松本大洋のレビュー一覧

  • 竹光侍 8

    Posted by ブクログ

    巧いんだか、ヘタなんだか解らないような絵だと感じがちだが…
    漫画と認識するより、絵画、またはアートっと認識した方が正解かもしれん。
    古い漫画を知っている人には「劇画タッチ」っと言った方が解り易いと思う。

    なにせ絵が動くように感じる。
    原作者は別な人だが、実に見事なほど松本大洋は自分らしさを出している。

    主人公の「瀬能宗一郎」は、浮世離れした侍
    同じ長屋に住む大工の息子「勘吉」など、子供等に好かれている。
    ってことは、悪い人だとは思えんのだが…
    だがフっと見せる一面には、何か人知の及ばざる物にとり憑かれている様も見受けられる
    それに彼は滅法剣の腕が立つ、それに伴い心も強い。

    人は自分の弱さを知っているだけに、強いエネルギーには惹かれる。
    でもあまりにも強いエネルギーに接すると、逆に怖さも感じてしまい腰が引ける。
    ただ当の本人がノホホ~ンとしているもんだからつい傍に寄って行ってしまうのだが
    時々ミョウ~な緊張感をまとう瀬能にドキっとすることしばし(笑)

    だから誰もが彼から目が離せない。
    ノホホ~ンとした表情と、時折見せる獣のような表情と、
    どちらも人を惹きつけてやまないのだ
    そんな漫画だから、読んでいる側もたまらん程、瀬能に惹きつけられるのだ(笑)

    今回は最終巻を前にし、読みきってしまうのが勿体ないので、
    もう一度、一巻から一気に楽しみながら読んだ。

    悪を切り、ついでに自分の悪をも断つ。
    な~るほど、そういう風に結論を持っていったか・・・
    まったく考えていなかった最終回だったが、一度読み終わると
    確かにコレしか無いってな終わり方だった。

    なにか偉業を遂げた人物、または波乱万丈な人生を送った人の伝説ってのは
    こんな風に始まり、こんな風に終わるのかもしれんな
    そうして時代とともに脚色され、語り継がれるのかもしれん。

    松本大洋の描く人物は、いつも、とてつもない強さを持って登場する
    普通は色々とあって経験を積み、強くなる過程を描く話が多い中
    いきなりMAXな強さで登場するもんだから、見ている側には安心感どころか
    MAXの次は落ちるだろうってなセオリーに捕らわれ、ドキドキの連続となってしまう

    それを毎回「そう来たか」ってな落としどころへ持っていく技には感服する
    強い主人公を登場させてた作者は、読者にハラハラ・ドキドキ感を持たせるために
    次から次へと強い相手を登場させるか…主人公に怪我を負わせて多少弱らせるか…
    体は強いが心が弱い…なんぞと話を持っていきがちだが
    彼の描く漫画には、そういったセオリーが当てはまる作品は無い。

    今回の竹光侍は先にも述べたが原作は永福一成氏である。
    この話に松本大洋の絵が見事にハマっているので、大変満足していたが
    どうやら永福一成氏の原作が文庫化されているらしい。

    ちょっとソソルのは、漫画にはない場面が載っているそうで…読みたいかもっと思った。

    しかし…最近、江戸モノに気持ちが持っていかれるのはどうしてだろう。
    色々な本や漫画を読んでも、必ず合間合間に江戸モノを手にしてしまう。

    士農工商の完全なる封建制度な時代にも関わらず、気持ちが江戸へと飛んでいく(笑)
    さて、民主主義に嫌気でもさしているのだろうか?(ハハハハハ)

    なにはともかく、松本大洋ファンも、そうでない人も
    漫画好きも、漫画なんぞ見ない人も、機会があれば是非見るべし。
    きっと訳の解らない幸福感に戸惑うこと確実である(笑)

    0
    2011年03月08日
  • ピンポン 1

    Posted by ブクログ

    才能、努力、挫折、etc、、、、ありとあらゆるスポーツにおいて必要不可欠なファクターを劇中の随所の散りばめ、それら全てに決着をつけるよう誘う、終盤の手際の良い展開に溜め息をつく。賛否両論あるであろうビターな味わいな終幕が極上の余韻を残す。

    0
    2011年07月18日
  • GOGOモンスター

    Posted by ブクログ

    宝物のようにいつもそばに置いて読みたい本。
    子供だった頃の感性を思い出させてくれる。

    子供のときは確かに見えて感じていた大切なものが、成長するにつれて常識や経験の底に埋もれてしまう。
    埋もれることにも慣れて何も感じなくなってしまう。

    しかし、それは確かに自分の中にあるはずのもの。
    その埋もれたものにアクセスする方法を持つことで、埋もれたものを時々掘り出してやることができる。
    時間とともに埋もれてしまっても、その掘り出す作業で何度でも「腐敗」を防ぐことができる。

    この本はその「アクセスする方法」になってくれるはずだ。

    0
    2011年02月26日
  • 鉄コン筋クリート 1

    Posted by ブクログ

    松本大洋は、アートで、哲学的、そしてストーリーも面白いと3拍子揃った数少ない漫画家の一人だ。

    特にこの作品は、彼の若い時の作品であるため、
    良い意味で青臭く、理想と現実/正義と悪を、シロとクロという主人公に当てはめ、分かりやすく哲学的な考察をしている。しかし、アート性が高く、ファンタジックで、巧妙なストーリーと絵のお陰で、説教くさく感じない所がすごい。必読。

    0
    2011年02月15日
  • 青い春

    Posted by ブクログ

    “幸せなら手を叩こう“

    青臭い青臭い青春絵巻。
    どこにもやれない感情が爆発して疾走スル。
    登場人物それぞれの曲がった青春がたまらなく切なくて愛しいのだ。

    0
    2011年02月06日
  • ピンポン 5

    Posted by ブクログ

    気分が沈みがちな時はこの本を1巻から読んで生き返ります。

    全体的も好きですが、終盤の爽快感はたまりません。
    また、最後の最後はマッタリしていますがそれもいいです。

    棺桶にも入れてもらわないとね、この本。

    なお、映画版のテーマ曲はマンガにもとても合っていると思います。タイトルもいい『YUMEGIWA LAST BOY』

    0
    2011年02月05日
  • ピンポン 4

    Posted by ブクログ

    ドラゴンはいつまでも高いところにいなきゃいけないから気の毒だと思っていました。
    でもこの人とペコの試合を読むと幸せになれます(´∀`)

    0
    2011年02月05日
  • ピンポン 3

    Posted by ブクログ

    一番共感する人物はアクマ。
    読めば読むほど染みますセリフ( ´Д⊂ ヨヨヨ

    それはともあれ、
    私はこのあたりのジイさんとオババが大好きです。
    チャーミング★

    0
    2011年02月05日
  • ピンポン 2

    Posted by ブクログ

    チャイナがニイハオ

    柔らかデニム生地っぽい服とか、
    よく反射するサングラスとか、
    上手だなぁって思います。

    0
    2011年02月05日
  • ピンポン 1

    Posted by ブクログ

    前から気になってた松本大洋を大好きになった
    きっかけの本。本当おもしろいわ。

    1巻のペコとスマイルは幼くてかわいらしい。

    他の本もそうだけど
    ところどころシュールな小ネタみたいのがあって
    小気味よいです。

    0
    2011年02月05日
  • GOGOモンスター

    Posted by ブクログ

    説明を省きたくなるけど、実は単純明快

    小さい頃は見れた、感じられたモノが見えなくなる瞬間
    大人になっていく過程
    それを松本大洋は"腐っていく"と表現した。
    それはつまり、大人は腐っていて、自分もそのうちの1人だと認めた訳だ。
    でもあらゆる人は感じているハズ
    純粋な少年の間だけ観れた貴方たちのヒーローを 作品に見事に投影し、圧巻のカメラワークとハイセンスなカット割で纏まられた傑作

    0
    2011年01月23日
  • ピンポン 5

    Posted by ブクログ

    1巻を本棚には選ぶところかもですが、やっぱりペコでしょうということで、5巻を。
    松本大洋って、こんな感じだったんか……!!!と。そして、映画を観て知っていたはずの、ピンポンって、こんな話しだったんか……!!?と。衝撃でした。
    なんだか、角度によってペコもスマイルもめっちゃぶさいくやし、線がふるえてんのに写実的やし、それなのに卓球シーンめっちゃリアルやしで、なんだこれ、面白!!と、夢中になってました。

    男同士の友情って、ただひたすら「待つ」っていうの、あるんだねぇ。女同士には、ないというか、女同士だと、ただ「待つ」というのは友情を意味しないようなところがあります。
    あの映画のピンポンが、こんなに深い作品だったとは、そんで、こんなにおもろい作品やったとは。
    最後はちょっと、ああしてほしかったな…と思いましたが、納得でした。

    この星のいっとーしょーになりたいの!卓球で俺は。そんだけ!

    この言葉使いのリアルさが、原作を読んでやっとわかりました。

    0
    2011年01月09日
  • 鉄コン筋クリート 1

    Posted by ブクログ

    僕の一番好きっていっても良い漫画です。松本大洋さんの漫画は全部読んだつもりでいたのですが鉄コン筋クリートのシロ編とクロ編を読みのがしていました。ぜひ、そっちもよんでみなければ…。

    0
    2010年12月20日
  • 竹光侍 8

    Posted by ブクログ

    隅々まで楽しく美しい絵で楽しませてくれたこの本も、ついに最終巻。宗さんがお勝さんを置いていっちゃった時には、本気で抗議したくなりましたが、でもほんとに大円団だあー。最後のページの「完」が、昔の大映映画みたいでいい!

    0
    2012年01月15日
  • ピンポン 1

    Posted by ブクログ

    松本大洋さんの世界観が個人的にすごく好みです。

    ペコ、スマイルを含む五人の卓球選手ひとりひとりの、過去や個性、それに伴う卓球への思いには読むたび新たな発見があり、何度でも読み返したくなる作品です。

    窪塚洋介、ARATAらにより映画化もされています。合わせておススメです。

    0
    2010年10月31日
  • ナンバー吾 5

    Posted by ブクログ

    『バカボンド』は横においておいて・・・ここ数年、タイムリーで漫画を読んでいなかったんだけど、これは久しぶりにタイムリーで読んでた。コミックスでだけどw
    漫画らしい漫画を読んだなぁって思った。

    0
    2010年09月30日
  • 鉄コン筋クリート 3

    Posted by ブクログ

    ヤクザの町、宝町を自分たちの庭のように住み着く2人の少年、クロとシロの物語。

    映画化もされてます。
    大好きな作品。おすすめです。

    0
    2010年09月24日
  • 花男 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ピンポン、ZEROと並んで同作者の中で好きな作品。
    スポーツ物という共通点があるように見えるが、それぞれアプローチが全く違う。
    鉄コンがベストという人も多いし、この人にはジャンルなんて関係ないのかも。

    0
    2012年04月10日
  • ピンポン 5

    Posted by ブクログ

    また 連れて来てくれるか?

    …………

    そうか




    『全身の細胞が…
    狂喜している。
    加速せよと命じている。
    加速せよっ… 加速せよっ…
    ヒーローは急速な成長を遂げる。
    しだいに引き離されてゆく。
    焦りはないっ……
    怯える必要などないっ……
    怯える必要などないのだっ!!』
    [此処はいい……]




    [此処は素晴らしい。]

    [カッコ良かったぜ、ドラゴン。]

    [そうさっ…]

    [片瀬高校 2年 星野裕、決勝進出。]

    (第51話 High)

    0
    2010年08月25日
  • 青い春

    Posted by ブクログ

    『青い春』というタイトルからすでに好きだ。

    松本氏のあとがきが非常に好きなので一部(短くして)載せます。

    「学生時代、私は俗に”不良”と呼ばれるタイプの人間ではありませんでしたが、その類の友人は多く放課後の校庭で彼らの写真を撮らされました。
    理屈に対しては拳で答え、湧き上がる感情に対して「ナゼ」と問う事のないツッパリ君達の本能は、私の憧れで有り、一番身近にいたヒーローだった様に思います。」


    このあとがきが凄く好きなのです。私。

    映画も面白いですが、漫画の方が好きなのです。

    0
    2010年07月10日