城平京のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「二十三年前、私は妖狐と取引し、妻を殺してもらったのだよ」
ワンマン社長で家庭内でも有無を言わせない妻に殺意を抱いた時、話しかけられたのは狐の怪異。 苦でもない対価を払い殺人を代行してもらった彼の依頼は遺産の相続権を持つ息子たちに「私が妻を殺した」という虚構を披露してもらいたいというもの。 この珍妙な依頼に知恵の神・岩永琴子の下す結論とは!?
補填的な短編と表題作の中編が収録。 怪異によって鉄壁のアリバイが出来てしまった者を殺人者に仕立て上げるというストーリー。 真相は狐を締め上げたらあっさり分かったので後から嘘を創作してゆく。 今作は虚構推理としての論理は勿論仕上がっているのだが、それ以 -
購入済み
物語としては良い
雪女の回、完結。ひとつの物語としてはとても好きなストーリーでした。が、主人公たちの活躍がほとんどなく、江戸時代の彼らの話を見せられた感じ。江戸時代だから証拠も何もないっていう前提が、推理物としては残念だと思いました。次巻では主人公たちの活躍に期待したい。
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ネタバレ 購入済み
短編だから…
短編だから内容が薄い…
いや、つまらなくはないけど鋼人七瀬が面白すぎたせいで、なおさら格落ちしてる感じに…
大蛇の話はそこそこ好きだけどね。
行きつけのお店の話は推理とか関係なくない? -
Posted by ブクログ
強制的に相撲を両親に習わされていた主人公だが
死別により、もうしなくていいかと思っていたら
引取られた先は、相撲が盛んな場所だった。
うわぁ…な状態です。
やっと終われると思っていたものから逃れられない。
何という嫌な現実。
と思っていたら、相撲がそこまで嫌だったわけでも
なさそうで、よかったな、と。
しかし主人公すごいです。
完全な知正派。
最初から最後までその状態に、ここまで冷静だと
いっそ清々しいものがあります。
村であがめられているカエル。
そして近場で起きた、死体と一緒にカエルが
鞄に放置されていた事件。
ついでのように解決していくので、そちらはそちらで
面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『非日常の謎』をテーマにしたアンソロジー。
凪良さん目当てで読んでみました。で、あ、知ってるお話だった。という感じ。
でも他の作家さんの作品にもふれることができて良かった。
好きだったのは「これは運命ではない」シリーズの中の一つなので、物足りなかったが、他の作品が読みたくなった。
「この世界には間違いが七つある」はユニークな発想だった。間違い探しの中のくまちゃんの独白。
「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海
「どっち?」木元哉多
「これは運命ではない」城平 京
「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
「表面張力」凪良ゆう