柳内たくみのレビュー一覧
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最初は言葉も通じない関係で
ずいぶんと巻を読み進めた後で、ふたたび初巻に戻って、始まりを読んでみた。最初は後で仲間になるメンバとも言葉も通じず身ぶり手振りだったとは。今はあれほど仲が良いのにね。
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ネタバレ 購入済み
ついに日本と帝国の講和条約が
なんだか、門がどうとか騒ぎになっているけれど、この門が今の時間の東京と特地をつなげているけれど、それはとても不安定なもので、いったん閉じてしまうと、ふたたびつなぎ直しても同じ時間軸にはつなげない。となると、どうなっちゃうんだろうね。ちょっとだけなら同じメンバで話しは進むけど時代が変わりすぎると歴史的な話しになるのかな。いやはや壮大な物語だ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ゲート」シリーズの著者、柳内たくみ氏の著作。ゲートよりも短いので終わりのほうでは読み終えてしまうのが寂しくなるほどであった。それだけ登場人物たちに感情移入していたということ。終わり方もさわやかで、感動もし、笑えて読み終えた。もっと読んでいたかったと思える小説。
内容は第二次大戦直前の、フィンランドとソビエトの「冬戦争」。結果的にフィンランドが負けたのだが、ソビエトに一矢報いて併合することを許さなかった戦い。政治的な内容はほとんどないが、一部終わりのほうで説明があって歴史的な背景を知ることができる。これが日本だったら「さっさと降参していれば戦争の悲劇は防げた」などとマスコミが騒ぎそうな戦い。負けたが一矢報い、それゆえに蹂躙と隷属、そして共産化を逃れた誇るべき戦い。
描写も柳内たくみ氏らしく極めて健全。ヤングアダルト向けともいえるか。敵も味方もキャラ立ちしていて非常に面白い。
文句なく星五つ。 -
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無知の知
一部ご紹介します。
・人間は、簡単に物事を知っているとも理解しているとも口にしてはいけない。
どれほどの書物を読み解いても、どれほどの先達から教えを受けても、それですべてを知ったとは言えないからだ。
だから何も知らない者であるという礼儀態度を忘れず、他人の話に耳を傾けるべきである。
そこに何か新しい発見があるかもしれないからだ。
さらに、相手が何を教えてくれるか、物事のどういった側面を強調して語るか、それで相手が信頼できる人物かを測ることができる。
自分にとって都合のいいことしか言わないようない相手ならば、相応に対応するしかない。
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自助論
一部ご紹介します。
・能力に欠けた人間を、相応しくない地位に置くような国家、組織、家は確実に衰退する。それが現実だ。
・環境が違えば、同じだけ努力しても得られる結果は異なる。代々繰り返されることで格差はできていくかもしれない。
けれど、どんなに優秀な教師がついていても、当人にやる気がなければ何も身に付かない。学問や技術に王道はない。これは真理である。
・夢物語のような理想を説いたところで、靡いてくるのは精神の幼い者か、現実がよく見えていない夢想家だけだ。
・共産主義を始めとするグローバリズムの由来は一神教だ。すべては唯一神から恵まれるものとされる教えだ。
それ故、悦びも幸せも神から与えられる、ということになる。
けど、神にも感情があり、好き嫌いがあるなら、贔屓したくなる人間がいる。それにあぶれた人間に湧き上がる感情は、嫉妬心と憎悪だ。
「なぜ神は俺よりもあいつに多くの恵みを与えるのか?」と。
そうして神と世界を呪う。世界を憎み、世界の理を組み替えたいと思うようになる。
グローバリズムの行き着く先は、神を捕えて拘束し、その恩寵を乳牛のごとく搾り取って、皆に「平等」に分け与える社会だ。
その社会の仕組みは、分配を担当する者(独裁者)が、殆どを搾取した残りかすをそのほかの人々に「平等に」与えるというものだ。
・知識も教養も才能も、自分で積み上げるもの。自分の人生は自分で切り開くもの。幸せは、与えられるものではなく成るもの。
誰しも生まれた時から持っているものは異なる。
性別も、容姿も、頭の良し悪しも、身体が健康かどうかも、生まれた時の貧富も、運の良し悪しも、全員違っている。
そもそも魂からして全く違う。
ならば、人生の価値とは、与えられた条件の中でどれだけ頑張れたか、どれだけ己を高めたかによる。
鳥は深海に辿り着くことはできないが、空の高みを目指すことはできる。
獣は大空を飛ぶことはできないが、広い大地を駆け抜けることはできる。
魚は大空も大地も知ることはできないが、海の潤いを味わいつくすことはできるのだ。
・自殺は必ずしも悪とは言えない。強くなる意欲がない者が生きるには、この世界は厳しすぎるから。死ねば神のもとに召されるか、転生の機会はあるだろう。
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経済の乗数効果
一部ご紹介します。
・金銭というものは、川のように流れていることが望ましい。
使わずに、その流れを堰き止めてしまうことは罪なのである。
金は使ってこそ生きる。
富豪がメイドを雇えば、メイドとその家族が暮らせる。
豪華な食事を楽しめば、腕の良い料理人とその家族が生きていける。
良質な食材が必要となれば、それに応える力を持つ農家や漁師の暮らし向きが良くなる。
つまり、満ち足りし者が、豪奢な生活をするのは義務なのだ。
そうしなければ失業者が溢れ、社会に歪みを生んでしまう。
実力の範囲でなされる限り、贅沢は大いに奨励されるべきだ。
円滑な金の循環こそが、多くの人間を幸せにし、多くの人間を潤わせる道のりである。
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休暇取得の重要さ
一部ご紹介します。
・人間というものは、目に見えない格差はあまり気にしない。
目に見える、自分視点の格差にこそ不快感を抱く。
例えば、主婦が、自分が忙しく食事の後片付けを頑張っているというのに、その目の前で夫がのんべんだらりと、横になってテレビなんかを見ていれば、夫が昼間忙しく働いて疲れていると分かっていても、腹を立ててしまうものである。
従って、仕事がないのなら休暇を取り、暇そうにしている姿を皆に見せないように過ごすべきだ。
そして戻ってきたら、リフレッシュしたことを示すべく全力で働く。
それこそが大人の休みの取り方で、働き方なのだ。
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人間の在り方
一部ご紹介します。
・長い歴史のある民族、国家というものは、選民意識、自民族優位論(国家的、民族的な中二病期)にとらわれた時期をもつものだ。
成熟した社会を作り上げるためには、そういう恥ずかしい時期を乗り越える必要があるのだ。
無論、成熟した社会といっても、それは理想郷ではない。
色々な問題を抱えつつも、相対的に何とかやっていける程度のものだ。
とはいえ、理想を追い掛けるあまり、極端に走ってしまうと、多くの人間が不幸になるのが現実である。
『中二病』が見果てぬ夢であることを理解することで、民族も国家もようやく成熟していけるのである。
・人間の在り方として健全なのは、自分の欠点に気づかされた時、それをきっかけに改めようとすることである。
だが多くの場合、長年こびりついた習慣を切り替える踏ん切りがつかず、逆にそれは『欠点ではない』と主張し、周りをこき下ろす方向に進んでしまったりするのだ。
・どんな種類のものでもいい。低俗なものでもいい。金銭欲、名誉欲、性欲、何でもいい。
己をそれで満たすのだという欲望、それだけは絶対にあきらめられないという渇望こそが、人間にとって最後の力となるのだ。
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社会的な地位
一部ご紹介します。
・人間は社会的な地位よりも、中身の方が大切だと言われる。
だが、権力や地位も、所有者の一部というのが現実である。
・人間は誰しもが指摘されることを恐れる、劣等感というものを胸中に秘しているものだ。
そして国家というものが、人間の手で運営されている以上は、人間が自分の中に抱えている心の闇は、そのまま国家の弱みになる。
それ故、為政者は、決して自らの闇を他人に気取られてはならないのである。
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状況の改善
一部ご紹介します。
・自分のおかれた苦しい境遇を他人のせいにして非難したところで、今、状況の改善には役立たない。
自分を支配する者は自分でしかなく、今の自分を創ってきたのは過去の自分。
明日の自分をマシにしようと願うなら、今の自分を行動させるしかない。
・人生は息抜きの合間にやるもの。楽しんだ者の勝ち。気負った方が損をする。気に病むだけ無駄。
・中途半端な平和主義こそが、悲劇の原因となることは少なくない。 -
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愛すること
一部ご紹介します。
・誰かを好きになるのに理由など必要ない。
なぜなら、理由のある想いは、その理由が失せれば、消えてしまうものだから。
強さも美しさも、時とともに色褪せ、知性ですら老いとともに冴えを失ってしまうから。
そうした理由で人を好きになると、必ず幻滅の思いを抱くようになってしまう。
幼いころは誰でも好きという気持ちに、素直に従うことができる。余計なことを考えないからだ。
けれども、それは長じると共に失われてしまう。
本当に大切なことは、相手の魂を見て、何を感じるかなのに、それが分からなくなる。
誰かを好きになるということは、それ自体、奇跡といってもいい。