あらすじ
純粋な力を信じるクロ。純粋な心を信じるシロ。2人の悪童が背徳の街宝町を舞台に繰り広げるアクション。危ないから気をつけてくださいね!!宝町に住む少年、シロとクロはネコと呼ばれ、他の町でも恐れられる存在。学校にも通わず、暴力で金を奪い取る荒んだ生活を繰り返していた。
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「強さ」って、どういうことだろう。
私は映画からハマったクチですが、原作も何度も読み返しては独特の浮遊感に浸り、そのたびに「強さ」について考えます。
宝町という荒んだ街でたくましく生き抜く少年・クロとシロ。2人が見る世界は、暴力とオトナの欲望に満ちている。オトナを圧倒する「力」を欲するクロの凶暴な感情は、すべて相棒のシロを守ることに注がれているけれど、実はシロの純朴さに生かされている。でもそれを「依存」と簡単にオトナの理屈で言い切りたくはない。2人は光であり闇であり、どちらにも振れる危うさこそが純粋で、愛しく胸に迫るのです。
ひとりで着替えもできず、幼児のように世話のかかるシロですが、「安心安心」「シロ、こんな街いらない」「もっとゆっくりならいいのに」など、たまに呟く「シロ語」は、本質を突いていてドキッとします。
ぜひ、映画主題歌だったアジカンの「或る街の群青」を聴きながら、宝町に飛び込んでください。松本大洋の不細工なガキ(褒め言葉)、クロが最高にカッコよく、シロが最高に可愛く見えてくるはず。
感情タグBEST3
匿名
絵のタッチで好みが分かれるかもしれないけど、
濃密で無駄のない構図やセリフのひとつひとつは
マンガ好き、特に描く人にとっては必ず勉強になる。
Posted by ブクログ
心のネジ、足りない人はいっぱいいるんじゃないかなあ。
シロとクロ、無垢 不純 善と悪
片方だけでは生きていけなくて
二人はいつも一緒。
まるで人間みたい
全部が全部 説明されるわけじゃない
新しいものが生まれる中で
どんなに愛されていても古いものは死んでいく
やりきれない社会の現実
映画もとても好きでした
Posted by ブクログ
シロを見ていると子供の頃の純粋な気持ちを思い出す。シロの純粋さを守り抜こうとするクロもまた純粋。
著者は以前自分と同じ街に住んでいたらしく、今は変わってしまった懐かしい町並みが描写されていて、それも個人的には楽しめた。
Posted by ブクログ
お互い欠けた部分を完全に補いあっていて信じていて理解しているシロとクロの関係がパーフェクトワールドすぎて涙がでた
純粋ではかなくてでも美しい
素晴らしい作品だった
自分が悲しい時辛い時私の両の手をシロとクロが握っていてくれたら
頑張って生きていける気がする
Posted by ブクログ
映画を見て単行本を購入。絵がちょっと初めて見るタイプでちょっととっつきにくかったけど、慣れれば問題なし。シロとクロの絆がいい。幸せになってほしいな。
Posted by ブクログ
青い春とか、こういうダークでシュールな話は今では結構見るけど、当時は珍しかったんじゃないかな。
中学生の時に松本大洋を読んでから、ベタな少女漫画を読む機会が減ったかも。絵柄も台詞も設定もキャラクターも衝撃だった記憶が。
そんな中の「うんこ!」とかが和むし笑えるので好きだったりする。
Posted by ブクログ
学校の授業で読まなければならなかったので入手。
宝町を舞台に、クロとシロ、2人の子供が繰り広げる愛と暴力のお話。
松本大洋の、緻密で粗雑な絵が好きさ。
丁寧な線でない、感情の在る線だからこそ、人間の心がビシバシ伝わってくる。
警察の沢田。純粋な心を持つシロと出会って変わっていくシーンが好き。
ネズミと木村の最後のやり取りが好き。
強いから弱く、弱いから強いのだ。
Posted by ブクログ
名作!!!
私は、映画から見てはまったのですが漫画の方も絵柄が独特でよかったです^ω^
名台詞が多くて、3巻は特に大好きです。
私は、映画から見ることをお勧めします。
Posted by ブクログ
松本大洋は、アートで、哲学的、そしてストーリーも面白いと3拍子揃った数少ない漫画家の一人だ。
特にこの作品は、彼の若い時の作品であるため、
良い意味で青臭く、理想と現実/正義と悪を、シロとクロという主人公に当てはめ、分かりやすく哲学的な考察をしている。しかし、アート性が高く、ファンタジックで、巧妙なストーリーと絵のお陰で、説教くさく感じない所がすごい。必読。
Posted by ブクログ
僕の一番好きっていっても良い漫画です。松本大洋さんの漫画は全部読んだつもりでいたのですが鉄コン筋クリートのシロ編とクロ編を読みのがしていました。ぜひ、そっちもよんでみなければ…。
Posted by ブクログ
松本大洋の作品で好きな作品は?
と言ったらコレが一番多いであろう作品。
当初の予定では、
イタチvsクロ&シロ
になる予定だったんですね、コレが。
打ち切りの都合でイタチ=クロの心になったのですよ。
にしても、クロもシロも両方良い味出してますね。
ちなみに映画版は映画版で疾走感があって非常に好きです。
Posted by ブクログ
大好きなマンガ。
映画化ときいた時はショックを受けたけど、
原作を愛して止まない人たちが集まって作った映画は
世界観を壊してなくて意外とよかったと思う。
Posted by ブクログ
人生のバイブルといってもいい作品。
全3巻、ずっと本棚にいます。
クロとシロの関係は世の中すべての
パートナーシップのお手本だと…
私は信じてます。
Posted by ブクログ
大好きです。
シロとクロと宝町、変わらないものなんてないんだけど
変わって行かなくちゃいけない。そんな時この二人の事を想い出します。せっかく変わるなら迷っても、いい方向へ。光輝いてるよこの二人は
Posted by ブクログ
私の人生の方角を少なくても何度かずらした作品。
そのくらいの衝撃を私にくれました。
出会ってよかったと思ってます。
読んだことない人、人生変えてみたくないですか?!
Posted by ブクログ
宝町を仕切っているのは「ネコ」と呼ばれる二人の少年クロとシロ。宝町の覇権を廻り、ヤクザや宝町進出を狙う企業と争い傷つく二人。映画の方もGOOD。
Posted by ブクログ
なんでもアーバン・ファンタジーというジャンルらしい。初耳。
なるほどなとうなずかされる言葉だ。
というのも、この作品で描かれる都市は無際限に拡大する都市という不合理で不可逆なシステムではない。
むしろ個人の内面だとか家庭だとか極小の場所を、都市に拡大して考える類の都市だからだ。
半透明で透過性のあるコクーンが、クロとシロのふたりの周りに敷き詰められている。
半透明だから互いに自由のように見える。
そして実際、透過性があるから他者からの侵入を許すこともあり、結果的にふたりが反目することもある。
が、変わってしまったも変わっていない繭が、依然としてうすーく残っているのだ。
だからふたりが再開すれば、ふたたび繭は閉じることができる、そういうふうにできている。
彼らを包む都市も、そういう具合でできている。
あるいは繭のような都市の核が彼らといえるのかもしれないし、都市の繭性を彼らが象徴しているといえるのかもしれない。
くだくだしく書いてしまったが、ふたりのキャラクターも好きだし、ふたりと取り巻く大人たちの群像も好きだ。
『AKIRA』のまだ幸せだったころの金田と鉄男を連想したりもした。
健康優良不良少年なところや、幻想への没入の仕方とか。
Posted by ブクログ
アニメを観て、アニメがとても好きで、たまたま手にとる。
そのまま、映し出されていた。バランスが、だいじ。
シロとクロは、シロだから、クロだから。やくざもね、悪いんだけど、この本の人たちは、本当に悪くてずるがしこいやつらと、悪い部分もあるけれどこのまちがすきで悪くなってしまったやつらと、わかれて、いて。
丁寧で、しぐさで、痛みがある。
Posted by ブクログ
暴力という手段で生き延びているシロとクロだけど、どちらも純粋でまっすぐ。松本大洋ワールドですなぁ。
この本の中でシロが読んでいる「チョコレートを食べたさかな」って本がまた良いのでそれもお勧め。
Posted by ブクログ
唯一私の本棚にある漫画。
3巻完結で、ストーリーとしては短いのに、
一コマ一コマに込められているメッセージが深く複雑。
かれこれ5回程読み返しているが、
未だに新しい発見が出来て面白い。
アンダーグラウンドな雰囲気。
Posted by ブクログ
凡人には理解しがたいお漫画。
ファンタジーの要素が強いためかすんなり入り込むことができない。
ピンポンのストーリー、台詞、世界観すべてが好きなんだけど、これは私にはフィットしませんでした。
Posted by ブクログ
アングルや画力は個性的で魅力あるが、あまり好みではなかった。ストーリーもシンプルで予想よりも厚くはなかった。
ただ、緻密な描写の雰囲気は人気がでるのを頷ける