率的)と多様性。これら世界を見渡せば常識。劣等感と不義の関係を結んだ愛国心であるナショナリズムはダメ。いつもの論旨ですが今回も深く納得。本書では対談が楽しかった。これまであまり存じ上げなかった吉田直紀さん、加藤積一さん、ヤマザキマリさんとの対談は興味深かった。この方々の著作へも手を出そうかなと。
Posted by ブクログ
読んで元気になるなぁ。わりとよくある教養エンタメを思いつつ読み始めたけれど、教養を深めようということを越えた、もっと教育の必要性、重要さを説く本だった。自分自身に教育を与え続けることはもちろん、現代社会、日本においても幼児教育から、大学教育まで、どのような場面でどのような教育を整えるべきかの具体的な提案がある面白かったねぇ。
また、そこここで見られる対談における相手の方も含めた考え方も面白い。
「仕事でもなんでも、大事なことは、いい結果を残すことです。それなのにいさしぎょく腹を切って死んでしまっら、何も残らない。」
とかね。俺自身を含めて、美談をありがたいと思ってしまう面はあるからなぁ。アハハと笑いつつ、納得した。
出口氏の本は、引き出しが多いね。
Posted by ブクログ
現在の教育・社会に関する問題提起については、著者の他の著作とそれほど変わらない。それでも購入し続けるのは、やはりファンだからである。対談のパートは知的好奇心を強く刺激された。
Posted by ブクログ
ヤマザキ画伯との対談など全てを通して感じたのは、自分自身が興味がある事を、掘り下げる事が自身を成長させる事か出来る。
そもそも目指すところは、自分自身の幸福であり、たまたま所属している組織の成果では無い事に気付かされた。今更だけど
Posted by ブクログ
著者の「学び」に対する信念と、日本の教育に対する危機感が書かれていた。また、著名人数名との「学び」についての対談も収録されていた。
著者の一番のメッセージは「このままだと日本はどんどん衰退していく」だと思う。
全体を通して、著者が感じている危機感がひしひしと感じられた。
それにしても元気なじいちゃんだ。
どうやったらそんなに元気に年を取れるのか、著者の健康法を知りたいと思った。