川上和人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「鳥類学者の半分は、鳥類学ではできていない」のタイトルの意味は、果たして。
1. 鳥類学者と名乗っている人の半分は、鳥類学はやっていない(成果は出していない)
2. 鳥類学者と名乗っている人は、半分は鳥類学の仕事をしているが、残りの半分は学者の仕事ではないことをしている
どちらも違っていて、著者は自分のことしか語っていない。「鳥類学者を名乗っている著者の半分は、鳥類学ではできていない」。
その半分が面白い。小笠原諸島、西之島での調査研究。絶滅危惧種の保護や、自然環境保護へ。著者はこう書いている。「幸いにも自分には別の能力があることに気づいた。それは文章力と口車である。高度な分 -
Posted by ブクログ
まず 冒頭のこんにゃくの話からしてすごいです!
科学的に物を考えるというのはこういうことなのかって すごいくだらなくて面白いんですけども 感銘を受けます
川上さんの本っていうのは やっぱりこういうネイチャー分野で 普段 触れられないような学識の高い人の話を 分かりやすいところまで下ろしてきてくれるっていうのがいいと思います
読みやすい し 近づきやすい。そういうことで自然とか環境とかに意識を向ける人たちが増えてくれるといいなと思うので、こういう人の活躍はとってもありがたいなと思います
ただ ご本人がすごい しゃべるのが好きなだけなのかもしれないですけど -
Posted by ブクログ
ネタバレThis is 鳥類学者の楽しい生活。
周りに鳥が好きな人はいても、鳥類学者はなかなかいないに違いない。そんな皆様のために鳥類学者とはどんな者かを詳らかにするエッセイ。古今東西のネタを引っ張ってくる語り口についつい夢中になって読めば、いつのまにか鳥類学者が友だちにいたような気がしてくる。そして研究って面白いな! という気持ちになる。キョロちゃんの考察は声を出して笑いそうになった。大変高度なお遊びである。ほかにもリンゴジュースの裏切り、吸血鬼、回し車などインパクトのあるツカミから研究の日々へとつながる文章は次へ次へとページをめくる手を止めさせない。
小笠原の島が噴火するのに一喜一憂する。なぜ -
Posted by ブクログ
挑戦的なタイトルが面白いだろうな、を予感させて読んでみる。
文体が結構異質なのとちょいちょいある飛躍した調子が、わからない人も多かろうとヒヤヒヤしながら読み進む。
2度訪問したことのある小笠原が多くのシーンの舞台だったが、私が行ったことのあるような人が住むエリアではなくて掛け値なしの原生林だったり、自然そのもののエリアなので、見てきたところは「整地された」自然だったのだなと思い返す。
「美しい大自然」「母なる自然」のようなイメージは、自然の光の側面だけの綺麗事である、という行は、行ったものにしかわからない真理なのだろうと思った。
生まれるものがあれば朽ちて行くものも同数あるのだ。
学者は -
Posted by ブクログ
バード川上の本。何年か前に聞いた子ども科学電話相談室でのダイナソー小林とのやりとりが好きすぎて興味を持った。
失礼ながら鳥類学者って鳥だけ調べているのかと思ったら、植物にも虫にも長けてらして驚いた。自然を研究する人たちは幅広い生態系の知識が必要なのね。
そして表題とのギャップ。なんだ鳥オタクじゃんという。オタクも推しだけじゃなくて、推しを取り巻く全てのことを知りたくなるもんね。分かる(?)。
キョロちゃんの考察でワクワクしたり、耳の中に(自己規制)が入った話でゾワゾワしたり、フィールドワークの話が沢山詰め込まれてて面白かった!
次はダイナソー小林読むぞ!
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Posted by ブクログ
ラジオの子ども科学電話相談で軽快な語り口を披露した、バード川上こと川上和人さんの本。
ダイナソー小林(快次教授)と並ぶ、界隈の二大アイドルの片翼・川上さんであります。
その川上さんの本が面白い、というのは、この数年きいていたけど、なかなか機会がなかった。
ようやく機会を得て本書を手に取った。
不思議なタイトルだけど、中もけっこうすごい。
サブカル例え話は私には半分ほどしか分からず。
バッタを倒したウルド前野さんとか、土屋さん(哲学屋さん)の本を思い出した。
もう少し学術話が見たかった気もするけど、これは一般人向けに敷居を低くした入門書なのかも。
読み終わると、カールが食べたくなった気が