城平京のレビュー一覧

  • 虚構推理 逆襲と敗北の日

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     つけ麺頼んで、あんまりしっかりしたつけ汁じゃなくてただラーメンの麺が最初は外に出てるだけだな…みたいなのだとある程度美味しくてもラーメンにしときゃよかった、ってがっかりするときありませんか?



     友人と一億総小説家時代の話をしていて、まぁやっぱり小説って敷居が低くて奥が深いんだよなぁとなったのだけれど、じゃあそれこそ漫画みたいに原作と文章と分けるような風潮になっていくのかもしれない。おはなしを作れるのと文章を書けるのとは大きく違っていて、しかもそれをひとつの長編として纏めるには、また別の能力が要る。
     場合によっては「雑に書く」ことが必要になる一方で、小説でなければ、文章でなけれ

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    2022年01月06日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の純真

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    めちゃくちゃ短かったけど第二話「よく考えると怖くないでもない話」が好きだった。雪女で始まり雪女で終わる今巻。「雪女を斬る」は長いなーと思いながら読んでた。

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    2021年12月03日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の純真

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     純真さは特に感じなかった。つまりいつもどおり。



     漫画原作のため書き下ろし、というところになんだか、ビジネスライクな寂しさというか忙しなさみたいなものを感じてしまった。というのも小説としては書き急いでいるな、という部分がちらほらと見えているからで、しっかり練れば雪女にまつわるひとつの長編として、この季節にばっちりの名作になった気もするので残念だなぁ、と云う感想。

     怪異の取扱いやスタンスに関しては安定で、虚構の組み方は流石、それぞれの短編の展開も(なんだな忙しないというところは除いて)良いのだけれど、半端に要素が積み重なるのでラストに向けてのまとまりがちょっと、惜しい。
     漫

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    2021年12月03日
  • 虚構推理 スリーピング・マーダー

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    ネタバレ

    【目次】第一章 岩永琴子は高校生だった/第二章 六花ふたたび/第三章 明日のために/第四章 スリーピング・マーダー(前編)/第五章 スリーピング・マーダー(後編)/第六章 岩永琴子は大学生である
     大富豪の老人・音無剛一の琴子への依頼。それは、昔妖狐と取引して妻を殺害させたが、自分が犯人だということを親族に認めさせてほしいというもの。
     なかなか食えないジジイだが、琴子に依頼したために想定外の事実を知ることになるのは痛快。相変わらずの琴子のプラス思考、苦笑しつつ見守る九郎のしれっとした異能ぶりが楽しい。そして六花の不気味さが後を引く。

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    2021年10月03日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

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    虚構推理の短編集。今作でもどの話も虚構推理らしく真っ当に、起こった事件に対して真実を与えている。その中でも一番虚構推理らしさが感じられたのは「幻の自販機」かな。しかしどの話も当たり前なんだけど普通に怪異が出てきてそれを前提とするのがユニークである。

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    2021年08月21日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    凪良ゆうさんの短編を読みたくて手に取った本。
    日常の中にひっそりと潜む謎の世界を6人の作家が綴る短編集。
    どれもちょっと怖いお話ばかり。

    それぞれ面白いけれど、やはり凪良さんの短編が好き。
    表面上は何の変哲もない平和な日常。
    登場する人物はごく普通の人たち。
    下宿の管理人と、作家の弟。
    かつてその下宿に住んでいた女性。
    お寺の長男と よくできた嫁。
    そして、お寺の次男は幼稚園の園長。

    下宿を取り壊す過程で発見された謎のお札が軸になって話が進む。
    お札の発見以外、特に何かが起こるわけではない。
    ところが、それぞれの人物の独白を読み進めるうちに、
    そこはかとなく怖いものが迫って来る。

    最後の

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    2021年07月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    非日常をテーマにしたアンソロジー。

    『十四時間の空の旅』は飛行機が舞台。
    主人公は、小学五年生で親の都合によりアメリカに渡り、また高校一年の途中で日本に戻る…。
    これは思春期の子供には辛いことだろう。
    私が通った学校にも帰国子女と呼ばれる子はいて、仲の良かったギャルは英語が得意だった記憶がある。
    でも、みんな小学生で日本に戻ってきてから受験しているから、英語を褒めても「使わなきゃ忘れる」と、ちょっとうんざりした顔をしていたような。
    本作の主人公は、中途半端な語学力、日本式の発音で辛い思いをした。
    アメリカではガイジン、日本では垢抜けて英語が得意なことを期待され、しかし仲良しグループはすでにで

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    2021年07月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    辻堂先生と芦沢先生の短編が特に心に響きました。
    「十四時間の〜」は、空港の雰囲気や聴こえる(それこそ非日常の代名詞のような)アナウンスを感じられる緻密な描き方がとても好み。父親への微妙な心境や、スマートではないけど愛あふれる展開が心温まります。
    芦沢先生のは、奇作?なんだけれども、みていると責められそうなゾクリとした発想がとても面白い。

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    2021年06月25日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    やっぱ私は凪良ゆう好きなのかな…と思った。一番良かった〜
    阿津川辰海のも苦くて良い。
    芦沢央のは小説だからできるなあって思ったけど微妙。
    虚構推理読ませたいのは分かったけどこういう時は独立短編読みたかったなあと思った(個人の好み)

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    2021年05月12日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    手放しに面白い!と思う小説はなく。
    ただ、凪良ゆうの小説は淡々としている描写が嫌に恐ろしく、現実をつきつけてきて印象的。あと阿津川辰海が好きだと再認識した。ちょっとスレてるラノベっぽいキャラも受け入れるようになりました。
    しかしアンソロジーって、作者の筆力差が顕著に出るなあ…。

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    2021年05月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ/「表面張力」凪良ゆう/「これは運命ではない」城平 京/「どっち?」木元哉多/「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海/「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
     「表面張力」は不穏な雰囲気のまま終わるので、この先を読んでみたい気になる。『すみれ荘ファミリア』の番外編らしい。「これは運命ではない」は、「虚構推理」の番外編。本編を知らないと設定に戸惑うのではないか。知っていると楽しい。「成人式と…」は、優秀な兄にひがむ弟の構図。著者はこの関係にこだわりがあるように感じられる。「この世界には…」は、ちょっとひねった世界で面白い。

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    2021年04月28日
  • 虚構推理(3)

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    キャラはいいけど…

    なかなか絵が綺麗ですね。
    特に女の子が可愛くかけていると思います。
    クドいキャラ付けもされておらず、嫌味がないのも好印象。
    ただ、肝心のストーリーが凡庸でイマイチでした。

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    2021年03月02日
  • 雨の日も神様と相撲を

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    虚構推理みたいなのを期待して読んだけど、全然印象が違った。ひたすらに、相撲蘊蓄がついたくらい。推理はオマケのボーイミーツガールだった。

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    2021年01月16日
  • 虚構推理(1)

    購入済み

    けっこう面白い(=^^=)

    異次元物語に付き物の、おどろおどろしい感じが無くて。
    淡々と読める作品に仕上がっている。
    謎の難易度は軽めの気がするが、そこは今後の展開に期待と言う感じで。
    1巻目で物語の全容とコレからの道筋は、掴める纏め方に成っていて読みやすかった♪

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    2020年11月24日
  • 虚構推理(2)

    ネタバレ 購入済み

    アニメ化されてるのは知らなかったけど
    絵が可愛くて綺麗なのでそっちも綺麗なんだろうな。
    ひとつの謎が解決するのに何巻もかかりそうだけど
    推理ものは好きなのでサラッと読めた。

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    2020年09月28日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

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    【収録作品】第一話 ヌシの大蛇は聞いていた/第二話 うなぎ屋の幸運日/第三話 電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを/第四話 ギロチン三四郎/第五話 幻の自販機

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    2020年09月27日
  • 雨の日も神様と相撲を(1)

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    ネタバレ

    ちょっと 不思議だけど、カエル達が相撲してたりして 平和的でのどかでいいなぁなんて思ってたら
    最後で衝撃的な事実が発覚!!
    カエルの花嫁の意味がカエルの生贄になることだとは・・・
    愛らしいカエルが一気に怖く見えました
    確かに 人間が大ガエルになるというよりカエルの生贄として 食べられるという方が 説得力がある
    この事実を平然と言う文季も冷静 通り越して
    少し 怖いですね

    将来 生きたまま カエルに食べられることを小さい頃に知った真夏はこれから 先 どうなるんでしょうかね
    小説の方も興味が出てきたので 読んでみたいです



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    2020年08月17日
  • 虚構推理(13)

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    ネタバレ

    「雪女のジレンマ」は完結
    経緯はハッピーではありませんでしたが、最終的に
    納得のいく形に収まりました
    二人は 妖怪と人間、これから先 結婚することも出来ないだろうし、昌幸の方が先に死ぬことになるでしょう
    二人がこの先 どうなるかわからないけれど、二人が結ばれて ひとまず よかったです
    ただ 主人公の琴子が恋人関係が上手くいっていないのに その周りが上手くいっているのは皮肉なものですね
    (学と小鳥、昌幸と雪女)
    琴子と九郎の縁も上手くいきますように

    「よく考えると怖くないでもない話」は今回 バイト先での九郎の話でした
    九郎がバイト先の人に琴子のことをストーカーのように言って 少し うなりかけま

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    2020年08月17日
  • 虚構推理(11)

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    ネタバレ

    「スリーピングマーダー」が完結
    音無家にとって 琴子と九郎に関わったのは不運としか 言いようがない


    琴子が音無家に関わることになったのは六花さんが
    九郎に琴子の恐ろしさを気づかせるためだったようなので 、音無家はそれに巻き込まれただけで
    会長が六花さんに会ってなければ ここまで酷いことにならなかったかもしれない

    最後に 六花さんが「ねぇ 九郎、あなたはまだ琴子さんの恐ろしさに気づかないの」と言った後
    九郎が琴子の手を握るシーン出てきたのがなんとも意味深に聞こえた
    六花さんとの対戦が近づいているのだろうか

    今回の「スリーピングマーダー」もよかったけれど
    原作にあった「岩永琴子は大学生だっ

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    2020年08月17日
  • 虚構推理(7)

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    ネタバレ

    「よく行く店」は原作にはない話でしたが、今回の中で
    一番好きな話です
    普段の二人の様子が客観的に見れるのは新鮮でした
    琴子が喫茶店を紗季さんに教えて貰ったと知って 嫉妬で喫茶店を悪く言ってしまい、後で 謝りに来るところが可愛かったです
    一見、仲が悪そうに見えても
    最後に店主が「あれで どうして二人はお似合いなのか」ということは傍から見ればちゃんと恋人に見えるということですよね
    ちなみに結局 二人は秘宝館に行ったそうです

    「うなぎ屋の幸運日」「ヌシの大蛇は聞いていた」もそれぞれ面白かったですが
    私は 肉体派の九郎と頭脳派の琴子のコンビが好きなので
    個人的に九郎が直接 話に出てこなかったこの2つ

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    2020年08月13日