【感想・ネタバレ】ゲート外伝1<下> 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり<南海漂流編>のレビュー

あらすじ

海賊と誤解され捕まったピニャを、奇策を用いて救出した伊丹は、捜索隊の到着を待ちつつ人魚の村に潜伏していた。しかしピニャが皇太女だと気付いた勢力が、彼女を政治的に利用しようと、血眼になって二人を追い始める。一方、伊丹遭難の報を受けたエルフの娘テュカ、魔法少女レレイ、ゴスロリ亜神ロゥリィは大慌て! 自衛隊のヘリに乗り込み、アルヌスから紛争地帯に急行する!

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人間の在り方

一部ご紹介します。
・長い歴史のある民族、国家というものは、選民意識、自民族優位論(国家的、民族的な中二病期)にとらわれた時期をもつものだ。
成熟した社会を作り上げるためには、そういう恥ずかしい時期を乗り越える必要があるのだ。
無論、成熟した社会といっても、それは理想郷ではない。
色々な問題を抱えつつも、相対的に何とかやっていける程度のものだ。
とはいえ、理想を追い掛けるあまり、極端に走ってしまうと、多くの人間が不幸になるのが現実である。
『中二病』が見果てぬ夢であることを理解することで、民族も国家もようやく成熟していけるのである。
・人間の在り方として健全なのは、自分の欠点に気づかされた時、それをきっかけに改めようとすることである。
だが多くの場合、長年こびりついた習慣を切り替える踏ん切りがつかず、逆にそれは『欠点ではない』と主張し、周りをこき下ろす方向に進んでしまったりするのだ。
・どんな種類のものでもいい。低俗なものでもいい。金銭欲、名誉欲、性欲、何でもいい。
己をそれで満たすのだという欲望、それだけは絶対にあきらめられないという渇望こそが、人間にとって最後の力となるのだ。

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2022年09月30日

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