松本大洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻〜〜〜〜〜
本当にいい作品でした。なんだろうすごくタメになるとかじゃなくて、ただ物語として、良質なものに触れることができた。生きていくことに楽しみを与えてくれた、という感が強くてうまく言語化できないのだけど
以下徒然
完全に家臣ムーブ森くんなんだけど、時々「瀬能、死ぬな!」って昔の友達ムーブになるのが可愛い
「お勝、行くよ」と他の客が来たから出るねというのと、もうこれで最後の別れというのを掛け合わせる宗一郎も素敵なんだけど、それに敏感に「これ切りなんだね、宗さん」と縁が切れることに気づいて、でもそれを質すわけでもなく、静かに見送るお勝〜〜〜〜〜涙涙涙
あの二人の顔だけのページ、好きだ -
無料版購入済み
編集者と漫画家をテーマにした漫画は色々読んできましたが、これはその中でもとても独特な空気感を備えた作品でした。すごく淡々と物語が進んでいるように見える傍ら、全員それなりな苦悩を抱えて、必死で漫画というものに取り組んでいる、そんな感覚を覚える作品でした。最後まで読んだら主人公がどういう決断を自分と漫画というものに下すのか、とても気になります。
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Posted by ブクログ
ネタバレ湯河原の惣湯テラスで読みました。上巻のみ、流し読みでしか読んでないので的外れな感想だったら申し訳ない。
スフィンクスの子が子猫の言葉に救われたと吐露するシーンはなんだか心にくるものがあって、他人の何気ない言葉に救われることってあるよなあと。そして、その言葉をくれた人が、たとえはみだしものであっても、庇いたい、一緒にいてほしいと思うのですよね。スフィンクスの子は、見当違いだったら申し訳ないけど、他の猫から棒っきれと呼ばれて毛のない自分にコンプレックスがあって、自分の価値を低く見積もってるから自己犠牲的な側面がある(長老の世話を押し付けられているように見える)。 だからこそ、白猫の言葉に救われたん -