【感想・ネタバレ】ゲート外伝1<下> 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり<南海漂流編>のレビュー

あらすじ

海賊と誤解され捕まったピニャを、奇策を用いて救出した伊丹は、捜索隊の到着を待ちつつ人魚の村に潜伏していた。しかしピニャが皇太女だと気付いた勢力が、彼女を政治的に利用しようと、血眼になって二人を追い始める。一方、伊丹遭難の報を受けたエルフの娘テュカ、魔法少女レレイ、ゴスロリ亜神ロゥリィは大慌て! 自衛隊のヘリに乗り込み、アルヌスから紛争地帯に急行する!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

mac

ネタバレ 購入済み

人間の在り方

一部ご紹介します。
・長い歴史のある民族、国家というものは、選民意識、自民族優位論(国家的、民族的な中二病期)にとらわれた時期をもつものだ。
成熟した社会を作り上げるためには、そういう恥ずかしい時期を乗り越える必要があるのだ。
無論、成熟した社会といっても、それは理想郷ではない。
色々な問題を抱えつつも、相対的に何とかやっていける程度のものだ。
とはいえ、理想を追い掛けるあまり、極端に走ってしまうと、多くの人間が不幸になるのが現実である。
『中二病』が見果てぬ夢であることを理解することで、民族も国家もようやく成熟していけるのである。
・人間の在り方として健全なのは、自分の欠点に気づかされた時、それをきっかけに改めようとすることである。
だが多くの場合、長年こびりついた習慣を切り替える踏ん切りがつかず、逆にそれは『欠点ではない』と主張し、周りをこき下ろす方向に進んでしまったりするのだ。
・どんな種類のものでもいい。低俗なものでもいい。金銭欲、名誉欲、性欲、何でもいい。
己をそれで満たすのだという欲望、それだけは絶対にあきらめられないという渇望こそが、人間にとって最後の力となるのだ。

0
2022年09月30日

Posted by ブクログ

柳内たくみのゲート外伝1を読みました。
銀座に他の世界との門が開いてしまい、自衛隊が他の世界で活躍するという「自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」ゲートの外伝1南海漂流編でした。

今回は伊丹と帝国の皇太女ピニャが帝国と敵対するテュマレン王国に使節として向かうことになりますが、船が座礁したため伊丹とピニャは漂流してしまいます。
彼らがたどり着いた場所はマーメイドたちが生活する村でしたが、皇太女ピニャを付け狙う軍隊に追われることになります。
そして、ピニャの副官ハミルトンが用意した危険な酒が原因で大変なことが起きてしまうのでした。

オタク趣味だけど、有能な自衛官伊丹の活躍を今回も楽しみました。

0
2015年01月11日

Posted by ブクログ

(上下巻共通)
門が封鎖されてから、ちょっと後のお話。
本編 5 巻の最後のシーンより前の時間帯の話です。
伊丹とピニャのコンビっていうのが珍しいですね。
途中、挿入されるエピソードのボリュームが長くて本題にオチをつけるのが急ぎ足になるのは、このシリーズの特徴ですかね。(^^;
文庫上下巻の長さにして色々詰め込むより、それぞれのエピソードで 1 冊ずつに分けた方が、それぞれのエピソードをしっかり書けて良くなると思うんですけどねぇ。

0
2016年09月10日

「男性向けライトノベル」ランキング