川上和人のレビュー一覧
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無人島、研究と冒険、半分半分。
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
えぇっ・・・?
って思うタイトルに、期待を募らせて購入。
もちろん、裏切られることなく最後まで軽やかに読み切りました!
何かを極める途中の人たちのエッセイって、
とても面白い。
生活、考え方、持っている知識。
どれをとっても、私とは全然違う感じがする。
それなのに、時々、なんかとても分かってしまう。
川上さんも同じだ。
東大を出て、第一線で活躍しながら、テレビやエッセイでも活躍・・・そんなに有名な人なのに、
カールが好きだと言う
モテたいと言う
英語ができないけどいいんだと開き直ったりする
飾らない人柄に、この人ホントにすごい人なのかなって見返しを確認したりしてしまう。
鳥類について、詳しくなれるかっていったら、
この本はたぶん、なれないと思う。
でも、鳥類学のなかでオススメの本は?って聞かれたら、きっとコレもオススメしちゃうんだろうな。
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Posted by ブクログ
研究も楽じゃないなぁ。
筆者は鳥類学者で、南硫黄島は本州の南1200キロ行ったところにある絶海の孤島だ。すごい傾斜の島で、アプローチしにくいところから手付かずの自然が残されている。ゆえに研究者は研究しほうだいだけど、サバイバルもしなきゃいけない。
南硫黄島は地形が激しいので、今まで4回調査されただけだが、筆者はそのうち2回に参加した。上陸したらまず1.6トンの荷揚げ。一人1日4L計算。食事は630食。これにキャンプ道具や常備薬に無線機など。バケツリレーの要領であげていく。ベースキャンプを設営する。背後の断崖は定期的に落石を発生させるので場所選びが大事だ。しかしこの日は大潮で、テントが次々と水没。真っ暗闇の中で引越し。
ぐるりの崖は一箇所だけ崩落していて、そのおかげで島内に入ることができる。山岳サポートの登山家たちがロープを設置してくれる。ルート工作には2日かかるので、研究者たちは海岸部の調査を行う。
準備期間は1年ほど。荷物や現地調査のスケジュールなど。荷物は最小限に、そして南硫黄島での移動は横ではなく縦なので体力づくり。水泳、クライミング、ボルダリング等。そして外来生物を持ち込まないよう、衣類はなるべく新品、アルコール消毒なども行う。荷物はクリーンルームでパッキング。
標高916mの山頂を目指して進む。ザックは15キロ。体重60キロの筆者にとっては25%増。カタツムリ研究者のチバはデイパックひとつで羨ましい。オオコウモリが普通は夜行性なのに昼に飛んでいて驚く。山頂は多数の海鳥の死体で溢れていた。捕食者がいないのだ。調査が終わり、帰ったら研究の始まりである。
翌年、北硫黄島に向かう。この島は50年ほど人間が住んでいたことがあり、現在は無人島だが、クマネズミが侵入してしまって雛や卵が食べられてしまって5種類の海鳥が絶滅した。ヒトが住まなかった南硫黄島とヒトの住んだ北硫黄島がパラレルワールドになっている。
北硫黄島では草が結構生えている。南硫黄島では鳥の営巣のため地面ががんがん穴だらけで、すごい密度だったので草はほぼはえてなかった。
その後小笠原諸島の無人島行脚の旅に出る。
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Posted by ブクログ
鳥学。
焼鳥好きとしては避けては通れぬ学問。
…かどうかはよく知らんけど、勢いで購入。
英語訳も面白く、
Human Chicken Interfaceとのこと。
これは期待できそうだ。
いきなりユーモア溢れる文章が続き、ググッと気持ちを持ってかれる。
『ぜひとも胸肉を握りしめて紙面をめくっていただきたい』
何言ってんだ?w
『お見せできないのが残念でならないが、もちろん私も、胸肉を握りしめながら原稿を書いている』
いや、何言ってんだ?wwwwwww
途中、民明書房からの引用してるのとか、まじでたまらなかった。
ちゃんと『無論、嘘である』と言っているのでご安心を。
内容としてはちゃんとまとも?で、
胸肉の話に始まり、ささみ、手羽元、手羽中、手羽端(手羽先だと語弊があるようで)、もも、などなど。
そして、わかりやすく筋肉の役割や飛ぶ仕組みとかが詳しく説明されている。
だからこんな食感でこんな味なんですよ、につなげてくる面白さ。
その先は内臓にもスポットをあてた話。
ハツの話の時は、『震えるハート』という章と『刻む心臓のビート』いう章がある。
ああ…。これもやってますな。
専門的な話なのに、全然飽きさせない文章が素敵すぎる。というか、息を吐くようにどうでもいい小ボケを入れてくる。
この作者さん、変な人すぎるw
そしてこういう大好物すぎる俺。
これは面白いし、勉強になるなぁ…。
焼鳥好きには必読本です!
もちろん鶏肉の話だけではないのだが、書き始めると長くなりそうなので、気になる方はぜひ読んでいただければ。
感想は焼鳥でもつまみながら語り合いましょう。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ。
そして、今日も鶏に感謝しつつ。
そういや、ゴルフのアルバトロスってアホウドリだったよな?
凄い鳥なのに、なんで日本人はアホウドリって名付けちゃったんでしょ…。
扱い方、見直した方がいいんじゃね? -
Posted by ブクログ
せっかく買ったのに、何年も本棚の肥やしにしていた一冊。
そしてこの度、いよいよ丸一日落ち着いて本が読める機会が到来致しました。
重すぎず、軽すぎず、硬すぎず、くだらなすぎず、温泉地で早起きして鳥のさえずりと谷川のせせらぎを聞きながら、部屋でゴロゴロ読むのにちょうど良かった。
いいね、大好き。まさか鳥類学者に笑わされるとは思わなかったよ。
色んな島エピソード、鳥エピソード、ご本人エピソードがあったけど、私が「それはそうやなぁ…」とエセ関西弁とともに頷いたのは「人間の生活に直結しない研究には研究費が出ない」という話。だよね、お金にならないことにはお金が集まらないんだよね。
そんな鳥類学、生物学を応援するためにも、川上さんの本をまた何冊か買って読みたいと思いました。 -
無人島、研究と冒険、半分半分。
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Posted by ブクログ
理論物理学、微生物学、幹細胞発生学、宇宙物理化学、生命流体力学、地質学・岩石学、火山学、古脊椎動物学、代数幾何学、ニュートリノ天文学など、様々な分野の19名の理系研究者が「偏愛論文」について語るアンソロジー。
自分は文系で、理系の学問についてはあまり縁がない中、いろんな研究分野のユニークな論文のエッセンスが知れてとても興味深かった。また、研究というものの面白さを改めて感じた。
中でも、川上和人「そういえば、最近ケンケンしてないな」、仲野徹「衝撃と痛恨の秘話 幹細胞の可塑性とは何だったのか」、西本昌司「スカスカ・グサグサの岩石」、小林快次「羽を生やした恐竜」、小林武彦「私の愛する論文たち 老化は突然やってくる!?」が面白く、印象に残った。
ぜひ文系の学問についても、同じような企画をしてほしいなと思った。 -
Posted by ブクログ
とても面白かった。小笠原諸島に生息する固有種の海鳥の調査をメインに研究されている鳥類学の先生のエッセイ。
小笠原諸島に属する火山島、西之島で大規模な噴火が起こり、島の生態系が一旦リセットされるという事態が起こる。マグマが流れ火山灰が降り注ぎ、生物のいなくなった島に、新たなる生物が漂着し新たなる生態系が産まれる奇跡の一幕に立ち会うために鳥類学者は島を目指す。
絶滅に瀕した固有種の鳥の調査のためにあちらこちらの無人島へフィールドワークに出かけたり、出かけた先で見つけた骨や羽毛をなんとなく採取して保管しておいたり、鳥の分布、鳥の形、鳥の生態について、とにかく脳が手すきな間も四六時中研対象のことを面白く楽しく考えていたりという学者という人種の生態についてユーモラスに書いてある。とても面白かった。 -
Posted by ブクログ
初めましての本屋さんの棚で、面白いタイトルだと思い購入しました。
めちゃくちゃ笑ったし恐怖しました!
これは素晴らしい作者さんに出会ってしまった、と大型書店さんで追加で著書を2冊購入し、安心して最後まで読み終えました。
知らない世界の事ばかりで、本を読んで世界が広がっていく感覚をこれでもかと味わいました。
早く次の本を読みたいけれど、この1冊の余韻にもう少し浸っていたいから、別ジャンルの本を読もうかなー。
いやしかし、この本を読んで鳥類学者になりたかった鳥好き人間かのような錯覚になっているので、
急いで買いに行った2冊のうちの1冊を読みたいと思います! -
Posted by ブクログ
しまった、農繁期なのでまたもや見逃していた、新しいエッセイが出ていたのか。みんな私より先に読んでいたのかと思うと、なんか悔しい。そして今回も、Kazuさんのレビューに敵わない。
猫丸さんのレビューを読むと、こども電話相談室の回答者ばかりではないラジオ出演があったり、検索すると色々な読み物も出てきて、ずいぶん遅れをとってしまったことがわかった。
前回は川上先生の、ちょっと難しめの本を読んでいたので、またお気楽に読める本があるのは嬉しい。
西之島の話だが、どうやら論文発表するまで本に詳しい内容を書くことはできないらしい。(だから前回→『無人島、研究と冒険、半分半分』→あんなに遅かったの??)
今回は小笠原諸島で、6000年前くらいのものと見られる、たくさんの海鳥の骨格を採集して大喜びな川上先生、いくつかのミス、不運、残念などの話題が万歳だ。
しかし、カッパだのカレイだのが途中に挟まっているため、再び頭の中で西之島に戻ってくるまで時間がかかった。
オガサワラカワラヒワが増えているというくだりは(保全を願って2回も寄付した身として)とても嬉しかったが、その後、干魃によって激減したとあってガッカリした。しかし、あの時点でネズミを駆除して、オガサワラカワラヒワの数が増えていたからこそ、今回絶滅を防げたのだ、と川上先生は言う。
そう考えても、オガサワラカワラヒワたちは、なんと危ういところにいるのだろう。再びクラウドファンディングがあれば、私はすぐに貢いでしまうに違いない。
それにしても長いな、オガサワラカワラヒワ。