西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「どうせ無理だ」「できっこない」と諦め癖がある自分にとって本作の主人公であり脇役の零崎曲識に共感をおぼえます…
そして、曲識が一人の少女との出会いでそんな諦め思考を変えられてしまうのには嫉妬を感じました!
本作は4章で構成されており、とくに気に入っているのが「ロイヤルロイヤリティーホテルの音階」と「ラストフルラストの本懐」です。
殺人衝動を抱えた者たちが人間らしく笑って死ぬための集団『零崎一賊』。無差別殺人鬼のなかで唯一殺人に条件をつけている零崎曲識。
自分の抗いがたい欲求を抑える意志の強さには、禁煙を2度失敗している身として頭が上がらない思いでした…
そんな精神力がある一方で自分が人間らしく生きることや、笑って死ぬことを鼻から諦めている弱さを抱えていました。
とくに「ロイヤリティロイヤルホテルの音階」ではまだ曲識が条件を課す前の過去話で、その弱さが目立っていました。
そんな彼を変えたのは一人の少女との出会いでした。
たった一人の少女との邂逅が曲識を強くしたのと同時に、曲識が淡い憧れを抱くシーンに胸をときめかしました…!
こんな運命の女の子に出会えるなんて羨ましすぎる…
そんな彼が成長し、再度自分の夢を諦めようとしてしまう場面がある「ラストフルラストの本懐」のラストでの出来事には拍手喝采を送らずにはいられませんでした。
本当にこのラストは、悪くない!
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Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ1作目。災難に巻き込まれやすい体質の隠館厄介は、トラブルに遭う度に周囲の人に疑われてしまう。そんな厄介が疑いを晴らすために助けを乞う探偵の1人が掟上今日子。彼女は寝ると記憶がリセットされてしまうので、ほぼ1日で依頼された事件を解決していく。
事件の結末を自分で推理するには与えられた情報が少なく感じたが、ストーリーや登場人物の掛け合いはおもしろい。シリーズ1作目なので、厄介と今日子さんが過去に関わった事件や、今日子さん自身に関しての謎など、今後のシリーズ展開の布石が随所に散りばめられていてワクワクした。
ラストの今日子さんのお願いは厄介に助手として働いてもらうとかかなって思ってたら、予想外の内容でビックリ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ西尾維新における雑談は、やっぱり面白い。
例えば、長瀞とろみのこの台詞。
「…有名な映画の台本でも、努力は大切だとか、生まれた環境は関係ないとか、そういうメッセージを発するものじゃないですか。…あれって、建前上、あるいはマーケティング上、そう言ったほうがお客さんの受けがいいからそう言っているのかなって思ってましたけれども、最近は、ホンを書いている人は、ひょっとすると本気でそう信じているのかもしれないと、思うようになりました。…才能あるクリエーター達が、才能の大切さをよくわかってないだけなんじゃないかって。」(pp.298-299)
メタ的に考えると、この後言及されるように発言者の長瀞とろみはどエリートなのですが、これを書いている西尾維新こそ、ホンを書いている、才能あるクリエーターなわけです。
才能ある者が二重写しになっていて楽しいですね。
この最強シリーズにおける努力vs才能論や、戯言シリーズだと西東天の運命論のように、哲学っぽい雑談は好きです。
現実では才能があろうがなかろうが、どうせ努力するしかないので、論ずる意味のない話ですが、こういう話題を取り上げられるところに物語の良さがありますね。
といって社会問題を提起するわけでもなく、哀川潤がこの話題を蹴飛ばしてくれるので、気持ちいいです。
戯言遣いのいーちゃんなら、もうちょっと根暗なことを言いそうですが、それはそれで読んでみたかった気もします。 -
購入済み
M編へ
いろはにとっての恩人にまた合うという事と、
名も知らぬ踊り子を助けるということが天秤にかけられるが、
いろはは正しい選択をしたのか。
というかその恩人=・・・ -
購入済み
言葉がスゴい
スゴい。特にたゆたん戦は洪水のようだ。
これ考えるのにどれぐらいの時間がかかるんだろう。
一方マダミスのほうは正直ついていけない。
まだ誰が誰かもわからないぐらいなのに。
みんなさらっと読めてしまうんだろうか。 -
Posted by ブクログ
一時(いまも?)一世を風靡した作家の作品、とくにメフィスト賞も受賞したこの作品をたまたま見かけ、一応触れておこうと思い購入。
日本中から集められた天才が集められた島という、いったいどう納得したら良いのか、リアリティラインがどの辺りなのかさっぱりわからない設定で、序盤はかなりとっつきづらい感じがありました。というか、書いてて気づいたんですが、集められた天才が全員日本人なのはそういう日本限定で探してたからでしたっけ?日本だけであんなに人材が集まるんですかね?海外で活動している人もいたんで、その辺はあまり関係ない気もするんですが、たまたま?
ただ、そこはミステリー作品なので、一度謎が生まれれば、これがどう解決されるのか気になって、スキマ時間を費やしてぐいぐいと読んでしまいました。
トリックとしてはあっけらかんとしたものでしたが、その後の一展開、二展開も面白く、メインの後のデザートが延々と続くような感じでした笑
あとまあまあ分厚い量なのですが、やたら改行が多く、詰めたら実際400ページくらいになるんじゃないの?笑と思ってしまいました。
あと探偵小説について、そこまで深くはないのですが、なんとなく最後の展開は探偵小説の探偵さえもただ作家に操られているだけという俯瞰的視点を持ち込んでいるという感じで、その真逆であるあのキャラを最後に登場させることで、対比させているのかなと思いました、が、まあその辺も考えすぎかなーとは思います笑