城平京のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレうーん…
ラノベ感強そうだなと迷いつつも、昔この作家さんのスパイラルが好きだったから手に取ってみた。
所謂本格ミステリとはまた違った推理物。
人の噂話が巡り巡って怪異に実体を持たせる系の話はいっぱいあるからそういう点では斬新さ等は感じられず、解決策も、それを上回るような話に人々の認識を塗り替えるというお決まりのもの。
それ故か最後の虚構争奪までが、退屈ではないにしろちょっと長く感じてしまった…
でも事件そのものの真相を暴く訳でもなく「嘘」で事態を収拾つかせるところや、
一眼一足の知恵の神琴子と件と人魚の肉を喰って異能を身につけた九郎の設定は面白かった。 -
Posted by ブクログ
飛島龍子のベールの下には何が有るか?それは殺人現場にて生じた密室の謎を解くよりも難しい
大昔の殺人事件の真実ならばそれらしい虚構を組み上げて関係者を納得させれば真相と符合していなくても大きな問題にはならない
しかし、下手に確認可能なベールの謎は真相が明らかになってしまうが故に推測と外れていても外れていなくてもショッキングな事案となってしまう場合がある
『飛島家の殺人』はそういった代物となったね……
御家の為に事件を隠蔽しようとした事が過ちの始まりというのが本作で扱われた密室の厄介な点
多少の痛みを伴ったとしても、真相をとことんまで突き詰めていれば、今とは違った光景が見えたかも知れない。でも、 -
Posted by ブクログ
「二十三年前、私は妖狐と取引し、妻を殺してもらったのだよ」
ワンマン社長で家庭内でも有無を言わせない妻に殺意を抱いた時、話しかけられたのは狐の怪異。 苦でもない対価を払い殺人を代行してもらった彼の依頼は遺産の相続権を持つ息子たちに「私が妻を殺した」という虚構を披露してもらいたいというもの。 この珍妙な依頼に知恵の神・岩永琴子の下す結論とは!?
補填的な短編と表題作の中編が収録。 怪異によって鉄壁のアリバイが出来てしまった者を殺人者に仕立て上げるというストーリー。 真相は狐を締め上げたらあっさり分かったので後から嘘を創作してゆく。 今作は虚構推理としての論理は勿論仕上がっているのだが、それ以