川上和人のレビュー一覧
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無人島、研究と冒険、半分半分。
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Posted by ブクログ
南硫黄島は人間の侵入を拒む、絶海の孤島。
だからこその原生状態の生態系が残る、場所。
そんな島での調査と研究の日々は、あまりにも壮絶だった。
・南硫黄島の地図 ・横から見た図 ・各島との位置関係
・はじめに
第一部 探検・はじめまして 第二部 熟考・ここが天王山
第三部 灼熱・宴もたけなわ
・あとがき
鳥類学者が綴った科学エッセイは、冒険譚でもある。
小笠原諸島よりも硫黄島よりも更に南に位置する、南硫黄島。
集うのは鳥類・植物・昆虫・陸産貝類・哺乳類・
海洋生物・地質等の専門家・・・だけでなく、
プロのダイバーや山岳サポートも含めての隊員たち。
僅かな海岸に上陸&荷揚げをし、
大きな石が転がる死の廊下と垂壁をクライミングは
落石と足元の崩れる土砂。巣穴だらけの山頂までの行程と、
難行苦行の連続。しかも山頂では多くの鳥の死体と無数のハエ。
それで終わりかと思っていたら、10年後の調査隊にも
名を連ねているではないの~。しかも更に10年後にも行きたい?
研究者魂というか・・・噛まれると痛い、痛いけど嬉しいだもの。
カフェ・パラディッソの理想と現実には笑っていまったけど、
調査自体の話には目から鱗。特に10年の経過は、島自体の
変化と生物たちの状況が真面目に語られていました。
特に、海鳥を媒介して増加する外来植物の逞しいこと。
更に、ドローンの威力も時間の経過を感じさせられました。
新しい事実もあり、島のことはまだまだわかっていないと
確信し、これからも研究は終わることがないと語る。
果たして10年後はどうなっているのか?行くよね、絶対。 -
無人島、研究と冒険、半分半分。
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Posted by ブクログ
安定の面白さ。やっぱりハズレないわ。
南硫黄島でのそれはそれは過酷な調査を、いつもの調子でちゃかしたりしながら語る。オプティミスティックというか、ちゃかすことによって、祓いがおこなわれているような(笑)。きっと川上先生はマーシアン移民適正テストで簡単に合格しそうなキャラクタだと思う。ドMなフィールド系研究者の嫉妬心を煽る、たまらない書籍である。
鳥類標識調査や標本についてもわかりやすく完結に触れられていてとてもありがたいる。まったく温度調節できるもののない場所での腐敗しやすい標本ってどうするんか?、化学系の薬品?とか思っていたら、なんと塩漬、まあ汎用性高いですし、なんせ安全ですし、なるほどなぁ、、と。普段恵まれた環境での調査しかしていないので、ほんとにAWE。
トリダカラダイジョウブ、トリダカラダイジョウブ -
無人島、研究と冒険、半分半分。
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Posted by ブクログ
ネタバレ鳥類学者 川上和人さん
マンガ家 マツダユカさん
の本で、
鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ
という副題の、とーっても楽しい作品でした。
「ウグイス類は声は違えど姿は同じ」
「シジュウカラにもいるパリピとシャイ」
など様々なトリビアについて、
4コマ漫画と文章で、楽しく読むことが出来ました。
「ウグイス類は…」では
ウグイスです!
メボソムシクイです!
エゾムシクイです!
センダイムシクイです!
我ら見分けにくいと評判のウグイス類!
どうだバードウォッチャーどもめ!
お前らにおれらの違いがわかるかなー⁈
なんてマンガで描かれていて
本当に笑ってしまった~(*^^*)
野鳥好きの方は、
きっと楽しめる一冊だと思いました〜! -
購入済み
鳥大好きやん!
鳥類研究者の苦労や楽しみを面白く読ませてもらいました。
色々小ネタが入れ込んであって、これ笑うと歳がバレるネタが満載(笑)
知らないお仕事の裏側と現実、興味深かったです。
恐竜に関するエッセイを先に読んだんですが、そちらも面白かったです。 -
タイトルに偽りあり
タイトルが「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」ですが、これウソです
客観的に見たら、めちゃくちゃ鳥が好きだと思われます
犬・猫の本は読んだりしますが、鳥の本はあまり読んだことがありませんでした
この本ではユーモアを交えながら(かなり多い。1ページに数回出てきます)、鳥の生態や研究について伝えてくれる面白い本です -
無人島、研究と冒険、半分半分。
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Posted by ブクログ
バード川上節がほどよくちりばめられた、エッセイというよりは実録本。
南硫黄島という無人島での調査についての本で、2007年の調査と、その10年後である2017年の調査について書かれている。2007年時の調査についての話は、たしか別の本で読んだ記憶がある。そちらはかなりエッセイ寄りだった記憶があった。それに加えて、調査時のアレコレが扱われていて、その調査結果や、その調査の成果をどのようにして研究したかについては、さらっと紹介するにとどまっていた気がする。この本では、当時の調査のあれこれはもちろんのこと、その後で重ねられた研究についても紹介されていて、『研究』というものの実体がリアルに感じられた。
2017年の調査についての記述は、10年という歳月が自然界にもたらす変化と、それを調査するにあたっての技術的な発展をからめてわかりやすく紹介されていた。ドローンの活用や、調査をするにあたってのアプローチ方法の改善など、技術の進歩が実感出来てとても面白かった。
割とさらりと書かれているが、これから先の10年についても扱われていて、後続の研究者に対する期待などにも言及している。科学というものが、後継があってこそのものだとしみじみ感じた。
今年は2026年、来年はこの本でとりあげられた調査の10年後にあたる。10年ごとの調査はどれだけの新たな知見をもたらしてくれるのだろうか? 今から、とても楽しみだ。