あらすじ
大ヒット異世界×自衛隊ファンタジー新章開幕!20XX年、8月某日――東京銀座に突如『門(ゲート)』が現れた。中からなだれ込んできたのは、醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。彼らは奇声と雄叫びを上げながら人々を殺戮しはじめ、銀座はたちまち血の海と化してしまう。この事態に、政府も警察もマスコミも、誰もがなすすべもなく混乱するばかりだった。ただ、一人を除いて――これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。 電子版には「使命拝受」のショートストーリー付き!
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Posted by ブクログ
「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」シリーズ
アニメではわずか第1話の前半でしか描かれなかった銀座事件の7日間の攻防の、かなりリアリティのあると思わせる詳細。
銀座に出現した異世界との門から、帝国の軍隊と魔獣部隊が攻め込んできて、手当たり次第に殺戮を始めた。たまたま休みで同人誌即売会に来ていた伊丹は、人々を皇居へ向かわせ、警視庁の現場と話をつけ避難させる。(過去に伊丹が自衛隊の特殊でSATとの鬼ごっこ(模擬戦)に勝った縁で信用される)
警視庁と警察庁のトップの乗ったヘリがワイバーン部隊に撃墜され、両庁の上層部は混乱して適切な手が打てない。総理は私用で銀座に居合わせて行方不明のため、自衛隊に出動が命じられない。現場の機動隊は盾で防御しつつ警棒で追い返すだけで、犠牲者だけが増えていく。ついに警視庁・霞ヶ関は敵に占領され、クズ政治家・クズ官僚・身勝手マスコミのどうしようもなさに読者の苛立ちはピークに達する。
都知事の要請で、首相の決定が要らない「災害出動」として自衛隊は他県の警察と協力して「災害」の範囲を線引きし、外側を守る。
自衛隊は異世界のゲートと敵の様子を探るため、伊丹に斥候を命じ、衛星からの監視によって支援して敵情を得ることができた。いくつかの作戦案を用意し、政治家のエゴと折り合いをつけ、ついに5日目になって首相代理の命令で「治安出動」に踏み切り、戦車を銀座の周囲の高速道路に並べ、狙撃部隊を高いビルの屋上に配置して攻撃開始、圧倒的な火力で粉砕する。
敵の捕虜となっていた人々を救出し、残る女性警察官と女子アナを救出する任務を受けた警察の部隊は、首相が生存して隠れていることがわかってそちらへ向かう。で、また伊丹が引っ張り出されて単独で救出に向かい、なんとか成功。
ファンタジーなのにこの現代日本の”困難な状況”のリアルさに拍手。
Posted by ブクログ
「GATE」シリーズ最新刊にて、一番最初に起こった銀座事件を描く。
事件がどのようにして広がっていったのか、圧倒的な火力を持つGATEのこちら側にどうして被害が嵩んだのかがわかりやすく描かれている
早く続編が読みたい