【感想・ネタバレ】虚構推理短編集 岩永琴子の出現のレビュー

あらすじ

<2020年1月アニメ放送開始!>
<本格ミステリ大賞受賞作シリーズ!>
<シリーズ累計300万部突破!>

【放送情報】
テレビ朝日 1月11日より毎週土曜25:30~
MBS 1月11日より毎週土曜26:38~
BS日テレ 1月14日より毎週火曜24:00~
dアニメストア、GYAO!ほかにて配信!

【CAST】
岩永琴子:鬼頭明里 桜川九郎:宮野真守
弓原紗季:福圓美里 七瀬かりん:上坂すみれ
寺田刑事:浜田賢二 桜川六花:佐古真弓

【STAFF】
原作:城平 京(講談社タイガ刊) 漫画:片瀬茶柴(講談社『少年マガジンR』連載)
監督:後藤圭二 シリーズ構成:高木 登
キャラクターデザイン・総作画監督:本多孝敏
アニメーション制作:ブレインズ・ベース 制作:NAS

【MUSIC】
オープニング:「モノノケ・イン・ザ・フィクション」嘘とカメレオン
エンディング:「LAST DANCE」宮野真守

私たちは概ね嘘で出来ているのですけれど、理(ことわり)だけは通しているのです。お読みになればお解になれます。
――京極夏彦、歓喜!

全てが嘘なのに面白い。怪異【不合理】を虚構【不真実】でねじ伏せる、定石破りの屁理屈推理バトル!
井上真偽、驚嘆――!

妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。その悩みは、自身が棲まう沼に他殺死体を捨てた犯人の動機だった。――「ヌシの大蛇は聞いていた」
山奥で化け狸が作るうどんを食したため、意図せずアリバイが成立してしまった殺人犯に、嘘の真実を創れ。――「幻の自販機」
真実よりも美しい、虚ろな推理を弄ぶ、虚構の推理ここに帰還!

【虚構推理シリーズ】
『虚構推理』
『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』
『虚構推理 スリーピング・マーダー』

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Posted by ブクログ

ネタバレ

虚構推理の短編集。書き下ろしの5話で、狸たちがうどん自販機でうどんを販売する様を想像して、シュールさに笑ってしまった。岩永が思うよりも九郎は岩永のことを大切に思っていて、それがあんまり岩永には伝わっていないのがわかった。傍から見るとけっこう愛されてますよ?

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2020年04月28日

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3話のピノッキオの話が面白い。対策しやすいように作られた怪物を倒すと、真の目的が達成されるが、その裏には別の意図も含まれていて…

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2019年09月16日

Posted by ブクログ

怪異の絡む不可思議な事件に論理的な解決をもたらすミステリ短編集。ただし論理的ではあるけれど、すべてが真実とは限らず、むしろ虚構。それでも美しく収まればいいという潔さが魅力です。あいかわらず可憐にして苛烈な岩永琴子が素晴らしい。
お気に入りは「幻の自販機」。これ、意図的に利用できればとんでもないアリバイ工作ができそうなシロモノなのですが。逆にそれを崩さなければならないって……なかなかに過酷なミッションです。この逆転の発想はなかなかできないなあ。そして化け狸がなんだか可愛い。この自販機、出くわしてみたいかも?
「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」もすさまじい作品。とてつもなくパワフルすぎる怪異に唖然。人形に込められた意味がまさかそこまでのものだったとは……! 恐るべきは妖怪よりも怪異よりも、人間の執念、なのかも。

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2019年07月24日

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楽しい。琴子が虚構推理をたたみかけていくパターンも好きだけど、鰻屋に現れた琴子について客が推理するのも面白かった。あやかしたちは犯行を見て犯人がわかってるのに、犯行時に呟いた言葉が納得いかなくて琴子に知恵を借りるのが面白い。彼らは意外と細かいこと気にするのね。コミックも読みたくなった。

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2019年06月02日

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2018年145冊目。虚構の推理をでっち上げ、それを真実にまで昇華させる。第一話と第五話がまさに⌈虚構推理」していて前作を思い出して懐かしさを感じた。他三話も毛色は違えど面白い。特に第三話が一番のお気に入り。九郎の今作唯一と言っていい活躍が見れるのも良い。漫画版の存在は知っていたけど、これを機に読んで見ようかな。

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2018年12月26日

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シリーズ2作目
マンガとアニメを先に見てたので、どうしても新鮮味に欠ける
でも、まぁ小説の城平京のらしさをより強調されているのがマンガでありアニメですからねぇ

収録は5編
・ヌシの大蛇は聞いていた
・うなぎ屋の幸運日
・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
・ギロチン三四郎
・幻の自販機


・ヌシの大蛇は聞いていた
アニメだと鋼人七瀬の前の話として描かれていたやつ

実際はどうあれ、対象者を説得できる推理を披露して納得させればOKという、正に虚構推理というタイトルを体現している話だと思う
それにしてもヌシ様、細かいところまで気になるお方なのですねぇw


・うなぎ屋の幸運日
琴子さんが最後にチクリと刺すだけのお話

ただ、うなぎ屋に入った理由というのが何ともアレで琴子さんらしいというか


・電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを
真相や施されていた仕掛けとしてはちょっとひねったものでしたね

臆病な復讐者に相応しく、結局成就しないあたりがさもありなん


・ギロチン三四郎
行動の是非はともかく、虚構推理にはめずらしく人の良い意味での想いが込められたお話


・幻の自販機
怪異により成立してしまった殺人事件のアリバイ

小説限定のエピソードなので初読み

容疑者は自首しているにもかかわらず
たぬきがやっているうどん自販機の怪異のに紛れ込んでしまい、出る際にショートカットしてしまったために辻褄の合わなくなってしまった犯行後の行程

自首しているのにアリバイがあるというジレンマ
そして怪異が原因のためその検証もできない


琴子さんの考えた落とし所もまぁ妥当なところだと思う

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2023年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 今巻は短編集という事で、軽い話が多く読みやすかったです。

 妖怪相手であろうと人間相手であろうと態度を変えず、滔々と虚構を紡ぐ琴子が頼もしく、どんな解決を組み上げるかと楽しく読めました。

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2023年02月19日

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ネタバレ

電撃のピノッキオ。あるいは星に願いをが好きすぎる。ピノッキオと星に願いを隕石と呪いでこう、上手く繋げるとは

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2021年10月04日

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ネタバレ

5話の短編集。
短編の方が読み易い。虚構を積み上げすぎないからかな?
九郎が琴子の事を大切な娘と思ってると述べるシーンが5話ともに書かれてちよっとほっこり。特に5話ラストの琴子と九郎の会話。琴子さんは愛されてますね。

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2021年02月27日

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本書は『虚構推理』の続編というか、続編短編集。
『虚構推理・岩永琴子の出現』という『虚構推理』の前日譚のようなタイトルですが、れっきとした続編です。

『虚構推理』は普通のミステリーではなく、真実はどうあれ「『本当っぽい』と思わせた仮説を作った方が勝ち」みたいな言葉でのバトルを描いたトリッキーな推理小説です。

主人公の岩永琴子は、外見は中学生にしか見えませんが実は19歳の大学生。幼少のころ、怪異に誘拐され、片眼と片足を奪われてしまったのだけど、その代わりに怪異たちの知恵を司る神となり、日々、妖怪などから困りごと相談などを請け負っている。そして、幼いころに人魚とくだん(「件」半人半牛の姿をした怪物)の肉を食べた影響で、不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している琴子の5歳年上の彼氏、桜川九郎。この二人のコンビで数々の妖怪や怪異の絡んだ事件を解決していきます。

僕はこの『虚構推理』、片瀬茶柴さんのコミックの方から入ったんだけど、あまりの字数の多さに4巻で挫折。
なんかこのコミックって今はやりの「まんがでわかる〇〇〇〇」みたい感じで、漫画版ビジネス書を読まされているみたいなんですよ。だったら「本物のビジネス書の方を読むわ」って感じでした(笑)。片瀬茶柴さんの描く主人公・岩永琴子の清楚で可愛らしいながらもたまに毒舌や下ネタっぽい言動をするキャラクター(この性格は小説版も同じ)のデザインは大好きだったんだけどね~。
やはり原書?の城平京氏の『虚構推理』を読んでみたら、これが正解!
しかも、コミック版の琴子のイメージが上手い具合に脳内再生されて最高でした。

さて、本書『虚構推理・岩永琴子の出現』は5編の物語を編纂した短編集ですが、それぞれ『虚構推理』の虚構の推理を重ねる形式をとっています。いずれの物語も良かったけど特に『電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを』が好きだな。人間の想いって重いんだな(←シャレです)と感じましたね。

それから、この『虚構推理』は主人公の岩永琴子とその彼氏の桜川九郎の関係性が良いんですよね。
一見、お姫様とそれに仕える腕利きの騎士みたいな関係なんですけど、ただそれだけじゃないんです。例えるなら世界一笑えるクラシック音楽漫画『のだめカンタービレ』ののだめと千秋先輩との関係に似てるといいますか、いずれにせよ、この琴子と九郎のやりとりが非常に楽しいのもこの『虚構推理』の魅力の一つです。

この『虚構推理』2020年にアニメ化するのも決定しているようなのですが、僕がコミック版の時に感じたような会話とナレーションのシーンばっかりということにならなければいいなと危惧しているところではあります。
僕は、今後も小説版で楽しみたいと思います。
という訳で、次巻は『虚構推理 スリーピング・マーダー』だね☆

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2019年08月05日

Posted by ブクログ

全てが嘘なのに面白い。    
それっぽい嘘で論破する。騙すというか、納得させる。    
良いよなぁこういうの。小説ならではというか。    
相変わらずアニメ映えするようには思えないけど。   
虚構が存在する現実で、現実の枠内のみで解決策を導くというのは今まであるようでなかったような気もするので新鮮味があって楽しく読める。   
そして何よりおひいさまのキャラクターが良い。

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2019年07月28日

Posted by ブクログ

城平京ファンには久しぶりのロジック攻めで満足な作品。
『名探偵に薔薇を』『スパイラル』時代から変わらない偽りの推理が真実を超えるために紡がれる論理は美しい。歪で捻じれた違和感の集合体を美しく捉え直すこのシリーズはこの作者の作風と絶妙にマッチしている。
犯人の一言が気になって悶々とする妖怪の柔らかで「人間らしい」行動や、普通の人なのに推理を始めてしまううなぎ屋の客など、キャラクターも妙に立っていて面白い
。綺麗に全てがあるべきところに収まるラストもあり、一方でゾッとするようなラストもある。
全編しっかり楽しめる。

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2019年07月15日

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 ミステリではあるのだが、主人公でありヒロインの琴子の思考回路が明らかに犯人のソレで面白い。
 この先どんな推理を作り上げてくれるのだろう。

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2019年04月15日

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第一話から第四話までは漫画版で先に読んでいたせいか、ミステリとして話の構造を楽しむよりも漫画版との違いを比べて楽しんでいた部分が多かったかな
特に小説においてはその時々の状況に対して琴子が何を考えていたかが詳しく描写されており、琴子がどのようにして虚構で作られた推理を積み上げていくのかが見えてくる部分もあり非常に楽しめた

第一話の「ヌシの大蛇は聞いていた」を漫画で読んだ際はサラッと読んでしまったが、小説版を読み理解できる琴子があの推理を組み立てる上で何を狙っていたかを考えながら漫画版を読むとまた違った発見がありそうだ

漫画版を読んでいる人にとって最も期待していたのはやはり第五話「幻の自販機」かな
うどんの自販機については以前テレビで見たことが有ったけど、それを都市伝説の形であのように事件に絡めてくる発想が面白い

ミステリとしては「鋼人七瀬」で行われたものに近いかな。「鋼人七瀬」が虚構の真実を幾つも作り上げて観衆を納得させるものであったなら、今回は存在しないアリバイトリックを存在するように見せた上で崩すというもの
それを成すために積み上げた琴子の推理は見事というもの。

虚構推理シリーズってミステリとしての要素がメインであるのはもちろんなんだけど、同時に妖怪モノでもある。そして知恵の神である琴子は事件を解決するより妖怪たちの暮らしを守る方がメインの役割
だから事件を解決する際には近づいてしまった人間と妖怪の距離を離すような解決法を取る。その手法は今回も存在していて、琴子は推理を聞く観衆役の刑事を納得させることよりも幻の自販機から遠ざけることを優先している。推理を聞いた後の刑事がどう思うかは重視していない
そういったはっきりした態度が逆に魅力的に映るのかな

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2019年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 帯の推薦文に惹かれて手に取った、初めて読む作家の作品。本作がシリーズ第2作に当たることは、読み終えてから知った。「虚構」を名乗っているが、そもそもすべてのミステリーは虚構の産物だ。それなのに、「虚構」を強調する意図とは?

 主役コンビに触れておく。大学1年生の岩永琴子。さらっと書いてあるが、右眼と左足がない。人間とあやかしを仲介する能力を持つ。同じ大学の大学院生・桜川九郎。見た目に似合わず、あらゆるあやかしが恐れおののく存在。不死身…。

 第一話。沼のヌシたる大蛇が、死体を捨てるところを目撃。その合理的解釈を知りたいというのだが、理屈を気にする大蛇も珍しい。納得したならまあいいか。こういうのがこのシリーズの真骨頂なのだろうと、理解したのだが…。

 第二話にして、フォーマットが崩れてしまった。高級鰻店に現れた琴子。客の男2人は、気になって気になって仕方がない。それは吉兆か凶兆か? 1つ言えることは、琴子は人間の依頼では動かない。この点は一貫している。

 第三話。ピノッキオの名を知っていても、ストーリーは知らない人も多いだろう。現代版ピノッキオとでも言うべき相手に、琴子・九郎コンビが挑む。でも、動機の面では同情の余地があるよねえ、そういう事例は実際によく聞くし…。

 第四話。日本に国産のギロチンが存在し、しかも付喪神がいた。また理屈に拘るあやかしが出てきたな…。「虚構」の割には説明の納得度は高い点に突っ込みたい、奇妙な1編。そのイラストを理解する感性は、自分にはなさそうである。

 最後の第五話。今では数少ない、麺類の自動販売機。その幻の自販機が、事件をややこしくしてしまった。まず、なぜ麺類の自販機をネタにしようとしたのか。そして、どうやってこのような話をひねり出したのか。作者の感性に恐れ入る。

 このシリーズの第1作は、『虚構推理 鋼人七瀬』として2011年に初版刊行されている。漫画化もされているそうで、なるほど漫画の方がコンビが映えそうである。面白かったとは思うけれども、何だかもやっとするのはなぜだろう。とりあえず第1作も読むか。

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2019年02月15日

Posted by ブクログ

前作同様、実在しないもの、あるいはその存在しない、あるいはするかもしれないピースを埋めるために虚構を推理する、というアイディアが面白い。個人的な嗜好からするとちょっと奇を衒いすぎの作品もある。
すぐそこに当たり前のように怪異がいる世界観は面白いし、岩永琴子の推理も冴えに冴え渡っている(これが冴え渡らなかったらどうするんだという話だが)。普通の推理小説とは少し違う、変則的な展開が面白い。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ミステリ。妖怪。短編集。
前作を読んでから10年ぶり。
相変わらず、虚構を並べて事件を解決する、独特な作品。
琴子と九郎の会話が面白い。
ギロチンの歴史や、妖怪の近代化への適応など、随所に興味深い話題が。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

怪異を前に虚構の推理を。 鋼人七瀬事件より後日、岩永琴子に舞い込む怪異達の相談事の数々、人知の及ばない回答はNG、現実的で納得のいく虚構を造り上げる。

 虚構推理短編5篇、どれも基本ベースは前作と同じく真相を知った上でそれより信憑性の上を行く嘘を吐いていくというもの。 前作では僅かだった琴子と怪異との付き合い・距離感がはっきりし、秩序を重んじるという目的の下、時折冷酷で非情な面も覗かせる。 そこはやはり「神」を引き受けた身として生半可な判断はとれないということだろう。 キャラクターの一面が窺える短編らしい作品群だった。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

攻撃力は無いけど知力はめっちゃある頭脳派名探偵コナン+鬼太郎的な主人公が妖怪たちの事件を解決していくミステリー作品の短編集!

虚構推理を読み終わってアニメ版を見てみようと思ったら初っ端から知らない話がスタートしそうになったのであれ?もしかして短編集の話から始まるの?アニメをストップしてこの短編集を読むことに!

今作は短編集ということで前作の魅力を保ったままコンパクトに短時間で楽しめるようになっててGOOD!

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2022年01月11日

Posted by ブクログ

虚構推理の短編集。今作でもどの話も虚構推理らしく真っ当に、起こった事件に対して真実を与えている。その中でも一番虚構推理らしさが感じられたのは「幻の自販機」かな。しかしどの話も当たり前なんだけど普通に怪異が出てきてそれを前提とするのがユニークである。

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2021年08月21日

Posted by ブクログ

【収録作品】第一話 ヌシの大蛇は聞いていた/第二話 うなぎ屋の幸運日/第三話 電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを/第四話 ギロチン三四郎/第五話 幻の自販機

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第2話の「うなぎ屋の幸運日」で女の子が一人でうなぎ屋に入ってきただけで 神の化身だの探偵だの
考えるほどそんなに不思議な話でもないだろうと
思った
それにしても うなぎで精がつくとかはあまり聞いたことがないけれど、九郎はすぐにそれに勘づくものなのか
九郎って、琴子の妙な下ネタについていけてるということは実はむっつりだったりするんじゃないか

第3話の「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」では
九郎の数少ないデレシーンが!!
「あんたもあのおひいさんには苦労してそうだね」という多恵に
「どうでしょうね。彼女がいなければ今頃僕は どう暮らしたらいいか見失ってたかもしれません」という九郎
でも やはり紗季さんの時もそうですが、 琴子の前では 言えないんですね・・・
それと琴子が九郎に対して いつもとは違って
しおらしく 九郎を心配していたのも可愛かったです
死なないとはいえ、琴子も九郎を気遣ってないわけではないんですよね


第4話の「ギロチン三四郎」では最初の方はいわば
いつもの琴子の役を九郎がやっていた訳だけれど
九郎は一見すると、普通に見えるだけに穏やかに自分の罪を暴かれる分、ある意味 相手からは琴子の時以上に不気味に映ると思う

第5話の「幻の自販機」は漫画版には載っていませんが、とても面白かった
今回、九郎はバイト先に呼び出されていて 出番は最後に少ししか出ていませんでしたが
最後に琴子に対して、「お前が僕を捨てることがあっても、その逆はないから お前は今のままでいいぞ」と言っていましたが 考え方を変えると
琴子が別れを告げない限り ずっとそばにいるつもりだと言うことですよね!!
九郎ははっきりしないところもあるけど、こういうところがあるから琴子も嫌いになれないんだろうな


今回の話もどれも面白かったけれど
強いて言うなら 琴子と九郎が正式に付き合い始めた時の話が見てみたかった

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2020年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怪異が原因であることを、怪異を抜きにしてどう論理立てて説明をつけるかという着想は面白い。シリーズ中読むのは3冊目だけれど、やっぱり琴子の魅力はあまり感じられない。九郎との会話も、話の途中で中断する話しっぷりもどうにも作り物的な感じがしてしまってどうにも馴染めない。

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2020年04月18日

Posted by ブクログ

前作を読まないで読んでしまった為読みにくいと感じたけど、読んでいくうちにストーリーがわかって面白かった

特にギロチン三四郎や電撃ピノッキオの話がスムーズに読めた。岩永が久郎先輩に恋人らしく扱ってもらえないやりとりがずれていて面白い

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2020年02月29日

購入済み

コミックより後で出たのが残念…

ほとんどの話をコミック版で読んでいたので、面白さが半減した感じ…
でも、相変わらずの虚構推理でした。

続刊が出るのをずっと待ってたので凄く嬉しいです。

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2020年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

推理というよりも力技で解決していくのが、このシリーズの面白さなので、短編集もこんな感じかなと。

琴子が何かにつけて出してくる「恋人の九郎先輩」は流石に飽きてきましたがσ(^_^;)

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

うなぎ屋の話が、急にガツンと来る感じでとても好みです。全体的に、こんな風にあやかしからの依頼を受けてるんだなーと感じた次第。思いの外忙しそう

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

岩永琴子が九郎先輩を従えつつ、事件を妖の神として
解決していく様は、面白く読める。
漫画の方が色々な琴子の逆転の発想を画にして見れるので
小説より分かりやすい。

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2019年12月08日

Posted by ブクログ

「虚構推理」シリーズは、真実よりも真実らしい虚構を編み出し、みんなにそれを信じさせる、という話です。
本作は短編集で、ほとんどが既に漫画版で描かれています。最後に掲載されてる自販機の話は、漫画版未掲載なので読んでて新鮮でした。虚構を構築するというテーマの特異性に加え、作者の城平京さんが持つ、言葉や人の心情に対する繊細な感性も遺憾無く発揮されており、城平京だからこその作品となってます。

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2019年10月05日

Posted by ブクログ

本格ミステリ大賞を受賞した長編『虚構推理』の第二弾で、今度は連作短編集。大賞受賞の後は、そのコンセプトに準じた作品を書くのが一般的な筈だけど、もう番外編になるとはね。まあ、漫画の原作やら何やら事情があるのだろう。
それはともかく、推理が正しかろうが間違っていようが相手に納得させれば勝ち、という発想がいいよね。もののけや霊が出て来ても、どこかコミカルで重たくならないのも好感。全五話どれも面白かったけど、主人公の琴子が霊と意思疎通が出来るからといっても、被害者の霊から犯人名を聞く話だけは反則でしょう(笑)。

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2019年05月12日

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